soraeの記事「160光年以内の超新星爆発は危険? 従来想定より遠くても大量絶滅発生の可能性」はこちら!
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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。今回は、地球のそばで超新星爆発、スーパーノヴァが起こったらやばいんじゃないか、実際に地球上の大量絶滅を迎える可能性がある、そんな研究発表されましたので、ちょっと怖い話になりますが、お話ししていきたいと思っております。
加えて、みんな大好きな超新星爆発といえば、ベテルギウス。ベテルギウスの爆発がどうなのか、ベテルギウスが超新星爆発を起こしたら、本当に地球に被害を与えるのか、そのあたりについても研究しておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2023年5月2日、始まりました佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが934話目を迎えております。基本的には1話完結でお話しさせていただいているので、気になる宇宙の話題だったりトピック、930個の中から見つけてお気に入りのエピソードとして、聞いていただけたらいいんじゃないかなと。
それでもし面白いなと思ったら、ぜひフォローしていただけたら嬉しいです。そんな感じでですね、今日紹介するのは宇宙からの災害。これ、太陽フレアよりももっとやばい宇宙からの災害っていうのがやってくるかもしれないっていうところで、星が死ぬときの大爆発、超新星爆発について、
地球に一体どんな被害をもたらし得るのか、こちらを紹介していきたいと思います。超新星爆発、スーパーノヴァに関するお話ですね。で、今回のお話に関しては、大人気宇宙ポータルサイト、ソラエとのコラボ企画になっています。
文字でも音声でも宇宙が楽しめるというところをコンセプトにしてますので、ぜひですね、概要欄に貼ってある記事の方から写真だったり文字だったり見ながら宇宙話楽しんでいただけたら面白いんじゃないかなと思っておりますので、ぜひですね、そっちもちょっと試してみてください。
そんな感じで、じゃあ早速本題に入っていこうかなと思います。 超新星爆発、英語で言うとスーパーノヴァ。
これですね、イメージできますか? どんなものなんだろうっていう。
意外とポッドキャストの中でも何度かお話ししているので、そこまで違和感がない人の方が実は多いのかなというところもある一方で、
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今日初めて聞いてくださったっていう方もいると思いますので、軽く超新星爆発って何なんだろうっていうところをお話ししていきたいと思います。
今日の話って、
例えば、 理科の教科書とかに載ってるような
ベテルギウスっていう星、わかりますかね。 ベテルギウス。
この星、いろんなところで多分聞くと思うんですよ、名前。 それこそ、
このポッドキャストが一番最初に跳ねた時って、ベテルギウスに対する世界的なフェイクニュースというか、
誤報道みたいな。 ベテルギウスっていうのは結構年老いた星で、超新星爆発っていう、今日紹介する爆発を起こすんじゃないかって言われていて、
そういった注目度の中で、理科の教科書とかにも載ってるような天体なんですね。 あとは、歌手のユーリさんのベテルギウスっていう歌がめっちゃ流行ってたりとか、
僕は高校の時、バンドをちょっとやってたりしたので、 ロックバンド、
ロックバンドというか、バンクなのかな。 エルレガーデンのボーカルの人がやってる、ハイエイタスっていう
あれがあるんですけど、バンドが。 そこの歌の中でもベテルギウスっていう言葉使われてたりとか、
何かと出てくるんですよ、ベテルギウス。 そのベテルギウス超新星爆発を起こすんじゃないかって言われてたところとかで、実は知ってる人も多かったりするだろうし、
なんでベテルギウスが超新星爆発の例で使われるかっていうと、 ベテルギウスって地球からの距離で言うと、
550光年ぐらい離れてるんですよね。 つまり、550年前の光が届いてる。
しかも、今もしかしたら死んでるかもしれない。 けど、僕たちは550年前の情報を見ているから、
