1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2023-03-08 14:26

879. H3ロケット打ち上げ失敗を、指令破壊で散った過去のロケットとの共通規格を含む比較で状況整理

国産ロケットの相次ぐ失敗。昨年10月のイプシロンロケットの打ち上げ失敗から、連続での失敗となった今回のH3ロケット。

実はイプシロンロケットと共通の規格がありました。

そこはうまくいったのに、一体どこがダメだったのか?比較しながら状況を整理していきましょう。


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ソース

https://www.jaxa.jp/press/2023/03/20230307-2_j.html

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回は、皆さんニュースでも見かけたでしょう。
H3ロケット打ち上げ失敗に関するお話をしていきたいと思います。 今回のエピソードでは、ニュースでも聞いたであろう
指令破壊とは一体何なのか、そして最近ロケット失敗といえば、去年のイプシロンロケットだったと思います。
その時も起こった指令破壊、その間に一体何が起こったのか、どのタイミングで指令破壊の命令が出たのか、そのあたりを前回の失敗と比較しながらお話ししていきたいと思っております。
ぜひ最後までお付き合いください。
3,2,1
2023年3月8日始まりました。 ササキリョウの宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙号を取得した専門家のリョウが、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが379話目を迎えていますね。
コラボ明けというところで、もしかしたら新しく聞き始めてくれた方もいるんじゃないかなと思うところなんですが、基本的には1日10分っていうところでね。
しかも1話完結っていうところでやらせていただいているので、気になるタイトル聞いていただいて面白いなと思ったら、ぜひ日常の中に宇宙話取り入れていただけたらと思っております。
フォローしていただけたらね、毎日聞けるのでよろしくお願いします。
ということで、今回お話しするのはきっとみんなも気になってるんだろうなぁと思う H3ロケットの打ち上げ失敗のお話ですね。
今回はこちらをしていきたいと思います。 まあいろんなニュースで皆さんもうすでに見かけてるかなと思います。
日本の宇宙開発の結構キーと考えられていた H3ロケット、国産の巨大ロケットですね。
こちらの打ち上げが失敗してしまったというようなところで、今回は結構いろんなうよ曲折ドラマがあった中で、最後打ち上げ成功してくれてみんなでわーって慣れたらよかったなぁとは思うんですけど、
まあ失敗してしまったものは失敗してしまったというところですね。
ツイッターとかでも、あの前回の記者会見の時になんかちょっとぶつけを醸した記者が喜んでるんじゃないかとかね、
なんかそんな話出てましたけど、まぁまぁまぁそんなところよりはちょっと宇宙話目線でお話ししていこうかなと思います。
どういうところから見ていこうかなと思ったときに、 ロケットの構造から見てどういうところで失敗したんだろうっていうところと、
じゃあ今回司令破壊って言葉が出ましたよね。 もうね宇宙話ちょっと前から聞いてくれてる人は、もしかしたら
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あ、前聞いたな、みたいな。 あると思うんですよ。司令破壊。何かっていうと、去年の10月後半ですね。
イプシロンロケットっていう、またこちらも国産のロケットが打ち上がるときに司令破壊という命令が下されて、
それで打ち上げが失敗してしまったというような状況になっていたところからの2回目の登場ですね、この言葉司令破壊。
なのでどのタイミングで司令破壊が出されたかっていうのを、イプシロンロケットの打ち上げ失敗の話とちょっと比較して話してみようかなと思うんですよ。
そうするとなんか過去の回聞いてた人はより深められるし、 もし今回の司令破壊って言葉で宇宙に関して興味を持ったっていう人には、
ぜひ過去回とかも聞いていただけたら、あ、そういうことなんだっていう、司令破壊っていうワードでSpotifyで検索していただけたら絶対に出るので、そちらちょっと聞いていただけたらと思っております。
