1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2020-12-25 10:37

77. 今後10年の太陽の動きは予測不可能ってハナシ

太陽が持っている11年の周期的な活動。

今は最も静かな時期で、ここからガンガン盛り上がってくる太陽さん。

今後10年、めちゃめちゃ元気なのか、それともしょぼくれてるのか、そんな話。


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元論文

https://arxiv.org/abs/2006.15263


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話、普段国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、次の太陽活動、今後10年間の太陽の動きについての予測っていうのが、結構いろんな研究でバラバラに出てて、予測不能だというお話をしていきたいと思います。
私たちの生活を支えている、この身近な太陽ですね。これまでに、ざっと見て100年ぐらいの観測の歴史みたいなのがあって、その中でいろんな変動を見せてきているわけなんですね。
なので、やっぱり他の星に比べて見ている期間が長くて、ノウハウが溜まっているにもかかわらず、やっぱりまだ分かっていないところっていうのは非常に多いっていうのが現状です。
今回はこの後、太陽が動いていく10年間、今後10年間の動きっていうところに注目した研究を紹介していきたいと思います。
ぜひ皆さん最後までお付き合いください。
ということで、今日の毎日恒例の活動報告になりますね。
今日12月25日、世の中クリスマスですが、相変わらず研究をずっとしております。
1月の中盤には拍手論文を出さなければいけないという状況なので、クリスマスとか年末年始っていうのは特に気にせず稼働していかないといけないなと思っているところで、
いろいろ議論を集めさせていただいているところではあるんですが、
こういうふうに論文としてまとめていると、話の運び方みたいなところっていうのが結構重要な部分がいくつかあって、
これってやっぱ慣れだと思うんですけど、話の展開の仕方っていうところに実は日本人がよくやってしまう傾向と、
外国人の人たち、特に英語圏の人たちがやる話の構成の傾向ですね。特に論文とかではあるんですけど、そこに結構明確な違いがあって、
日本人の英語の読みづらさっていうところがアカデミックの中で指摘されている部分があります。
これ、いつか詳しく話せればいいかなと思うんですけど、
簡単に言うと、日本人が論理を組み立てていくときは、川の流れみたいな感じで、細かい支流の話からいくつかしていって、
小さい話をして、また別の小さい話をして、最後大きい潮流に乗せるみたいな話の持っていき方が結構多いんですね。
一方で英語圏の人たちが好む書き方っていうのが、話の本題っていうのをまず最初にガッと話してあげて、
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そこから派生する情報だったり派生する話題みたいなところを細かくちょっとずつ展開していく。
といったところで支流が重なって大きい話題に持っていくか、大きい本流があってそこから支流に分かれていくか、
っていうところで日本語と英語の癖の差みたいなのが出るんですね。
特に英語圏の人たちは、日本人の喋り方、どっちかっていうと明白ではない、ちょっとした話題の余白みたいなのとか、
あとは向こうが指してくれるみたいな部分っていうのを結構考慮して話を進めてしまったりすると思うんですけど、
これが実はあまり良くなくて、英語圏の人たちは明白でないことよりも、くどいこと、その説明わかってるよみたいなところでもしっかりと説明するっていうような感じで、
議論に余白を残さないみたいなところが好まれるというような感じがあるんですね。
で、論文を書くときであったりとかっていうのは、なるべくそういう論理構成にする必要があって、
研究って基本的には論文で終わらせるっていうのは、世界中の人たちと同じ土俵で戦うっていうところなので、
世界基準の常識に合わせていかなければいけないといったところで重要になってくる、
といったところを意識してやっていたりします。
英語を使う方だったり、英語で文章を伝えていかなければいけないみたいなところがあったら、
ぜひそういうところを意識してみるといいかなと思いますね。
実際に日本語の文章を書くときも、どっちかっていうと、
