1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 807. 生命の起源を見つける!..
2022-12-23 13:32

807. 生命の起源を見つける!ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡の最新成果

「私たちはどこからきたのか?」宇宙を研究する上での最難問の一つ。

久々登場ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、そこに言及する新たな研究成果をもってきてくれました。


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ソース

https://www.riken.jp/press/2022/20221214_4/index.html

00:00
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、私たち生命が地球上にいるこの状況を不思議がる天文学の最大の難問、
私たちはどこから来たのか、この質問に対して、ジェームズウェップ宇宙望遠鏡、久しぶりに登場してきましたね。
これが、観測して明らかにした新たな研究結果、紹介していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2022年12月23日始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが807を迎えているというところで、クリスマスイブイブですね。
特にクリスマスにね、こういう予定がある、どっか行くという、そんな感じではないので、
まあ、ポッドキャストも普通に更新されますよ、という宇宙話やっておりますが、今回紹介するのは、久しぶりの登場です。
ジェームスウェップスペーステレスコープ。こちらね、僕がプレイボーイでお話しさせて、掲載させていただくきっかけをくれた衛星ですね。
ジェームスウェップ宙望遠鏡が見た、生命の起源のような、そんなお話をしていきたいと思っております。
もうね、世界屈指の精度っていうところを誇る、今までの精度のだいたい100倍ぐらいって言われてるんですよね。
で、100倍向上したことによって、新たに私たち、この人類っていうのが、どういうところから来たのか、みたいなところを解明できる材料が出てきたというところで、今回はこちらの研究を紹介していきたいと思います。
ということでね、まあ、天文学をそもそもどういうところから何か定義しようか、みたいな、天文学の意義みたいなところから話していければいいのかなと思ってるんですけど、
天文学って、いろんな研究者のモチベーションというか、あるものの、ある程度大きく分けると、
1個、2個、2、3個ぐらいのところの言葉に収束するのかなと思って、そのうちの1つが、私たちはどこから来たのかっていうところですね。
この広い宇宙空間の中で、生命体を宿してるこの地球上の環境っていうところが、果たして宇宙空間の中で一般的な環境なのか、果たしてそうではないのか。
じゃあ、そういったところも含めで、地球上にどうやってこの生命が宿れるような環境ができたのかっていうところですね。
03:06
ここを解明するっていうのが、結構重要なポイントであり、最も難しい質問の1つであるというところが、一般的には知られているというか、
天文学の人たちはよくそういう言葉を使ったりするというところになってるんですね。
で、私たちのこの体を構成する要素って一体何なのかっていうところを言うと、
複雑な有機物の連鎖というか、つながりがここを作り上げているっていう感じなんですよ。
なので、有機物が宇宙空間のどこにあるのかっていうところが非常に重要なポイントになってくるんですよね。
ただ、この有機物、しかも結構複雑な人体とか生命を作る上で重要なかつ複雑な有機物っていうのは、これまでなかなか見つけることができていなかったというところがあるのが
状況として、というか課題として今までありました。
そんなところに登場したのが、ジェームス・ウェップ宇宙望遠鏡。
これまでの望遠鏡の100倍の精度を持つっていうところで、これまで観測することができなかったそういう生命の元となる有機物っていうところを
検出することができるんじゃないかというところが期待されている。
そんなプレイヤーなんですね。ジェームス・ウェップ宇宙望遠鏡っていうのは。
もしかしたらこの中にもプレイボーイを見て、なんとなくそのあたり掴んでくれたよっていう人もいるんじゃないかなと思うんですけど、
最近聞き始めた人で、何プレイボーイっていうと、プレイボーイで、週刊プレイボーイでジェームス・ウェップ宇宙望遠鏡の解説記事っていうのを見開き2ページ、計4ページでやらせていただいたときに
いろいろ詳細に説明させてもらったんですね。
なので、そういったところの話をちょっと今紹介していたというところになっていて、
すごいなぁ、外の風の音聞こえるのかな、これ。
全然ポッドキャストに関係ない話しちゃった。
で、じゃあ、今そういう生命の元となる部分の状況の話をさせてもらったんですけど、
じゃあ、そもそもですよ。そもそも地球ってどうやってできるのかっていうところのちょっと違う角度から話を見ていくと、
太陽みたいに自ら輝く光星ってものがあるんですね。
この光星ってどうやってできるかっていうところを考えていくと、
宇宙空間にある塵とかガスとか、そういったのが密集している領域が、お互いが近くにあるみたいな領域があって、
その中で、塵とかガスとかがだんだんお互いのこの弱い重力で引きつけ合いながら、
だんだん大きな塊を作っていくと。
その大きな塊を作っていった中で、ある程度の大きさ、ある程度の重さ、ある程度の密度っていうところになってきたときに、
中心でパチッと着火するみたいな形で核融合がスタートして、
06:04
光星としての生命を、生命じゃないね。言い方が悪いですね。
光星としての命を芽吹かせていくっていうんですかね。っていうような状況なんですよ。
で、そういったときに、塵の中でできて、で、真ん中で着火して星ができる。
