2017年とかかな。
2017年、2018年あたりにこの天体の存在がものすごく注目されるタイミングがあったんですね。
それ何かっていうところ面白いのがトラピストワンって呼ばれる真ん中に恒星があるんですよ。
太陽よりもちょっと温度の低い星で存在してます。
でそれの周りになんと7個の地球と同じぐらいのサイズの惑星が回っているっていう天体が発見されたんですね。
めちゃめちゃ面白いじゃないですか。もうなんかこの情報だけ聞いたらもしかして太陽系と同じようなものが
遠くの星の周りにできてるんじゃないの?みたいな。そんな風に考える人いるかもしれませんが、当時研究者たちもそれでかなりワクワクしたんですね。
しかもこの7個のうち7個が単純に地球っぽい大きさだからっていうテンション上がってたわけじゃなくて、そのうちの3つ。
そのうちの3つはなんとハビタブルゾーン生存可能領域って呼ばれるとこに位置する星で、
真ん中の星との距離感がいい感じで、温度いい感じだから、これもしかしたら
生命が存在できるかも、ハビタブルかもっていうような括りに分類されたんですよね。
太陽系でいうところのなんか僕ら火星も行けるんじゃないかとかっていう話あるじゃないですか。
ああいうような感じで複数の星がハビタブルゾーン、つまり生命が生存できるかもしれない星として注目されたんですよ。
そんな地球に、そして太陽系に似た環境を作っているトラピスト1でもフレアが発生するんですよね。
このフレアの発生を観測してどんなものかを知っていくことが最終的には地球外生命体探すとか、
あとは太陽で起きているフレアとこういう星で起きているフレアって、こういうところが一緒でこういうところが違うよねみたいなところが分かると、
これからの太陽の理解にも深まるし、宇宙全体のフレアに対する理解も深まるしっていう感じですね。
そんな中でどういうふうに観測が行われたかというと、論文がこれ2023年かなに発表された論文になっていて、
Characterizing the Near-Infrared Spectraなら、近赤外線による特徴の童貞ですね。
All Flares From TRAPPIST-1 During JWST Transit Spectroscopy Observations ってことですね。
JWST、James Webb Space Telescope、
JAMES WEBB宇宙望遠鏡と呼ばれる、人工衛星界のサグラダファミリアと言われてたぐらい、なかなか完成しなかった超巨大人工衛星。
ものすごく宇宙船っぽいんで、JAMES WEBBとかJWSTとか調べてみてください。
このポッドキャストでも何度も紹介して、JAMES WEBBに魅了されている人めちゃめちゃいるんですよね。
しかもあの僕が、あの週刊プレイボーイっていう週刊誌あるじゃないですか。
あれでね、あの関東カラーを飾ったことがありまして。もうね、もう2年前とかかな。
その時に特集したのがこのJWST。まあ去年もやったんですけどね。そんな感じになっておりました。
で、このJAMES WEBBがとにかくかっこいい。そして世界でものすごく、もうダントツで性能がいいっていうところが注目のポイントです。
もちろんこのNear Infraredっていう近赤外線って呼ばれる領域で、ものすごい力を発揮しているのがJAMES WEBB宇宙望遠鏡であると。
で、そんなJAMES WEBB宇宙望遠鏡は
宇宙でできた一番最初の星を観測しようとして作られてるんですよ。 つまり130何億光年先にある星を見ようとしてるわけですね。
めちゃめちゃすごい目じゃないですか。もうそれだけで視力が半端じゃないみたいなことはなんとなく想像できると思います。
そのものすごく良い目で 他の星の比較的近いところにあるトラピストワンっていう星のフレアを観測する。
観測することに成功したのでその詳細をいろいろ チェックできるようになったというような感じですね。
なので今回の研究はJWSTを用いてトラピストワンの光勢フレアを観測して、そのデータを分析すること、そして光勢フレアによる汚染が
惑星の大気にどう影響を与えるかっていうところまで観測が行われたというようなところですね。
でそうした時にまぁ今回無事フレアを観測することに成功しました。 でこの観測したフレアから得られる情報がものすごく面白くてですね
今回観測されたフレアっていうのがだいたい 10の30乗エルグ
うんとねわかんないですよねエルグもわかんなければ10の30乗もぱっとこないピンとこないと思うんですけど
この規模のフレアってどれぐらいだろうなぁ わーなんかちょっと気持ち大きめのフレア発生したなっていう感じ
今回起きたフレアから言うと10分の1とか 20分の1ぐらいの大きさではあるんですけど
比較的大きいサイズのフレアが発生したというような感じですね でまぁだから別に大きさ的にはあんまりピンとこなくていいんですよ
ただここで面白いのがこのトラピストワンという天体 この比較的太陽で発生したら比較的でかいなって言われるようなサイズのフレアが
なんと1日に最大5回ぐらい発生するって
