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この番組は、誰もが知っている名作から、あなたの知らない日記すぎる本まで、ゆるいトークで紹介する、読書系ポッドキャストです。
改めまして、こんにちは、的文子です。
こんにちは、梶原コーヒーです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。今日もすいません、花粉症でぐつぐつです。よろしくお願いします。
今年も始まってますよね。
そうですね。山形、今、高差もひどくって。
ああ、確かに。
なんか、いろいろ来てますね。
毎年、行ってるような気がするんですけど、もう3月半ばかな。
本当ですよ。私の中では、桜んぼ終わったら、もう1年終わるなんで。
今日の紹介する本なんですけれども、一応、この収録やってるのがですね、3月20日の新聞の日にやっているんですけれども、
3月20日って、1995年に地下鉄サリン事件があった日なんですよね。
そうなんですね。
29年です。
いやー、そうですか。
今年、2024年なので。
たまたまなんですけど、朝、今日、的さんと収録するっていうのがあって、今日のテーマのこととかもあったので、
なんか、ふわーっと、アンダーグラウンドとか、村上春樹さんの、あれも一回やってみたいなとか思いながら過ごしていたりしたので、
ああ、そうか、今日だったか、みたいな。春の始まりのっていう時なんですよね。
そうなんですよね。だから、春の裏高な感じの。
そうなんですよね。
日差しの中で、ああいうすごく異様な光景が繰り広げられているっていうのが鮮明に覚えてるんですよね。
今回、紹介する本がですね、ちょっとそれに関わるというか、すごくタイムリーに読んだなっていうような感じで読んだ本だったんですけれども、
タイトルが、予言が外れる時。
きましたね。
副題が、この世の破滅を予知した現代のある集団を解明するっていう。
ネオン・フェスティンガーという方と、あと教授で書かれてるんですけれども、学律章になってますね。
これ出されたのが、1956年が原著を出版されているので、もう70年近く前の本になりますね。
これの翻訳版が出たのが、不思議にも1995年の12月なんですね。
そうでしたか。
もともと出版予定はその前からあって、ずっと準備はしてたんだけれども、たまたまこの時期に出版することになり、
ただこの時期なので、阪神大震災もあり、地下鉄サリン事件もあり、その後のオウムの話もありっていうところで、やっぱりちょっと言及せざるを得ないっていうところもあって、
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後半のその役者解説は結構そのあたりも絡めながら書いてはいるんですけれども、この本自体はですね、宗教の本がテーマでは実はないんですよ。
著者のフェスティンガーという方が、社会心理学の研究者でめちゃくちゃ有名な方なんですね。
この方が提唱した理論で一番有名な理論が、認知的不協和についての理論で有名になった方なんですよ。
それを現実の集団で同じようにその理論が通用するかどうか、それをまとめた本というところなんですよね。
なので、宗教というよりは、宗教をテーマにした本ではなくて、宗教団体の集団からその理論が実際にどういうふうに作用するか、本当に仮説が成り立つのかというのを検証したっていう話なんですよ。
なるほど。面白いですね。
その内容に触れる前に、ちょっとだけその認知的不協和についてお話したほうが多分ちょっと頭がかりやすいかなと思うので話しますと、
例えば、一人の人の中にAという認識があって、それとはまた矛盾するBという認知があると。
で、何か矛盾してるから気持ち悪いじゃないですか。で、その時に矛盾を解消するために認知自体を変えることがあると。
例えば、煙草を吸ってる人がいると吸うじゃないですか。で、煙草を吸ってると。でも、煙草ってあまり体に良くないよと。
これってやっぱりそのいろんな医学的なデータから肺癌になりやすいとか、心臓病リスクが高くなるっていうので、煙草吸わないほうがいいですよっていうのはまた一方であるじゃないですか。
