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2022-07-25 13:13

656. 宇宙最大エネルギーの爆発を利用して宇宙の歴史を探る

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしてます、佐々木亮の宇宙話。
今回はですね、宇宙が膨張していくスピードを見る、新たな手法についてお話ししていきたいと思います。
今回紹介するのは、宇宙ができてから、今の今まで、宇宙っていうのは広がり続けています。
最初に、ビッグバンと呼ばれる爆発が起きて、そこからの膨張、これが見えているわけなんですが、
じゃあ、これをどうやって解き明かしていくのか、どういうスピードで広がっているのか、これについて新たな手法っていうところが開発されましたので、こちらを紹介していきたいと思います。
3、2、1、イギネション。
佐々木亮の宇宙話。
2022年7月25日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが656話目を迎えるというところで、毎日毎日積み上げていっているわけなんですが、そんな感じで今日はですね、
私たちのいる宇宙、この宇宙がだんだんだんだん膨張していってる、大きくなっていっているっていう、そんな中で生きている私たちが、
じゃあ、その膨張って一体どうやって広がっていってるのか、その辺りを研究する新しいお話をしていきたいと思います。
今回のお話を通じてね、あなたには宇宙空間を旅する感覚を少しでも味わっていただけたらなというふうに思っているので、
今日も1日よろしくお願いいたしますというところで、今回、宇宙の大きさ、宇宙の膨張っていうところを確認していただく前に、
大前提として、宇宙空間が膨張してるんだよっていうお話をしていければなと思っています。
これ僕も最初、本当に研究とかを始めたタイミングとかで、あとは、それよりも前に宇宙ビッグバンっていう言葉を知ってたんですけど、
宇宙が実際に膨張してるっていう話を聞いた時は、へーってすごい思ったんですよね。
なんか、やっぱ自分たちが広がっていってる感覚ってあんまりないじゃないですか。宇宙空間で生きている中で。
そもそも宇宙空間にいるっていう感覚すらちょっと際どいよねっていう話はあるんですけど、そんなところがありつつ、宇宙空間っていうのは膨張していってます。
で、これ膨張していくことによっていうのは、最初にビッグバンと呼ばれる爆発が起きて、そこに無だった空間に宇宙空間が広がっていったという中で、
今137億年、138億年っていうような、そんな数字で宇宙の年齢っていうのは語られていたりします。
そんな中で、じゃあその宇宙空間どうやって広がっているのか。138億年もかけて広がっているわけなんですけど、
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この宇宙空間を全体がどうやって広がっているのかを見ていくことで、宇宙の歴史を紐解けるっていうような宇宙論と呼ばれるような、そんな研究分野も存在するというところで、
宇宙がどうやって広がっていくかっていうのはものすごく重要なテーマに、天文学の中ではなっているというような状況なんですね。
で、今までまあいろんな手法が取られながら、宇宙がどうやって広がっているかっていうのを見てきたんですが、今回新たに国立天文台の研究員が見つけた傾向によりますと、
今回使用する天体っていうのは、ガンマ線バーストと呼ばれる、ちょっと聞き馴染みのない、ただものすごく中学生が好きそうなワードですね。
ガンマ線バースト、英語だとガンマレイバーストって言ったりします。
線の部分がレイになっただけじゃんっていう話はあるんですが、そんな感じで、このガンマ線バースト、このポッドキャストで何度か紹介してきたかなと思うんですけど、
ガンマ線バースト、宇宙の中で最もエネルギーの高い、そんな爆発現象になってます。
これがどれぐらいの爆発のエネルギーなのかっていうところで言うとですね、なかなか難しいんですけど、よくこれ太陽フレアとかのお話ししますよね、このポッドキャストで。
太陽フレアっていうのは、だいたいエネルギーの規模で言うと、1、10、100、1000、万みたいな桁があるじゃないですか。
あのゼロの個数がだいたい27個ジュール、1ジュールとかっていうエネルギーの話ってよくするじゃないですか。
1ジュールっていうのが、なんかこう感覚で言うと、なんかこうフルーツ、みかんぐらいとか、その大きさのフルーツを1メートルぐらい上に持ち上げる。
この仕事、このエネルギー、使うエネルギーっていうのが1ジュールって言われてるんですよ。
で、あとは車をものすごいスピードまで加速させるっていうところがだいたい100万ジュール、これでゼロ6個ついたぐらいですね。
40キロとか50キロにグーッと収容するエネルギーをだいたいゼロが6個ぐらいついたジュールで表現する中で、ゼロの個数が太陽フレアで25個とかなんですよ。
もうわけわかんないですよね。そんなわけわかんない数字扱うのがいわゆる天文学的数字って言うんですけど、
そういった数字の中で、じゃあガンマ線バーストどれぐらいゼロあるのかっていうと、だいたい50個ぐらい。
もうわけわかんないですよね。そのぐらいの大きさのエネルギーを放出する、本当に宇宙空間で最大のエネルギーを発するのがこのガンマ線バーストと呼ばれる現象です。
このガンマ線バーストっていうのは簡単に言えば爆発現象なので、一瞬でガッと明るくなって、そのあと残光的な、残った光って書いて残光がゆっくり減衰していくような、そんな光の変わり方を見せてくれるっていうのがガンマ線バーストの特徴になるんですね。
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で、これは本当に予測不能な爆発現象っていうふうに言われていて、例えばもう宇宙空間全体を見ているような、本当にものすごく広い視野を持っている望遠鏡とかでたまたま見つけられるっていうような、そんな天体になってくると。
で、それらを500個かき集めて、それらのデータ500個かき集めて、その明るくなり方と暗くなり方っていうところの傾向っていうんですかね。
