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はい始まりました。佐々木亮の宇宙話。普段国の研究機関で天文学の研究をしている私が毎日宇宙ニュースをお届けするこちらのポッドキャスト。今回はですね、超小型衛星、最近流行りの超小型衛星が超新星爆発の残骸、超新星爆発っていう宇宙で起こる爆発の残りのカスみたいなものを観測した研究について紹介したいと思います。
こちら結構ね、今流行りの小型衛星の話なので面白いかなと思うので、ぜひ最後まで聞いてください。
でですね、毎日何かこうどんなことやったとかっていう話をしてるんですが、今日はですね、まあ朝から健康診断を受け、でその後、今何回も話してるように登校論文を一つ進めているのと、白紙論文っていうのも進めなきゃいけない。
で、なおかつ今ちょっと外の別の仕事の方もこう重なってきてて、かなり過渡期というかっていう感じで健康診断の結果に響いてなければいいなと思ってるところです。
で、まあこういうこういろんなのが一気に重なる時期っていうのがまあたまに来るのであれなんですけど、そうですね久しぶりこんなにこう結構明け方まで作業しなきゃいけないとか、で朝起きて普通に別の仕事もしなきゃいけないしっていう感じで結構カツカツな時間を過ごしております。
で、しかも何がきついっていうと、全てなんかこう結果が中途半端なところで留まっていて、全部もう一踏ん張りしなきゃいけないっていうところですね。
なんか全て結果が出てたりすると、もうあとは手動かして進めるだけだとか、方針が明確になってるからあとはゴリゴリやるだけだってなると、ちょっとこう脳みその容量を使う分量が減ると思うんですけど、なかなかちょっと全部の作業がフルで脳みそを使わなきゃいけないような感じなので、今週は多分もう死にそうな勢いでやってるっていうところです。
まあこんな感じでちょっと弱音を吐いてみました。
ということで、今日は本題として超小型衛星が観測した超新星爆発について紹介してみたいと思います。
で、皆さんこの超小型衛星ってどれぐらいのサイズ感かなとかってわかる方いらっしゃいますかね。
今回この研究で扱われた超小型衛星の大きさっていうのは横幅が10cm、奥行きが20cm、高さが30cmといったぐらいの皆さんが想像するデスクトップパソコンの下にあるタワーパソコンみたいなものですね。
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あれぐらいの大きさのものを想像していただけるとちょうどいいかなと思うんですね。
最近は結構このぐらいのサイズ感のこのいわゆる小型衛星、超小型衛星っていうものが流行ってます。
で、なんでこうやって流行ってるかっていうと、このぐらいのサイズ感のものって1億円ぐらいで合計ですね。
合計1億円ぐらいの予算があれば割と準備できるものなんですね。
で、ちょっと大きめの研究室だったりとか、共同研究者が何人もいるみたいな研究プロジェクトになると、割と全員の持っている研究費だったりっていうのを合わせると1億円ぐらいになったりする。
つまり、今までは国家プロジェクトとして進めなきゃいけなかったそういう人工衛星でしかできないようなことっていうのが研究室1つ単位でできるようになってきたっていうこの技術力の躍進によって、こういうちっちゃい衛星が今流行ってるんですね。
で、今回この論文で紹介されてたのはアメリカのアイオワ大学が打ち上げたハローサッドという超小型衛星です。
で、こいつですね、宇宙からくるX線を観測することができる検出機がついていて、さらにいいところなのか悪いところなのかあれなんですが、カメラの性能がぼちぼちで、なおかつ広い視野が見えると。
簡単に言うと、今iPhoneとかスマートフォンに載ってる広角レンズだけが載ってるみたいなイメージですね。
そんな感じで割と幅広く取れる検出機っていうのがこの小型衛星には載ってると。
この小型衛星は超新星爆発っていうのを観測してあげるんですが、このポッドキャストでも何度か超新星爆発について取り上げてますよね。
星っていうのは太陽みたいな星ですね。
っていうのは宇宙にあるガスとかチリとかが集まった領域でお互いが引き合わされてだんだん一つの物質になると。
その物質が大きくなると重力が強くなっていって、そこで押しつぶされた中心の核になる部分が核融合を起こすと。
