国際宇宙ステーション搭載のMAXIが発見した巨大フレアを、地上からも速攻で観測する流れが最高の結果を作ってました。
連載最新回はこちら!「日本初の月面着陸を目指す! 「SLIM」が宇宙開発の未来を変える!?」
https://yomitai.jp/series/astro/05-sasaki/
ブラックホール特集プレイリストはこちら!
スーパー宇宙ビジネスマン準レギュラー「ヒロ」のプレイリストはこちら!
月プレイリストはこちら!
宇宙兄弟公式コラボプレイリストはこちら!
お便りコーナーはこちら!
もう1つのチャンネル「となりのデータ分析屋さん」はこちら!
Spotify
Apple
Youtubeチャンネルも更新中
Instagram(ryo_astro)
個人ホームページはこちら!
Voicy
Twitter(_ryo_astro)
note
ジングル作成:モリグチさんfromワクワクラジオ
ソース
00:02
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙ばなし。 今回は僕が6年間関わってきた
JAXA、理研、そして日本の各大学が運用に参加している 国際宇宙ステーションの観測装置
マキシが見つけた恒星フレアについてお話ししていきたいと思います。 僕のフルスの活躍がかなり面白いことになっていたので
どんな感じで面白いのか、フレアの研究やっててどんなことが分かってきているのか そんなお話ししていこうと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。どうぞ
2024年2月3日、始まりました佐々木亮の宇宙ばなし このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した
専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております 本日でエピソードがこちら1212話目を迎えております
基本的には1話完結でお話ししてますので気になるトピック、気になるタイトルから ぜひ聞いていただけたら嬉しいです
前回、前々回は ブラックホールみたいなコンパクト天体と呼ばれる天体ですね
こういうのができるタイミング いわゆる超新星爆発と呼ばれる現象について
電波で研究する、そんな研究内容を紹介させていただきました 簡単に言うと爆発が起きて
何日も経った後にもう1回明るくなる現象 こういうところって何なんだろうみたいな
一般的に見ても不思議な現象が見えてくるっていうところを どう理解するかっていう研究を紹介させていただいたので
このあたりもぜひ聞いていただけたら嬉しいなと思ってます 明日は特別回、日曜特別回ということで
1週間の振り返りあるのでその前のエピソードとかも気になる人はね ぜひ聞いていただけたらと思います
ということでじゃあ今回の本題行きましょうか 今日の本題はこれ僕の専門分野でもあった
構成フレア紹介させていただきたいと思います 今回ですね僕がずっと運用データ分析を担当していたですね
国際宇宙ステーションに搭載されている観測装置 マキシから面白い研究が出てきました
何かっていうとでっかいフレア見つけましたと よく見つけるんですけどねマキシはでっかいフレア見つけて
03:00
なおかつ地上の望遠鏡で観測してみたらもっと面白いこと分かったというような感じで そこのなんかこう連携観測
宇宙と地上で連携観測することでどんなことが分かっていくのか そういったところをお話ししていきたいと思います
実際のところ言いますと今日話す内容は全部僕のフルスの中で起こった
そしてしかも起こってすぐの出来事っていう感じですね 今回発生したフレアっていうのは1月の27日
に 発見された構成フレアになります
ちょうど1週間前ぐらいですね 1週間前ぐらいのタイミングで
この宇宙ステーションに搭載されているマキシっていう観測装置がフレアを発見したと でそのフレア
やっぱ大きいんですよねでなんでこういう大きいフレアを発見できるのかっていう話と 大きいフレアを研究する意義みたいなお話もしていこうかなと思うんですけど
まず フレアを研究する意味ですね
構成フレアってこのポッドキャストで太陽フレアとか宇宙天気とかの話よくするじゃないですか ああいうのに近い感じで
星の表面で起こる爆発現象っていうところで考えられるんですね でこのフレアっていうのが他の星でたくさん起きていると
でしかもその中でも巨大な爆発とかっていうのは 例えばエネルギーで言うと太陽の最大規模の1000万倍とかっていうような数字を
