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始まりました、佐々木亮の宇宙話。この番組では、普段国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
今日の放送は、ポッドキャストチャンネルOOOトークのマクマクマンさんの提供でお送りします。
マクマクマンさんどうもありがとうございます。
こちらの提供枠に関しては、概要欄に購入サイトベースのリンクを貼っていますので、ぜひ興味のある方はこちらの個人スポンサー枠をぜひ購入してみてください。
ということで、今回は、太陽系を解明する鍵が遠くの星雲から見つかったというお話をしていきたいと思います。
こちらですね、太陽系って実は意外と解明されていないことが多くてですね、どうやって太陽系ができたのか、
この私たちがいる地球とか火星とかができた時の環境っていうんですかね、それがまだ分かっていなくて、そこを明らかにしたいっていうところで研究者がかなり奮闘しているというところで、
今回紹介する研究っていうのは、ハヤブサツとかそういうところにも結構関わってくるような研究になってくるので、ぜひ注目してみてください。
よろしくお願いします。ということで、毎日恒例の研究報告というか活動報告になりますが、
白紙論文に含めていた、専門雑誌に投稿していた論文ですね、こちらが無事出版されることになっています。
それでですね、出版されましたという感じですかね。
これ本当に、この研究結構結果がいろいろコロコロ変わってというか、年どころをどうしようかみたいな話で議論が長引いて、
これ実際はNASAにいる時から進めていた研究の一つでもあったので、
それが白紙論文にも全部間に合って、無事、受理はされていたんですね、論文雑誌のほうに。
ただ最終構成みたいないろいろ済んで、最終的に無事出版までたどり着いたというところで、非常に嬉しいですね。
世の中に全面的に出るっていうタイミングを迎えられたっていうのは本当に嬉しいことだと思ってます。
これで胸張って自分の著作物はこれだっていうのが言えるので、これもまたどんどんいろんな方に引用していただけるような論文として紹介できる日を楽しみにしてます。
出版されて世の中にオープンになった論文になったので、
こちらのポッドキャストチャンネルのほうでもNASAの頃からあっためていた秘蔵庫みたいな、こちらの研究はですね、紹介していきたいと思ってますので、
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いよいよですね、ネタもいろいろあるので皆さんに伝えていきたい宇宙ネタも。
なので自分の研究についてもそのうち、明日とかになるかもしれないですけど、紹介していきたいと思いますので楽しみにしておいていただけると嬉しいです。
本当にこれが出版されたので完全に終わったなっていうところですごくスッキリしてます。
なので今日はゆっくり寝れそうです。
そちらの論文自体が読めるようにする手続きっていうのは明日しようと思ってますので、またその詳細については明日のポッドキャストで紹介しようかなと思ってます。
それでは早速本題に入っていきましょうか。
今日の本題は太陽系のスタートですね。
太陽系の始まりを解明する手がかりが見つかったかもというお話をしていきたいと思います。
今回紹介したい研究の結果ですね。
この私たちがいる結果、太陽系っていうのはどういうふうにできてきたのかというか、
太陽系ができるときの状況っていうのは実は未だにわかっていないんですね。
太陽ができてその周りに惑星系がポンポンポンってできてきたわけなんですけど、
じゃあどういう状況で惑星ができてどうやって進化してきたのか。
それを探りたいっていう目的があった中で、
ハヤブサとかハヤブサ2っていうようなものがわざわざ小惑星まで物質を取りに行って持って帰ってくるようなことをしてるんですね。
なんでこのようなことをするのかっていうと、地球の中にはその情報っていうのがきれいな形で残っていないというところが課題として残ってしまうんですよ。
どういうことかっていうと、地球の中心にはマントルとかマグマとかドロドロしたものがあるじゃないですか。
で、あれのおかげというかあれのせいで、惑星ができたときの初期の情報、つまり岩石の塊である地球っていうのができたときっていうのは、
周りにあった石とどんどんくっついて惑星ができていってるわけなんですけど、
その初期の情報っていうのはもうドロドロに溶かされちゃってるんですよね、最初にくっついた石とかの情報は。
