1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 531. 火星のバリアはナゼ消失..
2022-03-21 12:27

531. 火星のバリアはナゼ消失した!?

地球を太陽からの災害から守っている「磁場」。火星にはそれがない。なぜ。。。

そんな疑問を、地上の実験から予測した面白い研究が出ていました。


ソース

http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/7762/


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
早速今日の本題を紹介します。今日の本題は、昔、火星には地球みたいな磁場が存在していたと言われているんですが、それがなぜなくなってしまったのか、そんなお話をしていきたいと思っております。
でですね、この磁場と呼ばれるワードですね、最近宇宙話の中でもよく紹介していると思うんですが、結構宇宙空間の中では一番大事と言ってもいいんじゃないかぐらい、目に見えないくて分かりづらいんだけど重要だというような、まあそういう要素になっているんですね。
なので、その磁場が火星でものすごく弱いと、なぜそこまで磁場がないのかっていうところ、この地球から例えば移住するなんていう考えをしたときに、そういった地球との共通性のなさみたいなところっていうのは非常に重要になってくるので、今回はこちらについてご紹介していきたいなというふうに考えておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
はい、ということでですね、本題に入る前に毎日恒例の緊急報告させていただこうかなと思いますが、昨日の音源いかがでしたでしょうか。
いや、これ僕個人的には相当豪華なものだなぁと思っているんですけど、聞いてくれていなかった方はですね、ぜひ今から聞いていただきたいなと思います。
ポッドキャスト、ジャパンポッドキャストアワードの会場で大賞を取ったチャンネル、そしてベストナレッジ賞のチャンネル、そしてベストパーソナリティ賞のチャンネルっていうところの方々にゲスト出ていただいているので、会場の雰囲気だったりっていうのはしっかりつかめるんじゃないかなと思っているので、ぜひですね、ポッドキャスト好きな方は聞いていただけたらなというふうに思っています。
で、なんかちょっとそういった雰囲気をお伝えしたいなっていう趣旨であげさせていただいたわけなんですけど、それ以外にも、やっぱ賞を受賞できたっていうようなところの人たちといろいろ話して直接コミュニケーション取れたのは非常に良かったなと思っています。
そんな中で、今時点でももう4つぐらいですかね、コラボ3つ、4つコラボの約束できているので、かなり豪華な番組と一緒にチャンネルをお送りできるんじゃないかなと思ってますので、そのあたりは楽しみにしておいていただけたらと思います。
結局はあの式場にいる方々っていうのは、ポッドキャストすごい人気だっていう面も含めて、ポッドキャスト好きで一生懸命やってる方達っていう感じなので、そういったところはすごいフレンドリーに接していただけてよかったなというふうに思っております。
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なのでですね、僕も今年Spotify Next Creator賞を取らせていただいたところから、躍進できるように頑張っていきたいと思ってますので、引き続きよろしくお願いいたします。そしてコラボも楽しみにしておいていただけたら嬉しいです。
はい、ということでですね、じゃあ早速今日の本題に入っていきたいと思います。
今日の本題は、火星になぜ地場がないのか、地場が少なくなってしまっているのか、そんなお話をしていきたいと思っております。
今回の研究については、地場っていうワードが冒頭にも話した通り出てくるんですが、これ惑星にとって、宇宙空間の構成とか他の星にもそうなんですけど、ものすごく重要な面があるんですね。
で、これ例えば惑星にとっての地場っていうところ、これ地場って何かっていうと、例えば小学校の理科の時間の時に、どっちが北でどっちが南だみたいなコンパスを使って見たときあったと思うんですけど、あれって北を赤い芯が刺すじゃないですか。
あれはどういうふうになってるかっていうと、結局はものすごいざっくり言うと、地球全体が一つの大きな磁石みたいになっていて、北極の方に向かって磁石の力が伸びているからそっちを向くみたいな、そういうものですよね。
つまり、地球自体も大きな磁石、そして宇宙空間に広がるその地場の広がりを持っているっていうのが、この惑星としての特徴になります。
で、この地場っていうものが一体どんな重要な役割を惑星にとって担っているのかというと、いくつかあるんですが、一つ大きなことで言うと、太陽から受けるであろう災害ですね。
太陽から受ける被害っていうのを、なるべく最小限に抑えてくれる、いわばバリアーみたいな役割をしているわけです。
これ、宇宙天気と呼ばれるワードで、ポッドキャストの中でも何度か紹介したかなと思うんですが、太陽の表面では爆発現象、フレアと呼ばれる爆発現象が発生します。
この爆発現象によって、太陽の表面にある物質っていうのが、その衝撃によって弾かれて、太陽の物質自体を宇宙空間に、そして地球の方向に吐き出すという現象が発生するんですね。
この吐き出されたものが、地球に直撃したタイミングで、例えばそこに放射線とかの影響があったりとか、あとはそこと磁力線が相互作用を起こして、それこそオーロラだったりとか、あとは地球上の電気系統を破壊してしまう。
