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始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日扱う話題は、史上最大の海王星っぽい星が発見されたぞ、というお話をしていきたいと思います。
これ、今後の宇宙開発にも重要な研究になるなと思っていて、何回か紹介していると思うんですけど、
今後10年間でNASAは、天王星と海王星、その辺りに進出していこうとしている計画が発表されているんですね。
そこには、太陽系の成り立ちだったり、またまた生命の成り立ちみたいな情報が含まれていると思われているので、
そういう意味で、他のところで海王星っぽい惑星が見つかるというところは、今後かなり発展をする余地がある研究なんじゃないかなと思っていて、
ここちょっと面白いと思うので、ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
ということで、毎日恒例の緊急報告というか活動報告になりますが、本日は所属の研究室の打ち合わせが午後一杯一杯に入っていたので、
しかも自分がメインの研究発表だったんですね。
なので、それの発表の準備っていうのを、昨日から今日の午前中かけてガッツリやっていましたといった感じですね。
これが白紙論文にそのまま繋がるような話とかも含まれていたので、無駄になるような作業ではないんですが、
なかなかこれを準備するのに時間がかかった分、結構詰めた議論ができたんじゃないかなと思って、
最近そういう議論で結構言いまかされるじゃないですけど、自分が思いが至らなかったところが重要だったりとかっていうのがあったりしたので、
そういうところまでしっかりカバーできた、割と個人的には良い発表だったんじゃないかなと思っているところでございます。
準備した分、良い成果が出たっていう感じですかね。
白紙論文に関する打ち合わせもちょっとやって、なんとなく収まっていくかなっていう感じですね。
あと少し頑張って、あとは執筆に専念したいと思います。
SNSとか見てると他の大学で先に白紙審査終了したみたいな嬉しそうな報告を見たりするとめちゃめちゃ羨ましいなと思っているところですね。
あと1ヶ月なので頑張っていきたいと思います。
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偏差値36から白紙5を取るところまでのこのサクセスストーリーじゃないですけど、見ていただければ非常に嬉しいなと思いますね。
頑張っていきたいと思います。
といったところで、今日の本題に入っていきましょう。
今日の本題は、史上最大の海洋性っぽい惑星を発見したというような研究を紹介していきたいと思います。
で、こちらですね。
研究の対象になったのが、もうすごい遠くの星。
TOI1728という、何もよくわかんない星ですね。
地球からの距離っていうのは大体60光年ぐらい離れた星です。
こういう星の研究している自分の身からすると60光年はめちゃめちゃ近いです。
めちゃめちゃ近いですね。
これは感覚だから何とも言えないんですけど、
結構もう何なら他の星、例えばこの宇宙の始まりとかの研究をしている方とかだと本当に何百億光年みたいな、何百億はないですけど、何十光年とか離れたところの話をしてたりもするので、
まあそういうのに比べたら全然近いですよね。ご近所さんみたいなものです。
聞かれていたら60年ですからね。パパッといけちゃいますよ。
まあそんな話はさておき。
まあそんな感じでこの星っていうのは太陽よりもちょっと温度が低い星になります。
まあそういう、まあでも実際にはこの星も結構むしろ太陽みたいな温度の星よりもこういったちょっと温度の低い星の方がそれの周りに生命体とかがいてもいいんじゃないかっていう議論が結構盛んにされる星の種類でもあるんですよね。
なので、まあ今回は結構注目度の高い星の周りを見ていると。
で、その温度がだいたい3700度ぐらい。太陽は5500度ぐらいなので結構低いですね。1500度ぐらい低いです。
で、この星の近く、これは地球の近くに結構こういった星っていうのは多くて、まあそういったうちの一つだというところですね。
で、その星に関して今回は2つの望遠鏡を使って研究が行われました。
まず一つがアメリカのペンシルバニア州にある望遠鏡ですね。これは赤外線を取得する望遠鏡で、でもう一つは宇宙にある宇宙望遠鏡テスと呼ばれるものですね。
こちらテスっていうのは、私たちのいるこの太陽系以外の惑星を見つけようというメインの目的で打ち上げられた衛星なので、今回の研究にはかなり適しているといったところです。
で、この2つを使ってその星の惑星とか、星の明るさの変化とかをいろいろ見てあげた結果、今回海洋星っぽい惑星が見つかったといったのが今回の研究の大きな結果ですね。
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今回見つかったこの海洋星っぽい惑星は、大きさでいうと地球の5倍、重さでいうと地球の27倍と桁違いに大きい星ですといったところがあって、