なので、他の惑星まで取りに行かないといけないと、小惑星だったりとか。
で、そうやって太陽系の中でいろいろ物を探しに行くっていうことをやりつつ、天文学者はもちろん他の星にも目を向けるわけですね。
今回注目して観測してあげた星っていうのがオリオン大西雲と呼ばれるオリオン座の、
オリオン座って冬の空で今でも見えると思うんですけど、冬の空に3つ星がポンポンポンって並んでいて、
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それの周りを4つの星が囲んでいるみたいな状況のやつですね。
で、あれの真ん中の3つポンポンポンってある星の中心を見てあげると見つかるのがこのオリオン大西雲と呼ばれるものです。
で、その西雲の中に星ができる、今まさにできて惑星系を作ろうとしているっていうような天体があるんですよ。
その天体を詳しく調査してあげた結果ですね。
その惑星ができる中心の部分にアルミニウムから出ている光っていうのが検出されたっていうのが今回の研究の大きな結果ですね。
つまり他の惑星ができようとした時に、他の惑星ができそうなタイミングでその場所にアルミニウムが存在していたっていうのが今回新たに明らかになりました。
で、これ何がすごいのかっていうと、実は地球、太陽系の中のこの私たちの地球ですね。
の、とかができるときの一番最初にできるその個体の物質っていうので認識されているのが、一つがアルミニウムなんですね。
つまり太陽系で最初に惑星を作るときに含まれた物質であるアルミニウムが他の星でも同じように存在していたっていうのが今回の結果からわかった。
つまり太陽系がすごい特別な星であるとかそういうことではなくて、やっぱり同じように他の星でもアルミニウムを含んだ惑星っていうのをどんどん作ろうとしているような状況が観測からわかったみたいなんですね。
アルミニウムってピンとこないじゃんっていう方いると思うんですけど、これ結構面白くて、地球の、さっき言ったみたいに真ん中にはマントルがあって、
それの周りに地殻みたいな、地球の川みたいな、川っていうのも変ですね。
マグマの外側の地表みたいな。
マグマが固まってできた周りの地面の一番最初みたいな部分ですね。
そこにものすごい量のアルミニウムっていうのが含まれている。
つまり、地球の古い情報が含まれている地面の中にもアルミニウムっていうのは実際に見つかっていて、
このアルミニウム、実は皆さんすごい目にしたことがあると思うんですよ。
何かというと、サファイアとかルビーとかっていうところも実はアルミニウムなんですね。
正確なことを言うと、酸化アルミニウム、酸素がくっついたアルミニウムが、
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昔、地球の岩石を作るときにギュッて固まってできたというものが酸化アルミニウムっていう物質があり、
その中に鉄とかチタンとか混ざってできた結晶がサファイア、青く光るサファイアですね。
そこにクロムって呼ばれるまた別の物質が含まれると赤色のルビーになるっていうような感じで、
アルミニウムってピンとこないかもしれないですけど、地球の中で見つかる宝石は実はアルミニウムでできているんですね。
つまりこのアルミニウムっていうのはやっぱり地球の昔から存在していて、
そういう結晶とかを作るぐらい古い歴史があるものだということが知られている中で、
太陽系以外でもそうやってアルミニウムが見つかる。
そんな研究結果が出てきたので、今後また新しく惑星がどうやってできるのか。
星ができてその周りに惑星ができるときの環境とかを解明するときに、
アルミニウムっていうのがまた一つ大きな鍵を握るんじゃないかなっていうことが期待されていますね。
そういうことになってくると、今解析中でそろそろ研究結果が出てくるのかなっていうようなハヤブサ2。
ハヤブサ2が持って帰ってきたサンプルの中の物質ですね。
多少惑星から持ってきた物質の中にまたアルミニウムとかが見つかったとかになってくると、
また太陽系の歴史を紐解く大きな手がかりになるんじゃないかなということで、
ハヤブサ2の研究結果楽しみに待ちましょう。
そんな感じで今日の話は以上になります。
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今日も11分ですね。また明日頑張って10分納めます。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。