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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、グラオさんの提供でお送りしております。グラオさん、どうもありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサー枠についてはですね、オンラインショップ天文屋で販売しております。
こちらの売上については、日本一のポッドキャストチャンネルにするというところの活動費にすべて当てさせていただくことになっておりますので、
興味がある方は、ぜひ天文屋ベースで検索してみるか、概要欄からぜひチェックしてみてください。よろしくお願いいたします。
ということでですね、今日の本題、早速紹介していきたいと思うんですけど、
今日の本題は、宇宙自体は膨張している、そしてその膨張するスピードっていうのは遠くに行くと少し遅くなっている、
こんな研究結果が出ていたので、こちらを紹介していきたいと思います。
これ、そもそも宇宙自体が膨らんでいるって皆さんご存知でしたかね。
これ実は結構一般的に知られているような話のような気もしつつ、知らない方も結構いるんじゃないかなと思うんですけど、
今日はそんな宇宙の中で一番大きいお話ですね。
だって宇宙全体がどうなっているかっていうお話なので、今までしてきた宇宙の話の中で一番大きいと思っていただければ全然大丈夫です。
宇宙っていうのはビッグバンという爆発によって生まれたわけなんですね。
このビッグバンという爆発が生まれた、その爆発でバンとできたこの空間、これが宇宙だというような定義になっていて、
これがざっと138億光年前なんですね。
この爆発でできた宇宙空間っていうのが今でも広がり続けている状態で、
その広さ、広がる速さですね、広がる速さが実は変化しているなんていうお話を、
今日は最新の研究結果のもとにお話しできればなと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
よろしくお願いいたします。
ということで、毎日恒例の近況報告というか活動報告になりますが、
このポッドキャストチャンネルですね、佐々木亮の宇宙話、ゴールデンウィークあたりものすごく好調で、
それのおかげでですね、言ってしまえば素人の中では相当トップ1番とか2番とかそのぐらいになっていたので、
1番はコテンラジオさんですかね。
なので、いろいろといいお話をいただける機会が増えました。
っていうのも宇宙のお話とか、あとはNASAにいた頃の話とかっていうようなのを講演してくださいとか、
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あとはメディアの露出とかっていうところもちらほら決まっていて、
6月にいろいろ展開されるかなっていうような感じです。
これも毎回聞いてくださっている皆さんのおかげでして、
こういう他の活動を通してよりポッドキャストを人気のチャンネルにガンガン引き上げていきたいと思ってますので、
ぜひ今後の活躍楽しみにしていただければと。
すいません、ちょっと偉そうな言い方になっている気がするんですけど、
こうやっていただいた仕事を一個一個しっかりこなして、
地道に日本一のチャンネルっていうところをガッツリ目指していきたいと思っております。
これはちょっと前にノートとかにも書かせていただいたんですけど、
ポッドキャストやっぱり今やるのすごい良いだろうなって僕は思ってます。
これ詳しくは今週どこかでポッドキャスト、こんなところ頑張ればいいよなんていう話もしていきたいと思ってるんですけど、
ノートにそういう記事を書いたところ結構反応多かったんですよね。
他の記事に比べていいねがつく割合が多いというか、
そういう意味で言うと音声って結構注目度が高いのかなっていうのを実感しております。
ただ相変わらず周りにポッドキャストの話をしても知らないなんていう人も多かったりするので、
そこはこれからどんどん広がっていった時に、
今と同じように人気のチャンネルでい続けていたいなと思っておりますので、
これからもよろしくお願いいたしますという感じです。
とにかくポッドキャストやっていて良かったなって思う機会が最近増えてます。
本当に皆さんありがとうございます。
ということで、では早速今日の本題入っていきたいと思います。
今日の本題は冒頭でも話した通り、私たちのいるこの宇宙は膨張している、膨らんでいて、
なおかつその膨らむスピードっていうところが私たちに近いところと遠いところで少し異なる、
そんなお話をしていけたらなと思っております。
じゃあ宇宙ってどうやってできたのかっていうところの話からまずスタートしないと、
宇宙が膨らんでいるっていう理由がよくわからないと思うんですね。
これは宇宙っていうのはビッグバンと呼ばれる大きな爆発現象によって発生したものだと言われております。
そう考えられてます。
今の宇宙にあるあらゆるもの全てですね。
例えば太陽とか地球もそうだし、私たちって天の川銀河っていう銀河の中にいるんですけど、
そこにある何億個もの星とか、その外側にもいる無数にある星、
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これが全て一箇所にあったというような考え方なんですね、ビッグバンって。
それが一瞬にして大爆発が起きて空間に飛び散っていってるみたいな感じになってる。
これが宇宙空間って言われるような定義だったりします。