実際に書いてみるとやっぱり本流から話して、細かい話をちょっとずつ付け加えるって方が、個人的にもやっぱり見やすいんじゃないかなと思うので、
ぜひ今後文章を構成していったりとか、話の構成考えていくときっていうのは、
そこら辺意識してみるといいんじゃないかなと思っております。
自分も毎回意識してちょっとずつ改善できてるかなと思ってますが、まだまだですね。
そんな感じで論文を通して学んだこととかも伝えていければいいなと思って話してみました。
では早速本題いってみましょう。
本題ですね。今後10年間の太陽の動きっていうのがなかなか予測しづらいっていう話をしていきたいと思います。
で、これ皆さんご存知の方が何人かいるかと思うんですが、
太陽っていうのは11年の周期、11年の周期性をもって活発な時期とそうでない時期っていうのを繰り返してるんですね。
何度かこちらのポッドキャストでもお伝えしているかと思うんですが、
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そういう11年の活動周期っていうのを持っているのが太陽の大きな特徴の一つです。
で、今はその太陽の最も静音な時期、静かな時期なんですが、
これから5年6年かけてかなり活発な時期を迎えていくといったところで、
その周期の上り調子が今始まりつつあるっていうところなんですが、
そこでじゃあ次の11年周期でどこまで太陽が活発になるのか、
この活発になった時っていうのは太陽フレアとかを起こしたりだとか、
っていうので結構私たちにとっても危険が多いわけですね。
なのでそこで太陽がどれぐらい活動的になってしまうのかっていうところを調査した研究になります。
今までいろんな研究されてきた中で、
実は次のこの10年間の太陽の動きって思ったより活動性が高くない、
むしろ過去と比べてもかなり活動性の低い10年間を送るんじゃないかと言われておりました。
いろんな研究でそういうふうに言われてたので、
割と常識的に捉えられている部分はあるんですが、
その中で今回の研究っていうのはそれの逆ですね。
今回の研究で出た結果は、この後の10年間の太陽の動きは
過去最大級の活動性を示す可能性があるといったところが主張としてあります。
それをどういうふうに予測したかっていうと、
これなんか2つの観測量を用いたそうです。
1つは過去の動きのサイクルっていうのを見て、
どれだけ活動性の指標である黒点と呼ばれる黒い粒々ですね。
その表面にできる黒点っていう点がどれぐらい発生してどれだけ減ってるのかみたいな
その調子を調べてあげるっていうのが1つ。
もう1つは太陽表面の磁気活動ですね。
磁気っていうのはマグネットの磁気です。磁気活動。
磁気がどれぐらい強くなってるかみたいなのがあって
なおかつその磁気の活動っていうのもまたちょっとこの10年間とは違う周期とか
違うちょっとしたずれてる段階で周期的な変動を見せてるわけなんですが
その2つを兼ね合わせて今後10年間の
次のサイクルの最も活動性が高くなる部分がどうなるのかっていうのを調べてあげたんですね。
そうするとさっき言ったみたいに
過去最大級の活動性を示す10年間になるんじゃないかというのが今回の予測です。
これが実際に当たってるかどうかっていうのは正直その場になってみないとわからないんですけど
他で今まで散々活動性が高い低いとか言われていたにも関わらず
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今回高いっていう結果が出たところっていうのは
やっぱり研究のまだ定まってない部分っていうのがすごい大きいんだなっていうのを実感させられますね。
実際に活動性が高くなってくると
太陽フレアが飛ばしてくる粒子とかで地球に大きい影響を与えてしまうっていうところもあったりするので
今後その活動性っていうのはかなり注目していただけるといいかなと思いますね。
といった感じで今日は今後10年間の太陽の活動性っていうところについてお話しさせていただきました。
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ということで毎日ポッドキャストのアナリティクスみたいなのを見るのが結構好きなんですけど
ちょっとクリスマスイブから今日にかけてあんまり再生数が伸びないのは皆さん結構クリスマスに出会うんですかね。
そんなことを思いながら今日も更新しているところでございます。
では皆さん良いクリスマスをお過ごしください。
メリークリスマス。さよなら。
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