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3、2、1、イグネーション
2022年10月14日始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、10時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが738話目を迎えているというところで、
今日は、イプシロンロケットの打ち上げが失敗してしまったというところで、
このポッドキャストでいろいろお話をさせていただいていたので、
そのあたりのちょっとおさらいというか、こんなミッションだったで、こういうところが残念だ。
でも、この先、こういう広がり方もあると思うから頑張っていってほしいみたいな、
そういうお話をどんどんしていきたいなというふうに思っております。
でですね、このポッドキャストを聞いてくださっている方、最近たくさん増えてきていて大変嬉しいなと思う中で、
先週かな、この放送から見ると、9月の26日、27日、そして10月の3日、4日っていうところで、
このポッドキャストも、今までの集大成って言い方も変ですけど、今までで一番大きな宇宙業界のトップといえばJAXAですけど、
JAXAとの公式コラボっていうところをお届けさせていただいておりました。
でですね、このJAXAとの公式コラボ、一体何を取り上げていたのかっていうと、
10月の12日に打ち上げを行っていた、エプシロンロケット6号機の宣伝というかPR用のタイアップだったりしたというような、そういう状況なんですね。
で、ポッドキャストの中では、まず9月の末、9月の26、27でお届けしたのが、
エプシロンロケットの中に搭載しているミッションだったりとかっていうのに、どういう色合いがあって、どういう目的で乗っているのかっていう話。
でですね、それに加えて、10月の3日、4日っていうところでは、じゃあエプシロンロケットってどういうものなのかっていう、
ロケット自体のお話っていうのを、それぞれJAXAの担当者の人に伺わせていただくというようなところでエピソードをお届けさせていただいたんですね。
で、そこでやっていたので、宇宙話のリスナーの皆さんには、なんとなく全体像っていうのは伝わっていたんじゃないかなというふうに思います。
で、今回、この打ち上げが失敗した原因というか、どのタイミングでどういうことが起こってしまったのかっていうところは、
ちゃんと宇宙話リスナーのあなたにもお伝えしておかなきゃいけないなというふうに思ってるわけなんですけど、
放送を聞いていただいた、特に10月3日の方ですね、ロケットが4段階のエンジンの構成に分かれてますよっていう話をさせていただいたと思います。
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で、特に燃料を中心にお話しさせていただいて、
エプシロンロケットの中身っていうのは、1段目から3段目のところが、いわゆる固体燃料っていうもので、
みんなが触ったことのあるロケット花火の燃料みたいな感じで、1回つけたら爆発ボーってしまくりながら飛んでいくみたいな。
で、4段目が液体のロケットになってるから、車みたいな感じでちょっと細かい制御もしつつ移動していけるみたいな。
そういう軌道に微調整していくところだけ液体にして、あとは固体になってますよみたいな話をさせていただいたと思うんですね。
そんな中で、今回エプシロンロケットの打ち上げ、エプシロンロケット6号機っていうのは、1段目はうまく分離することに成功した。
打ち上げ自体も正常に作動していたという中で、第2弾と第3弾の分離の前に軌道に反れてしまったっていうところがあり、
軌道を反れてしまったことによって、狙っていた高さまで軌道をロケットを持っていくことができなかったというところで、
目標の軌道を到達できないっていうところが見えてきたので、今回JAXAが判断した方法というのが指令破壊と呼ばれる行為を行ったというのが、
エプシロンロケットの打ち上げてから、皆さんの耳に入っている打ち上げ失敗っていう状況に陥ってしまった流れがそういうところになっているらしいんですね。
その記者会見の内容を聞いただけの情報を今お伝えしています。
この指令破壊と呼ばれる行為は、例えば、海の上をなるべく通っていくような形になっているわけですけど、打ち上げがうまくいかない、どこかに墜落するかもしれないとか、
そういったところの可能性が出てきたりした時に、自らを破壊するようなコマンドって、いわゆるなんか、すごい雑な言い方をすると、
自爆ボタンみたいな、最後船体ものでポチッと押す、あれみたいな、あんな感じのが搭載されているようなんですね。
僕も実は、指令破壊って言葉は馴染みなくて、ロケットの打ち上げがあって、情報がまだ出てくるまでの間に、
どこかで指令破壊で終わったみたいな話を聞いて、指令破壊ってなんだっていうので、調べて初めて知ったぐらいの言葉だったんですよ。
なんせ、今までのJAXAから飛ばしていたロケットって、本当に打ち上げに失敗することがほとんどなかったっていう状況があるんで、
一種ロケット打ち上げの平和ボケみたいなのをしてしまってる世代なのかなとはちょっと思いましたね。
そんな感じで、指令破壊と呼ばれる行為が行われて、今回はイプシロンロケットがなくなってしまったというような状況。
これって、日本が打ち上げているロケットって大きく分けて2種類あって、イプシロンロケットっていうのがIHIっていう会社がメインでやっているものだはずで、
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もう一つがH2Aロケットっていう三菱重工とか、そういうところが関わってる方っていうのがあって、
以前、2003年の11月にH2Aロケット6号機っていうのも実は打ち上げに失敗しているというところで、
確かそれ以来っていうような状況だったと理解してます。
なので、やっぱり僕が宇宙に興味を持ち始めてから緊急化って進めるみたいなところが、
2016年とか17年とかそういったタイミングぐらいなので、比較的浅いんですよね。
なので、そこで馴染みがなかったっていうのもなんとなくこう納得かなっていうようなところでした。
