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2022-01-30 13:25

482. 極限宇宙を知ろう!マグネターの世界

宇宙は地球では再現できない「極限状態」を見る実験場。

天文学者はそんなふうに宇宙を見ています。

では、どれぐらい極限状態なのか?そんなお話です。


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題を紹介いたします。今日の本題は、宇宙にある異常に強い磁力を持つ星、マグネターという星を紹介していきたいと思っております。
今回紹介するのは、研究の結果というよりは、宇宙にはこんなに不思議な天体があるというところのお話をして、より皆さんに宇宙の中で知っている天体の種類みたいなところをご理解いただきたいなというふうに思っております。
この天体を紹介しようと思った理由っていうのが、まず地球上では全く再現できない、本当に極限の状態っていうのがやっぱり宇宙空間には存在するんですね。
例えば、本当に太陽の周りのコロナって呼ばれるところの何億度ってなるような星とか、星の状況っていうところもそうだし、
っていうような宇宙空間っていうのは、地球上で再現できない極限状態を再現する、いわば実験室であるみたいな言い方をするんですね、宇宙のこと、天文学の領域では。
そういった領域の中で、じゃあ地球上で再現できないってどれぐらいのレベルなのかっていうのを、何か一つ例を持って紹介できたらいいなと思って、
今回はこのマグネターと呼ばれる天体を紹介して、皆さんをちょっとあっと驚かせていきたいなというふうに考えておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
はい、ということで、今日は本題にサクッと入っていこうと思います。今日は結構さらっと終わるような内容になっているので、皆さんの記憶にしっかりと残るようなお話をしていこうと思っております。
今日紹介するのは、さっき冒頭でお話ししたようにマグネターと呼ばれる天体です。
このマグネターと呼ばれる天体をもし知ってる方いましたら、かなりの宇宙オタクと言ってもいいぐらいのものだと思っております。
僕自身も結構宇宙のことが好きだったりもしましたが、自分が研究をスタートするまでこの天体は全く知りませんでした。
なので、そのぐらいマニアックな星だっていうところをまず大前提としてお話ししておきます。
今回紹介するマグネターっていうものを紹介する前に、中性子星と呼ばれる、これまたちょっと面白い天体を紹介したいと思うんですね。
この中性子星については結構知られてる方の方が多いのかなっていう、これのリスナーの方の半々ぐらいは知ってるんじゃないかなって思う天体なんですけど、
ブラックホールになり損ねた星と言ってもいいぐらい面白い星が中性子星になります。
具体的にはどういう星かっていうと、まず太陽みたいな普通の光勢ありますよね。
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自分たちで輝いている星、光勢。この光勢っていうのはどんどん進化していって、最終的にある程度の重さまで持っていると超新星爆発を起こすというふうな話はこれまでのポッドキャストで何度もしてきたかなというふうに思っております。
この超新星爆発を起こすという条件、これが大体太陽の8倍から10倍とかそれぐらいの重さを持っている星っていうのがどんどん進化していく。
この進化っていうのが、星っていうのがどうやって輝いているのか。これは中心で核融合を起こしているからそのエネルギーによって星自身が輝いているっていうところがあるんですけど、
その輝きによって中のエネルギーっていうのがどんどん使われていく。この使われていって中の核融合がちょっとずつ変化していくことを星の進化っていうふうに呼んだりするんですね。
で、そんな中で太陽みたいな星っていうのは比較的宇宙空間の中では軽い星というふうに定義されます。
なので、大体太陽ぐらいの星っていうのはそのまま進化していって、残りカスみたいなのが残って終わるんですけど、そうではなくて太陽よりももっと重い星。
で、これが大体8倍とかっていう敷地、上限みたいなのが決まってるんですけど、これよりも重い星っていうのは超新星爆発と呼ばれる宇宙空間での花火みたいなものをバーンと起こして、大爆発を起こして死んでいくっていうふうになったりするんですよ。
で、この爆発を起こした後、じゃあ星ってどうなるのかっていうと2つの種類に分けられるというふうに言われてます。
さらにものすごく重い星っていうのは爆発を起こした後に中心にブラックホールを作るっていうところがあるんですね。
これが大体太陽の10倍とか、あとはもう本当に30倍とかってぐらいの本当に10倍以上重い、10倍以上重いとかそういうところの星がブラックホールになったりするんですよ。
じゃあ8倍よりはちょっと重いけどみたいなそれぐらいの微妙な大きさのものはどうなるのかっていうとこれは中星子星と呼ばれるものになるんですね。
で、この中星子星って呼ばれるものがどれだけすごい星なのかっていうところは皆さんピンとこないかなと思うんですけど、まず大きさです。
大きさは大体直径で言うと10kmから20kmぐらいっていうふうに言われてます。
これも普通に宇宙空間の星の大きさで僕たちが普段使っているような大きさの単位でものを測れるってあんまりないじゃないですか。
っていうぐらい珍しい大きさで直径がだいたい10kmとか20km、なんか12kmぐらいっていうふうに言われてたりしますね、最近の研究では。
で、それぐらいの大きさなのでものすごくちっちゃいんです。ものすごくちっちゃいにもかかわらず、なんと星の重さ自体は太陽ぐらいの重さを持ってるんですよ。
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これがどういうことを表すかっていうと簡単に言えばものすごい重力を持っている。
中星地勢っていうのは密度が太陽の何倍?何軽倍?とか何十億倍?何兆倍?とかっていうレベルではなくて、っていうぐらいの密度をぎゅーっと
