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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題ですが、今日ちょっと話したい話が2つあるので、思い切って2ついこうかなと思ってます。
1つ目が、今日ですね、11月17日の夜18日にかけてが、しし座流星群という流星群の最も見ごろを迎えるというお話。
で、もう一つは、皆さんニュースで見たかもしれませんが、ロシアが宇宙実験を行って、宇宙空間に大量の宇宙ゴミ、デブリっていうのをまき散らして、世界中から避難されているというお話をさせていただこうと思っております。
でですね、今日本当は流星群のお話だけでいこうと思っていたんですよ。
まあ今日の夜ちょうど見ごろを迎えるわけですし、そのあたりちょっと重要かなと思っていたんですけど、そしたらなんとロシアが宇宙空間で大暴れしているというところで、これもまあホットなうちに紹介しておきたいなと思ったので、今日は両方行ってみようかなと思ってます。
なので、緊急報告すっ飛ばして、早速1個目の話題行こうと思います。
はい、ということで、まあ一つ目ですね、まずは獅子座流星群が最も見ごろを迎えるというお話をさせていただこうと思っていて、今放送しているのが11月の17日、水曜日になっているんですが、
17日から18日にかけて、18日の夜中とか、あと明け方にかけてっていうところで、冬の始まりと言ってもいい獅子座流星群っていうのが見ごろを迎えるというのが今回一番時期的にホットなトピックかなというふうに思っています。
で、これって毎年よく見える、獅子座流星群っていうのは結構1年間の中でもよく見える流星群のうちの一つだと思うんですね。
で、ただ結論から言うと、今回の流星群っていうのはあんまりコンディションが良くないです。
で、理由が単純に満月に近い状態の月が今は夜空に輝いているからっていうところですね。
結局流星群っていうのは星が輝いて見える、地球の大気の中に飛んでくる宇宙空間にある塵だったりとかっていうのの大気との擦れ合いでできる光を見ていくわけなので、結構そこまで明るいわけじゃないんですよね、普通の星に比べて。
で、そうなった時に、やっぱり夜空っていうのはなるべく暗い方がいいっていう背景があったりします。
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ただ、そのタイミングって結局、もちろん都心を離れれば暗い場所はあったりしますが、月が光合と照っていたら正直どうしようもないっていうのが実際のところにはなっていて、
今回はそのタイミングと重なってしまったというところで、獅子座流星群なかなかコンディションは悪いかなというところですが、有名な流星群の一つでもありますし、明るい、いくら月明かりが明るいとはいえ、1時間の間に数個とかは見れるようなものになっているようなので、
で、夜空全体でこの流星群って見れるっていうふうに言われておりますので、月明かりがあんまり影響を受けない月が出ていたら、それの逆側の空とかを見ていただければいいかなというふうに思っています。
で、こうやって毎年流星群っていうのが起こる理由、同じタイミングで結構同じ流星群で来るじゃんっていうお話あると思うんですね。
で、これって理由どういうところから来ているのかっていうと、流星群の元になるのはさっきお話ししたような宇宙空間にある塵とかだったりするわけなんですよね。
この塵に塵が地球の大気の中に飛び込んできて、大気と衝突することによって高温になり、それが光り輝くみたいなところがこの流星群というか流れ星の一つ特徴にはなっております。
で、それがどうやって毎年同じタイミングで来るのかっていうところのお話なんですけど、それは宇宙空間には彗星と呼ばれるほうき星ですね。
っていうものがあったりします。で、この彗星っていうのが大きい、言ってしまえば石の塊みたいなので、これが太陽の熱によってだんだん周りが剥がされて塵とかを放出しているみたいな段階になってるんですよ。
で、この彗星が撒き散らした塵っていうのが太陽の周りをぐるぐる回っていて、その回っている塵と地球のこの軌道っていうのが重なったタイミングで流星群っていうのができるわけですね。
つまり、宇宙空間にある一箇所に漂っている塵、そこに地球が突っ込んでいくっていうのが流星群が毎年同じタイミングで来るメカニズムの一つなわけです。
で、流星群の名前に星座とかがついているっていうのは、単純にその流れ星が一番よく見える場所っていうところの分類として星座の名前がついているので、
こうやって例えば今回しし座流星群って言われたらしし座の方向を見てあげるのが一番見やすいっていうような感じですね。
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なので、毎年同じタイミングで来る流星群っていう現象、これは実は宇宙空間の中に漂っている塵に地球がどんどん突っ込んでいっているっていうところが背景になっている。
これを皆さんぜひ覚えておいていただけたらなというふうに思います。
ということで、こんな感じで一つ目のお話、今日はこれで収まる予定だったんですが、
ロシアが宇宙空間でかなり騒ぎ散らしているというロシアの宇宙実験のお話もちょっと今回はしていこうかなと思っています。
今回のお話ですね、これ皆さん見た方いるかなと思うんですけど、
ロシアが時刻で打ち上げた、昔打ち上げた人工衛星っていうのを地上から飛ばしたミサイルによって軌道上で破壊するっていう宇宙実験を実施したんですね。
このポッドキャストでも何度か話しているように、宇宙空間で今問題になっているのは宇宙デブリというものになっていて、
この宇宙デブリ、簡単に言えば宇宙空間のゴミなわけですよ。
この宇宙空間にあるゴミってどうやってできるのかっていうと、
使い終わった人工衛星だったりとか、
あとはその人工衛星が何かと衝突して、
粉々になった破片みたいなところで構成されているんですね。
