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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。普段国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日宇宙のニュースをお届けしているこちらのポッドキャスト。
今日はですね、300個の星が見せる元気な星の特徴について紹介してみたいと思います。
こうなんかアバウトな話に聞こえるかもしれませんが、こちらも最新の論文をもとに、なるべく噛み砕いて私が説明するような内容になるので、
最後までぜひ楽しく聞いていただければ嬉しいです。
昨日ですね、記念すべき50回目の放送を迎えることができて、皆さんにはたくさん聞いていただいて本当に感謝しかありません。
普段、宇宙の話ばかりしていると、なかなか自分の話をする機会がなかったので、若干言葉遣いが拙かったりとか、
っていうところがあったと思いますが、これからまた力をつけていって、記念の回にはですね、自分がこうやって考えてますみたいなことっていうのもどんどん発信していけたらいいかなと思っております。
そのためにはやっぱり、こいつの話聞いてみたいなって思われるようなポッドキャストの配信っていうのを続けていかなければいけないので、皆さん今後ともよろしくお願いいたします。
ここで結構嬉しいニュースがありまして、普段、私Anchorっていうアプリでポッドキャストの配信をしてるんですが、そこのAnchorっていうアプリで音声をデータをアップロードすると、
そこのリンクを9つぐらいのポッドキャスト配信サービスに勝手に飛ばして、いろんな媒体でこの音声を聞いてもらえると。
例えばAppleのポッドキャストだったりSpotifyだったりGoogleポッドキャストだったり、他にもたくさんいろいろあるんですが、そういうところで聞いてもらってるんですね。
Appleのポッドキャストがだいたい視聴者の50%ぐらいを占めてるわけなんですよ。
ポッドキャストっていう名前自体もどうもiPodとラジオキャスト、プロドキャストかなっていうところの造語だっていうのを聞いたことがあるので、そこが由来してるから単純に絶対的なユーザー数も多いのかなと。
最近Spotifyとかもいろいろ買収したりして力をつけてきてるみたいなんで、今後またそこら辺には注目なんですが、
Appleのポッドキャストで宇宙と調べると自分のこのポッドキャストが宇宙話なんとトップページに乗るようになりました。
これめちゃめちゃ嬉しくてですね。
実は今までポッドキャストって、特にAppleのポッドキャストって何年も前にJAXAとかが配信したものばっかりなんですが、トップに乗るというところを取れたので、ここからまた宇宙の話っていうのをまた続けていけたら嬉しいなと思っております。
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3日の今日の報告というところになると、今日は久しぶりにほとんど休みを取りました。
毎日ポッドキャストを聞いていただいている方はわかると思うんですが、今週はポッドキャストのこの録音が最後ではなく、録音した後もずっと朝まで研究をしていたりとかで、
体にガタがきまして、体調崩す一歩手前のところに立った感じがしたので、やばいと思って今日はしっかり休みを取らせていただきました。
明日からまた全速力で頑張っていきたいと思います。
ということで、宇宙ニュース入っていきましょう。
今回は最初にお伝えした通り、300個の星が見せる元気な星の特徴とは何ですかと。
つまりこれは統計的な手法を使って、元気な星、活発に動いている星がどんなものなのかを調査した研究ですね。
この活発というところの定義からまず考えていきたいと思うんですけど、今回はフレアを起こす、太陽とか光線の表面で見つかるような爆発現象ですね。
フレアを起こす傾向がある星でどんな特徴があるのかというところを調べた研究ですね。
どうやって調べたかというと、星団と呼ばれる領域、星の団ですね。
応援団とかの団で星団なんですけど、そこにある300個の星をまとめて観測して解析してあげると。
星団、星が集まっているところを見るので、同じような星がそこにたくさんあるというのも、
星って、ここ最近のポッドキャスト結構、星の生まれたり死んだりという話をよくしていると思うんですが、
宇宙にあるガスとか塵の中で星ができて、それって1個だけそこにポツンと星ができるということは実はあんまりなくて、
その大きいガスの塊の中でできるので、ある密集した領域にたくさんの同い年ぐらいの星ができると。