煙草吸いたいけど体に悪いっていう矛盾が生じてるわけじゃないですか。で、ここでじゃあ禁煙しますってなって、煙草をやめるってことになれば矛盾は解消されるわけじゃないですか。
煙草やめるんで。ただ、やめられないと。でも体には悪いです。矛盾してるじゃないですか。これどうするかっていうと、確かに体には悪いし、がんにもなりやすいとは言われているけど、周りにも煙草吸ってる人いっぱいいるけど、でも長生きしてる人もいっぱいいるじゃん。だから大丈夫みたいな。
なんだろうな。私たち世代すごいそれ多いな、きっと。
あとは、すごい今ブラック企業に勤めてて、もう仕事をするの嫌だと。で、転職したい。できれば。でもすぐ仕事をやめられないと。もしくは、転職先がなかなか見つからないんじゃないかっていう不安があると。
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いや、今の仕事すごい大変なんだけど、やりがいもあるんだよねっていう風に納得させる。認識を変える。仕事本当ブラックすぎて嫌だっていう認識を、いや大変なんだけど、でもやりがいもあるよねみたいな。認識を変えていくことによって矛盾を解消するっていう。
思い当たる点がいっぱいありすぎる。
いっぱいありますよね。
なんかそれで生きてきてるような気がします、私。
そうです。だから誰にでもあり得ることなんですよね。現実を変えることができれば、それに越したことはないんですけど、なかなか変えられない現実ってあるじゃないですか。
あと変えたくない現実って言ってもあるでしょうし、それを納得させるために考え方を変えると。簡単に言えばそんな感じの理論ですね。
それがどういう場面で起きてくるかっていうのを、いろんな実験とかいろんなケースから検証していったっていうところなんですけれども、その中でこのフェスティンガーさんが目をつけたのが宗教なんですよ。
宗教団体で、かつこの世は滅びますと。何月何日に滅びますっていう予言をしていた宗教団体に目をつけるんですね。
今までの歴史上、そういう予言をしてきた宗教団体も数限りなくいっぱいあるんですよ。
でもですね、その予言は必ず失敗するわけですよ。
それはね、宗教信じてない人は、そんなの絶対嘘じゃんって思っちゃうんですけど、でも信じてる人にとってはそれが真理なので、
じゃあその予言が外れてしまった時に、どのようにその人たちはその外れてしまったということを受け入れていくかってパターンあるわけですよ。
もうその信仰をやめてしまう。神様なんていなかったっていうのを受け入れる。
信仰自体を捨てることによって、整理しなかったということと、矛盾を生じなくさせるということですよね。
で、もう一つがですね、逆にさらに信仰を深める。
外れてるのいいですよ。これすごい面白いですよね。
でもわかる気はしますよね。
で、外れたことによって信仰を捨てる人と、信仰をさらに深める人って何が違うのかっていうのもあって、
外れてしまった神はいなかったってなるのは、そんなにもともとその宗教に対してコミットしていないというか、参加程度が薄いというか。
家で宗教書読んでるぐらいとか、その程度の信仰。
たまに集会に行って話聞きに行くとか、そのぐらいの信仰心だった。
そうですよ。なんとなくそっちの方がレアな気がしますよね。
それでやめちゃうっていう方が少ないと思うんですよね。
でも、もともと接触回数というか、そこに対する熱意。熱意ですよね。
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エネルギー。その活動にどのぐらいエネルギーを注いだか。そこが結構鍵だって言ってるんですけど、
それがもともとそんなに高くなければ、それがダメだったってなったとしたら、簡単に諦めをつくというわけですよ。
ただ、中にはこの世が破滅するって聞いたので、一切投げ打って仕事も辞めて、団体への祈りに全てを捧げます。
こうなってきた場合ですね。これ、予言外れた場合、全部失ってるわけじゃないですか。
となると、もうその宗教を信じられないんですよね。そこが全てなので。
そうなんですよね。
そのぐらいの熱意を注いでいる人は、逆にもうそこにさらにそれを信じなきゃいけないと。
その結果、その人は予言が外れる前よりも外れた後の方が信仰深くなるし、何ならその宗教を布教する熱意もさらに増すっていう。