叩き出すものもあったりするんですよ そのぐらい巨大なフレアっていうのは宇宙空間でよく見つかっている
でなおかつ例えば スーパーフレアって呼ばれるフレアがあってこれは太陽に似た星で
発生した太陽の最大規模よりも10倍とか100倍とか 大きいフレアのことを指すんですよ
なんか 太陽に似てる星たちからそんな爆発がボンボン見えてきたら
あれ太陽やばいんじゃねみたいな気持ちになるじゃないですか えっどこまででかいフレア起きるんだろうみたいな
ってなった時にじゃあ太陽ずっと見てればいいのかっていうと 太陽がどこまで爆発起きるかわかんないからずっと見てよってなんかバカじゃないですか
バカバカというかなんとなくじゃあ起きちゃったらどうすのみたいな話になってきますよね なので
太陽でどこまで大きい爆発が起き得るか でそれがでかいエネルギーになっていけばいくほどこれ太陽と同じなのか違うのか
06:02
こういった議論で自然界を理解していく上では非常に重要になってくるポイントなんですよ でしかも今って太陽系以外の惑星とかが大量に見つかっている時代じゃないですか
もう今の時点だと6000個以上見つかっているのかな っていうことになってきた時に
太陽系以外の惑星いっぱい見つかっている 惑星ってことは真ん中に星がある
構成があるんですよね それが太陽みたいな星だったり違うタイプの星だったらそこで巨大な爆発起きてその惑星
大丈夫なのかな とかっていういろんな研究に派生していきそうじゃないですか
実際に太陽で巨大なフレアとかが発生すると 地球上に大規模な災害を引き起こすっていうふうに言われていることを考えると
その巨大なフレアが発生し得るかどうかっていう研究めちゃめちゃ大事なんですよね こと地球上だけにおいても
でそんな研究へのアプローチが一個できるのが実はこの 国際宇宙ステーションに搭載されている観測装置
マキシと呼ばれるものです こんだけ饒舌に喋れている理由っていうのは僕がそれをもう7年ぐらい
7年でいいんだよな 6年7年ぐらいバーってやってたからこそもう毎日毎日こんな話するんですよ
ね けどやっぱポッドキャストで話すときみんなブラックホールの方が好きだから
ブラックホールの話するじゃないですか 山面白い研究が多いからだけなんですけど
そういうのもあるから恒星フレアの面白さもやっぱ知ってほしいなと思うんですね でそんな中で国際宇宙ステーションにあるそのマキシっていうのが
なんで巨大な爆発を見つけやすいのか っていうよりは巨大な爆発を見つけることに特化している
装置だからっていう言い方の方が正しいんですよ 宇宙ステーションって90分で地球の周り一周してるんですよね
めっちゃ早いじゃないですか 高さで言うとみんなサッカーボールって手に持ったことぐらいはあると思うんですよ
サッカーやったことなくても そこに指ピッて置いた時の爪ぐらいの高さ
なんか結構スレスレを地球のスレスレを飛んでいってる感じするじゃないですか サッカーボールが地球だとしたら
っていう感じで90分でぐるぐるぐるぐる回ってるんですね そしたらその分だけそこに搭載されている
マキシっていう観測装置は180度見えるんですよ左右 縦もある程度の幅見えてそれを持ちながら地球の周りをぐるぐるぐるぐる回ってるんですね
そうすると何ができるかっていうと 宇宙全体の写真を90分で1回パシャって撮ることができる
09:04
iPhoneのパノラマ写真とかかざしてる感じですね そんな感じでどんどんどんどん宇宙の写真を集めていくと
あれみたいな前ここ明るくなかったのにいきなり明るくなったぞ ここにフレアを起こすような星あるけど
あれみたいな90分前こんな明るくなかったような っていうのがたまに見つかるんですよね
っていう感じでフレアを見つけていくと でこれ90分に1回しか見ないから
なんかその残りの89分みたいな時に 何かが起きててもわかんないですね
けど巨大な太陽フレアとか 太陽フレアというか巨大なフレアが発生すると
その巨大なフレアってでかければでかいほど 僕たちにとっては危険であればあるほど
なんかこう長い間爆発するんですよ 長い間明るいみたいな
なので90分に1回でもでかいフレアだったら十分に見えるっていうそういう状態なんですよね
ただこれこのフレアの発生の頻度みたいなのって 地震の発生の頻度とかと同じ感じで
大きいものであればあるほど発生の確率めちゃめちゃ低いんですよ 起こらないわけではなくて低いっていう状態ですね
そうすると発生頻度低くてしかも予測もできないから いつ起こるかわかんないんですよ
だから90分でぐるぐる回って写真いっぱい撮ってたら偶然見つけれるみたいな そんな感じでフレアをどんどん見つけていくんですね
