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2021-05-25 13:42

228. 【皆既月食】太陽・地球・月が並ぶと地球の酸素は月に運ばれる!?なハナシ【スーパームーン】

明日5月26日は皆既月食!しかも最も地球に月が近い状態のスーパームーンです。

皆既月食が起こるのは、太陽と地球と月が一直線になることによるものです。

この時、太陽の風のおかげで地球の酸素が月に運ばれることがあるそう。

今回はそんな皆既月食に関わるお話をしておきます。


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
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学校法人 美濃自由学園さん、どうもありがとうございます。
こちらの学校のホームページのリンクについては、概要欄に貼っておきますので、ぜひ興味がある方は覗いてみてください。
高校からスポンサーワークいただけるというのは、非常に嬉しいですね。ありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサーワークについては、オンラインショップ天文屋で販売しております。
興味がある方は、ぜひ天文屋スペースベースで検索してみてください。よろしくお願いいたします。
ということで、早速今日の本題に入っていきたいと思いますが、
今日の本題は、月と地球と太陽が一直線に並ぶときに、
なんと月に地球の酸素が届いているっていうそんなお話をしていきたいと思います。
というのも、実は5月26日は怪奇月食と呼ばれる大きい天文イベントが控えています。
これはテレビとかで見かけたことある方も多いかと思いますが、
これ簡単に言えば、太陽と地球と月、これがぐるぐる回っている中で一直線になるというところで、
私たちが月を見ていると、だんだん太陽の光を受けている月が、
だんだん地球の影に隠れていって暗くなっていく。
そしてちょっと赤っぽい光になって、また暗くなって戻っていく。
なんていう地球の太陽の光の影になってしまう月が、
というような現象が5月26日の8時ごろ見られるというところなんですね。
これ結構天文イベントとしてはかなり大きいものなので、注目度も非常に高いと。
というのも、月ってきれいに地球の周りを回っているわけではなくて、
地球の周りを軽い楕円形みたいな感じで回っていたりするんですね。
そうすると近い時もあれば遠い時もあると、地球に対して月が。
そういうのがあるときに、今回なんと満月になるタイミングっていうのは、
地球にこの月が一番近いタイミングで回帰月食っていうのが起きるっていうところで、
言ってしまえば一番大きい状況で月食を見ることができるっていう非常に好条件が整った素晴らしいタイミングなんですね。
なので、これを逃す前と結構世間はざわついているというような感じで、
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確か24年ぶりとかになったりするっていうような条件みたいです。
こんな回帰月食があるので、今日はこの月面、月と地球と太陽のお話をしていきたいと思いますので、
お楽しみにしていただければと思います。
ここでいつも毎日恒例の近況報告とかやってるんですけど、
この回帰月食の話がかなりホットだし、今結構話したので、
このまま月食の話とかそのまま流れで本題に入ってみようかななんて今日は思ってます。
さっき結構回帰月食の話喋っちゃったんですけど、
ちょっと皆さんが知ってるかなっていうような補足のお話をしておくと、
地球から見える月の大きさと太陽の大きさって、実はほとんど同じなのってご存知ですか?
満月で見えるときの月の大きさと昼間、太陽がよく見ると回るとポンって見えるじゃないですか。
輝いている中で、あれの大きさっていうのが実は同じ大きさをしてるんですね。
これでどういうことかっていうと、簡単に言えば月の大きさと太陽の大きさ、
そして地球と月の距離、地球と太陽の距離っていうところがちょうどその比率が一緒なんですね。
星の大きさの比率が月の400倍になってるのが太陽で、
月と地球の距離に対して地球から太陽までの距離っていうのがこれまた400倍というような感じで、
こういう400っていうすごい偶然の一致というような数字が並んでることによって、
この夜空に見える満月と太陽の大きさっていうのは一緒だったりするんですね。
なので、この今回、怪奇月食の話なんですけど、今回というか、
この明日起こるな怪奇月食、月が隠されるっていう話なんですけど、逆パターンもありますよね。
怪奇日食と呼ばれるもの。これは太陽に対して月が被ってしまう。
そうすると何年か前にこれ綺麗に太陽の輪っかみたいなのが見えるなんていう日食の現象見えたと思うんですけど、
あれは見た目の大きさが一緒になってる。この400倍っていう数字がキーになって、
そういう怪奇日食なんていうところの天文イベントにつながってるというような感じですね。
そんな感じで見えるこの月と太陽のお話なんですけど、
今回お話ししようとしているのは、月の表面に地球の酸素が運ばれているっていうお話ですね。
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これ結構面白くて、実際にこの研究自体は2017年とかそれぐらいのお話のものなんですけど、
もうちょい前かな、なってるんですけど、今回この一直線に並ぶっていう現象が非常に面白くて、
この一直線に並ぶ現象と関連した研究を見つけたので、
今日はこの月面に地球の酸素があるっていうこんなお話ししていきたいと思います。
これどういうふうになってるかっていうと、キーになってる、鍵になっているポイントっていうのは、
