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2021-11-16 15:03

407. 【三体】宇宙の果てを明らかにした3つの宇宙望遠鏡【リクエスト】

Twitterでのリクエストから生まれた世界大ヒットSF小説「三体」に出てくる宇宙単語の解説回!

今日は宇宙の果てを解き明かした3つの宇宙望遠鏡を紹介!

COBE衛星、WMAP衛星、Planck衛星は人類の宝!!


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題ですが、今日は宇宙ができ始めた138億年前の姿を追った3つの宇宙望遠鏡、人工衛星についた望遠鏡のお話をしていきたいと思っております。
今回のお話ですね、昨日ですね、宇宙っていうのができ始めた状態の光だったりとか、宇宙全体が今どういう状況になっているか、なんていうところを結構ざっくりお話しさせていただいたと思うんですね。
宇宙の果てっていうのは3ケルビン、だいたいマイナス270度っていうような温度で見える、そんな宇宙の姿があったりするんですが、そういったところをやっぱり順番にゆっくりと解明していった、アメリカだったりとかっていうのの人工衛星の歴史があったりします。
なので今回はそちらの、ちょっと今までは天文の結果だったりとかっていうのを言ってましたが、今回はそういった衛星のお話をしていこうと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ということで毎日恒例の緊急報告させていただこうと思うんですが、そうですね、今月から実はようやく本業と副業のバランスっていうところを自分の中で整えられたかなというようなふうに思ってます。
っていうのも、なんか今までいろんなの行き当たりばったりっていうのは言い方はちょっと変ですけど、本業のデータサイエンスの仕事をしながら他にいろんな仕事させてもらうみたいな形でやってたんですけど、そこがなんかしっかりと固まるような流れになってきていて、一応宇宙ビジネスの方、宇宙ベンチャーのワイスペースっていうところで宇宙エンタメとかそういったところのプロジェクト、
マネジメントみたいなところをやりながら、データサイエンスの本業もやり、そして宇宙ビジネスライターとかもやり、そしてこのポッドキャストもやり、っていうようなその四軸っていうんですかね、一つの本業あるうちにそれの周りに副業をたくさんやってるみたいな状況でようやく落ち着けるようになったかなっていうふうに思ってます。
で、まあこれ僕が研究の畑からこう一旦出て、データサイエンスの仕事しようと思ったときに描けてたまあ理想系かなと思っていて、まあデータサイエンスっていう仕事も非常に興味があったので、どれだけ大きいデータが触れるかみたいなところで仕事を探し、でそれ以外の時間は全部宇宙方面にやっぱ引っ張りたいというか思いがあって、
そんなところで仕事をいろいろバランス作っていたところで、なんかようやく自分の理想的な形に落ち着けたかなと思っております。
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なのでなんかこう余分に時間があったりするタイミングもあったりしたんですけど、そういったところ一気にギュッと詰めてですね、まあ30歳ぐらいまではとにかく走り切ろうと思っていろいろ詰め込んでしまうタイプなので、そういったところでまた新しくいろいろ成果出せていけたらなというふうに思ってます。
なので、こういろんな話とか、いろんなこんな仕事しましたみたいな話すると思うんですけど、まあそんな感じの四軸で動いてますというようなお話だけさせていただこうかなと思って今日は緊急報告で個人的なお話をさせていただきました。
でですね、データサイエンスの本業の方も結構いろいろ横展開できそうな雰囲気が少しずつ出てきていて、
まあどんなところかというと、この間の土日も大学での講義だったりっていうのを手伝いに行ったり、あとは来年度そういったところむしろメインで大学の講義やらせてもらう可能性っていうのも結構出てきたりして、
なんか宇宙の方をどんどん横展開していく方向ばっか考えていたんですけど、そうではなくて本業のデータサイエンスの方もうまく回ってきている感じがしているので、
ここからまた1段2段とレベルアップしていけたらなというふうに妄想しながら仕事しておりますというような感じですね。
