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始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、生命が生存できるような惑星でも、ハリケーンは起こりうるのか、っていうテーマをお送りしていきたいと思います。
これ結構初めての感じじゃないかなと思うんですけど、今までとちょっと経路が違って、
今までは、それこそ大元の惑星、生命がいる可能性がありそうな惑星を見つけるであったりとか、
あとは、そういう惑星が回っている大元の星自体の話とかっていうのは結構してきたと思うんですけど、
今回はもっと内側の話、実際に惑星がどのような環境にあるのかみたいなところっていうのに研究していくような最新の研究になりますね。
これ結構多分、地球と比較してどうのこうのみたいな話がちらほら出てくるので面白いと思います。
最後までぜひ聞いていただけると嬉しいです。
というところで、毎日恒例の緊急報告をしていきたいと思いますね。活動報告みたいなものですが、
今日も相にも変わらず白紙論文の作業をしていて、
昨日である程度計算をし終えて、一段落みたいな感じの雰囲気はあるんですけど、
それだけだとちょっとやっぱり物足りないかなっていうところがあって、
なのでそこをちょっとでも肉付けできるようなプラスアルファの議論っていうところで、
最後ちょっとだけ計算してみようっていうのをやっておりますね。
なのでクリスマスイブにもかかわらず、クリスマスイブの夜に太陽の計算式を眺め計算をし、
という悲しいクリスマスイブを送っております。
皆さんはいいクリスマス過ごせそうですかね。
自分はもうクリスマスも年末年始も炎上でガンガンやっていって、
最後1ヶ月駆け抜けていきたいと思います。
ぜひ応援よろしくお願いいたします。
といったところで早速本題に入っていきたいと思います。
今日は生命がいる可能性がある惑星でハリケーンは起こり得るのかということですね。
ハリケーン、みんな知ってると思いますが台風の最強版みたいなやつですね。
これまでに太陽系以外の惑星を探査するためにいろんな宇宙望遠鏡であったりとか、
高性能の地上の望遠鏡っていうのをたくさん使ってきたと思うんですよ。
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そういうふうに星とかを探していって、この惑星どうなってるとかっていうのをいろいろ探していったわけなんですね。
でも言っても遠くの星なのでそこに惑星の姿を見てるというよりは、
真ん中にある星を観測してて、そいつをすごい細かく見ていると、
目の前を何か通過したような周期的な変動があって、そこから惑星があるっていうような予測をしてきたに過ぎないんですよ。
なので地球表面で逆にイメージしてみると、陸地があって、海があって、
岩の塊があってとかってあるじゃないですか。
つまりは今まではただの明るさの変化しか見てこなかったけど、
実際は地球と表面には表面の環境っていうのがわからないっていう状況があるんですね。
なので天文学ではそういうふうに目に見えないものっていうものは見つかっている現象とか、
あとは物理のいろんな計算式を使ってそこを再現してあげるっていう理論的な計算が進んでいくんですね。
今回も地球ってハリケーンとかそういう気圧の変化で起こる環境変化みたいなものがあるじゃないですか。
なのでそういうのが実際に起き得るのかっていうのを計算した研究になります。
それにしてもハリケーン、目に見えない、遠くの惑星で起こるハリケーンについて注目したっていうところ自体、着目がかなり面白いなって思いますね個人的には。
今回考えるのは太陽よりも1000度とか1500度ぐらい温度が低いM型星と呼ばれる星の周りにある惑星についてですね。
このM型星っていうのは今まで結構地球みたいな惑星が見つかっている星なんですよ。
なのでそのつまりは今までにたくさん見つかったサンプルがあると。
なのでそういう奴らを平均してあげるとだいたいM型星の周りにいる生命が住めそうな星っていうのの平均値が割り出せると。
その平均的な惑星っていうのを計算に入れてあげたときに、ハリケーンが起こるトリガーになるもの。
それが惑星が中心の星を回るスピードに関係があるといったところでそこを計算してあげました。
そうするとハリケーンがそういったM型星と呼ばれるものの周りを回っている惑星で最も巨大なハリケーンが起こりやすいのは、
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中心の星を8日8日から10日間程度で回る星っていうことが今回の研究で明らかになったといったところですね。
ご存知の通り地球っていうのは365日で一周するわけですよ。太陽の周りを。
なのでそれに比べたら断然早いですよね。8日から10日で中心の星の周りを一周すると。
これもし地球みたいな状態になっていると、特に日本みたいな状態になっていると、これは8日から10日で四季が繰り返されるって感じですね。
春夏秋冬、春夏秋冬が8日から10日で回ってくるみたいなすごいタイムスケールのお話になるんですが、
さっき言ったみたいにM型星っていうのは太陽よりも1000℃から1500℃ぐらい低いんですよ。
これって焚火とかをイメージしていただければいいと思うんですけど、その星に近ければ近いほど暖かくて遠ければ遠いほど寒くなると。
地球はこの星よりも1500℃ぐらい高いからちょっと離れてても生命存在できるんですね。
ただM型星は温度が低い分周りに回っている惑星も近くないと逆に生命が進めないと。
そういうところを温度と距離感みたいなのを考えてあげると、
8日から10日ぐらいで星が回るっていうところに関してはそこまで不自然な数字でもないのかなっていったところが考えられますね。
ただ、これはあくまでも最もハリケーンが発生しやすい状況であって、
例えば地球でも今よりも時点とか光点のスピードが速くなると大気がねじれたり、
あとは重力の関係があるんですかね、とかで台風とかハリケーンが発生しやすくなると言われているらしいです。
今回この研究で出た8日から10日で回る惑星っていうのは、
ハリケーンが異常に発生する地球みたいなものを考えているっていう感じですね。
これを考えると生命が生き延びていくためには、
強いハリケーンが異常に発生する環境っていうのはあまり良くないんじゃないかなと思います。
ただ、もしかしたらハリケーンが生命が詰めそうな星の表面をぐちゃぐちゃに回すことによって、
何か生命発生の良いトリガーになる可能性もなくもないのかなみたいな感じですね。
なので、もしかしたら今後、今は単純に表面の温かさみたいな温度ぐらいで判断されている、
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生命が生存できそうな星っていうところにハリケーンの基準が加わるかもしれない。
そんな感じのお話ということになりますね、今日は。
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それでは皆さん、良いクリスマスをお過ごしください。
さようなら。