そのことによって、逆に外れた後の方が活動が活発になって信者をめちゃくちゃ増やすっていう宗教団体も数多くあったと。
なかなか驚異深いなって。
そうですね。でもそれってもうすごい身近なところで言うと恋愛がそうですよね。悪い恋愛がそうですよね。
ダメな恋愛。
ダメな恋愛がもうまさにそれじゃないですか。
どんどん沼に嵌っていく。
そうか、待ち合わせをしました。今度こそは彼は来てくれるかもしれない。彼女かもしれないですけど、パートナーが来てくれるかもしれないと信じていたのにも関わらず来てくれなかった。
そこで辞められる人が何人いるかってことですよね。
あるいは浮気してるっぽい証拠を見つけたんだけれども、そこでこいつ何なのって言って別れられるか。
いや、そんなことはない。これは何かの間違いだって。
それで人は活発になりストーカーのようになっていくわけじゃないですか。
沼っていくわけです。
そういうのに宗教とか恋愛だけじゃなくて、わりとその理論を使った商売っていうのはすごくありますよね、世の中。
そうですそうです。だからこれ結構ビジネスにも応用があるので、そっち方面とかでも結構検索すると出てきてたりする理論ではあったりするので。
投資とか株とか。
そうなんですよね。
微妙覚えが。
必ずしも合理的に人って考えてないよねって。合理だけで動くものではなくて、何だったら自分の考えを矛盾を解消するために変えてしまうっていう。
そう。
矛盾を解消するために変えてしまうっていうところですよね、これのミソは。
わかります、とっても。
耳が痛い。
耳が痛い。
で、研究なんですけれども、宗教団体にそういう記録をまず先行文献として読んで、それはやっぱり古い文献資料からの話なので、
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じゃあ今現在その予言をしている宗教団体はないかと。そこにもし潜入できれば、この仮説を生で検証することができるんじゃないかと。
目の付けどころすごいなと思うんですけどね。
で、なんとですね、あったんですよ。ちょうどいいことに、あと半年ぐらいでこの世は終わると表現している団体がいるらしいんですよ。
半年だって検証しやすい。
そうそう。なのでそこの宗教団体に潜入しよう、チームを組んでですね。著者も含めてその宗教団体に信者として潜入して、内部から自分もその信者としてその活動に参加しながらその日を待つっていう。
でもめっちゃ怖いですね。ミイラ取りだ、ミイラというか。
この宗教団体というか、宗教団体というほどではないようなグループなんですけれども、ことの子にはアメリカのある地方に住んでいる専業主婦の人がですね、お告げをある日受けるんですよ。
勝手に自分の手が動いて、何かを書き連ねるっていうことが始まって。
自分の筆跡でもないし。しばらくしてこれはあなたは誰なんですかっていうふうに。どうも亡くなった父親じゃないか。
亡くなった父親があの世からメッセージを送ってきてるっていうのから始まったんですね。
その方自体は昔からちょっとオカルトとかスピリチュアルとかに興味のある方。UFOとかもその当時は結構話題になってたので、そういう回ともちょっとつながりがあったっていうので、もともとそういう興味関心はある方だったんですよ。
素質があった方ですね。
そういう素質はあるわけですよ。でもある日とすぐに亡くなった父親がいろいろメッセージを伝えてくる。
俺は向こうの世界で楽しくやってるよみたいな感じのこととかを書き連ねて、最初はお父さんがお母さんにこういうことを伝えてるよみたいな感じでいうぐらいで終わってたんですけど、
だんだんですね、そのお父さんよりもさらに次元の上のですね、存在がですね、婦人に語りかけてくるわけです。
あなたの知らない宇宙のさらに広い色の世界にはですね、こういうことがあるんですよ。
あなたは覚えなければなりませんみたいな感じで、あなたはそれを地球に住む人たちに伝えなければなりませんみたいなことを伝えてくるわけです。
そういったことを最近私はメッセージ受け取ったんですよっていうのを、そのUFOの集まりの知り合いに話したところ、
そこのさらにそこに来ていた人で、やっぱりそういう熱心な活動をされているお医者さんの夫婦がいて、