ちょっと後ろで犬が騒いでますが、こんな感じで緊急報告以上にさせていただこうと思ってまして、今日は昨日に引き続き宇宙の歴史についてのお話をさせていただこうと思ってます。
今回どんな話をするのかっていうと、昨日ですね宇宙の果てっていうのがどういう状態にあるのかっていうお話させていただいたと思うんですね。
今宇宙っていうのは一番遠くまで見えて138億光年でこれが宇宙の果てというふうに言われています。
宇宙自体の年齢もこういうふうになっているだろうというような予想のもといろいろ数値計算だったり観測っていうのは進んでいるわけなんですけど、
じゃあどうやってその138億年っていうところを見つけられたのかっていうところの話まで戻っていこうとすると、
アメリカとヨーロッパが力を合わせていろいろ人工衛星を打ち上げてきた、そんな歴史っていうのが見えてきます。
そこで今回はその人工衛星、活躍した人工衛星3つについて紹介できればなというふうに思ってますね。
そもそも今日の話のスタートの宇宙の歴史っていうところを見ていくと、昨日も結構詳しく話させていただいた通りで、
宇宙は最初ビッグバンが発生して宇宙空間ができたと。その頃はビッグバンでできた物質っていうのはすごい狭い領域に高密な状態、密度の高い状態で集まっていて、
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なおかつものすごく温度が高かったと。で、あるタイミングをきっかけに宇宙空間というのはものすごく増大していって、
膨張していくことによって今の宇宙空間というのが138億年という規模でできている、そんな状況になっているわけですね。
で、じゃあその138億年どうやって見つけたのかっていうところで活躍してくる衛星が3つあります。
まず1つがコービー衛星というもの。これが1989年にアメリカから打ち上げられた人工衛星になっていて、コービーっていうのはCOBEですね。
これコズミックバックグラウンドエクスプローラーの略でコービーという風になっています。
で、ここには赤外線、円赤外線の観測器だったりとか、あとは電波ですね。私たちのこの携帯とか、あとはマイクロ波っていうのに近いので、
電子レンジの電波とかっていうのを拾うような、そんな検出機が乗っている人工衛星になっていました。
で、これなんでそうやって円赤外線とか電波とかそういったところの観測器を乗せているのかっていうと、
もともとやっぱり計算上、宇宙の最も最果て、その138億年先の光を捉えようとした時には、電波、マイクロ波ですね。
の光っていうのが重要になるっていうふうに考えられていました。これはどういうことかというと、昨日話した通りで宇宙の果てっていうのは大体3000ケルビン程度。
3000度だと思っていただければよくて、それが手元に飛んでくる時には大体ものすごく小さい3ケルビンっていう暖かさになってきているんじゃないかっていうのが計算でもわかっていた。
でこれ、いろいろこのポッドキャストでもいろんな波長の光っていうのを紹介してきたと思うんですね。
目で見える可視光っていう光だったりとか、あとはレントゲンで使う僕が専門としてやっていたX線だったりとか、今日お話しする電波だったりとかマイクロ波って呼ばれるもの。
っていうような様々な光の種類があると。この光の種類によって宇宙の見え方がどう変わるのかっていうようなお話で言うと、これ光のエネルギーが高ければ高いほど温度の高い天体が見られるっていうような単純なイメージを持っていただければ良くて、
僕が専門でやっていたX線っていうのは、私たちが目で見える光よりももっとエネルギーの高い光。これってX線をずっと当てると被曝するみたいなそんな話があるのと同じように、とにかくずっと当たってたらいけないものっていうのはエネルギーが高いという風に考えられるんですね。
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なので、X線を放射するような天体っていうのは、表面が100万度とか1000万度なんなら1億度ぐらいまで行くっていうのが特徴になっていたりします。で、逆に私たちの目で見える光っていうのは数千度だったりとかっていうぐらいですね。
っていうようにエネルギーが下がるとその分見える天体が変わってくる。で、温度が下がってくるっていう傾向があって、それよりももっと私たちの目で見える光よりももっとエネルギーの低いもの。これが赤外線って呼ばれるものだったり、もっと弱いものだと電波って呼ばれるものだったりします。
