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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学を研究している私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けするこちらのポッドキャスト。
今日はですね、太陽と同じような星なのに、その表面に巨大な爆発を起こしそうな兆候が見つかったというような研究を紹介させていただきたいと思います。
これ、実は私、研究で専門的にやっているのが、太陽みたいに自分で光っている光勢が起こす爆発現象なので、結構自分の研究の内容に近くて惹かれたので、こちらの論文をピックアップさせていただきました。
なので、今日は結構詳しくお話できるんじゃないかなと。でも詳しく話しすぎるとわからなくなるところもあるので、皆さんにはお伝えできるようにしっかりと噛み砕いていけたらなと思っております。最後までお楽しみください。
ということで、恒例の緊急報告になりますが、今日はポッドキャストでもずっと話させていただいてた、3月にある日本天文学会の年会ですね。
学会に参加するための申し込みを何日かずっとやっておりました。どうにか今日のお昼前にそれを提出して無事受理されたというところで、今日は体も痛いし、頭もずっと使ってたからパンパンというか、動かしたくない感じだったので、思い切って午後お休みを取らせていただいて、ゆっくりしました。
もう、こうやってメンタルがやられるんだろうなっていう、背中まで見えたかなっていうような感じで、結構久しぶりに追い詰められましたね。ただ、そういうのを一つ一つ乗り越えてると、またちょっと進化してるんじゃないの、自分みたいな思えるので、割と前向きに捉えてはおります。
ということで、今日も今11時なので、いつもよりだいぶ早く撮れてますね。最近は12時ギリギリの時が多かったので、今日は12時ぐらいには寝ようかなというところで、明日からまたフルスロットルで頑張っていきたいと思います。
ツイッターの方で、この間50回記念のポッドキャストで自分自身について、今後どういうふうになっていきたいのかみたいな話させていただいたと思うんですけど、それをグラレコでまとめてくださった方がいまして、リスナーの方ですね。
今までも宇宙のネタについてグラレコにまとめてくださってて、かなり嬉しいなと思っていたんですが、やはり自分のことについてもグラレコ、グラフィックレコードにまとめてくれるっていうのはすごく嬉しくて、疲れてる体に身に染みました。
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昨日上がってたみたいなんですけど、忙しくて見つけられてなかったので、解放されたタイミングですごく嬉しいツイートでした。ありがとうございます。
私のツイッターのところでもリツイートしてるので、よければご覧ください。
ということで、本題に入っていきましょうか。
今日はですね、バカみたいに大きい黒点、太陽フレアみたいなのが起こる予兆ですね。そういうのが遠くの星で見つかったというような研究を紹介したいと思います。
はい、失礼しました。
今回ですね、研究の対象になっているのが、いわゆる光勢ですね。
ただ、太陽みたいに自分で光ってるけど、単体で存在しているものではないんですね。
今回は連星と呼ばれる、連なってる星と書いて連星ですね。
と言った通り、太陽みたいな光勢が2つセットでぐるぐる回ってる星と、お互いの重力に引き合わされて回っているので、近くでずっとお互いの顔を見ながら星が回ってると。
太陽とかで考えたら結構ありえない状況に見えると思うんですけど、宇宙には結構こういう連星と呼ばれるものは多いんですね。
そういうのがたくさんある中で、今回は宇和座、宇和座のあたりにある星2つに注目してあげて、
その明るさの変化とか、表面にフレアを起こす兆候みたいなのがどれぐらい見えるかっていうのを調べてあげました。
今回見るこの連星っていうのが、本当にお互いがくっつきそうなくらい近いんですね。
いろいろ研究が進んでいると、こういうふうに星が2つ連なってるものっていうのは、太陽とかみたいな、太陽の表面に見える黒点と呼ばれるものですね。
そういうのがより発生しやすくなるんじゃないかっていうような傾向も得られていると。
なので、どうせ太陽より元気なんだろうなと思って調べたみたいなところはありますね、若干。
さっきから言っている黒点黒点っていうのが、このポッドキャストでも何度か紹介していると思いますが、
太陽の表面で起こる爆発現象のフレアってあるじゃないですか。
フレアって結構危ないもので、今までに起きた最大の地球上での最大の被害っていうのが、
1970年頃に起こったカナダのケベック州全体を停電にするぐらいの爆発の威力を持っていたと。
これが過去観測史上最大の太陽の爆発で、1970年の時点で一つの州を壊滅的な状態に電気を潰してしまったという感じになっていて、
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被害総額も数億円、数十億円というようなところになっているんですが、そこから今50年経ってどう変わってますか社会は。
IT系のサービスにまみれてソフトウェアで全ての生活が支えられて、スマートフォンだったりパソコンがないと生活に支障が出るような状態になっているわけじゃないですか。
そうなるともう多分同じ規模の爆発が起きても、かなり危険、被害総額っていうのは何十倍、百倍になってくるというのが予想されるし、
太陽でそもそもそれ以上大きい爆発が発生し得るのかどうかみたいなところっていうのもまだわかってないんですね。
なのでこれ以上大きい爆発が起こるかもしれないしっていうところで、宇宙からの災害っていうところをちょっと気をつけていかないといけないんですね、これからの時代は。
で、そうするとですね、宇宙からの災害を予測するためには、太陽ずっと見てても結局もう大きい爆発起きてしまったら終わりじゃないですか。
なので、他の星をたくさん見てあげて、その星の傾向から太陽でどれぐらい大きい爆発が起こりそうなのかとかっていうのが予測される研究っていうのがよくされてるんですね。
ちなみに自分の研究内容もそんな感じです。
で、まあそういうふうにやっていくんですけど、今回はそれの一部の例として2つの星、太陽と同じぐらいの大きさの2つの星っていうのを注目してあげたと。
で、さっき言ったフレアっていうのは、太陽の表面にプツプツ見える黒い点、黒点と呼ばれるところで発生して、黒点が大きくなるとそれだけ巨大なフレアを起こしやすいというような状況があるんですね。
で、今回研究の結果、太陽の黒点っていうのは表面の1%ぐらいなんですよ。
どんなに大きくなってもせいぜい太陽の表面の1%なのにも関わらず、今回見た星の黒点の大きさっていうのは表面の5.4%らしいんですね。
太陽は1%ぐらいしかないのに、今回の星は5.4%あると。
で、これ星の大きさほとんど一緒なので単純に黒点の大きさ5倍ぐらいまでなってるはずだと。
そうするともうここから考えられる太陽、フレアの大きさっていうところは本当に10倍とかになってくる可能性もあって、なかなか危険があると。
で、そこでそういう黒点の大きさのやつが見えたってことは逆に言うと、太陽はそこまで今危ない状況じゃないというところも間接的にはわかって、私たち的には結構安心材料の一つになったのかなと思っているところでございます。
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こんな感じでですね、結構他の星を見て太陽にフィードバックをかけるみたいな研究っていうのは数多くやられていて、
今後また発展していく可能性のかなり大きい研究になっているので、こちらのポッドキャストでもこういう星の爆発だったりそれに付随する研究っていうのはちょくちょく紹介していけたらいいかなと思っております。
今日はちょっとしたたらずな部分があって申し訳ありませんね。
ということで今日は遠くの星、太陽と同じくらいの大きさの星にバカみたいに大きい黒点があるというようなお話をさせていただきました。
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今日みたいなグラレコの話とかみたいに取り上げさせていただきたいと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。