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始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。この放送は、うみのこさんの提供でお送りしております。うみのこさん、どうもありがとうございます。
この冒頭で読んでいるスポンサー枠については、オンラインショップで販売しております。このスポンサー枠ですね、最近また、いろんな方にさらに応援していただける機会が増えて、やっぱり日本一目指して頑張ってください、みたいな応援のメッセージをすごいいただけるんですね。
本当に嬉しくてですね。応援してもらってるっていう感じがすごくして、ツイッターとかでやりとりさせていただく方もいらっしゃったりして、顔が浮かぶ方からの応援っていうところがあると、なおさら気が引き締まる思いで、このポッドキャストっていうのを続けられるなと思って本当に皆さんには感謝しております。
まだスポンサー枠覗いたことないよ、みたいな人でもし私が科学ポッドキャスト以外でも日本一、つまりは日本全体のランキングで日本一を取るっていうところをぜひ応援していただけるという方は、このスポンサー枠ぜひ覗いてみてください。
グーグルの検索で天文やスペースベースで検索すると出てきますので、ぜひ覗いてみてください。よろしくお願いいたします。
ということで、今日の本題は宇宙飛行士の免疫力っていうのが無重力によって下がっていってしまうっていうこちらの科学的な根拠というか、これが実際に研究で明らかになっているっていうところのお話をしていきたいと思います。
これまで宇宙飛行士の方が宇宙に長時間滞在して、その後帰ってくると、やっぱり筋肉だったり骨格だったりとかっていうところに、普通に地球上で暮らしてるときよりも異変が出やすいと。
よく言われるのは骨がカスカスになってしまう。骨訴訟症。これ言えないんですけど。になってしまう可能性が高くなったりとか、あとは宇宙空間にいると被爆してしまうとかっていうのも結構あったりするんですね。
そんな中で、免疫力っていうのを司っているある機関が、これまた萎縮してしまう。働きが弱くなってしまうっていうような兆候が見えていたっていうところから研究が始まるお話です。
今回の話もぜひ最後までお付き合いいただければいいかなと思っております。よろしくお願いいたします。
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ということで、本題の前に毎日恒例の近況報告というか活動報告になりますが、
今日は宇宙ビジネスメディアの空畑の編集部の方と夜打ち合わせをしていて、今後どんな記事を書いていきましょうっていうのを最近定期的にやらせていただいてるんですね。
その中で、次は宇宙開発に革命を起こすであろう最新技術何線みたいな感じの記事を作ろうっていうところで、
やっぱり宇宙の宇宙開発にすごい詳しい方々とディスカッションしてネタを決めていくっていうこの作業がめちゃめちゃ楽しくてですね。
毎週月曜日の夜のこの打ち合わせ、結構楽しみにしてるんですけど、
今日ようやくこんな感じの書きましょうねっていうところが決まりまして、
なので1週間でとりあえずアバウトな記事っていうのを作っていこうかなっていう段階に入りました。
白紙号を取得した後からですね、いろんな仕事させてもらってて、
ただ、肩書きはいくつできようとも、その中の過半数以上は必ず宇宙を取り入れておくよう心がけております。
空畑での執筆活動もそうですし、このポッドキャスト、ボイシーの音声配信だったりもそうですし、
あとは大学に共同研究員という形で残らせていただいて、落ち着いたらそこもしっかり研究にまたコミットしていこうと。
他方でデータサイエンスっていう仕事だったりとか、最近はマーケティングのお仕事なんかもさせてもらってて、
結構いろんな方に認知していただけるようになってきました。
個人的な感想としてはやっぱり、いろんなものに手をつけていきたいというか、手をつけるっていうのはよくないですね。
一生懸命取り組むわけなんですけど、何でもやっぱりチャレンジしていきたいんですね。
もちろん今までやってきたことをベースにして、ちゃんと貢献できる部分を貢献して、その中でも挑戦をしていくというところで、
今かなりいろんな仕事をさせていただいてるんですけど、そんな中で全部で成果を残すと。
白紙論文を取る直前なんていうのは、休みの日とか就業時間とかも関係なく、昼も夜も関係なく動いていたわけなので、
夜寝れるっていうだけで十分かなと思って、今はひとすらがむしゃらに動いております。
なので、VCとこのポッドキャストの音声配信というところは、1日の最後のリズムを作るきっかけとして、
自分の中でも結構大きい存在になってますし、なおかつ皆さんが楽しみにしていただけてるっていうところで頑張れておりますので、
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ぜひ感想とかもいただけたら嬉しいなと思います。今後もぜひよろしくお願いいたします。