そんな感じでロケット自体の打ち上げっていうのは失敗に終わってしまったという状況があるんですけど、
今回何か注目しなきゃいけない部分っていうのは、今までは例えば国がお金を出していた大きなミッションっていうのが一つ載っていてとか、
あとはそこにいくつか相乗りの衛星があってぐらいの話が一般的な構成、中身の構成だったんですけど、
今回の場合は特に革新的衛星技術実証っていうところが軸にあったと。
そこはJAXAとのコラボでも話しましたけど、いろんな企業の技術が一個に詰まっていたり、周りにもちっちゃい人工衛星がたくさん入っていて、
それらが全て軌道に投入される予定だったわけなんですよね。
なので、難しい言葉になっちゃうと、ステークホルダーがたくさんいたみたいな。
なので、関わってる人間が横展開的にすごく多くなっているような状況だったはずなんですよ。
民間を巻き込んでいたからこそ。
で、しかも宇宙スタートアップとかの技術も入っていて、宇宙スタートアップってその実証衛星を打ち上げて実証をするっていうところが一つマイルストーンだったりとか、
それの実証がこのタイミングでできるからこそ、この先大きな売上が立つみたいな。
結構競争だったりもするので、そういったところで大きなダメージを受けているところはたくさんあると。
もちろんJAXAもダメージを受けているので、そういった中で、今回の打ち上げ失敗してしまったっていうところに対しては、
もう今からどうにかなる問題ではないので、この後どういうふうに民間にどんどん移行していこう。
このエプシロンロケットの打ち上げっていうところが民間の要素はどんどん強くしていって、
アメリカとかみたいに民間がどんどん主導になっていく。
JAXAはそれを取りまとめる一種マネジメント的な立場になるみたいな、そういった思想もあるっていうお話だったのでJAXAのコラボの中で。
そういった目線を考えると、ちょっと今後民間に移行していくスピードとかが落ちてしまうのは若干懸念なのかなというのは、
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残念なポイントの一つかなと。
ただ、ポッドキャストでJAXAとのコラボをお届けさせていただいて、
いただくコメントとか、あとはTwitterとかでのリアクションを見させていただくと、
今まで僕と同じような感覚で、ロケット打ち上げに何の気持ちも入ってなかったみたいな人たちも、
宇宙話のJAXAの人たちの声を聞いて、JAXAの人たちの熱量を聞いて、
見てたからこそ、エプシロンロケットの打ち上げっていうところが非常に残念に感じたみたいな、
失敗したっていうところに気持ちにずっと来るものがあるっていう話をしていただいて、
これやっぱ、宇宙開発っていうところに関わってる人の姿が今までなかなか見えなかったからこそ、
思い入れしにくい、気持ちを入れにくいみたいな部分は絶対あったと思ってて、
そこの距離感っていうのを埋められるのって、YouTubeとかももちろんそうなんですけど、
ポッドキャストとかがやっぱ一番声だけでの情報だからこそ人間味が伝わる、
その度合いが強いっていうのはもういろんなところで言われているので、
そういった裏に確実に人間がいる、そしてそこに対して生活を懸けてる人がいるみたいなところが、
宇宙話を通して伝えられたらすごい嬉しいなと思ったので、
そういうフィードバックが返ってきたっていうところは嬉しかったなと思いつつ、
またJAXAの次のチャレンジだったりとか、そういったところにはちょっと期待していきたいなというふうに個人的には思っております。
とにかくですね、せっかくポッドキャスト取り上げさせていただいた、
エプシロンロケット、残念な結果に終わってしまいましたが、
今後の展開っていうところはやっぱりどんどん期待して、
宇宙開発、日本がリードしていく姿、しっかりと見ていきたいと思ってますので、
ぜひ皆さんで応援していきたいなというふうに思ってますので、
引き続き宇宙話と一緒にJAXAの取り組みを追っかけていきましょう。
一緒によろしくお願いします。
はい、ということでですね、本題は以上とさせていただいて、
熱量を話しすぎて11分になっちゃったんですけど、
簡単に近況報告というか、
明日から10月の15から3日間にかけてゲストをお呼びしております。
今回のゲストは総合商社、金松株式会社という、
知ってる方も多いんじゃないかなと思います。
なぜここの方が出てくるのかっていうと、
今国内、日本に宇宙色々関わらせるっていうところで、
かなり勢力的に、そして実際にものすごい数のプロジェクトが動いていると。
特に先日プレスリリースの内容を発表させていただいた、
ブリジストンがトヨタとその周りのところとかと、
月面で走る車のタイヤを作っていくっていうところで、
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勝負を仕掛けてるって話したと思うんですね。
実はそこにも金松が関わっているっていう話だったりとか、
あとは他にも民間の国際宇宙ステーションみたいなものを作ろうとしている、
バージンオービットっていうところと提携していたりだとか、
あとは大分県に宇宙港、スペースポートができるんですけど、
そこにバージンオービットっていうアメリカの会社を引っ張ってきて、
3社のバランス、大分県とバージンオービットの間に入って、
日本の宇宙港っていうところを進めてるのも実は金松だったりするというようなところで、
かなりいろんな動きをされてるっていうところがあるんで、
そもそも総合商社がなんで宇宙なのっていう話から、
具体的に動いてるその月面のタイヤの話とか、
そういったところにどうやって商社が関わってて、
ここがどういう見どころがあるのかっていうのを担当者にがっつり聞いてきてますんで、
ぜひですね、その辺り楽しみにしておいていただけたら嬉しいです。
なんと金松も実は今回のエプシロンロケットある部分で関わっていたという、
そんな話も加わっておりますので、
ぜひ楽しみにしておいていただけたら嬉しいです。
ということで今回のお話は以上とさせていただきたいと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。
さようなら。
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