ガンマ線バーストっていうのはどうやって明るくなってどうやって暗くなっていくのかっていうところの特徴を追っていったところ、ある法則性が見つかったと。
で、その法則性によってガンマ線バースト自体が一体どれぐらいの、本来どれぐらいの明るさを持っていたかっていうのが見積もれるようになったっていうところが今回の研究の大きな特徴になっています。
で、これただ冒頭に話したみたいに、宇宙がどうやって広がっているかを調べるための手法のお話なんですけど、
これ、例えば遠くの方で光をこっちの方に照らしている、例えば何かライトを持っているとかっていう人が、
例えば500メートル先にいる人と1キロ先にいる人が同じランプを持っていたとすると、そのランプの明るさって遠くにいる人であればあるほどそのランプの明るさは暗く見えるはずですよね。
それと同じように、実際に見えているガンマ線バーストの光の明るさっていうところと、本来そのガンマ線バーストっていうのが持っている明るさっていうのは違うわけなんですよ。
で、私たちが観測できるのはあくまで見た目の明るさであって、本当は元々はどれぐらいの明るさで光ってるかっていうのは今まで見積もれなかったっていうところで、
今回の研究ではその見た目の明るさの到達地点とその明るさがだんだんゆっくり落ちていくその過程っていうのを掛け合わせることによって、
本来これぐらいの明るさで輝いてたはずだっていうところを見積もれるようになったっていうところなんですよね。
で、これのおかげで何ができるかっていうと、じゃあ本来これぐらいの明るさで輝いているはずだっていうガンマ線バーストが100個横に見つけることができたとしたら、
今これぐらいの暗さでしか見えていないってことはどれぐらい離れてるみたいなガンマ線バーストが発生した場所、
つまり私たちからどれぐらい離れた位置にそのガンマ線バーストが存在していたかっていうところが分かるようになるんですよ。
で、この距離感が分かるようになって、その距離感をだんだん計算細かく詰めていくと、
じゃあ1個1個の光がどれだけ離れながら光っているかっていうところが分かって、
宇宙の膨張っていうのを計算することができるようになるというような、そんな研究なんですね。
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これなんか今難しそうにばーって喋ったんですけど、この手法が確立されたことによって、
今まで宇宙の膨張の速度を頑張って測ろうと思っても110億光年ぐらいまでの情報でしか測れなかったんですが、
ガンマ線バースト、宇宙空間で一番大きな爆発っていうところで、
宇宙のほとんど果ての方まで125億光年とか130億光年近くのところまで、
このガンマ線バーストっていうのは照らすことができるので、
それによってより詳細な宇宙の膨張の情報っていうのが今後見つけられてくるんじゃないか、そんな研究結果だったので、
今回はちょっと難しい内容になりそうだなと思いつつ頑張って話してみました。
ということで今回は宇宙の膨張のスピードを測る新たな手法というところで本題をお話しさせていただきました。
ということで宇宙のお話は以上にさせていただいて、最近の近況報告させていただこうかなと思います。
最近はちょっとイベントにメディアパートナーとして呼んでもらったっていう話があって、
昨日一昨日とかはオープニングでロケットドバーンって打ち上がる音を入れてると思うんですけど、
あれをどうやって作ったかみたいなメイキングのコラボのお話もさせていただきましたよね。
そんな中でまあこういろんな人と交流しながら、
ポッドキャストってどれぐらい知られてるのかなみたいなところも結構実感できるタイミングが多かったなっていうのが最近の感想で、
正直言うとポッドキャストの知名度はめちゃめちゃ低いですやっぱり。
皆さんもこう喋ってる中で、人と喋っててもポッドキャストの話題が出てくることってなかなかないと思うんですよね。
なのでまあそこはちょっともうポッドキャスト全体を盛り上げられるような動きっていうのが僕ができたら嬉しいなっていうふうに思ってるわけですよ。
なのでそのあたり頑張っていきたいなと思ってるのと、
あとはポッドキャスト聞いたことあるっていう人にも僕のチャンネルってやっぱまだまだ知られていないんだなっていうのはわかりました。
ポッドキャストアワードとか取ってSpotifyの独占配信に切り替わってっていうので、
もう少しぐらい知られてるかなと思ったんですけど、現実はなかなか甘くないですよねっていうところがあったので、
もう本当にポッドキャスト全体盛り上げていくぞっていうところとか、
番組まだまだだぞっていうところをちゃんとポッドキャストの中じゃなくて、
外の人と話して実感でき始めてるっていうのはいい機会なのかなというふうに思いました。
じゃあどうやって認知されていくのかっていうところは、
本当にですね、これ結構最近めっちゃ悩んで考えてて、
ようやく結構面白い展開できそうな雰囲気が出てきたかなと思うので、
ちょっとですね、これ今聞いてくださってるあなたには、
もうこっから3ヶ月ぐらい、2ヶ月3ヶ月、
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本当に注目してほしいです、宇宙話。
これは大げさじゃなく結構いろいろ考えてやってるので、
この取り組み見て、ポッドキャストめっちゃ頑張ってるなって思ってほしいのと、
あとは可能性広がったって少しでも実感してくれたら、これも僕の価値だと。
別に勝負してるわけじゃないんですけど、そんな感じのをちょっと考えてるので、
ぜひ今聞いてくださっている方にはですね、
この2、3ヶ月の行く末っていうところを見守ってもらえたらなと思ってるので、
引き続き応援していただけたら嬉しいです。
最近はSpotifyの方も毎回コメントくださる方がいたりだとか、
結構嬉しいなとモチベーションが上がりながらやってますので、
これからもぜひよろしくお願いいたします。
ということで今回は以上とさせていただきます。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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