で、今回打ち上げが失敗したH3ロケットですね。
このH3ロケットと今比較して話そうとしているイプシロンロケットっていうものの間には、実はこれ共通の機構が採用されているんですね。
その共通の機構のせいで失敗したんじゃないのって今、ちらっと頭の中で思った人もいるんじゃないかなと思うんですが、
むしろ逆なんですよ。共通の機構の部分は成功してるんですね。
どういうことか、順に話していこうかなと思うんですが、例えば今回のH3ロケット、基本的にはロケットっていうのは大きく分けて、
まあ、推進力、エンジンを搭載している2段と、2段、1段階目、2段階目っていうのがあって、
で、3段階目のところに、例えば今回で言うと、ALOS3、第1、3号っていうやつが搭載されていて、
で、そういういわゆるミッション部分っていうんですかね。
ロケットって打ち上げることが目的じゃなくて、人工衛星を宇宙に運ぶだったり、物資を宇宙に運ぶだったり、
そういったところを目的にしている、いわば輸送手段、単なる車、トラックみたいな、そういう感じなんですね。
なので、そこのいわゆる輸送の部分、1段階目と2段階目っていうところに分かれています。
その中で、イプシロンロケットの場合は、イプシロンロケットに搭載されていた1段目のところのロケットと、
H3ロケットの両サイドにロケットでっかい筒があって、そのサイドにさらに小っちゃい小板ざめ的な感じでついてるエンジンがあるんですけど、
そこ、ここが共通の部分になっていて、最初のいわゆる地上から離れるっていうタイミングですね。
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ここでガーッと燃焼して、宇宙を目指していく、高度をどんどん上げていくっていう、そういう機構になってるんですよ。
その1段階目、イプシロンロケットの1段階目の部分と、H3ロケットのその周りの小板ざめみたいなロケット、いいのかな、表現あってるのかちょっとわかんないですけど、
今度、ロケットの専門家呼びましょう。話題のVTuberの薄井クリアさんに全部いろいろ説明してもらいたいなと思ってるので、呼びましょうね。
とにかくそこが共通なんですよ。つまり同じものが乗っていると。
で、この両者で共同開発した部分っていうところは無事に成功してるんですよね。
イプシロンロケットもH3ロケットも1段階目の燃焼は完了した状態までは言っていると。
で、ロケットっていうのはガーッと打ち上がっていって、1段目燃焼しきりました、エンジン使い切りましたってなったら、その1段目を切り離して、じゃあ次2段階目がドーンっていくというような状況になってるんですよ。
で、そんな中で、イプシロンロケット、去年の10月にあったイプシロンロケットに関しては、この第2段階目のところで異常をきたしたというようなところが報告されてるんですね。
で、ここの2段階目と3段階目、すいません、イプシロンロケットの時は2段階目を燃焼して、3段階目、つまりミッションの部分とかが入っているところですね、ここを分離するときに想定していた機体の姿勢、今日すごい噛み噛みだな、良くないですね。
2段階目と3段階目分離するときに、これミッションを遂行するための軌道に投入できないぞっていうところで飛行を中断した、指令破壊をしたというような状況ですね。
これが9時50分に打ち上げられて、イプシロンロケットの話ですね。9時50分に打ち上げられて、9時の57分に指令破壊が起こったというところで、もう7分の間に2段階目までの燃焼がガーッと進んで、宇宙に最後投入するぞ、みたいなタイミングで、この角度からじゃダメだ、みたいなところで終了したっていう感じなんですよ。
これは安全を担保するっていう意味だったりとか、そのまま例えば失敗して落ちてきちゃう、なんていうね、そういう最悪の事態とかもあるわけじゃないですか。そういうのに比べると、やっぱり指令破壊っていうので強制的に中断する、みたいなところ。
そもそも指令破壊っていう言葉、今回初めて聞いたよっていう人もいるかと思うんですけど、その指令破壊っていうのは、ミッションがうまくいかないぞ、ロケットの打ち上げがなんか失敗していそうだぞ、だけどまだまだ飛んでるな、っていう時に安全性を確保するためだったりとか、そういういろんな判断が加わって、ロケット自体を自爆装置で破壊する、みたいな。
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そういったところのことをこちら、指令破壊と呼んでいます。今回もエプシロンロケットもそれを受けていたというような状況ですね。
