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2022-07-06 12:24

637. 銀河の化石発見!?宇宙の歴史を紐解く上で超重要!【sorae】

宇宙ポータルサイト「sorae」で文字でも音声でも楽しんでいただけます。

「最初の世代の銀河の“化石”? 非常に暗い矮小銀河が新たに見つかった」

https://sorae.info/astronomy/20220705-pegasus-v.html


ソース

https://noirlab.edu/public/news/noirlab2214/


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今回は、宇宙の化石が見つかったんじゃないか、そんなお話をしていきたいと思っております。
今回紹介するのは、地球から約200万光年離れたところに見つかった、非常に暗い銀河のお話です。
そして、この銀河、実はものすごく前に、もう星を作るだったりとかっていう、中の活動が停止してしまった、いわば死んでしまったような、そんな銀河の化石っていうのが見つかった可能性が指摘されたので、今回はこちらについて紹介していきたいと思います。
宇宙話
2022年7月6日始まりました。笹木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日で647エピソード目を迎えるという宇宙話になっておりますが、今回紹介するのは、宇宙の化石が見つかったんじゃないか、そんなお話ですね。
で、今回のお話、大人気宇宙ポータルサイト、ソラエとのコラボ企画になっております。
概要欄に記事のリンクが貼ってありますので、ソラエの方で記事を読みながら音声聞いていただけると、文字でも音声でも宇宙が楽しめる。
そして、記事の方では、まあ画像がついていたりして、なかなか面白い側面多いかなと思うので、そちらについてもぜひ覗きに行ってみてください。
はい、ということでですね、じゃあ早速本題に行きたいと思います。
今日の本題は、宇宙の化石が見つかった、そんなお話になるんですが、ちょっと宇宙の化石っていうと、若干意味合いが広くなりすぎてるかなと思うので、
今回、新しく見つかった大きな結果、2つあるっていうところをお話ししていきたいと思います。
まず1つは、今回言っている化石、この化石っていうのは、宇宙の化石っていうよりは、銀河の化石です。
昨日もお話ししたエピソードの646話、エピソード646で天の川銀河っていうのが、円盤みたいな形でぐるぐる回ってますっていう話をしたと思うんですけど、
その天の川銀河っていうのと、同じようなものが宇宙空間ができて、わずか5億年っていうタイミング、地球から見た時の132億光年先で見つかったっていうお話をさせていただいたと思うんですね。
そんな似た研究でありながら、実は全然違う性質がある銀河が見つかったっていうお話です。
今回紹介する、まずその1つ目の結果、化石っていうのは何で化石と呼ばれているのかっていうと、これは宇宙空間の中にある銀河、この銀河の中では、銀河がどういうものかっていうと、星がたくさん集まっている場所、本当に数十億個とか数百億個とかっていうような星の数がたくさん集まっているような非常に重い塊のことを銀河と呼んでいるんですけど、
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今回見つかったペガススファイブって呼ばれる、ペガサス座の方向にある銀河、5つ目の銀河っていうところで新しく見つかったのがこのペガススファイブと呼ばれるものです。
ただ普通の銀河ではなくて非常に暗い、非常に暗い地味な銀河なんですね。これらをワイショウ銀河と呼んだりするんですが、じゃあなぜそんなに暗いものが見つかったのが面白いのかっていうところですね。
まず宇宙空間にはそもそも銀河っていうのがたくさんあるわけですよ。星もたくさんあるし銀河もたくさんある。なんならこうやって惑星とかも最近はたくさん見つかっているというような背景がある中で、じゃあ単純に新しい星が見つかったっていうところにどれだけのインパクトがあるのかっていうところで言うと、
まあ単純に新しいものを見つけたところで、そんなに注目はされないというのが天文業界の世の常というか、そんな状況になっているんですね。そんな中で
今回見つかったワイショウ銀河っていうのは、星の数が数十億個以下というような、まあ小規模な銀河になっているんですよ。で、その銀河、そのワイショウ銀河と呼ばれるものすごく暗い銀河っていうところの数がですね、実はまだ全然見つかってないんですよね。宇宙空間の中で。
っていうところが今、天文業界の中で一つ話題になっている部分です。どういうことかというと、ワイショウ銀河全体、宇宙空間全体でこれぐらいの星があるとか、これぐらいの数の銀河があるみたいな話っていうのは、計算の側面から結構いろんなところで予測が立っているんですよ。
で、そういった、そういう学問のことを宇宙論って呼んだりするんですね。宇宙論っていうのは、宇宙全体の中の、例えば宇宙の歴史だったりとか、この先宇宙がどうなっていくのか、宇宙が一体何からできているのか。で、その何からできているのかっていうところの中にダークマターとか、そういったところも一部含まれていたりするっていうような、まあそんな複雑な学問があるわけですよ。
そういった宇宙論っていうような予測の中で、この宇宙、私たちがいるこの宇宙の中では、もっとワイショウ銀河と呼ばれるような、比較的小さい、私たちのいる天の川銀河とは比べ物にならないぐらい小さいような、そんな銀河っていうのがもっとたくさん見つかってもいいんじゃないかっていうふうに言われてるんですね。
ただ、そういうふうに予測されているものの、最近観測技術どんどん発達してきても、その見つかるペースに対する大した計算の予測から考えられてる個数と、私たちが今観測で見つけてる個数っていうのが全然違うっていうような事実がある。