偶然じゃないんですけど っていう感じでどんどんフレアを発見していくと
これをまとめていくとじゃあ太陽でどこまででかい爆発が起きるのかとか そういったとこまでつなげられる研究になってくるんですよね
でそんな中 1月の27日
ですねそのタイミングで 164光年
164光年先にある 天体UXありって天体があるんですけどありあり
日本語の名前忘れちゃったな 4月4月のあれです星座です
っていうのがあると でその164光年先にある星からの爆発をこの牧師が捉えたんですね
これですごい爆発起きたでいつもなんかなんとなくまたサンプル1個溜まったわー って感じになるんですけど
ここからこの僕が今共同研究者としても入っている 中央大学の宇宙物理研究室っていうとこあるんですね
でここが持っている地上の望遠鏡 でこのフレアをさらに
12:01
追観測フォローアップオブザベーションっていうのがあるんですけど これをフレア発生というかフレア見つけてから5時間後に即行やったんですよ
やるぞーっつってバーンってみたらそうしたら これまた地上の望遠鏡でもこのフレアを
フレアの残光というかこれを検出することに成功したというような感じですね なのでここのポイントはやっぱり
宇宙で見つけたものっていうのが地上にデータが降りてきて でそれを即座に地上の望遠鏡で観測するっていう体制が整っていたからこそできると
でこれ僕がいた研究室なんでこれはもうめちゃめちゃアピールポイントだなぁと思ってるんですけど これそもそも宇宙ステーションの観測装置を運用している研究
運用に携わっている研究室の一つなんですよ なおかつ自分の研究室で
そういう即時観測ができる自由に使える望遠鏡を持っている あの天体ドームみたいなので
自然教室とかなんか田舎のどっか行ったら見せてくれる施設とかあったりするじゃないですか あれ持ってるんですよであれで観測する
だから運用チームだからもう内部情報的に速攻でその情報を得られて それをすぐに解析することができてで見る価値ありってなったらもうすぐ望遠鏡
をバーって向けるみたいなことができるんですよね っていうのでそこの観測ができるようになったと
でもなんでわざわざこれ地上から観測する必要あんのかみたいな話になってくるじゃないですか それで言うと地上で見てる望遠鏡って覗いたことある人もいると思うんですよね
望遠鏡こうやってわーすげーみたいな土星だー輪っこだーみたいな あんな感じで僕たちの目で見える光っていうのを観測する機能を持っているのが
ああいう天体ドームとかに入っている望遠鏡なんですよ でそれで見る光と宇宙ステーションでわざわざ見てる光って光の種類が違うんですよね
これ宇宙では x 線でフレアを見ていて地上では目で見える光 可視光で見てると
でこの違いこの差っていうところが何に対応してくるのかっていうと フレアが発生した時にそのフレアによって光ってる場所が違うんですよね
x 線で見てるその光っていうのはなんかこうフレアが爆発した時にできる めちゃめちゃ暑いガスみたいなところを見れたりすると
でその一方ですっごいですね僕目の前に今カラスいますね ベランダのまあいいや
15:00
でいてで地上で見るその可視光で見る光っていうのは特に今回 専門的な言葉使うと h アルファー線っていうもので見てるんですけどこれはなんかなんていうんだろう
な 最早っていう
フレアの太陽フレア発生したりする時の星の表面のその頃な って呼ばれるところよりもちょっと内側の部分の光みたいなのを見てるんですよ
実際にはそこからブアーって上がってきたものとかを見てたりするんで 単純に下の方を見てるってわけではないんですけどそういったのを見てると
つまりこの2つ 宇宙でのデータと地上でのデータを組み合わせるっていうことで
フレアの この部分が光ってる時がわかるとであとは
この部分が光ってるのがわかるみたいな目を変えることで違う視点で物事を捉えられる っていうのでこういう
違う種類の望遠鏡違う種類の光を使って観測することの重要性っていうのがどんどん増 してきているっていう感じなんですよね
で例えばあのいつだっけ先週か先週の ポッドキャストのエピソードの中で論文書を取りましたっていう話したじゃないですか
僕があの NASAで仕事していたところの観測装置の時間使ってあとは京都が持っている
あのなんか超巨大な 地上の望遠鏡を使ってでそれの組み合わせでフレア観測しましたって言ったのあったじゃないですか
あれに近い感じ あれみたいにいろんな目で見ることでいろんな角度でわかるからフレアの理解めちゃめちゃ進むじゃん
