1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 40. めちゃめちゃ明るい3億光..
2020-11-18 08:41

40. めちゃめちゃ明るい3億光年先の超新星爆発の話

-21等級。そんな明るい星、見たことありますか?

太陽の1/100くらいの明るさの星が近くに現れたら、夜なんて概念は無くなります。

そんな超超超明るい星の話。

遥か遠くの宇宙で、以上に明るい超新星爆発が見つかった大ニュースです。

宇宙好き必見!


感想、質問は「#宇宙ばなし」をつけてツイッターで呟いてください!

すぐに見に行きます!


元論文

https://arxiv.org/abs/2005.06656


Instagram

https://www.instagram.com/ryo_astro/

Youtube

https://www.youtube.com/channel/UCHW6gg92z7E7hdnhbStpzTA

Twitter

https://twitter.com/_ryo_astro

00:04
はい、始まりました、佐々木亮の宇宙話。この4日間、野口宇宙飛行士特集ということで、ミッションの内容を話したり、あとはタイムスケジュールみたいなのをお知らせしていったりしたんですが、ここからは通常回に戻って、天文のニュースっていうのをお届けしたいと思います。
また野口宇宙飛行士の活動、何かピックアップできるようなことがあれば、ご紹介していきたいと思いますのでお楽しみください。
ということで、今日紹介するのは、3億光年先に見つかった超新星爆発、宇宙の大花火みたいなものを紹介したいと思います。
3億光年、かなり想像を絶する距離だと思うんですけど、お楽しみいただければ嬉しいですね。
で、恒例の近況報告になりますが、今日はですね、実は自分歯科強制をしてまして、めちゃめちゃ個人的な話ですが、歯科強制してて、今日はそれのメンテナンスというかワイヤー交換みたいなのに行ったんですけど、めちゃめちゃ歯が痛いです。
めちゃめちゃ歯が痛いので、ちょっと滑舌とかが悪くなっていたら申し訳ありません。慣れたら大丈夫だと思うので、数日間はご容赦ください。
で、あとは白紙、それは午前中で終わったので、白紙論文の制作をずっとやっていて、この1日、2日くらいちょっと悩んでた計算がようやく解けそうだなっていうところがあって、今はかなり気持ちが軽くて、もしかしたらこういうの張りもいいかななんて思ったりしております。
では早速本題に入っていきたいと思います。
今日は最初にお伝えした通り、3億光年先で見つかった超新星爆発についてご紹介したいと思います。
超新星爆発、このポッドキャストでも何度か紹介していると思うんですが、星が進化していって最終的に起こす爆発の1つなんですね。
というのも、星の進化っていうのは、太陽みたいな構成っていうのは内部で核融合っていうのを起こしています。
この核融合っていうのは、水素同士を無理やりくっつけて、新しい元素、次の重さヘリウムっていうのを作ってあげてみたいなのを繰り返していく過程を核融合と呼ぶんですが、
これがどんどん進んでいくと、水素がヘリウムになって、ヘリウムからどんどんプラスにだんだん重くなっていくと、最終的に作ることができない燃料切れみたいな状態に陥るんですね、星の進化というのは。
その燃料切れになったタイミングでどうなるかというと、燃料切れになると内側で星は光を発することができなくなる。
そうなると、星自身が持っている重力で星が一気にぐちゃっと潰れるんですね。
03:03
その潰れた勢いでその反発で爆発が起きるっていうような流れになっています。
これが超新星爆発と呼ばれるもので、これが今回3億光年先から見つかって論文になるような注目される天体として取り上げられました。
なぜこの超新星爆発、3億光年も先にあるのに見つかって、さらに全員が注目の的になったのか、全員の注目の的になった理由っていうのが異常に明るかったんですね。
めちゃめちゃ明るかったんですよ。
というのもどのぐらい明るいかっていうと、普通の典型的な超新星爆発、結構超新星爆発っていろんなところで見つかってるんですけど、
この超新星爆発とか他のやつよりも10倍から何なら100倍ぐらい大きかったっていうところが今回注目のポイントでした。
結局は、星が同じように進化をしていって最終的に爆発を起こすのであれば、
だいたいなんとなくだけど潰れていく力も一緒だし、爆発する時の反発力みたいなのも同じと考えられるので、
そこまで明るさに違いがないと思われていたんですね。
ただこれどのぐらい明るいかっていうと、星の明るさを比較するのに等級っていうのがあるんですが、
この等級がマイナス21等級、これどのぐらいすごいか。
夜空に光ってる星っていうのは基本的には一番明るいのでもマイナス1とか2とかだった気がします。
基本的には0とかですね。一番明るいのは0とかなのかな。
それに比べてかなり大きい。
結局その数字が大きくなれば大きくなるほど暗くなってマイナスに行けば行くほど明るくなるっていうようなイメージなんですね。
これなんとどれくらいすごいかっていうと太陽も一応等級っていうので表せるんですが、
太陽の明るさがマイナス26等級です。
太陽がマイナス26等級で、今回見つかった超新星爆発はマイナス21等級ですね。
これはもう相当明るくて、もしこれが地球の近くで発生した場合っていうのはもう言ってしまえば太陽とほぼ変わらない。
太陽の10分の1とか100分の1ぐらいの明るさのものなので、これは相当もう夜とかは関係なくずっと昼間ぐらい明るい状態が続くんじゃないかなっていうのが予想されるぐらい明るい。
普通の超新星爆発はそれよりももっと100倍ぐらい暗いはずだっていうところで注目を集めました。
06:00
ということでその注目を集めた天体に対して世界で一番遠くの星まで綺麗に見えるアルマ望遠鏡っていうものを使ってあげたんですね。
これはチリにある、チリの山の上に設置されている望遠鏡で電波帯域の光を見ることができます。
何十個も望遠鏡をあたり一帯に置いて、そいつらを一つの望遠鏡と見立てて観測するっていうようなものになります。
それで見てあげた結果、なんとこの他の超新星爆発に比べて10倍から100倍明るかった今回の爆発っていうのは
他の超新星爆発に比べて特別な点が一切見つからないっていう結果が得られたんですね。
これってどういうことかっていうとどんなに明るい爆発であっても一般的な爆発であっても結局は同じ超新星爆発だっていうことなんですね。
なので今回たまたま明るいものが見つかったけどこれは別に何か特別なものなのではなくて一般的なものでただ明るかった。
もちろん明るいには明るいなりの理由があるはずなので、今回の研究では見つからなかった特徴っていうのが今後いろいろまた探索されるのではないかと考えられております。
ということで今回は3億光年先に見つかっためちゃめちゃ明るい超新星爆発について紹介してみました。
かなりちょっとニッチな話にはなってしまいましたが、宇宙好きの皆さんはこのぐらいの話を知っておくと、
人と宇宙の話をするときに超新星爆発なんてワードとか星の進化なんていうワードが出せたらすごい話の幅が広がるんじゃないかなと思っております。
ぜひご利用ください。
ということで本日もですね面白いなと思ったらぜひお手元のポッドキャストアプリでフォローないしサブスクライブぜひよろしくお願いいたします。
番組の感想質問等はツイッターのハッシュタグで募集しております。
ハッシュタグはハッシュタグ宇宙話宇宙が漢字で話がひらがなになります。
そちらつぶやいていただけたらすぐ自分見に行きますのでぜひつぶやいていただけると嬉しいです。
YouTube等いろいろやってますので概要欄もし興味ある方はご覧ください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
08:41

コメント

スクロール