なので、時が経てば経つほど、
そういった宇宙デブリっていうのはどんどん増えていく、
そういう傾向にあるところで、
じゃあどうやって宇宙デブリを減らしていくのか、
また宇宙デブリっていうものを生み出さないようにするかっていう、
宇宙空間の持続可能性、SDGsみたいなのが最近注目されていたりするわけですね。
そんな背景がある中で、
ロシアは今回、もう使わなくなった人工衛星なんだから、
自分たちの技術を実証するために、
地上からミサイル撃ってぶっ壊しちゃおうよっていうようなことを、
無断でやってしまったというところが、
今ものすごくニュースになっているというところですね。
今回、ロシアがミサイル使って人工衛星を破壊するっていう実験を行った結果ですね、
その人工衛星が粉々になって、
宇宙空間の軌道に1500個を超える破片っていうのが散らばったっていう風に言われております。
これ、単純に1500個の宇宙デブリっていうのができるだけでも相当な事件にはなるわけなんですけど、
今回注目されなきゃいけないのは、
結局この1500個っていうのは、
例えば一粒でもまた別の人工衛星に当たるなんていうことがあると、
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その人工衛星がまた粉々になり、
例えばそれこそ、また1500個作る、また1500個作るみたいになってくると、
1500個に分かれた破片が、
1個1個がさらに1500個の破片を作るみたいな感じで、
異常な増え方をするんですね。
こういった増え方にかなり危険視している状況になっていて、
なので、この1500個っていうのは単純な数として見るわけではなくて、
今後連鎖的に生み出すであろう宇宙デブリの危険性もはらんでいるというところで、
今回の宇宙実験っていうのは非常に非難されているっていう背景があったりします。
日本の宇宙ベンチャー、
例えば一番有名なのだと、
アストロスケールっていう会社ですね。
このアストロスケールっていう会社は、
宇宙空間のデブリを除去しようっていうところで、
技術をどんどん磨いて実証実験を進めているっていうような、
そんな会社なんですね。
そういった会社がある中で、
今回みたいな実験が行われてしまうっていうところで、
実際にアストロスケールからも公式な声明が出ています。
その一部抜粋すると、
宇宙空間にある物体を意図的かつ不必要に破壊することは無責任な行為である。
アストロスケールはこのような行為に対して声を上げ続けますというようなところを、
実際に公式の声明として発表していたりします。
加えて、例えば宇宙ベンチャー日本のエールっていう会社。
エールっていう会社も衛星を破壊する今回のロシアの行為に対して声明を出していて、
エールも実際に宇宙デブリの防止だったり除去っていうのを進めるような、
そんな取り組みだったりとか、
宇宙空間に進出していこうというような取り組みをしている中で、
こういった事件が起きてしまったので声明を出している。
今回の声明を抜粋すると、
宇宙デブリは人類の宇宙進出を阻害する根本的かつ解決の難しい問題であり、
そのために世界各国でデブリ防止除去の両技術の開発が進められている中、
本件が発生したことは大変遺憾であるというようなところを声明として出しています。
こんな感じできっと世界中のいろんな宇宙系の企業だったりとかが声明出しているはずで、
それぐらい非難されるべきようなことが今宇宙空間で起きているというところですね。
宇宙空間に1500個のデブリが出てきてしまうというところの危険性をお話ししたと思うんですが、
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この危険性に何がさらされるのかというと、
一つは宇宙空間にある人工衛星、
もう一つは今国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士たちですよね。
この宇宙飛行士、今現在国際宇宙ステーションの中に数名の宇宙飛行士滞在していますが、
今回のロシアの実験が行われたというような報道が出た瞬間に、
それが探知された瞬間に滞在中の7名の宇宙飛行士は、
宇宙ステーションに破片がぶつかる可能性というのを考慮して、
ドッキング中の宇宙船に避難したと。
つまり宇宙ステーションに何かしらの問題が出たら、
すぐに宇宙船に乗ってそこから離脱するというような準備を行っていた。
実際に2時間その中に退避していたというようなお話も出ていたりします。
なので、こういったところでも実害が出ている。
これプラスアルファの情報なんですけど、
宇宙飛行士の方の時給というのは大体300万とかって言われてるんですね。
そこまでにかかる訓練の費用だったりとか、
諸々の費用を考えると仮の数字ですよ。
仮の数字でも300万なんて言われるわけですから、
7名が2時間避難するっていうところだけでも相当な被害総額にはなるのかなというふうに思います。
そんな冗談は去っておいて、
こうやって宇宙空間のゴミ問題っていうところは今どんどん注目されているので、
今回のロシアの動きだけじゃなくて、
他の宇宙ベンチャーがどういう取り組みをしているのかっていうようなところだったりとか、
宇宙空間をどうやって維持してこれからどんどん宇宙開発を進めていくのか、
なんていうところについては、
このPodcastを聞いている方も少し気にしながら生活していただけたら嬉しいなというふうに思っております。
ということで、
今回は久しぶりに1つだけの話題じゃなくて、
2つピックアップしてみるなんていうことをやってみました。
1つ目は、今日の夜11月17から18日にかけてがシシザー流星群の見ごろになっていますというお話。
もう1つはロシアが実行してしまったミサイルによって人工衛星を破壊する宇宙実験の話をさせていただきました。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。