っていうのがあの時はなんだろうな 星をとりあえず一緒に見てみてフレア起こったらいいなーで見てたんですよ
でもそれね1205話のエピソードぜひ聞いてほしいんですけど 今回はフレアが起こったのがわかったから他の目でもバッて見るっていう
体勢を整えたっていうこのスピード感ね これができるようにっていうので僕の研究室のメンバーとかも
ゴリゴリにこれの開発とかをしてたっていうのがあったから こうやってね観測の成功例が見えるっていうのはすごい
面白いポイントだなというか嬉しいポイントだなと思って あの理研がね運用してたりする
JAXAが運用してたりするそのマキシニュースっていうところだったり 世界中にこうフレア見つけたよっていう
速報の論文みたいな出すんですけどそれの情報が出てきて これ絶対紹介しなきゃじゃんと思って今回話してるって感じですね
しかも今回見つけたフレアってそのHαと呼ばれる地上で見つけた 地上から見る観測としては一番明るい明るさ
18:02
っていうのを検出したっていうところも注目のポイントなので もしかしたらこれからしっかりとした論文がっと出てくるかもしれないなぁとかなり
ワクワクしてるんでまた出たら紹介したり なんなら研究室の人呼んじゃったりするのも面白いかもしれないですね
はい あとはそうですねこれ
ぜひなんかこう興味あるそれこそ高校生とか親御さん とかも聞いてくれてるじゃないですか
これ中央大学のもしあれだったら 天体ドームとかぜひ調べてほしいんですよね
何がすごいかって あの東京都のど真ん中にあるんですよ都内の都心ど真ん中
で東京ドームの横にあるんですよね 東京ドームってもうあの文字通りドームじゃないですか
で天体望遠鏡が入ってるのもドームなんですけど それの横のキャンパスの建物の屋上に
この天体ドーム3つあるんですよ そこくらいですかねだから僕は普段からその研究室の屋上行くと
東京都心でドーム状のものを同じ視界の中に4つ入れれるっていう 白い球体がポンポンポンポンって都心にあるみたいな状態
これがね結構 面白い眺めというか東京ドームあんま上から眺めるときないじゃないですか
普段から 僕も研究室泊まってる時とか屋上が憩いの場みたいな感じになってたんで
もうずーっと東京ドーム見ながら夜を過ごしてましたね っていうのでかなり都心でも勢力的に天体観測ができるっていうその状況がね
なかなか面白くなってたりするなぁと思うので ぜひこういうニュースとかあとはなんかこう進路とか考えるときそのあたりちょっと頭を
よぎってくれたら嬉しいなぁと思って こんなお話紹介させていただきました
ということで今回は国際宇宙ステーションに搭載されている観測装置の見つけた 巨大フレアと地上との連携観測についてお話しさせていただきました
アフタートークです そうですね
とか言ってめちゃめちゃ喋りすぎちゃったからさくっといきますか そう このねフレア見つけたみたいな話の時
一応なんかメーリングリストみたいなのにまだ入ってるんですよ そうしたら頑張って今いる学生さんが世界発信の速報の論文とかバーって書いてて
なんかレビューお願いしますみたいな流れして懐かしいみたいな 大変だったなぁあの時みたいなのを思い出してセンチメンタルな気持ちになったというか
センチメンタルは違うか こうねちょっとエモい気分になったというかっていうのがあったんで
これはなんかあのポッドキャストでお返しできたら面白いなと思って話してるっていう感じですね
いやーでもいいですね なんだかんだもう観測その観測の運用チームからメインで離れてから
21:06
3年?もう4年経つのかな
3年かっていう感じになってくるんでなかなかね あの
情報出てきたら紹介したいなと思ってるんですけど まあ紹介する機会もなかったんでいろいろお話しさせていただきました
この間ね研究室に遊びに行った時にちょうどチームの誘拐みたいなのがあったんで そこであのポッドキャストの宣伝もしてきましたね
だから多分このエピソードもきっと聞いてくれてるだろうというふうに思って まあ今回も頑張っていこうというような感じになってます
ぜひ皆さんこれからも応援よろしくお願い致します
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク
こちらでレビューいただけたら嬉しいです 番組の感想や宇宙に関する質問については
twitter のハッシュタグ宇宙話 またはスポティファイのQ&Aコーナーだったり
アップルポッドキャストのレビューからじゃんじゃんお寄せください それではまた明日お会いしましょう明日は日曜特別回です
22:17
コメント
スクロール