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2020-12-01 08:27

52. 火星には昔、土星みたいなリングがあったってハナシ

火星の昔の姿、みなさん想像したことがありますか?
最新の研究で、実は土星みたいな形をしていた説が!!
私たちの移住先になるかもしれない火星についての新常識、ここらで抑えておきませんか?

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元論文
https://arxiv.org/abs/2006.00645

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00:04
始まりました。佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けするこちらのポッドキャスト。
今日はですね、結構面白い話題ですね。
火星には昔、土星みたいなリングがあったんじゃないかっていう最新の研究が出ていたので、今回そちらを紹介してみたいと思います。
これ結構面白いですね。やっぱり火星って結構身近な存在に感じるじゃないですか。
地球の隣だし、移住計画とか、こういう雰囲気もあったりして、結構身近に感じるその惑星。
実は、土星の輪っかみたいなのが昔あったんじゃないのっていう、新しいスタンダードな話になりうる、結構インパクトの大きい研究だと思うので、
皆さん楽しみに最後まで聞いていってください。
でですね、今日は毎日恒例の日課ですね。
今実は夜中の1時57分ですね。
ちょっと、もうずっと朝から3月に出席する予定の天文学会、日本天文学会の申し込みに必要な資料作りっていうのをずっとしていて、
なかなか手こずっておりまして、朝からずっとどころかこの1週間ぐらいずっとそれに費やしているくらいの感じなんですが、
やっぱり出たばっかりの結果とかっていうのをこの短い時間でまとめなければいけないというところがなかなか大変だなっていうところと、
あとは単純に時間が足りないと思ったので、結構この1週間、何回か報告させていただいたと思うんですけど寝ずにやっていて、
その結果ですね、資料にミスが多かったりとかっていうのがちょくちょく発覚しまして、
結局自分で自分の首を絞めるみたいな。
なおかつ一緒にコメントとかしてくださってる助教の方の手も患らせてしまうっていうところで、なかなか反省が残る1日というか、なかなか反省が残るこの1週間だったかなと。
もう本当に思うのが、睡眠はマジで大事だと。
なので自分はむしろこの時間に寝れることが最近ちょっと嬉しいぐらいの感じではあるんですけど、
そんな感じでしっかり寝て、しっかり研究もやっていきたいと思っているところでございます。
ではですね、早速始めていきましょうか。
本題として、今日は昔、火星には土星みたいな輪っかがあったんじゃないのっていう研究発表があったので、そちらを紹介してみたいと思います。
火星といえばさっき話した通り、私たちの将来の移住先としても結構期待されている惑星の1つですよね。
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そこにどうも土星みたいな円盤があった可能性があると。
これ実は今まではそんな風には全く考えられていなくて、というのも火星の周りには地球にとっての月みたいな感じで衛星が回ってるんですね。
その衛星の名前がダイモスって言います。
おにぎりみたいな形してて、結構これがみたいな感じなんですよ。
火星にとっての月ですね。
火星っていうのは結構有名な衛星、惑星の周りを回ってる星のことを衛星って言うんですが、それの2つ有名なのがあって、片方が今言ったダイモス。
さらに大きい衛星がフォボスって言います。
今回はこのダイモスって小っちゃい方に注目して、そいつの動きを見てあげたんですね。
そいつの動きを見てあげて、昔どういう風にそいつが作られたのか、ダイモスが作られたのかっていうところを解き明かす研究でした。
なかなか壮大でですね。
実は火星の周りに回ってるそういう衛星がどうやってできたのかっていうのの有力な説の一つに、巨大隕石の衝突説っていうのがあります。
これは言って文字のごとくというんですかね。
火星の表面に昔巨大な隕石が衝突して、そこの表面に衝突したときに弾け飛んだ表面の物質とかがだんだん空中で固まり始めて形成した衛星なんじゃないかという説が、
2017年ぐらいから割と火星の周りを回ってる衛星が作られたきっかけとしては定説になっていたんですね。
ただどうも今回発表されたこの論文で、そんなはずはないと、隕石でできたもんじゃないんじゃないかっていうニュースタンダードな考え方が発表されました。
それどういうふうに見つけたかというと、簡単に言えば、今回ってる衛星の軌道っていうのを計算してあげて、それを時間を巻き戻してあげるんですね。
何千年、何億年と巻き戻してあげると。そうすると、どうもその軌道自体が、火星に隕石が衝突して持ち上がってきて軌道に乗ったっていうところよりも、昔からぐるぐる回っていた。
昔は円盤として周りに星がいっぱいあって、お互いの重力でバランスをとって回っていた時のそういう軌道に非常に近いんじゃないかっていう計算の結果が出たっていうところなんですね。
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こういうふうに今の星の動きを見てあげて、それによって時間をぐるっと巻き戻してあげる。それによって昔どういう姿をしていたのかっていうところを多く解き明かす研究でした。
これですね、論文の中で結構最終的に主張の部分で結構強い主張なのか弱い主張なのかっていうところの一個差になるところが、
ポシビリティと、ポシビリティ可能性ですね。ポシビリティって書いてあるような可能性の指摘なのか、それともこれは証拠だと、エビデンスだというような言い方をするパターンとあるわけですよ。
その中で今回はどうも、論文の最後にこれはもう明確な証拠だと、エビデンスだと言っているので、筆者は相当な自信があって書いてるっぽいですね。
ただですね、こういう新常識っていうのは新たに他の研究者が吟味しては非難しなどを繰り返して本当に通説になっていくものなので、2020年に発表されたこちらがいつニューススタンダードになっていくのか、
今後どういう話題の重ね方をしていくのかっていうところが非常に注目かなと個人的には思っております。ということですね、今日はちょっと自分の専門からはかなり遠かったですけど、
昔の火星の姿、実は土星みたいなリングがあったんじゃないかっていうようなお話をさせていただきました。
今回の話もですね、面白いなと思ったら是非お手元のポッドキャストアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
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ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになってますので、皆さんじゃんじゃんコメントいただけると嬉しいです。
質問等はですね、こちらのポッドキャストでも段々紹介していければいいかなと思ってますので、皆さん質問よろしくお願いいたします。
それではですね、また明日お会いしましょう。さよなら。
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