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始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、ピップエレキバンの20億倍強い磁力を持った、すごい不思議な星について紹介していきたいと思います。
身近なものの比較で例えると結構面白いなと思って、こういうタイトルにしてみたんですけど、20億倍ですよ。
ピップエレキバンの20億倍ってなると、本当に一瞬で肩こり治りそうみたいな、そんな感じの雰囲気はありますが、
そういう不思議な星っていうのが実際に宇宙に存在しているので、今回はそんなお話をしていきたいと思います。最後までぜひお聞きください。
ということで、緊急報告、活動報告になりますね。
今日はちょっと、日にちが跨いでしまって更新になってしまったのは大変申し訳ないなと思っております。
土曜日だからといっても特に関係なく研究っていうのをずっと進めていて、ありがたいことにですね、指導教授の先生も平日取れなかった時間の分、土曜日に議論をさせていただくみたいなところをしていただいて、非常に感謝、感謝といったところですね。
そんな中で一つ、話の進め方っていうところで結構自分が欠落してたなと思う、物事の見方というか、研究っていうのの落ちのつけ方みたいなところで一つ気づかされたことがあったので、その話を少ししたいと思うんですけど、
今日話していただいたというか、最近気づかされたことで言うと、研究っていうのは最終的には新しいことを発見すると、結果として新しい何か、今まで見つかっていなかった現象だったり、何かしらの相関関係みたいなのを見つける作業になるわけなんですけど、
それをどう説明するかみたいな、といったところがいわゆる考察とかっていう部分になってくるんですね。
で、普通に新しく見つけた発見が今まで考えられていたものと同じなのか違うのかが言ってしまえば、新しい現象を見つけたけど、これと同じように考えられるよねっていうような議論の進め方っていうのが一般的な話でよくあるんですけど、
そこからさらに新しい理論みたいなのを付け加えていくと、かなり世の中的にもインパクトが強い研究として扱われるんですね。
で、そんな中で新しい発見だけど、どう説明しようこれってなったときに、話の落ち着け方の一つとして、これでは確実に説明ができないっていう可能性0%のものをあえて明示するっていうのも、実はこれ十分議論の進め方としてはいいものっていうのを今回初めて気づかされました。
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というのも、ある現象を見つけたときに、これまでいろんな方がいろんな研究をしてきてますから、さまざまな数値計算のモデルみたいなのがあるんですよ。
そうすると、これで説明するとこうですよ、これで説明するとこうですよ、みたいな若干違う数値が出てくることが多かったりするんですね。
で、どのモデルも今回の結果には使えるというと、例えばその後にその研究を見た人は、どれでも説明できるんじゃってなってしまうんですよね。
言ってしまえば、その大きい正解みたいなのくくりの中の一部一部をピックアップして、これだとうまくいきます、これだとうまくいきますっていうと、逆に言うと何も制限がつけれてないんですよ。
一方で、こうなんか大きい正解っぽいくくりがある中で、こういう仮定を置いたときは絶対に計算が合いませんっていうような議論のつけ方をすると、この後同じような研究分野で研究を進めていく方々は、そこの可能性を考えずに研究を進めることができると。
言ったところで言うと、工学のために考えると、こういう議論、いわゆるその0%の部分をあえて明確に書くっていうところっていうのは非常に重要な議論の進め方になってくるんだっていうのを、ちょっとこう議論の中で先生と話をさせていただく中で実感するところがあって、
これって結構いろんなところに応用できるなと。
誰かが成功した話みたいなのを聞いても、それって意外と再現性がなくて、実はこれをやると確実に失敗するって言われてるようなところを避けるっていうような方法が非常に重要だっていう話もよくあるので、
そういった感じで、あえて可能性0%の道を明示してあげて、そこを後の人のために潰してあげるっていう話の持っていき方、これが非常に大事だなってちょっと最近思っております。
こんな感じで研究の落としどころっていうのを探す中で、物事の見方がいろいろ変わってきているのが個人的には楽しいなと思っているところでございます。
伝われば嬉しいです。分からなかったらコメントください。
もう一回ちゃんと説明します。
そんな感じで、今回ではPIPエレキ板の20億倍強い磁力を持った星について紹介していきたいと思います。
手短にいきましょう。前置きの話をたくさんしてしまったので。