その人がこれはすごいと、ぜひ会いたいということで、その人も加わって、その婦人を通して宇宙の声をですね、メッセージを受け取って勉強していくわけですよ。
その広い色の世界には何があるのかと、我々が知らない世界というのはすごいものだなっていう、それをやっぱり広めなくてはならないみたいな感じで。
宇宙の成り立ちをね。
そうですそうです。そうしていくうちにですね、さらにまた高次元の人が出てきて、いろいろメッセージを発するわけですけれども、お前たちが住んでいる地球はもうそろそろ滅亡する。
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1950年代なので、もう50年くらいすれば2000年になるわけじゃないですか。2000年刻みってキリスト教的には結構大きいタイミングじゃないですか。
ノストラダムスさんがね。
ノストラダムス懐かしいですよね、我々世代だと。
そういうのもあって。
終末期。
もあるし、あとはやっぱり時代的には冷戦の真っ只中で。
不安な世の中ですよね。
そういうのもあって、やっぱり終末的なそういう漠然とした不安みたいなやつはあったわけですよ。
そこにお前たちの世界はそろそろ滅亡する。大変な洪水に追われて、この世の中は浄化されるであろうみたいな感じで。
ただし、我々がメッセージを受けたものについては、宇宙の高次元の方にこれから我々が迎えに行きます。
なので、この教えを信じて、我々についてくるものはその日、約束された日に我々が迎えに行きます。
それが12月21日。
それが8月末ぐらいに受け取って、大変なメッセージを受け取ってしまったとなるわけじゃないですか。
最初は小さいコミュニティの中で話を聞いてたわけですけれども、
12月21日にもうこの世終わっちゃいますよという重大メッセージを受けたからには、やっぱりこれはちょっと世の中に広めなくては。
夫人の方はそんなに不況にはあまり熱心ではなかったんですよ。
そんなに大きく広めるよりは、小さいコミュニティでこの話を本当に信じて、本当に教えを受けたい人だけに知られれば良いと思ってたんですけど、
もう一人のお医者さんの方は元々伝道もやってたらしいんですよね。
そういう背景もあるので、しかも自分でも大学か何かで教えてたりとかして、
学生向けにサークルとかもやってたりしてる人だったので、そこでまず広め、さらには重大なお告げがあった時には、
一旦出版社とか新聞社向けにその予言をまとめて送ってんですよね、いろんなところに。
また余計なことを。
拡散しちゃってんすよ。めっちゃリツイートするみたいな。
リフレーサー的なね。
ここが結構面白いなっていう最初のところだったんですけど、本人はそんなに広めたくないのに周りの人が広めたがるっていうのって結構ありがちだなっていう。
ありがちですよね。
それもあって、いろんな人が集まってきて、その中にこの研究者の人たちも、
こんな予言してる奴がいるぞみたいな、12月だったら今から準備すれば何とか間に合いそうっていうので、
こちらも潜入するための準備をするわけです。
準備するって言ってもバレないようにというか、バレないつつちゃんとデータを取るようにっていうのも、
訓練しないとこれできないことなので、学生とかある程度その素養のある人たちを訓練させてから、
あといろんな手筈を整えていくまで、やっぱり1ヶ月ぐらいかかったので、
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だいたい10月の末ぐらい、予言がされた日ですね、人類滅亡の日までの2ヶ月よりは短いぐらいの頃に潜入することに成功したと。
ちょうどいい塩梅ですね。
あまりちょっとこれ遅すぎると、メンバーと打ち解けないから重大な話聞けないし、
そのぐらいがリミットだったんではないかと。
ある意味盛り上がるカウントダウン時期っていうか。
ちょっとこれまた潜入に関する裏話的な話があって、これすごい面白かったんで後で紹介しますけど。
予言を普及しようということで、最初のうちはそういうことはしてたんですけれども、
全然反応がなくて、取り合ってくれるメディアとかなくて、
もうそこでやめてしまうんですね、普及活動は。