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というところで、このワイショウ銀河っていうところが、実は今まで考えられてる宇宙に対する計算とかが、実は間違ってるんじゃないかっていう説を、実は今、提唱しつつあるんじゃないかっていうような段階なので、そういった意味で今回の銀河が見つかったっていうのは非常に重要な意味を持っていたというようなところがあります。
それに加えて、今回その銀河っていうのをよく観測し直す。他の望遠鏡とかを使うことによって、例えば今回で言うと、その銀河が持っている金属量っていうのが観測することができるんですね。
で、これなぜ金属量っていうところに注目したのかっていうと、星がどんどんどんどん、銀河の中では星が生まれては死んでいき、生まれては死んでいきっていうような新たな星を作ることによって、新陳代謝がどんどんどんどん増していくというような状況になるんですね。
そうすると、星の進化ってどういう状況だったか、皆さん何回かポッドキャストでお話ししてると思うんですが、星自体がガスとか塵とかの塊ができて、で、その中で核融合が発生したタイミングがいわゆる星のできるタイミング。
ただしその時は中には例えばほとんど水素とかしかない状態なんですが、その水素が水素の核融合反応っていうのを起こしてどんどん燃えていく。これ今太陽と同じような段階ですね。そうすると水素が合体してヘリウムができてっていうので、その後ろのどんどん元素っていうのができていって、星の中ですら鉄まで作っていくと。
それで鉄まで作っていくだけじゃなくて、その後例えば超新星爆発、スーパーノバーと呼ばれるような現象を発生させるってなると、そのスーパーノバーの爆発の衝撃によって、例えばシリコン、半導体として重要なシリコンだったりとか、そういったものも作っていくっていうので、
星の成長というか、世代交代がどんどん進むにつれて、中で作られる金属量っていうのがどんどんどんどん増えていくんですよ。つまり、銀河全体の金属量を見ていくことで、その中の星の世代交代が何世代行われたかぐらいの、そういうところの情報まで迫っていけるんじゃないかと言われてるんですが、今回見つかったこのペガススファイブと呼ばれる非常に暗い銀河。
この銀河に対して金属量を探ってあげた結果、非常に金属量が少ないと。年齢の割に非常に少ないんじゃないかっていうような指摘があって、これじゃあなんで金属量少ないかっていうと、単純に考えれば、その金属を生み出すための
気候というか活動というのが銀河の中で行われてない。銀河にとって重要なのって、そういった中での星の生成だったりっていうのが一つ側面としてあるので、いわば死んでしまった銀河。昔、昔、そうやって星を作ってた時期もあったものの、もう結構前の状態で星の活動が終了してしまって、もうそうするとその時点で止まった。つまり銀河は死んでしまったっていう意味で、化石みたいなものが見つかったんじゃないかと言われてるんですね。
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そうすると地球上で化石っていうと歴史を紐解く材料になるっていう話があると思いますが、銀河の化石っていうのもそういった側面を持っていて、宇宙の初期の状態をそのまま保持しているのがこのペガススファイブっていう天体なのかもしれないというような側面が指摘されている部分が今回非常に面白い部分でした。
なので、2日連続で銀河っていう部分のお話をさせていただいたんですけど、そういった意味を含めてですね、銀河っていうのが今後宇宙の歴史を探る上で非常に重要なポイントになってきそうというところだけ皆さんの頭の片隅に入れておいていただければと思います。
ということで、今回は大人気宇宙ポータルサイトソラへとのコラボ企画として、宇宙の化石、銀河の化石が見つかったんじゃないか、そんなお話をさせていただきました。
はい、ということで、本題はこんな感じになっているわけなんですが、ちょっと近況報告というか、明日の放送ですね、2022年の7月7日の放送、木曜日の放送については、こちらゲスト会をお届けしていきたいと思います。
今回のゲストは、これまでにもうすでに2回?3回?出てもらっているヒロというゲストがいるんですけど、皆さんご存知ですかね。
昔から聞いてくださっている方はいるかなと思うんですが、半年前ぐらいなんですよ、最後出てもらったのが。
彼が、僕がちょっと前のポッドキャストで話した宇宙飛行士選抜試験の中で、僕が、僕の友人の中で確実に一番宇宙飛行士になり得る人間だと、僕は本当に思っているぐらいすごく活発な男なので、
そんな中で、彼が例えば宇宙ビジネスカンファレンス、アジア最大級のもの、スペースタイドって言うんですけど、それの初期の頃からずっとやってる結構上のポジションに至りだとか、
あとは宇宙光、衛星間光通信をやっているワープスペースと呼ばれる会社、皆さんに紹介したと思うんですが、そこのCSO、チーフストラテジーオフィサーっていうのをやっていたり、
この間、USの法人が立ち上がったところから、ワープスペースUSのCEOをやっているというような、他にもその頃の放送ぜひ聞いてほしいんですけど、過去の概要欄に貼っておきますね。
すごいんですよ、プロダイバーとして活躍していたりだとか、イギリスで主席で大学卒業してとか、わけわかんないぐらいすごい男で。
話しててすごい面白いので、僕の宇宙の話もたくさんできるし、仕事の話もたくさんできるしっていう非常に大事な友人が明日ゲストに来てくれるというところになってますので、そちら楽しみにしていただければと思います。
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そんな感じでちょっと7月はですね、いろんなゲスト呼んで、この宇宙話のバリエーションガンガンガンガン増やしていければなと思っているので楽しみにしてください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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