分からない。今時点でどうなってるか分からない。 みたいなところが、歌詞にしやすいんでしょうね。
宇宙の光なんて全部そうなんですけど。 いやですね、こんなこと言う研究やってた人って、
宇宙の光なんて全部昔の光だろうとか言ってね。 そういうロマンを持ってる。なおかつ、ベテルギウスっていう星に対して、
なんかみんなこうちょっと馴染みがあるというか、 っていうところがあるから、
ピックアップされるのかなと思うんですよね。 冬の大三角形の一部っていうところも影響しているのかな。
そんな感じで、超新星爆発といえばベテルギウスみたいな雰囲気があるんですけど、 そもそも超新星爆発って呼ばれる爆発現象。
これは、めちゃめちゃ重い光勢、自分で光ってる星、光勢ですね。 だいたい太陽の8倍とか以上の重さを持っているような星っていうのが、
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どんどんどんどん成長して進化していって、 その最後、なれの果てというか、というところで起こす大爆発のことを、
超新星爆発って呼んだりするんですよね。 で、この爆発によって、爆風が飛んでいくみたいな形で、
周りに衝撃波が走ったりとか、 あとはガンマ線だったりとか、X線だったりっていうような、
ガンマ線が主に出るのか、爆発の衝撃でガンマ線が出て、 他の電磁波っていうのも続いていろいろ出てくるっていうような、
そういう状態になっているっていうのが、 この超新星爆発、スーパーノヴァっていう現象なんですよね。
で、ちなみに言うと、この太陽よりも8倍以上重いっていうのは、 実はこれ結構、宇宙の中では重要なライン線引きになっていて、
太陽より8倍重いと、成長していった最後に超新星爆発を起こす。 で、その超新星爆発を起こした後、これがもっと、
何倍だっけな、すぐドワッスリしちゃったな。 最近なんか放送中ドワッスリすること多いんですけど、
もっともっと重い星ってなると、 これ、ブラックホールがこの残骸の中に残ったりするんですよね。
つまり、この超新星爆発っていう単体の現象ではなくて、 星がどうやって生まれて、どのぐらいの大きさになって、
それがどうやって進化していって、で、こういう天体だから大爆発を起こしていて、 で、大爆発の後にブラックホールができて、っていうような、
実はこういうサイクルを経て、どんどん進化していってるのが、 この宇宙空間っていう感じなんですよね。
そんな感じで、ブラックホールにも実は関連するような現象っていうのが、 この超新星爆発だと。
で、この超新星爆発が、例えば地球の近くで起きたらどうなるのか。 超新星爆発は、もうこれエネルギーえげつないです。
エネルギーえげつなくて、よく太陽フレアの危険性みたいな話、僕するじゃないですか。
太陽フレアのエネルギーが1だとしたら、 0、30個倍です。
わかりますかね。0、30個。 だから、1、10、100、1000、10万、100万、1000万、1億、1億みたいなのやってったら、
どんぐらいだ?30桁って。 k とかでも全然だしな。
がい、じょ、じょ、じょうとかかな。 覚えませんでした?これ。僕結構これ覚えるの好きだったんですけど。
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あの、1、10、100、1000、万、極、超、k、がい、じょ、じょう、
こう、かん、せい、さい、ごく、ごうがしゃ、あそうぎ? 何言った?不可思議?無料体数だったかな。
で、これが0の数が3つずつ増えていって、で、無料体数が確か、
0、60桁だったかな。 っていう状態だったはずなんですよ。
60桁の、で、これ、太陽のフレアっていうのが、そもそも単位がエルグっていうちょっと馴染みのない単位なんであれなんですけど、
0が32個とかなんですよね。確か、31、32、そう、31か。
っていうところになっていて、で、そこに対してさらに20個とか、
20個ぐらいか、0がついていくぐらいのエネルギー。もうわけわかんないですよね。 1k倍とかじゃないですか。
ね、そんなもんかな。 まあ、いやいや、ちょっとね、ぐだぐだしそうなんで。
まあ、そのぐらいの爆発の規模が、これ、超新星爆発っていう爆発なんですよ。