で、この電波って呼ばれるものの光っていうのはだいたい数ケルビンだったりとかっていうようなものすごく温度の低いものだったりするんですね。一方で赤外線っていうのは私たちの体温みたいな。
なので赤外線カメラを暗闇で使うと人間の体がくっきり浮かぶっていうのは私たちの体のだいたいこの30度とか40度ぐらいが赤外線を最も発しやすい温度だったっていうところなんですね。
っていうような背景があって、宇宙の果てを見るためには宇宙って膨張してるから救急車の話みたいに宇宙の果てっていうのは冷たく見えるはず。どれぐらい冷たく見えるのかって言ったらやっぱりこのマイクロ波とか電子レンジとか携帯で使うマイクロ波だったり電波だったりっていうところでしょうというところでこの人工衛星にタスクが課されたわけですね。
これによって宇宙の果てっていうのを工備衛星が確認しに行ったところ、なんと宇宙の果てっていうのは2.7ケルビンっていうような光が飛んできていることが明らかになりました。
これによって1990年代ぐらいに宇宙の果てがどれぐらいの放射になってるかなんていうところが詳しく求められたわけですね。
その後、ある一箇所を見て2.7ケルビンだっていうのが本当にそのままでOKなのかっていうのも宇宙っていうのは風船みたいに広がってるってよく言い方するんですけど、
そうしたら風船のどこを見ても2.7ケルビンなのかみたいな、そんな疑問が出てくると思うんですね。
というところで、より細かくいろんな位置を見れる、そしてより目がいいというような人工衛星がこれまたアメリカから2006年とかに打ち上げられたっていうような感じになります。
2003年に打ち上げられたと。
そうなった時に宇宙の放射っていうのが宇宙全体で一緒なのかっていうのを調査して、
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おおむね一緒で、つまり宇宙っていうのは同じペースで丸くどんどん広がっているように見えているが、
一部一部でそのまっすぐ広がっている様子とは若干違う結果が見えてくる。
なんていう風に宇宙の最果ての情報っていうのがさらに深く知られたっていうのがこれ2001年に打ち上げられたWマップ衛星と呼ばれるものの活躍によるものですね。
そんな感じで一個前の衛星で達成できなかった一部のミッションっていうのを次の人工衛星が達成していく。
これが人工衛星のあるべき姿というかシリーズ化されていってどんどん進化して私たちの理解が進む要因になっていたりします。
これが2001年に打ち上げられたものでその後もっと新しい人工衛星プランク衛星っていうのが2009年に打ち上げられました。
このプランク衛星によってより宇宙空間っていうのが精度良く観測されて宇宙の年齢っていうのが私たちが今知っているような138億歳だったり。
あとはたまにポッドキャストで話しているダークマターとかダークエネルギーっていう宇宙の中のほとんどを占めている物質の割合っていうのがどのぐらいになってるかっていうのがこのプランク衛星。
これが2006年にドッパーが打ち上げたプランク衛星によって明らかになったんですね。
といった感じで世界中で切磋琢磨しながらちょっとずつちょっとずつその天文学っていう分野を広げていく。
そして一段一段難しい問題を解決していくことで人類の知識っていうのを増やしていく。
そんな素晴らしい世界の天文学のシリーズ感っていうのが伝わる今回のお話でした。
この3つの衛星が実は昨日の話のスタートで話した中国のSF小説、世界中で流行っている三体って呼ばれる小説の中にこのネタが出てくるらしいので
僕も読み進めながらこのあたりこうやって使われるんだなんていうのを理解していきたいなというふうに思っております。
ということで今回は宇宙の最初の姿138億年前の姿を明らかにした3つの宇宙望遠鏡のお話をさせていただきました。
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番組の感想や宇宙に関する質問についてはTwitterのハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので
じゃんじゃんつぶやいていただけたら嬉しいです。
今日はちょっとあまり喉の調子が良くなくて滑舌が悪い部分ありますがご了承ください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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