そうすると、そこからだんだん周りの塵とかガスっていうところは、
もうちょっと中心に寄ってきたりとか、あとは、その真ん中にある超強い重力源、
光星の赤ちゃんみたいなところですね。
それの周りを取り囲むかのように、だんだんだんだん円運動していくような形で、
円盤を作っていって、みたいなところで、原子性、赤ちゃん星のことを原子性って呼んだり、
その周りできる円盤のことを原子性円盤って言ったりするんですよね。
原子惑星系円盤かって言ったりするというような状況があって、そこから惑星が生まれてきたりするんですよ。
そういった星の出来方みたいなところっていうのを振り返っていくと、
じゃあ、星が生まれたばっかりの、その塵に囲まれてるような状態、
その塵に囲まれてる原子性みたいなところを見てあげると、中心で星が輝いてる。
そして、その星と、輝いてる星と、私たちの間には、これから惑星になるであろう塵とかガスとかが残ってるわけですよね。
なので、そこの塵とかガスをうまく観測してあげて、研究してあげることによって、
そこに生命の起源となるような有機物が見つかるんじゃないかというところが、研究のモチベーションになっているっていう、
そういうところなんですよ。こういう背景知識をガンガン話してると気づいたら、もう10分近く経ってると。
で、今回、ジェームス・ウェップ宇宙望遠鏡が、ある天体を観測したんですよ。
1つのモヤモヤっとした部分を観測してあげたと。
これ大体、地球から500光年ぐらい先にある、比較的、宇宙空間の中では新しめの星ですね。
新しめ、近めの星ですね。もうだんだん、宇宙話のリスナーの人たちは気づいてきたのかなと思うんですけど、
500、数百光年とかはマジで近いです。超近いです。もうそういうことにしといてください。
天文学者の感覚でいきましょうね。
そんな感じで、近くで作られ始めた星の状態を観測していってあげたと。
その結果、周りに水だったり二酸化炭素、メタンっていうような単純な分子が見つかってきたっていうところに加えて、
ホルムアルデヒドだったり、メタノール、あとはギ酸っていう、アリの酸って書いてギ酸ですよね。酸っぱいやつですね。
などの有機分子も見つけることができたというところが考えられているんですよ。
09:01
なので、ここら辺の有機物っていうところが見えてきてるっていうところが、
結構今回、新たな発見として非常に重要視されているポイントなんですね。
加えて、これ面白いのが、観測器が100倍性能が上がるとですね、
今まで見えてこなかったそういう分子だったりとか物質の特徴っていうのが観測データの中に現れるんですよ。
えっ、みたいな。100倍良くなるとこんなに見えるんだ、みたいな現象がたまに起きていて、
僕がいた分野でもあったんですけど、そうすると実際の観測データを元にして、
またモデルっていうのが、数値計算っていうのが作り直されて、
今回のデータに合うような数値計算っていうのがし直されるんですね。
その数値計算のし直しが一部行われて、まだちょっと改善中なので、
あれなんですけど、エタノールだったりとかアセトアルデヒドっていうような、
ちょっと複雑なけど、これまで見つかったことないような有機物の発見がされた可能性もあるっていうところが指摘されてるみたいなんですね。
で、こういった複雑な有機物が含まれてる塵っていうのを発見することができたってことは、
今後それらが固まって天体を作っていく、地球みたいな惑星を作っていくっていうところを考えると、
結構ワクワクする研究結果がこれから出てくるんじゃないかなというところで、
途中で話した数値計算がどんどん改善されていってるっていうところで、
また新しく物質が発見されたなんていう研究も紹介できるかなと思いますし、
あとはこれと平行で比較するために残り3つの天体っていうのを観測する予定っていうのも入ってるらしいんですね。
これが2023年の春とかっていうところになってて、
そうすると今回のと合わせて4つの天体を比較できるっていうところで、
なかなかそこの比較によって新たな知見っていうのが得られる可能性があるというところで、
天文学の大目的である私たちがどこから来たのかっていう生命の起源を解き明かす、
面白い研究結果出てくるんじゃないかなと思うので、楽しみにしておいてください。
ということで、今回はこんな感じになりますね。
簡単に近況報告しておこうかなと思うんですけど、
今日めっちゃ喋りすぎたな、本編。面白い話はやっぱたくさんしちゃいますね。
宇宙兄弟の最新刊の感想を共有したかったんですけど、
共有ができないと。
なぜか宇宙兄弟とのコラボの音源の編集がカツカツであると。
すごくないですか、これ。
なんか嬉しい悲鳴ってまさにこのことだなと思ってて、
12月の22日、まさに昨日発売されて、その夜に撮ってるわけなんですけど、この音源っていうのが。
その音源を収録する前まで、なんならこの後も音源の編集が残ってるんですよ。
12:06
これはもう本業の仕事とかがちょっとぐっと詰まってたり、
色々周りの予定とかとすり合わせていくと結構ギリギリになっちゃうっていうところで、
明日、宇宙兄弟側にこの音源を共有したいと。
今日か、23日中に公開したいと。
公開?
共有したいなというところになってるので、めちゃめちゃ急いで今音源作ってるんですよね。
なので、憧れの宇宙兄弟とコラボをすることができるようになった。
ただ、そのコラボ音源をもうせっせと作っているせいで、おかげで。
単行本が読めないっていうね。
そんな悲しいような嬉しいような状況になってるんで、
明日のポッドキャストぐらいの時には、一緒に共有できるような感想を共有して分かっちゃえるような、
そんな状況を作っていきたいなと思ってるので、ぜひ明日のエピソードも楽しみにしておいてください。
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それではまた明日お会いしましょう。
良い週末をお過ごしください。
メリークリスマスかな?
さよなら。
13:32

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