だから、すごいなぁと思って。で、その爆発が、まあ、宇宙空間では結構いろいろ起きてるんですよ。
で、それが地球の近くで起きたらどうなるのかっていう研究が、実は過去にされたことがあって、
で、これ、2003年に発表された研究成果によると、もし地球からだいたい26光年、
26光年っていう距離の中で、超新星爆発が発生した場合、
オゾン層って呼ばれる地球の大気とかですね、そういうのを破壊してしまって、で、地球の大気に影響を及ぼす。
で、それによって、地球の生命は壊滅的な被害を被るというところが予想されていたのが、これ、2003年。
つまり、20年前の研究ですね。 2000年代ってもう20年前なんだって思ったら、すごい、ああってなるんですけど、
なんか、そういう状態だったと。で、それが結構信じられてきたっていう背景があったんですが、
これ、今回、新しい研究をいろいろ進めていた研究チームによると、最新の論文で発表された情報だと、これ、
160光年。 さっきまでは、26光年だったら大丈夫って言ってたのに、今回は160光年以内だとやばいですっていう結果になりました。
6倍です。 もともとやばいよねって言ってた距離の6倍も離れたところ。
でも、これ、超新星爆発起こると、地球にとってマジでやばいと。
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別に地球に限らず、宇宙空間にはいろんな惑星あるっていう話、前回もしましたよね。
今、もう5300個以上見つかってるんだみたいな。 で、そうなってきた時に、とにかくそういう惑星系の160光年以内のところに超新星爆発が発生するようなことが起こると、
例えば大気を持っている天体だったら、その大気が失ってしまう恐れがあるというような、そういう結構怖いね。
だから超新星爆発、イメージ的には、人生の最後の大花火ぐらいの感じでドカーンと打ち上がるわけなんですけど、それが結構な被害をもたらすっていう話ですね。
ただ、なんでこのタイミングでいきなり6倍の距離までなったんですかみたいな。
これって、その当時考えきれていなかった要素を新たに分析してあげると、6倍の距離、つまり160光年っていう距離まで広がっていくっていうことなんですよ。
これ何かっていうと、X線、レントゲンで使うあのX線ですね。体の中を通り抜けて、骨だけを明らかにしてくれるあのX線ですよ。
で、このX線がものすごい量を降り注いでしまうっていう危険性が今回指摘されたっていうことなんですね。
で、これ超新星爆発が起きただけだと、さっき言ったみたいにガンマ線っていうのがめちゃめちゃ出るんですよ。
もちろんこのガンマ線が超やばくて、ガンマ線はX線、今回話すX線よりもエネルギーとしては高い光なんですよ。
エネルギーが高い光ってどういうことか、電磁波ってどういうことなのかっていうと、これ簡単に言うと、
普通に部屋のライトをずっと浴び続けても平気だけど、レントゲンって浴び続けたらやばいじゃないですか。
その被曝量とかっていう話になってくるから、結構もうね、放射線技師の人も絶対部屋から出るし、
なんか鉄のエプロンみたいなのしてるじゃないですか。あれ実際中身鉛なんですけど多分。
鉛とかのエプロンをつけているみたいな感じで、とにかく体を守るような作用っていうのを結構やってるというぐらい浴びれないんですよね。
で、そういうエネルギーの高い光っていうのは浴び続けると良くなくて、ただガンマ線っていうのは今回、
その研究の中では別に160光年のところでは特に影響があるっていうことではなくて、むしろX線がやばいと。
で、このX線がどうやって出るのかっていうところがポイントで、X線が出る方法っていうのは、超新星爆発から直接大量のX線が出るっていうことではなくて、
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例えば、超新星爆発を起こすってなった時に、周りに濃いガスが存在していたりとか。
例えば、宇宙空間の中って結構、深空だと思いきや全然塵とかガスたくさんあるんだよねっていう話は、宇宙話でよくすると思うんですけど、
そういう感じで塵とかたくさんあるんですよ。そんな中で、星の周りにもガスが一定存在する。
で、そのガスが濃いところもあれば薄いところもあると。で、その濃いガスに囲われた星が超新星爆発を起こした場合、どうなるかっていうと、最初の方に話してたみたいに、