この飛ばされてきた物質っていうのは電気を帯びているので、その分、例えば人工衛星に被害を与えたりとか、そういった非常に災害と呼んでもいいような危険な現象っていうのを引き起こしてしまうわけなんですね。
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で、これを地球の周りにある磁場っていうのが一つバリアーとして役割を担っているっていうところで、非常に重要なものなんですよ。磁場っていうのは惑星にとって。ただですね、この磁場が現在、火星では消失してしまっているっていう状況が発生しております。
これ、例えばこの先地球から月へ向かう、そして月に行った後に火星に人は向かっていく。そんな人類の歩みっていうところを想像して、今、宇宙開発っていうのが劇的に進んでいるっていう状況にもかかわらず、じゃあ火星に行った後に地球みたいな周りにバリアーの張っていない火星っていうのはそもそも大丈夫なのかっていう話になってくるじゃないですか。
っていったところで、火星になぜ磁場がないのかっていったところは、今後も注目していくべきポイントの一つになってくるんですよね。そんな中で、じゃあ過去にもちろん太陽系とかできて40何億年とかっていう中で、火星がどのタイミングでその磁場を失ってしまったのかっていうところは、今まさに研究段階として進んでいるんですね。
で、今回東京大学が進めていた研究の内容によると、これは地球の中にもコアと呼ばれる金属が溶けたようなマントルとかそういうところを想像していただいたらいいんですけど、そういった中心の部分に金属の液体の鉄みたいなものがあったりすると。
で、その中身がどうも火星では様子がおかしいぞっていうところが、火星の磁場っていうところを失わせた原因なんじゃないかっていうふうに言われています。
これ詳しく話していくとかなり複雑になってしまうんですが、簡単に言えば火星の中心、コアと呼ばれる、日本語で言うと核ですね。核っていうところはまず液体の鉄でできているっていうところが調査によって明らかになっています。
で、このコアの中身っていうところをよく見てみると、イオウだったり、イオウっていう物質あるじゃないですか。温泉とかで匂いがするような。イオウも含まれているんじゃないかっていうふうに言われてるんですね。
さらに、さらにですよ。この鉄っていうのがメインになってきている中で、イオウともう一つ水素。これ宇宙空間に最も普遍的に存在している物質ですが、一番軽い物質が水素なんですね。
これなんで軽いかっていうと、皆さんが知っているような周期表、水平、リー、ベイみたいな、水素、ヘリウムみたいなあの流れって、実はただ元素自体の重さを表現しているというふうに考えてもいいわけですよ。
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つまり一番最初に出てくる水素っていうのは、その分非常に軽いものであるっていうのが特徴として挙げられます。そんな中でイオウっていうのは結構後ろの方に出てくるので、重い物質。
つまり鉄が主成分であるところに加えて、比較的重いイオウと呼ばれる物質と、めちゃめちゃ軽い水素っていう物質の2つが混ざっていると。
これが火星の中心がどんどん、火星自体が進化していって時間が経つにつれて、火星の中のこのコアの中身っていうのがだんだん固まっていってしまった。
最初は全部が均一な混ざっていた液体、つまり鉄を主成分としつつもイオウが入っていたりとか、あとは水素も混ざっていたりっていう風になっていたという風に考えられてるんですが、
これが火星ができて時間が経つにつれて、だんだん冷えていって、だんだん冷えていってなったときに、軽い物質っていうところと重い物質。
それぞれ、つまりここで言うとイオウと水素っていうところがだんだん固まり始めたとき分離してしまった。
この分離してしまってそのまま固まってしまったと思われているのが、今の火星の状態なんですね。
つまり、簡単に言うと中身が液体の状態で軽いものと重いものっていうのがぐるぐるぐるぐる混ざり合っている状態っていうのは、
いわゆる帯流と呼ばれる現象が起こっているので、その帯流によって惑星の中の磁場っていうのはできていると考えられていたんですが、
これが、なんと火星の中では止まってしまってるんじゃないかと。
つまりイオウと水素っていうのが分離した状態で固まって、その帯流を起こせなくなった状態が、今の火星なんじゃないかっていうふうに言われていたりします。
っていうところで、この研究結果が出たのも、あくまで今現状の火星ってこうなってるんじゃないかっていう、地上での実験をもとにした予測なんですね。
なので、今後NASAだったりとか、あとは世界中の宇宙機関が参加しているアルテミス計画と呼ばれるもので、月面に行き、そして20年後だったりとかに、
火星に行くっていうふうになった時に、この火星の表面の探査が本格的に始まり、火星の中心までものを掘ったら一体何が出てくるのか、
そんなところまで調べられた時に、今回の研究結果っていうのは一気に明らかになってくるんじゃないかと考えられているので、
皆様の本当に脳みそのメモリーの中の本当にちっちゃいところにだけ今日のお話入れておいていただいて、
20年後ぐらいにアハ体験していただけたら非常に嬉しいかなというふうに思っております。
ということで、今回は惑星にとって非常に大事、地球でも非常に重要な地場、これがなぜ火星では消失してしまったのか、こんなお話をさせていただきました。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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