なんでこういうふうに、今回ですね、この地球に比べて5倍大きい星、27倍重い星っていうのは今まで見つかった海洋星っぽい星、いろいろ他の星の周りに海洋星っぽい惑星見つかってるんですけど、
今回見つかったこれに関しては今まで見つかった海洋星の中で最も大きい海洋星っぽい星だというところがわかっております。
ただその実際に海洋星が出す光の種類とかいろいろ見てあげると、どうも別にそこまで特別なものではなくて、他の海洋星がただ大きくなったバージョンといったところで普通の海洋星だと言われてます。
そうなると地球の近所にもある太陽系の海洋星とも共通の性質があるということになるんですよね。
じゃあ冒頭にも話した通り、なんでNASAが今後10年ぐらいをかけて海洋星に行こうとしているのかっていうところで言うと、
海洋星は地球みたいに岩石とかファントルみたいなのがなくて、氷とか液体、ガスみたいなので形成されてるんですね。
そうするとどうなるかというと、太陽系ができた初期の頃の情報っていうのをその氷の中、水の中に蓄えてる可能性っていうのが非常に高いといった研究がされています。
なのでそこに実際に行って、その中心の方にある氷であったりといったところを採取してあげることで、今まで謎だった太陽系がどうやってできたのか。
またまた生命がどうやって生まれたのか、みたいな太陽系が形成された初期の情報っていうのを獲得することができると思ってるんですね。
海洋星に行くことで。
じゃあもし今後10年でこの海洋星の状態が結構明らかになってきたってなると、
じゃあ他の星の周りにある海洋星っぽい星ってどういう状況になっているのかなとかっていったところまで議論がどんどん発展していって、
っていうのがあるので、今回見つかったこの研究っていうのは、今はただ大きい海洋星見つかったっていうだけかもしれませんが、積み重なっていくことで、
10年後、20年後とかにすごく注目される研究になる可能性が非常に高いといった感じになります。
といったところで、今日はこういう未来思考のお話というかというのをさせていただきました。
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こういうのは結構、天文学っていうのは基礎科学っていうふうに分類されるものなんですね。
基礎科学は結構研究の中でも批判の対象になることが多くて、
なんでかっていうと直接的に利益をもたらすことってあんまりないじゃないですか。
すごく簡単に言うと、何の役に立つかわからないけど新しい現象だったり、
物事を発見するっていうのが自然科学、基礎科学っていう部分の発見になるんですね。
なので、そこに国の研究費っていうのが注がれていると、
国としては将来的な目を見てお金を投資してるっていう面があるけど、
一般の人から見たりすると、何の役に立つかわからない研究にこんなに金を払うなと言ったようなところで批判の的になるわけなんですけど、
よくよく考えてみると、じゃあ、火を最初に見つけた原始人は、
今この火を使って私たちの生活がこんなに豊かになっていることなんていうのは想像がつかないわけですよね。
物事、基本的な世の中の物事全て最初は意味なんてなくてただ見つかったもの。
でも、何百年とか経った上で生活を支える基盤になっている現象っていうのはいくつもあるわけなんです。
なので、そういった意味で基礎科学っていうのは非常に重要な研究分野であると。
今回の研究ももしかしたら10年後に花開くかもしれないし、実は50年後、100年後に花開く研究なのかもしれないけど、
新しくこういうのが見つかったというところで、面白いなと捉えていただければ幸いです。
といった感じで、今日は史上最大の海洋性っぽい惑星のお話をさせていただきました。
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ツイッターで番組の感想や宇宙に関する質問も募集しているので、じゃんじゃんつぶやいていただけると嬉しいです。
今日も一つコメント紹介させていただきます。
ツイッターネームカラフルさん、数日前の配信に対してですね、
タイタンにあるメタンとエタンの湖が温度の変化で撹拌されているということは、その刺激で生命体が…って可能性も。
カシーのタイタンの画像もとても綺麗でした。地球みたい。という感想をいただきました。
毎回ありがとうございます、聞いていただいて。
そうですね、こちらの写真、他の方も検索しましたっていう話していただいて、やっぱ宇宙のこの画像っていうのは結構綺麗に見えるのも多いので、
ぜひ皆さんこう、せっかくね、ポッドキャストって流れ劇なので、動画と違ってそれと同時に検索とかもできたりすると思うので、
ぜひ気になる方はちょっと指を動かして検索してみるのも宇宙の楽しみ方の一つかなと思います。
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それではまた明日お会いいたしましょう。さよなら。
バイバイ。