婦人もそんなに大々的に普及してほしくないっていう意向もあったので、
自分たちの周りから沢山の活動的に普及していきましょうということで、普及していくんですけど、
1950年代って結構スピリチュアルブームっていうか、他のブーム的なことあるんですよね。
それこそUFOとかもすごい、この時代ってめちゃくちゃ盛り上がってたりとか、ムーブメントとして。
あとヒッピー文化とかもあったでしょうし。
そうですね。ドラッグとかとの繋がりもきっとあるでしょうしね。
この中に出てくる人たちはすごい真面目な人たちばっかりなんですけど、
ちょっとびっくりするぐらい真面目だなっていう。むしろ真面目だからここまで熱心に進行できるのかなっていう。
そうですよ。だって、それこそさっき冒頭に話した事件を起こした団体だって、優秀な真面目な人たちが集まってああなっちゃったわけですからね。
そうなんですよ。みんな真面目なんですよ。真面目にUFOとか信じて、高次元の存在から様々な教えを受けていこうっていう人たちなので、すごく純粋でピュアで真面目なんですよね。
絶対これ高次元の方々から声かけられないなと思いながら、声かけてもらえないだろうなっていう感じで読んでたんですけど。
そうそう。我々のような人間には通すかも近づいてこなければ、ホストクラブの方とかも近づいてこないわけですよ。
何にも来ない。
分かる気がします。
草の原的な活動をしていくわけで。
だからピュアな人たちがどんどん増えていくわけですよね。
この人だったらとか、そういう見込まれた方たちに付き合わせていくわけですよね。
で、まあだいたい核になる人が20人ぐらいですかね、集まって。ただその頃にはですね、逆にメディアの方が、なんかそういう宗教団体あるぞっていうのをかみつけてインタビューしてくれとか言ってきたりするんですよね。
11月の末とか12月ぐらいになってくると。でもすごい断るんですよ。こっちは本気でやってるんですよ。面白半分で来られたら困りますよ。
本気でその教えを受けたいんだったら、一回家に帰って教えをちょっと半数して、やっぱり本当にそれが自分にとって真理だと。確信したんだったらもう一回家に来なさい。
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かなり厳しいんですよ。
それ本気ですからね、向こう。
誰でもOKじゃなかったんですよ、最初の頃って。本当にもう信じてる方だけ受け入れますよ。ただ受け入れたからにはすごくみんな兄弟のように受け入れますよっていうような団体で、だからみんなもう本気の人しか来ない。
本気度ってやっぱりそれじゃばらつきがあるわけですよ。いろんな事情によってそこの活動に全エネルギーを集中できる人とできない人っていうのもいて、それが後半の予言が外れた後のことに分かれていく分岐点になっていったりするんですけど、その団体立ち上げてるその夫人と博士はもう全てをそこに投げ売ってるし、
何だったら博士はですね、学校でそういう不協活動みたいなことをしてるので怪しげな。本人すごい真面目なんですけど、UFOが12月に迎えに来るようなことを言ってるので、ちょっと怪しいですよね。
なのでそういう活動はしないように言われて、最終的に学校やめさせられてるんですね。
職もなくなってるわけじゃないですか。でもその博士は、これはもうこの世に未来を残さないための儚いだと。
生きの儚いだとね。
取り儚ってくれたんだと。
なるほど。
この世に全然未来なんかないという感じで。
ポジティブすぎる。
完全にこの活動に集中できると。
コミットできると。
っていう方もいたり、あとはもう自発的に仕事を辞めて、家も売り払って、財産も売り払って、だって自分はもう高次元宇宙に行くわけだから、この世の財産なんてどうでもいいんですよ。
だからそんなものを全部売り払って、仕事も辞めて、この活動に集中しますって言って、婦人の持ってるなんかでかい家にコミットで活動してる人もいたりするんですよ。
で、一方で、そうしたいのは山々なんだけど、家族のそれを許してくれないと。
よくわかんないその活動は何なんだと。
それ以上それに参加するんだったら精神病院に連れていくぞっていう風に言われてるような人とかもいたりするわけですね。