爆発の衝撃で周りに衝撃波を走らせるんですよね。周りにドカーンと。そうすると、周りにあったガスっていうところとぶつかるんですよ、衝撃波が。
この衝撃波ぶつかると、ガスがめちゃめちゃ加熱されたりして、あとは衝撃波が止められるっていう勢いとかもあったりして、
そういったところで、そこのエネルギーがガスに伝わって、大量のX線が放出されるっていうような現象が続くんですよね。
で、しかもこれが一瞬X線が出るだけだったらいいんですよ。だからその爆発した瞬間にガンマ線がめちゃめちゃ出るみたいな、そういったぐらいだったら大丈夫だったはずなんですよね。
だって今までそれで35年ぐらいって言ってたんだから。でもこのX線の放射はこの衝撃波がすごいですね。
周りをどんどんどんどん盛り上げてくれる。 本当は超新星爆発自体がやばいって言ってたのに、
今回の研究では周りにいる取り巻きが、超新星爆発リーダーさんが、よっしゃお前ら行くぞって言ったら、
うおーってなってリーダーがもういいかなってなっても、周りだけもうえげつないぐらい盛り上がっちゃってるみたいな。
で、それのせいでX線の放出っていうのは数十年ぐらい続くんですよ。強い放射が数十年。
そうすると、この数十年間、数十年間、ずっと中程度のX線が放出され続けると、そのX線に大気がさらされ続ける状態が発生するんですよね。
さらされ続けると。バーって。ってなってくると、惑星の大気が科学的に変化していくっていう
ケースが生じて、それによって、それもうね、怖い書き方してますよ、そらえさん。大量絶滅を引き起こすのに十分な影響を与えるんじゃないかと。
大量絶滅ですって。もうね、そのぐらいの規模の被害っていうのを起こしうるのが、実は今回の研究っていうところになっていて、
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なかなかね、面白い部分になってるかなというところです。実はこれだから、この研究の面白い部分って、確かに地球に対する被害もすごいなっていうふうに見える一方で、
それにプラスして、この面白いのが、これ多分X線天文学で、こういう衝撃波とX線の話っていうのは、比較的よく話される部類のトピックなんですよね。
それに対して、そのX線の放射が惑星にどう影響を与えるかっていうような、惑星科学側の目線も添えられているような、そういう研究なんですよ。
なので結構、領域が融合しているというか、そういったところで訴求されている論文なんですよね。
こういう僕、業界をちょっと超えたところ、X線天文学と惑星科学とか、惑星大気の研究とかしている分野が重なって、面白い研究が出るっていうのがすごく好きで、
なので今回はちょっと、いつもね、空へとどんなのピックアップしようかなと思って探すんですけど、その時に、いやこれは面白いなと思って、ちょっと紹介させていただいたというような感じになっています。
冒頭で話したベテルギウス爆発するんじゃないか、云々については、最新の研究とかでも、まだ10万年ぐらいは全然爆発しないんじゃないの?って言われてるらしくて、
このポッドキャストでも結構何度か、ベテルギウスに関する質問って飛んでくるんですよね。
なので、ぜひですね、周りにベテルギウスの爆発心配してる人いたら、このエピソード紹介して、やばいんだけど、そもそもベテルギウス爆発しないよ、みたいな。
しかもベテルギウスは地球から500光年離れてます。正確には550光年だったかな?離れてますというところになっているので、
今回の研究で見た、そのX線による被害だったりとか、まあ元々指摘されたガンマ線の被害とか、
すいません、物落としてしまいました。とか、そういったところは、今回あんまり影響がないかなっていうところも含めで、
ちょっと安心していただける材料になるんじゃないかなと思っておりますので、ぜひですね、その辺り覚えておいていただけたら嬉しいです。
そんな感じで、今回の超新星爆発、実は怖くね?っていう話だったりとか、
あとは、ベテルギウス、そういう心配ないんだ、よかった、みたいな。あと、ここ全然わかんないな、みたいな。もう何でも感想いいので、
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