この一箇所にあるものがすごい密集しているっていう状態って温度とかもすごい高くなるんですね。
満員のエレベーター暑いみたいな、ちょっと違うかもしれないですけど感覚的にはそんな感じで、
ビッグバンの起こった直後の高密な宇宙、密度の高い宇宙っていうのは、
そこら辺は1兆度とかあったりするなんて言われてます。
決してふざけてる数字じゃなくて1兆度っていうぐらい本当にものすごい熱い空間だったにもかかわらずですね、
爆発していろんな花火とか見てもそうですけど、
外側に広がっていけば行くほどお互いの距離っていうのは離れてより素になっていくっていうんですかね。
なると温度も下がっていくんですね。
今は宇宙の温度っていうのは観測するとだいたい3ケルビン。
これ絶対0度にプラス3度とかいうところで非常に冷たい状態になってるっていうのが宇宙の姿になってるっていうところです。
ただ今もずっとこの宇宙空間っていうのは膨張し続けています。
これがよく例えで話されるで言うと、宇宙空間を風船に見立ててお話をされることも多かったりして、
例えば風船に2つ点をポチポチと書いて黒いマジックか何かで、
それをガーッと膨らましていくとだんだんその2点の距離って離れていくじゃないですか。
これは何でかっていうと単純に風船が大きくなって表面が伸びていくとお互いの距離が離れていく。
さらにこの空気を入れるペースっていうのを上げていけばいくほど外側がどんどん広がっていくように見える。
これが宇宙全体の姿と皆さんは想像していただければいいんですけど、
今回はその膨張のスピードですね。
私たちのいる地球から見て遠くの星と近くの星でどのぐらい膨張するスピードに差があるのかっていうところを調べた研究が今回発表されておりました。
今回は1000個以上の星がカタログみたいな論文になっているところから調査した結果になっていて、
先に結果を言っておくと遠くにある星ほど膨張の速度が下がっているっていうような傾向が見えているというのが今回の研究結果です。
これについては過去に見つかっている研究と同じような研究結果になっているというところで信憑性が一つ重なっているわけなんですけど、
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どういうふうに調査したかというと、1000個ぐらい明るさがちゃんとわかっている星、この星っていうのは確実にこれぐらいの明るさだみたいなわかっている星に対して、
そいつらは1000個ぐらい集めたわけですね。
そうするとそいつがどこにいるかによって星との距離がわかったりとか、
あとは一番重要なのは星の光がどういう色に変わっているかっていうところを見るのが一つ注目のポイントになります。
これどういうものかっていうとドップラー効果という、聞いたことある方もいるかもしれないんですけど、
そういう効果を使うと私たちから遠ざかっている星っていうのはどんどん赤みがかっていくっていうような性質を持ってるんですね。
これどういうことかっていうと、皆さん救急車とか消防車とかパトカーとか想像してもらうと横を猛スピードで過ぎていく、
そういう色々な警報器を乗せている車って近くに来るときと遠くに行くとき、過ぎていくときで音の高さが変わっているのに気づいたことありませんか。
あの効果をドップラー効果と呼んでいて、これ同じ波の性質を持っているので光も同様なんですね。
なので光っていうのが遠くに行けば行くほどその時のスピードによって音が変わるというところで、
いろんな距離の星の明るさがどのように変わっているか、光の見え方がどう変わっているかなんていうところを調査して、
膨張の速度っていうのを見積もってあげたのが今回の研究結果です。
今回はまず論文の中に書いてあった例でいくと、
私たちのものすごく近いところにある星と、
75億光年離れたところにある星、これの2つの膨張速度みたいなのを比較してあげた結果ですね。
私たちの近くにいる星の膨張速度の方が少しだけ早かったっていうような研究結果が得られました。
これが75億光年のところとの差になるんですけど、これをより遠くまで、
つまり宇宙ができた135億年前、135億光年のところまで引き延ばした時の計算結果っていうところが、
今まで他の研究で見つかっていたような研究結果と一致するということが今回明らかになったんですね。
つまり膨張の速度っていうところが、私たちに近いところと遠いところで全然変わっているっていう研究結果が、
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また最新のデータを使うことによって明らかになったっていうところが、今回の研究結果の大きいところになります。
今後の研究の進め方を見ていくと、今後の宇宙、最終的にはこの135億光年先、
135億年宇宙ができてから経った中で、この歴史っていうのは全体的に見るとこういうことになりますねといったような、
宇宙の歴史をひも解く研究の重要な鍵になるような今回の研究結果になるので、
ぜひ今後もそういったビッグバンであったりとか、宇宙の膨張っていうところに注目していただければなと思います。
それにしても今日何億光年とかすごいいっぱい言ったんですけど、
僕自身は研究しているときは、一番遠くても数百光年とか数千光年までは行かないぐらいの星ばっかり見ていたので、
宇宙業界で言えば、近所さんを相手にした商売だったみたいなイメージですね。
なのでこういう何億光年とかいうお話聞くと、僕自身もちょっとワクワクするようなそんなお話でした。
いかがでしたでしょうか。
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