これなんかもう卵とかで生まれる、例えばオタマジャクシとか、いろんな動物そうだと思うんですけど、
一箇所で生まれて、若いうちはみんなで行動して、大人になっていくと離れていくみたいな感じになっていると思うんですけど、
星も同じような感じなんですね。
なので、いろんな星団っていうのを見てあげると、それぞれの星団の中にある星の特徴っていうのを見ることができるっていう点で、結構面白い研究なんですね。
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今回使われた望遠鏡もかなり面白くて、これラモストって呼ばれる中国にある望遠鏡なんですけど、
これ皆さんが想像する望遠鏡、まず1回想像してみてください。
いわゆる学者みたいな人が筒みたいなやつを覗いて星を見てる感じあると思うんですよ。
これって実は筒の中に望遠鏡、鏡が入っていて、なるべく光を集めようとする機械が望遠鏡ですね。
目で覗いているところ、実は研究とかで使うときは、あそこにカメラみたいなのを置いて、
集めてきた光っていうのをデータ化するんですけど、
その望遠鏡って、やっぱり1箇所にドンって置こうとすると、かなりの重量的な制限だったり、スペースの制限があると思うんですよ。
しかし、この中国、お金をがっつりかける国で有名ですが、
なんと中国で作ったこの望遠鏡はですね、望遠鏡部分と検出機の部分、別々で作ってあげて、
大きい望遠鏡を支える橋みたいなのが1つ、検出機だけの建物が1つみたいなので、
2つの大きい建物をドンドンと立てて、その2つを組み合わせて望遠鏡にすると。
ちょっと伝わりづらいので、画像検索気になる方はしてみてください。
LAMOSTで調べていただけると出ると思います。
こんな感じで、言ってしまえば超巨大な望遠鏡を使って、星団の観測をしてあげたという感じですね。
今回、フレアを起こしやすい星の特徴付けというところをしてあげたいんですけど、
実際にフレアを見つけるって意外と難しくてですね。
フレアってその表面で起こる爆発なんですが、基本的にはあんまり予測ができないと。
いつ起こるかわからない現象として知られているんですよ。
なので、爆発自体で評価するっていうのはなかなか難しいので、
爆発の原因になるものを見てあげる。
その原因になるものっていうのが黒点ですね。
黒点っていうのが、黒い点と書いて黒点なんですが、
太陽の表面でも見えるように、明るい表面に黒い点がポチポチ見える。これが黒点です。
この黒点の部分でフレアが起きるっていうのが太陽でわかっているので、
さらに大きい黒点があるとそれだけ大きいフレアが起こりやすい。
つまり、遠くの星たくさん見たときに、
そいつら一個一個の黒点がどれぐらいあるのかっていうのを見てあげることで、
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その星がどれだけ活発なのかがわかる。
こういう三段論法みたいな話ですね。
フレアを起こす星は活発。
で、フレアを起こすには黒点が必要。
ってことは黒点がいっぱいあるものが活発というような感じですね。
こんな感じで黒点がどれだけ多いかっていうのを調べてあげましょうっていう研究が今回なされましたと。
で、今回300個の星注目していくと、
黒点がたくさんある星っていうのは、
星の回転がすごく速い星だっていう傾向が見えました。
で、一方で黒点が少ない星っていうのは、
その星の中で比較的ゆっくり回ってると。
これもさっきなんか、
動物とかも生まれたときはみんな近くにいて、
大人になったら離れてくよねみたいなその感覚と結構似ていて、
人間とか動物とかも若くていっぱい動いてるやつのことを活発だと言うじゃないですか。
アクティブなやつっていうのはそうやって若くて行動力があるみたいな。
で、逆に年をとってきて、
別にディスってるわけとかじゃなくて、
年をとってきて何事にもそんなにいっぱい動かないみたいな、
ゆっくりしてる人たちっていうのは別に、
あの人活発だよねとは言わないじゃないですか。
そんな感じで星っていうのも、
早く回転する星っていうのがアクティブな星であるというところの結論が今回つけられたんですね。
これなんか終始、
人間とかに置き換えられそうなかなり面白い、
まおかつ捉えやすい研究だったなと個人的には思って今回紹介させていただきましたね。
これまでも結構、星の活発さについての研究っていうのはいろいろやられていて、
結局この黒点とかを見るのってどこまで大きいフレアが起こるかみたいな話にもつながっていくので、
今後の発展にも期待していきたいと思います。
ということで、今回の話面白いなと思ったらぜひお手元のポッドキャストアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。