ぎっしり詰まった星になっているんですよね。で、それのおかげで重力がものすごく強いというふうになっていたりします。
なので、太陽があるじゃないですか。太陽をぎゅーっと圧縮していって、東京の方だったら山手線の中にスポット入れるとか、あとは10kmぐらいなんで、本当に皆さんの周りのもの、
だいたい10km先のものとかあると思うんですけど、そこに太陽をぎゅっと敷き詰めるみたいな、それぐらい異常な環境になっている星っていうのがこの中星地勢と呼ばれるんですね。
なので重力もすごい強いですし、だいたい地球の重力の10の11倍以上、10の11倍とかって言われるんで、ゼロが11個つくぐらい強いんですよ。
ピンときますかね。あんまり来ない方の方が多いかなと思うんですけど、まあそれぐらいになってくる。
光速がギリギリ、光がギリギリ出てこれる重力の強さですね。だいたい光速の3分の1、3分の1ぐらいの速さまでだったら、もう中星地勢はガチッと掴んでしまうっていうような、そんな星になってます。
っていうような不思議な中星地勢っていう、まず星があるんですよ。そういう星がある中で、まずその星っていうのはだいたい宇宙空間で、
いくつだったっけな、2000個とか3000個とかっていうのが今までの研究の中で見つかっているんですね。
そもそも広い宇宙の中でこれだけしか見つかっていないっていうのがまず驚きの状況ではあるんですけど、だって今、太陽系って今私たちがいるこの太陽系って、
惑星いくつかあるじゃないですか。太陽の周りをぐるぐる回っている惑星があるんですけど、今、太陽系以外の星を探しに行く研究がものすごいホットですって、
多分ポッドキャストでも本当に何度も新しい研究結果をご紹介してきたと思うんですけど、それでもまだ今4000とか5000とかどんどん見つかってきて、それぐらいは見つかっていると。
ただ中星地勢っていうのは未だにそれぐらい、2000とか3000もいかないぐらいしか見つかっていないっていうところで、非常にレアな天体であるっていうところがあるんですね。
なのでこれ皆さん中星地勢っていう天体だけ知ってるだけでも非常に面白いんですけど、その中でもさらに異質な星、これがマグネターと呼ばれる天体なんですね。
マグネターは今までで20個ぐらいしか見つかっていない本当に希少な星になっていて、マグネターっていう名前から想像するにどんな星だかっていうと、
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皆さん多分想像の通りで非常に磁力が強い、マグネットの力が強いっていうところがこの天体の特徴になるんですね。
中星地勢でも非常に重力が強くて面白かったのに、そこに加えて異常な磁力を持っているっていうところが面白いところではあります。
どれぐらいの強さを持ってるかっていうと、皆さんスマホとか使っててギガとかメガとかっていうところの数字の単位はなんとなくわかるかなと思うんですけど、
マグネターが持つ磁力の強さっていうのは10ギガテスラ以上っていうふうに言われてます。
テスラっていう単語、なんとなく今までの理科の授業とかで聞いたことある方いらっしゃるかなと思うんですけど、
とりあえずマグネターが10ギガテスラっていうところだけ覚えておいてください。
これがどれぐらいすごいのか、これWikipediaにすごい面白い例えが載っていたんですけど、
正確にはもう少し詳しく計算しなきゃいけないものの、だいたい地球から月までの距離の半分、
地球から月も相当遠いじゃないですか、のぐらいにあるクレジットカードを時期の記録を抹消できるほどの強さであるっていうふうに言われていたりするんですね。
それぐらい強いと。
で、あとは地球上で強いと言われているネオジウム磁石っていうのがあるんですよ。
ネオジウム磁石っていうのがだいたい1テスラっていうことになってるので、1ギガテスラ以上っていうふうになるとそれだけ強いというぐらいになってるんですね。
ちなみに地球の磁場とかと比べると、本当にさっき言ったみたいにゼロがいくつだ、15個とか18個とかぐらい変わるぐらいの大きさの違いがあるので、
そのぐらいの桁の違いがある、本当に桁違いな強さを持ってるのがこのマグネーターと呼ばれるところです。
なので、普通に地球上で暮らしている私たちとは全く違う極限の環境を作っているのがこのマグネーターと呼ばれる天体ですね。
で、今、地球上で作れる磁力の最大の出力みたいなところっていうのは、だいたい10の、全然だ、本当に数テスラとかだったはずなんですよ。
地球上で作れる磁場の強さっていうのが数テスラだったりするので、そのあたりと比べても本当にゼロの数が9個とか違うぐらい、
10個近く違うようなところが宇宙空間には存在しているっていうところがあるんですね。
なので、じゃあここで何が面白いのかっていうと、結局は理科の実験とかで聞いたことある方いらっしゃるかなと思うんですけど、
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原子同士っていうのも、磁力の力で繋がっていたりとかっていうのがあったりするじゃないですか。
で、あとは私たちの体の中にも鉄分とかいろいろあったりとかで、宇宙空間で生命とかが持ってる、磁力っていうのは非常に影響を強く持ってるというところがあるので、
じゃあ非常に強い磁力っていうのがある場所で、一体宇宙空間っていうのはどういうふうに存在しているのかっていう、そんな状況をどんどん解明していけるような天体がこのマグネターっていう天体なので、
ぜひ皆さんもこのマグネターっていう天体を覚えておいていただけたらと思います。
多分これから発見したっていうところだけでも結構プレスリリースとかが出てくる可能性十分にありますので、ぜひ注目のポイントになってるかなと思っております。
ということで今回は、宇宙空間の中でも非常に極限状態を保っているマグネターと呼ばれる天体を紹介いたしました。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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