ということで、今日の本題に入っていきましょう。
今日の本題はですね、宇宙飛行士の方の免疫力が無重力によって下がってしまうというお話です。
こちらはですね、最初に話したとおり、宇宙飛行士の方って宇宙に滞在している中で、
結構いろんな体への悪影響みたいなところが指摘されつつあるわけなんですよね。
代表的なのが冒頭にも話した骨粗傷症っていう骨がスカスカになってしまったりとか。
っていうところで、やっぱり人間が健康に過ごしていくためには重力っていうのはかなり必要不可欠なものであるっていうところが
なんとなく見えてきていたというところがあり、なおかつ宇宙滞在から帰ってきた後の血液検査とかをすると、
どうも免疫力が下がっていそうな細胞の状態っていうんですかね。
っていうところが見えてきてしまっていたっていうところがあったので、
それが何によって何が原因で免疫力が下がってしまっているのかっていうところを
マウスを使った実験で国際宇宙ステーション上で行われた研究を紹介しようと思っております。
どういうふうに調査をするかというと、マウスを宇宙空間に連れていくんですね。
一方のマウスは無重力状態で宇宙空間で過ごしていただくと。
もう片方、対称的な地球に似た環境と無重力という2つの比較をするために、
ドラム式洗濯機みたいなところでそれをぐるぐる回すことで、
仮想的な地球上と同じ重力を遠心力で作ってあげるっていうような装置を
一緒に国際宇宙ステーションに搭載したわけですね。
そうすると、同じ条件で連れてこられたマウスの片方は無重力で過ごす。
片方は一応無重力ではあるけど、人工的に地球の重力が再現された空間で生活をさせると。
これを1ヶ月ぐらい行うんですね。
そこから地球上に帰ってきた後に体の調査をいろいろしてあげるといったような実験が
国際宇宙ステーションで行われたんですね。
これをやられた結果ですね、やはり宇宙飛行士の方が起こしていたように
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血液検査から免疫力が低下しているような研究結果が得られたと。
免疫力を作り出している器官が、胸の中心にあるような肺よりもちょっと上に存在している器官があるらしいんですね。
リンパを司る器官が。
どうもそこから出されている免疫に必要な細胞というところの量が著しく無重力空間では低下している。
その一方で、さっき言ったみたいに、仮想で地球と同じ重力を遠心力で作るドラム式洗濯機みたいな中で過ごしたマウスはですね、
無重力空間でずっと暮らしていたマウスよりも免疫力の低下っていうのが見えなかったっていうのが今回の研究で明らかになっておりました。
でもこれ、仮想的に地球の重力を再現するドラム式洗濯機みたいなのは、
ゴロゴロ転がされるというわけではなくて、
中にいる状態ではあくまで自分の足の方に重力がかかっているような感覚で過ごせるので、ぐるぐるごちゃごちゃに回したとかいうわけではないんですね。
そんな話は置いておいて、免疫力を司っているリンパである狭線というところから出ている細胞が少ない。
細胞というかその成分が少ないっていうところがわかった。
じゃあ実際にその狭線というものを取り出してあげたらどういう違いがあるかっていうとですね、
無重力空間にずっといるとその狭線と呼ばれる部分の細胞の増殖が無重力で抑制される。
どんどん増殖しにくくなるっていう現象が起こるんですね。
そうすると細胞っていうのはだんだん入れ替わっていくはずだったので、
どんどん死んでいく細胞の方が増えて萎縮を起こさせる。
縮み上がってしまうっていうところになり、
その分働きが弱くなって免疫力が低下するっていうことが今回初めて明らかになったんですね。
一方で地球の重力っていうのを再現していた空間にいたマウスは、
細胞の増殖が抑制されるっていう効果はあまり見られなかったというところで、
今後やっぱり宇宙飛行士の方に長く宇宙空間で滞在して実験をしていたり、
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生活のラインを探ってみたりっていうところをやってもらうにあたってですね、
どうにかして地球と同じような重力っていうのを作り出してあげるっていうところが、
今後の宇宙探査ないしはそういう無重力空間の利用にとって非常に重要なところになってくるんじゃないかなっていうような研究ですね。
今後は人工的にどう重力を作っていくかなんていう研究も進んでくると思いますので、
何か続報を見つけたときはこちらの音声配信でお伝えしていければと思っております。
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今日はちょっと舌が回らず神々になってしまい申し訳ありませんでした。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。