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2020-12-27 10:00

79. 昔は地球そっくりだった金星に生命がいた可能性のハナシ

お隣の金星にも生命が存在している!?

今後注目度が高い地球外生命体に関する研究を紹介。

金星は実は昔、地球に非常に似た姿をしていたと言われていますが、

実際に生命はいたのでしょうか。。。?


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元論文

https://arxiv.org/abs/2007.00105


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。
こちらのポッドキャスト。
本日はですね、昔の金星は地球にそっくりで、これまでに生命が誕生していた確率っていうのが最新の研究で明らかになりましたので、
今回はそちらのお話ししていきたいと思います。
これまで何回かこのポッドキャストでも話させていただいているんですが、
太陽系がどうやってできたかとか、あとは地球にこの生命が誕生したきっかけみたいな、そういうところって実はまだ結構わかっていない部分が多くて、
今回のお話はそんな中で、昔の金星と実は地球ってすごい似た星だったっていう研究があって、
その中でじゃあ同じような環境だったら、生命いてもおかしくなかったんじゃないかなっていうお話が今回のメインのお話ですね。
ぜひそんな宇宙人とかそういうお話が好きな方はぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
といったところで、毎日恒例の活動報告みたいになりますが、
今日は日曜日ですが、相変わらず研究をずっとしておりました。
白紙論文に関する作業っていうのがずっとになってるんですけど、
その中に含める予定になってる雑誌に載せる投稿論文ですね。
その投稿論文の英語の最終チェックみたいなのが今日はメインでした。
いくら英語がある程度できるとはいえですね、
日本人が書いてる英語とかだと結構自然な表現というかちょっとその礼儀正しさみたいな、
実は英語にも結構そういう細かいルールとか気遣いみたいな言葉遣いって結構あったりして、
そういうのがやっぱり抜けてしまってるんですよね、どうしても文章が無機質になってしまうというか、
温かみがないみたいなのがあったりするので、
そういうところを実際にNASAにいた時の同僚に、
出来上がった本文を送って英語の添削をしてくれと頼んだ結果が返ってきていたので、
今日はそれの修正みたいなのをしてましたね。
単純に自分が書いた英語がネイティブの人に直されるっていう経験、
意外とあんまりないと思うんですよ、皆さん。
なのでそうすると新しく英語の知識がつくというか、
こういう表現の方法ってあるんだなっていうのが随所に見られて結構面白かったなと思ってます。
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今回の論文20ページ弱ぐらいあるんで、修正の箇所はたくさんありましたね。
ただ大きく文章がおかしいっていうところはなかったので、
それは逆に自信になりました。
そんな感じで、そういう論文の修正とかで勉強した英語の部分っていうのも、
いずれお伝えできればいいのかなと思います。
興味がある方がいればですが。
そんな感じで、最近この数週間は数式ばかりを見てて、
研究の落ち着かせどころというか、
落ち着かせどころというか、落ちみたいなのを考えるのに数式をいじくりまくってたんですけど、
久しぶりに違う脳みそを使った感じがして、
今日は違う疲れ方をしてるんですが、
1個のことをずっと1日中やるっていうよりは、
やっぱりパラレルに並行していろんなことをやる、
いろんな研究を進めてた方が効率もいいのかなと思った日曜日の作業でございました。
といったところで、以上ですね。
緊急報告になりましたが、早速本題に入っていきたいと思います。
今日は最初にお伝えした通り、
昔の金星が地球にそっくりだったっていうところから、
生命が誕生していた確率っていうところまでを研究した論文を紹介していきたいと思います。
金星、皆さんご存知ですよね。
私たちのこの隣の惑星ですが、
地球がダメになったときに移住先としてどこになるんだろうっていうと、
火星っていう話をよく聞くと思うんですよね。
ただ、現在の地球の環境に対しては火星が一番近いと思われてるんですけど、
実は遥か昔は逆に金星の方が地球に非常に近い状態であったということがわかっております。
金星とか地球っていうのは現在46億歳なわけですが、
地球の太古代と呼ばれる時期ですね。
太古代って太いに古いに年代の代ですね。
太古代っていう時期があるんです。
それが40億年前ぐらいとか、
40億年から30億年ぐらい前の地球の時期のことを指すんですが、太古代。
地球上の生命っていうのはこのタイミングでできたというふうに考えられております。
生命って言っても人間みたいな形をしていたわけじゃなくて、
本当に小さい状態で、タイミングでできたのがこの太古代と呼ばれる時期だと。
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そのため、この環境が生命誕生に適していたと考えられるのであれば、
その状態、その時に似ていた金星っていうのも、
同じく生命が誕生し得る環境だったんじゃないかっていうのが今回の研究のスタートですね。
その時の条件っていうのは結構細かくいろいろあるんですけど、
水が液体で存在することができるとか、
あと陸と海っていうのが分かれてしっかり存在している。
あとは空気などの科学的な性質が生命の誕生に適していたと。
酸素とかそういうのがちゃんと十分あるかみたいなお話だと思うんですけど、
そういう細かい条件がいろいろあって、
それが地球も金星も満たしてたんじゃないかっていうようなことですね。
この太古代と呼ばれる時期、
大体幅が10億年から20億年ぐらいあるわけなんですけど、
この研究者たちはその時期に金星に生命がいた可能性を研究しました。
どういうふうにやるかっていうと、
数値シミュレーション、計算してあげるのと、
あとはこれまでに何度か金星に探査機がアプローチするっていうような研究もあったので、
そういうところの実際の観測だったりとか実際に得られている情報っていうのを使って、
昔金星に生命がいた可能性を研究してあげました。
そうするとその結果、金星にはこれまでに0.1%以下っていう確率で生命が存在していたという可能性があるらしいです。
この0.1%以下、これが高いと思うか低いと思うか、
これ結構人によって差あると思うんですけど、
でも可能性があっただけ個人的にはすごく面白い研究なんじゃないかなと思うんですよね。
本当にたぶん0%だったら0%って出るはずなので、
そこが言い切られていないっていうところは可能性は低いかもしれないけど、
実際にいたかもという希望が出るじゃないですか。
これまでに数千個とかかなりの数の生命が存在し得る惑星とかっていうのが見つかってきてるわけですね。
そいつらが例えばみんな金星っぽいっていうような状況になったときに、
じゃあ0.1%だと、例えば1000個星を見たら1個ぐらいには生命がいてもいいっていうことになるじゃないですか。
0.1%なので。
そう考えるとなので、あんまりそんな低い確率でもないのかなみたいな。
個人的には思います。
実際今後ですね、10年間の間に生命探査っていうところに、
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地球外生命体の探査っていうところに重きが置かれて研究が進んでいくっていうことなので、
ぜひぜひこういうニュースっていうのは注目していきたいなと思っているところでございます。
といったところで本日の話は以上になります。
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ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、
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もうすぐエゴサして絡みに行きますのでよろしくお願いいたします。
といったところで、明日から月曜日また皆さん仕事納めの方もいると思いますが頑張っていきましょう。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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