やばいですよね 聞いたことありますかそんな規模で発生する太陽フレア
なんかボコボコ起きてるらしいよみたいな比較的大きいやつがみたい そのね今回みたいな今の太陽ってめちゃめちゃ活発でめちゃめちゃ不安定なので
今のタイミングだったもしかしたらそれぐらいあるかもしれない けどトラピストワンは比較的高ずっとそういうポテンシャルを持っているっていう話なんですよね
なのでまず地球に比べてものすごく活発な星であると でこれ活発だとどうなるかっていうとまぁもちろん
なんか文明が云々という話もありますけど周りの惑星の 単純に放射線が放出される量が全然違うとかっていうようになってくるわけですよね
やっぱり僕たち生命がこの地球に存在するためにはこの大気があってこの大気によって その放射線をガードして
でなんとか生き残れているわけじゃないですか でそう考えるとその放射線がバコバコ起きて
惑星を汚染していくっていうところになると トラピストワンっていう天体の周りでなんかこう
生命を育んでいこうとするともしかしたら環境としてはかなり厳しいことになるん じゃないかなというようなそんな見立てになってきているわけですね
っていうところでその頻度がかなり特徴的であると まあもちろんそもそもねトラピストワンっていう天体がちょっと太陽よりも温度が低くて
より活発な天体であるっていうところ だけどこのトラピストワンと同じような温度を持ってて同じような活発度合いを
持っている星って結構宇宙にたくさんあるんですよ 逆に言うと太陽って宇宙全体の構成と比較すると
比較的大人しい部類なんですよね 大人しい部類だからなんかこう僕ら生きれてるんじゃないかっていう話もあって
だからこそこういうふうになんか僕たちは良い環境で暮らしてるんだなっていうのがこの 他の星のフレアを観測するとよくわかるというような感じになっております
でもねトラピストワン僕ねこれその2017年とか18年にめちゃめちゃ話題になった時に 当時参加していた国際宇宙ステーションの観測装置のデータを掘り起こしてですね
このトラピストワンで超巨大な今回のやつよりも2桁3桁 なんなら4桁ぐらい1万倍とかのフレアが発生しているのかどうかっていうのを
なんか8年分ぐらいのデータからバーって探してみて いやーないですねーみたいな話をした記憶もあったりしてとにかくそれぐらい
多分いろんな研究者が自分が持ってるデータでトラピストワンどんな風に見えてるんだろう っていうのをやっていた時期でもあったと思うんで
そういった天体がまだまだ注目されているというところはやっぱ今後のこの 地球外生命体とかを探す上でのヒントになる重要な天体だと思われている
っていうことだと思うので まあトラピストワンっていう天体の名前聞いたらね
おっと思って宇宙話を思い出してくれたら嬉しいなぁと思っております はい
ということで今回のお話は以上にしていきたいとおもいます どうすか太陽フレア話題になっている中であえて太陽じゃない星のフレアの話を聞く
っていうね 実は僕の専門はどっちかというとそっちなので
ずっとねNASA行ってたのも理研で研究してたのも基本的には 太陽の理解を深めるために他の構成の研究をするって
そこで起きているフレア見ながら太陽のフレアとどう一緒なのかどう違うのかっていう のを研究するみたいなそんなアプローチだったんで
まあ太陽の話もできますけどどっちかというとこういう他の構成でのフレアの方が得意 領域だったりします
ぜひねなんかリクエストとかあったらご連絡いただけたら嬉しいですよろしくお願いします はいということで今回は以上ですね
次回 次回はまあそんなこと言いながらやっぱりみんな太陽フレアの話気になるじゃないですか
であの2日前3日前かに巨大太陽フレアバコバコ起きてで今収録しているのが10月の11日 なんですけど
あの北海道でオーロラ見えたとか 福井でオーロラ見えたとかっていうのであの5月にオーロラがたくさん見えた流れと比較的また
同じような感じになっているというところでかなり 注目が上がってますんで今回の発生した太陽フレアどんなものだったのか
そしてそれによって出ている影響オーロラっていうポジティブなものだけじゃなくて なんか gps ズレるとかねそういうネガティブな方ちょっとさらっていくようなそんなお話を
明日していこうと思ってますんで今いろいろニュースとかで出ている情報が気になる 方は明日のエピソードも必ずチェックしてみてくださいよろしくお願い致します
アフタートークです とか言ってめっちゃ喋りすぎてるんだよな
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月齢紹介していくと昨日が半月だったので少しふっくらしてきたかなと思います 次の満月が10月の17日になっていますのでここから1週間でふっくらして
いって満月を迎える月を一緒に眺めていけたらいいなと思います 綺麗な月の写真出てきたらぜひ送ってください
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さよなら