一方で、今回のH3ロケットについても、さっき言ったみたいに1段階目、巨大なロケットのエンジンがあって、その周りのコバンザメみたいなエンジンがあって、それらは全部燃焼しきって飛ばしていったと。
燃焼が止まって、第2弾、第2弾のところまで燃焼がスタートするっていうところ、つまり1段階目と2段階目の分離はうまくいって、2段階目のエンジンをつけようってなったタイミングで着火が確認できなかったっていうのが、一応今回のJAXAからの発表では言われてるんですよね。
なのでこれ打ち上げがスタートしたところから13分後なので、エプシロンロケットよりはちょっと長く飛行したのかなっていうところ、14分後か、になっていて、ただ第2段階目のエンジンがつかないというような状況になって、指令破壊という手段に至ったというような状況ですね。
こう見ると、エプシロンロケットとH3ロケットの共同開発部分はやっぱりうまくいっていて、お互いオリジナルで作っていた部分が失敗しているっていうような状況に今のところなっているのかなというところですね。
そういった比較で見てみると、やっぱりちゃんとうまくいってる部分といってない部分っていうのは切り分けて考えなきゃいけなくて、今回の部分もじゃあ次チャンスがあるのであればそこがどうやって改良されていくのかだったりっていうところの原因究明がこれからどんどん進んでいくし、両方ともJAXA主導しているロケットかつがメインでやってる国産のロケットなわけですよ。
なのでそこをしっかりとJAXAが情報を統合することで、今回でいうとエプシロンロケットとH3ってちょっとミスった部分が違うんですよね。
なのでそこがグッとなれば、これまで例えば1回の失敗では1個しか課題が見つからなかった部分が2回失敗したことによって2段階さらに情報をアップデートできる、そして機能をアップデートできるっていうところだと思うんですよ。
宇宙開発、もう第2の矢、第3の矢というか、この失敗が起こりそうになったらこっちでカバーするみたいな色々色々作ってあるはずなので、そこを改良した上で次の宇宙へのチャレンジっていうところが実現されることをちょっと期待したいなというふうに思っております。
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ということでね、もう絶対これは流石に日本の宇宙開発のスピードっていうのはちょっと緩まってしまうのはあるかなと思うんですよね。
ただ、しょうがない。しょうがないわけですよ。国内でどんどん自分たちで打ち上げていかないと、世界がどんどん持ってきている打ち上げの能力に対して勝っていけないっていうところで、勝負をかけなきゃいけないタイミングではあると。
そこでどれだけそこの勝負に勝てたかっていうところが次の世代の宇宙開発をリードするっていう部分に直結してくると思うんですね。
なので、個人的にはもっと応援していきたいなというふうに思ってるわけですよ。
もう今まで宇宙大国として世界を牽引してきた身として、これからの宇宙開発っていうところでも名前を挙げられるようなそんな国になっていたら嬉しいなと個人的には思っていたりするので、僕はずっと応援していきたいなと思ってます。
ただ、きっと宇宙話聞いてるみんなの中には、もうこんなんにお金使うのどうのこうのっていうのもあると思います。
否定的な意見を持つのも、もうそりゃしょうがないよ、2回も間違えてるんだからっていうね、っていうところがあるので、そういったところも含め、良ければ感想いただけたら嬉しいなと思ってます。
なんか、今日の話でよくわかったなっていう感想でもいいですし、いや、俺は応援するぞ、私は応援するぞとか、いや、私はもうこういうのは違うと思うな、反対だな、みたいなところとかもね、率直な意見いろいろいただきながら、いろいろ宇宙話でみんなで議論しながら、いろんな話できたら嬉しいなと思っております。
そんな感じで今回は以上にしていきたいと思います。
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すいません、過去にあったSpotifyの投票枠についてね、まだ癖が抜け切ってないので、頑張って直していきたいと思います。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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