1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 85. 注目の新たな天文学のハナシ
2021-01-02 10:17

85. 注目の新たな天文学のハナシ

流れ星や隕石に注目した「流星天文学」という

新たな分野が開拓され始めています。

ビッグデータ時代に、新たな幕開けをする新分野のハナシ。

要チェックです。


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元論文

https://arxiv.org/abs/2007.04041


note記事

https://note.com/ryo_sasaki/n/nb403221aa0a8?magazine_key=mf3c4bc47b5da


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00:05
始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、流れ星の中に太陽系形成のヒントが隠されているのではないかというお話をしていきたいと思います。
今日の話は、何か大きくこれが分かったというようなお話というよりも、今後盛り上がりを見せてくるであろう流星天文学というところについて、
可能性がこれだけあると、今後こんだけ開いていくだろうというようなところが指摘された論文というのが出ていたので、今回はそちらを紹介してみたいと思います。
将来的なお話だと思って構えずに聞いていただければ、結構楽しく聞いていただける内容になるかなと思いますので、最後までぜひお楽しみください。
ということで、毎日の活動報告みたいになりますが、12月31日年明け前に抱えていた論文を一つ投稿することができて、
手元から離れたというところがまずかなり肩の荷が下りたというところで、白紙論文の作成にアクセル全開で取り組めるといったところになりました。
今日も相変わらずずっとやっていて、午前中から駅前のカフェでやっていたわけなんですけど、
意外と1月2日でも外で作業をしている人が多くて、研究というのは結構一人でやる、チームというよりは一人でやるみたいなところが結構大きいので、
こんな年始の早い時期から何かしらの作業に取り組んでいる方を見ると少し励みになるなと思ったところですね。
そんな感じで年末年始で孤独に頑張りながらも少し心が温まったというようなお話でしたね。
今日も今日でがっつり進めることができたので、このペースで進んでいけたらいいなと思っているところでございます。
あと1ヶ月頑張ります。
といったところで、今日はそんな感じで1日作業していったので早速本題に入っていきたいと思います。
今日は最初に言った通り、流れ星の中に太陽系形成のヒントが隠れているんじゃないかというお話をしていきたいと思います。
このポッドキャストでも他の惑星に行くとか、そういう話何度かしてきたと思うんですけど、その惑星に行く理由何だったか覚えてますかね。
03:11
これは太陽系がどうやってできたのかっていうところを調べたいっていうのがやっぱり大きな目標の一つとしてあるわけなんですよ。
つまり私たちがこの太陽の周りで生命を育んできた地球の環境がどうやってできたのか、これって実は全然わかっていないんですね。
この全然わかっていない歴史っていうのを紐解くために宇宙の開発、研究開発が進んでいるっていうのも一つ理由としてあるわけなんですよ。
そうなってくると、じゃあどうやってできたのかを調べるのかってなると、地球の中を調べるっていう方法だとなかなか難しいんですね。
地球の中に太陽系が形成された頃の情報が残ってるのかっていう話は出てくると思うんですけど、それは中心にあるマグマのせいでドロドロに溶けてしまって、その情報は欠除してしまってるわけなんですね。
イメージで言うとゴールドのネックレスをドロドロに溶かして、じゃあそれが元々どんなものだったのかってわからないじゃないですか。
そんな感じで、形成初期の情報っていうのもドロドロに溶けてしまうと、なかなか一つのことをはっきりと言うっていうのは難しくなってくるんですね。
もちろんゼロパーセントではないんですけど、やっぱりはっきりとしたことがわからないと、なかなか研究の対象としては難しいと。
そこで目がつけられたのが小惑星だったり隕石です。
これどういうことかっていうと、去年になるんですね。
ハヤブサ2が小惑星リュウグーから岩石を持って帰ってきて、そのサンプルが日本に戻ってきたというようなニュースを見たかと思うんですけど、
あれもこういった目的の一つなんですよ。太陽系がどうやってできたのか。
小惑星っていうのも結局太陽系ができて、大きい惑星ポンポンできた中に生まれた小さな惑星の一つなので、
形成初期、ないしは、形成してから少し経った時間のところからでも、いろいろ宇宙の歴史っていうのを保ったまま存在している岩石なんですよね。
なのでそこの情報を紐解いていくと、じゃあ太陽系できた時どういう環境になっていたのかっていうところがわかると。
そういう意味でハヤブサ2の研究っていうのは非常に重要だったんですね。
ただ、あれだけハヤブサ2が取り立たされる理由っていうのはやっぱりその技術力の、必要な技術力の高さであったりとか、そこに使われるお金の量っていうのが半端じゃないんですね。
06:10
ハヤブサ2の予算は164億円とかで打ち上げて帰ってくるまでに3年半とかかかってるんですよ。
なのでお金も時間もかかるっていうところでかなりレベルの高い研究だったんですね。
なので今回注目するこの流れ星、流れ星だったり彗星っていうところ、ここが結構ミソで、皆さんも空を見上げた時に流れ星とか見たことある方、結構いると思うんですよ。
そのぐらいの確率で地球の近くにそうやって宇宙から来た流れ星とかっていうのが現れる。
つまり結構な確率で隕石とかもあるというのが現状なわけなんですね。
そうなるとそいつら見てあげればいいんじゃないのかっていう単純な疑問になってくるわけなんですよ。
このような流れ星として飛んでくるものっていうのは小惑星同士の衝突で飛び散ったものであったりとか、結局はもともと小惑星だっていう可能性も非常に高いわけなんですね。
なのでわざわざ小惑星に取りに行かなくても地球に降り注いできた隕石とかを見てあげればいいんじゃないかというところが今回、今後の天文学として一つ注目の跡になっているんですね。
ただしやっぱりまだこの隕石っていうのを大量に確保してそいつらを統計的に調査してあげるみたいなところっていうのは今までなかなか難しかったと。
ただ最近ではビジネスの中でもビッグデータ時代とか言われているように、これまでにたくさん降り注いできた隕石のデータ、流れ星のデータっていうのがそろそろ溜まってきた状況なんですね。
そうするとそこから新しい歴史的な描像っていうのが見えてきたりすると。
実際に落ちてきた隕石以外にも流れ星として見たときの色ですね。色って中学とかの理科でやったと思うんですけど、炎色反応みたいなもので、
簡単に言うとその惑星の中に流れ星の中に入っている物質によって光り方っていうのが大きく変わってくるっていう特性を持ってるんですね。
なのでそういった光の出方、さらには地球上に落ちてきた隕石の分析っていったところを組み合わせてあげることによって、小惑星に対する新しい研究っていうのが今後進んでいくんじゃないかと考えられているっていうのが今回のお話でした。
そんな感じでまだはっきりとした成果を残しているわけではないんですが、今後隕石天文学、流星天文学っていったところにかなり発展の余地がある。
09:10
世界中でもそういったところっていうのが目をつけられているっていうお話があるので、今後の発展にはかなり注目が高いといったところになります。
いかがでしたでしょうか。今日のお話は未来の流星天文学っていうところに注目したお話でした。
私たちが住むこの太陽系の形成の歴史、知れたらかなり面白いなと思います。
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それではまた明日お会いいたしましょう。
三が日、明日で終わると思いますが、良い休日をお過ごしください。さよなら。
10:17

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