太陽から降り注いでくる太陽風と呼ばれる現象ですね。
これ何かっていうと、太陽の表面ではフレアって呼ばれるような爆発現象っていうのが頻繁に観測されると。
この時に爆発の勢いで電気を帯びた粒みたいなものが、
ドバッと地球の方向に向かって飛ばされる時があるんですね。
これの飛ばされてくる粒の速さっていうのが秒速で300キロから、
速い時だと900キロメートル毎秒というような感じになってるわけですよ。
そうなると、これ一種の言ってしまえば風みたいなものだと考えられるので、
太陽風なんていうふうな呼ばれ方をしています。
この太陽風っていうのが電気を帯びながら地球に向かって飛んでくると。
このまま太陽風がバーって飛んできてしまうと、
地球が一気に太陽風によって壊滅につながるというか、
太陽風に晒されてしまうっていうような現象が起きるんですが、
これはある現象によって地球はその太陽風から守られているんですね。
これ何かっていうと、地球の周りにはバリアーみたいなのが張られていて、
何によるバリアーかっていうと、これ磁気、磁力線ですね。
この北から南っていうところで磁力線がパーって伸びているの、
皆さん想像つくと思うんですね。
それによって地上でコンパスとかを触ったときにコンパスが北を向くみたいなあれですね。
あれって実は宇宙規模でも結構広がっていて、
地球の周りってその磁力線によってぐるんぐるん覆われている、
玉ねぎのように覆われているイメージなんですよ。
この磁力線がバリアーみたいな役割をして、
太陽から飛んでくる電気を帯びた太陽風っていうのをガードしている、
そんな感じになってるんですね。
なので地球の表面には電気を帯びた粒っていうのは飛んできづらいわけなんですけど、
それに対してこのバリアーが太陽風から地球を守りましたってなったときに、
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その場でただ電気を帯びた粒を止めるのではなくて、
どっちかっていうと後ろに受け流すみたいな、そんなイメージになってくるんですね。
そうすると後ろに流されたものがどうなっていくのかっていうと、
このタイミングでたまたま地球の裏に月があったときには、
この太陽風っていうのが月までたどり着いてしまうというような現象が発生します。
こんな感じで太陽の風っていうのは、この太陽風って呼ばれるものは、
爆発の影響を地球越しに月まで届けることができるというような感じになってるんですね。
今回はそれと同じような現象が地球から月に対しても起こってるっていうようなお話になってます。
というのも、この太陽風とかが吹き飛ばされるタイミングで、
後ろに受け流すときにこの磁力線っていうのをパツンと弾き飛ばす、
磁力線をちぎることによってこの太陽風を受け流すっていうことをするんですけど、
これのときにこの磁力線の中にあった地球の大気にある酸素、
この酸素も一緒に宇宙空間に飛ばされていくっていうような現象が発生するんですね。
で、これ太陽風と対にして地球風なんていうふうに言われてるりするんですけど、
この地球風に乗った地球上の酸素、実際には酸素イオンと呼ばれるもの、
こちらがなんとこの月までたどり着くというような現象がこの研究によって明らかになりました。
これ実際には月の周りをぐるぐる回ってるカグヤって呼ばれる、確かジャクソンの人工衛星かな、
これによって太陽風が飛んできた、それによって地球の空気剥ぎ取られた、
その後になんと酸素が月の表面までたどり着いているっていうのを発見したっていうところだったんですね。
この研究の何が面白いかっていうと、月と地球っていうのは何十億年にも渡って、
この重力と重力のバランスである力学的なつながりがずっとあったんですね。
ただ今、今回の研究によって地球の酸素が月まで運ばれているっていうような現象が発見されたことによって、
月と地球っていうのは科学的にも影響を及ぼし合っている。
そんな2つの関係性に新しい可能性が出てきたというようなところですね。
さらにこの研究のインパクトとしては、月の砂の表面から物をいろいろ取ってきたときに、
大昔に地球から飛ばされていった酸素だったり他の物質っていうのが、
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発見される可能性が非常に高いっていうところがあるんですよね。
そうなると、月の表面の調査によって大昔の地球の大気の蘇生っていうところ、
大気がどういうふうになっているのか、昔の地球の空気の状況っていうのが月から明らかにできるんじゃないかっていうような研究結果というところですね。
なので、もし明日、怪奇月食見る方は、単純に綺麗だなだけではなくて、このちょうど重なっているタイミングで、
実は地球から酸素が月に運ばれているんだなっていう現象を思い浮かべると面白いのかななんて思います。
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ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、呟いていただけると嬉しいです。
ということで、明日は皆さんぜひ、5月26日、20時ごろですね、怪奇月食見ごろになっておりますので、
ちょっと低い位置らしいんですけどね、試しに見てみてください。
私は大学の天体ドームの望遠鏡を使って撮影っていうのを試みようと思ってますので、
ツイッターとかインスタグラムでその状況を発信できればいいかなと思ってます。
興味がある方は覗いてみてください。写真共有いたします。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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