家族の目をしのんでその活動に参加してる人とかもいたりするので、エネルギー注ぎたくても注げない人っているわけですよ。
あとちょっと、そこまではちょっとまだっていうような、まだ覚悟決められてないっていうような。
それはそうですよ。
やっぱりいるわけですよ。ただやっぱり興味はあると。その時が来たら自分だってそっちの道を選ぶかもしれないっていうようなグラデーションがあるわけですね、コミットの仕方に。
そうですね。
それが後々予言が外れた後の行動にバラツキが出てくるっていうところにもかかってくるんですけど。
そんな感じでちょっとずつ信者を集めて、30人ぐらいの団体に12月ぐらいの段階ではなってた。
そこにさっきの研究者たちが潜入していくわけです。
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研究者の人たちがそこに潜入していくっていうのは、一応産業観察っていう手法で行われてる研究方法なんですけど、
普通は参加する会社とか何かの団体に入っていって、こういう目的があって参加させてくださいみたいな感じで入るっていうのは割と一般的なんですけど、
今回の場合はこれ明かしてしまうとダメじゃないですか。
潜入捜査ってことですよね。
だって信者しか入れないところなので、身分は隠さなきゃいけない。
囮捜査ですよ。
かつ、何かに参加するっていうことは、そこにいるだけでその活動に影響を与えてしまうわけですよ。
しかもただ単に傍観者でいることも許されないんです。
もうちょっとでっかい団体だったら、それもできたかもしれないですね。
薄まるからね。
でも2、30人で、しかもそこに常時いる人ってそんなに人数いないんですよ。
せいぜい10人いるかなっていうぐらいの。
めちゃくちゃ濃いじゃないですか、コミュニティが。
濃い濃い。
だから絶対自分も何かしらの役割を与えられたり、何かしらの考えを表明しなきゃいけない場面って絶対に出てくるんですよ。
影響を少なくとも与えてしまうと。
どのように回避して、かつ影響を与えないようにギリギリのラリーを探りながら参加している風を予想いつつ、データも収集してそれを報告しなければいけない。
結構なあれですね。
すごいこれ難しいミッションなんですよね。
そうですね。
その著者自身も活動の中で、あなたは多分チャネルリングとか指導者としての素質がありそうなので、あなたも高次元の存在にちょっとチャネルリングして教えをちょっと受けなさいみたいな、私たちにそれを伝えなさいみたいなことを言われるんですよ。
やばい。
無理ってなるじゃないですか。どうすればみたいな。
自分はそんなまだ未熟者なので、恐れ多いですっていうので辞退するんですけど、許してくれないんですよ。
あなたはそういう素質があるのでって、私が見込んだものなのでできますって言われて。
これを断り続けると立場的に危うくなるし、信頼感が揺らいでしまうかもしれないから、分かりましたって言って。
ただちょっと瞑想させてもらってもいいですか。
気持ちを整えてメッセージを受け入れるための準備をしたいので、瞑想してもいいですかっていうので、何とか時間稼ぎをしたって書いてあって。
どんだけ瞑想するの。
10分くらい瞑想したんですかね。
そうしたらですね、このままではでもメッセージ受けられないので、そういう人はどうしようっていう危機的な状況なわけじゃないですか、研究者的には。
何曲同期に抜けるべきかって思いながら多分瞑想したと思うんですけど。
その時にですね、なんとグループの一人、これは本当に信者の方なんですけど、突然覚醒するんですよ。
その人がですね、宇宙からのすごく位の高い存在からですね、メッセージを受け取るんですよ。
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しかもなんだったら、最初のそのグループのリーダーになっている夫人よりも呼び出したその存在は偉大であると。
っていうなんかすごい超展開がですね。
どうしよう、もう私の頭がウルトラマンみたいになってるんですけど。
起きて、なんか若干派閥争い的な感じにもなってきたり仕掛けるんですけれど。
でもまあその著者的には、うー助かったみたいな感じで、危ねえ危ねえみたいな。
なんとかそういった何曲を抜けた。