核融合を起こしたエネルギーを使って自ら光ってるんですが、その光の真ん中の進化がどんどん核融合が進んでいくと最終的に爆発を起こすんですね、星っていうのは。
それが超新星爆発です。
宇宙にはたくさんの超新星爆発が起こっている形跡があって、なおかつその超新星爆発っていうのは花火みたいなものなので、残光ですかね、爆発してその光っていうのが高速に近かったりするようなスピードでどんどん広がっていってる様子まで見えると。
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なのでこういう超新星爆発っていうのは、星の最後の状態のままさらにずっと広がっていってるガスの様子が捉えられる、なかなか面白い観測対象の一つになってます。
皆さんもぜひ超新星爆発っていうのを画像で調べてみてください。結構いろいろきれいな画像が出てくるのでおすすめです。
今回はこの超新星爆発っていうのをハローサットの検出機で見てあげました。
今回はメインの観測対象っていうのが別にあったらしく、今回は余った時間で超新星爆発を見てみようっていう風になったらしいんですね。
さっき言ったみたいに今回ハローサット、この小型衛星に乗っている観測機っていうのは広い範囲を見ることができると。
そうなると他の国があげるような何百億とか1兆円近くかかるような人工衛星とかってなるべく遠くまで見えるようにすごい小さい領域しか見えないわけですよ。
たださっき言ったみたいに超新星爆発っていうのは爆発した後に広がっている様子まで見える割と広がった天体なんですね。
なので視野の広い検出機で見てあげた方が全体を捉えられると。
今までのX線の検出機だとこういった超新星爆発の全体を捉えることができなかったっていう点で、性能が悪いからこそできた研究をしたということですね。
今回この超新星爆発全体がどのぐらいの温度になっているのか、温度ムラがどんな感じで広がっているのかみたいなところを指摘することができて、
かなり大きい科学成果を残せたということが今回論文で報告されておりました。
こんな感じで最近は超小型衛星っていうのが非常に注目を集めていると。
これはさっき言ったみたいに安価に打ち上げられるっていうのプラス、こういうふうに新しい科学っていうのをどんどん発掘していけるっていう点でかなり重要な技術になっているんですね。
最近だとこれよりもっと小さい、10センチ×10センチ×10センチみたいな、10センチ立方の小さい小型衛星をたくさん打ち上げて、
例えばブルーオリジンとかってAmazonの社長がやっている会社ですねとかだと200機ぐらい打ち上げて、地球を覆うように200機の超小型衛星を地球の周りを回してあげて、
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それで通信システムを作ってあげる。
そうすると世界中の圏外になっているような山奥の地域だったりとかっていうところ全てに対して携帯の電波が届くようなシステムを作ってあげようみたいな壮大な計画とかも進んでいるんですね。
なのでそういった面で今後は超小型衛星っていうのはかなり注目度が高いので、皆さんニュースとかで見かけた際にはちょっと注目してみるといいかと思います。
また今回紹介したハローサットっていうアメリカの大学が打ち上げたこの小型衛星、これ実は宇宙ステーションから1回ロケットで宇宙ステーションに乗せてあげて、宇宙ステーションから放出して地球の周りを回している小型衛星なんですね。
こちらの話って野口宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに行った時に話させていただいたと思うんですけど、野口宇宙飛行士の今回の宇宙ステーション滞在のミッションの中にこういった小型衛星放出のミッションが入っていたりとか、
あとは今回出したこのハローサットっていうよりももっと大きい、一回り大きい小型衛星っていうのも出せる機構っていうのを宇宙ステーションに作ってあげるっていうのも野口宇宙飛行士のお仕事に含まれてそうです。
ということで、こういうふうに新しくいった宇宙飛行士の方の仕事としてもまた新しく幅が広がる部分なので、皆さん宇宙のニュースに注目していただければいいかなと思います。
ということで今日は超小型衛星が観測した超新星爆発というテーマでお送りさせていただきました。
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