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今回注目するのは超新星爆発と呼ばれる天体が最後に起こす爆発ですね。
それの後にできる星、中性子星っていうものの研究です。
そもそも超新星爆発ってピンとくる方いらっしゃいますかね。何度かお話しさせていただいていると思うんですが、一言で言えば星が死ぬときの最後の大花火っていったところですね。
一花咲かせて死んであるみたいなもんで、太陽みたいな構成っていうのは宇宙空間にたくさんあるわけなんですよね。
そいつらもちょっとずつ年を老いていって、人間みたいに年をとっていくわけなんですが、こういうのを恒星の進化と言います。
恒星が進化していくと、最終的には死んじゃうわけなんですよね。
この恒星の進化、星が死ぬときに何をするかっていうと大爆発を起こすと。これが超新星爆発になります。
具体的にどういうことかというと、この恒星の進化っていうのは太陽みたいな星っていうのは中心で核融合っていうのを起こしています。
それによってその核融合っていうのでエネルギーを放出して光が出ているっていうようなイメージですね。
太陽とかみたいな星っていうのは水素と水素が融合してヘリウムを作っていく核融合ですね。
皆さん周期表みたいなのってやったことあると思うんですよ。理科の授業とか。水平理米ってやつですね。
あれは結局は一番小さいまず水平の水ですね。水素っていうのを2つガチャンってやると1と1で足して2になると。
1段階重い元素ができるんですね。それが水平の2番目のヘリウムみたいなイメージです。
といった感じで核融合っていうのは言ってしまえばそういうふうにある小さい重さのものをガチャンとくっつけて新しい元素を作るそんな過程になります。
そこで生じたエネルギーっていうのが光として放射されるっていうイメージですね。
次はヘリウムができました。そうするとヘリウムは次3つでガチャンとくっついて炭素。水平理米物の9ですね。
炭素が6番目に大きい重さの元素なので6。ヘリウムが2なのでヘリウムが3つくっついて炭素を作る。
そんなイメージです。そういうふうにガーって進んでいくと最終的に星の核融合では鉄まで作られます。
鉄が26番目の元素なんですね。なので26番目の重さの鉄を作るまでが核融合と呼ばれる過程です。
核融合でそういうふうになっていって鉄ができた後、星はようやく超新星爆発を迎えます。
この爆発を発生させる時に太陽よりも8倍重い星が今回爆発を起こす星なんですね。
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それ以下の時は実は爆発を起こしません。そんな爆発を起こさないパターンの星についてはまた別でお話しさせていただければいいかなと思います。
今回扱うのは太陽の10倍から20倍ぐらい重い星が爆発を起こした時にその中心に残る中性質星と呼ばれる星のお話ですね。
この星は太陽くらいの重さを持っているにもかかわらず、その大きさがなんと10キロメートル程度、半径10キロぐらいと直径10キロメートルぐらいと山手線にすっぽりと収まってしまうぐらいのコンパクトな星なんですよね。
ただ重さは太陽ぐらいあります。すごい不思議ですね。そしてその中でも異常に早く回転することで表面の磁場をねじりまくって強力な磁場を作るマグネターと呼ばれる天体が存在します。
マグネター。この天体めちゃめちゃマイナーな天体なので覚えてるだけで専門家に喜ばれそうな天体ですね。マグネターぜひ覚えておいてください。
そんなマグネターについての研究が最近公開されました。その天体はまず22億光年ぐらい先にある星です。
もう遥か昔の話を聞いているかのように言ってしまえば私たちのところに届いている光は22億年前の光なので本当に大昔の話ですよね。
そういったところは気にせずやっていくのが宇宙の研究なので今そんな爆発が起こっているぞと考えるわけなんですね。
今回その天体を観測してあげた結果、そいつの磁場の強さっていうのがピップエレキ板の20億倍。
これどのぐらいかというとピップエレキ板が800ガウスっていう単位なんですけどそれに対して100万10億…18Kですかねぐらいのガウスぐらいの磁場の強さになります。
そして今回の超新星爆発で吹き飛ばされた物質の質量は太陽の5.8個分。すごい重い星が爆発するときに太陽ぐらいの重さの星が真ん中に残るんですけど
そのときに周りに残っていた太陽5.8個分の質量っていうのは爆発で思いっきり吹き飛ばされると。
なんかよくわかんない数字がたくさん並んでますが、今回はこういった宇宙っぽい数字のスケールのお話を楽しんでいただければよかったなと思います。
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といった感じで今回はピップエレキ板の20億倍強い磁力の星について紹介してみました。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。