で、そういうことをですね、やりながら研究を進めなければいけないっていう困難さもあったと。
採用観察をして研究するって、文化人類学とか、人の集団を対象にした研究って結構行われたりするんですけど。
やっぱりそのリアルなデータを得られるっていうのは、これを行う上での重要なメリットというか目的で。
実験室でこういう条件で仮設を立てて、こういうような人を集めて実験してっていうのももちろんすごく行われてるんですけど。
あくまでもすごく統制された環境なので、自然な状況ではないわけじゃないですか。
だからやっぱり実際のそういう団体とかに入ってやるのが貴重なデータを得られる。
さっきの体験もそうですけども、そのね突然。
そうですね。
突然、お、向こうがまさかの覚醒みたいなのはね、やっぱりこう、研究室の中ではちょっと出てこない。
ただそれで若干ちょっとアクシデントがあって感じがするんですけど、研究の目的で別にそこを求めてはいるかっていうと、ちょっと違うところはあるかもしれないですけど。
そういう生の声というか、生の状況に触れるっていうのはすごい大きいわけで。
実験室ではこうなったけど、リアルな場面では必ずしもそうはならないよとかいうのも分かったりするのでいいんですけど、やっぱりその人と人っていうのはいるだけで絶対何か影響を与え合う。
だからそれがその統制された実験室では、そこも排除してやれるわけですけど、でもそれがやっぱり参与観察ってすごく難しいんですよね。
どうしてもその集団に自分も影響を与えてしまわざるを得ない部分が。
まあね、感情がありますからね、そこには。
なるべくそうしないように訓練はして入ってるんですけど、やっぱりそこ難しい。
自分たちが入ることによって、今回の集団の場合はすごくこれ難しいなと思ったんですけど、
ありと短期間に信者としての観察者がですね、入会してくるわけですよ。
私もちょっとあなたの団体のメッセージにすごく感銘を受けましたとか、
あと私も最近すごい気になる夢を見ましてみたいな感じで、もしかすると関係あるかもしれないのでみたいな感じで入ってくる人がですね、
本当はもうちょっと時間を置いて潜入をさせていくべきだったのかもしれないですけど、
準備期間が短かったので、どうしても短期間に信者として送り込まざるを得なかったと。
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その結果どうなったかというと、今までそんなに信者って増えなかったわけですよ。
でもこの短期間で5人も5、6人もバッて増えたってことは、これも何かのお告げに違いないっていう。
これいけるみたいなね。
なんか意味をそこに持ってしまうわけですよ、その宗教的な。これは何かの印に違いない。
何だったら、さっき視聴者の方があなたは才能あるっていうふうに見込まれてって話があったんですけど、
信者として潜り込んだ人たちは実は、星から使わされてきた人なんじゃないかっていうふうに最終的に思われてた星があるっていうふうになっていて、
すごく過剰な期待を抱かせてしまった。
こちらとしてはすごく最新の注意を払って、なるべく影響を与えないようにと思って研究を進めてきたつもりなんだけれども、
自分たちとは全然違った信念とか考え方を持つ団体に潜り込むのは難しさ。
自分たちの予想を超えたところで影響を及ぼしてしまってたっていうのがあって、そこを反省するところと同時にやっぱり難しかったっていうふうに。
どうしたって影響を与えざるを得なかったし、もしかしたらその後の評断の考え方とか、
そういうものに全く影響を与えずに済んだかというとちょっと難しいところがあるっていうふうに後で覚えてはいるんですけれども。
やっぱり訓練されて盛り込んでるとはいえ、四六時中自分、その人自身は研究で行ってるので、その信念自体は全く死ぬってないわけですよ。
でもその人たち、その信者自身はもう徹夜でミーティングとかしてるんですよね。
教えについて。眠いし興味のないことをずっと聞かされ続けるくつみたいな。
でも興味ないからっていうふうに受け流せるかっていうと、じゃああなたこれについてどう思いますかと聞かれるから、それについて矛盾のないようにちゃんと答えられるように準備しなければいけないっていう困難さ。
それは大変。
たといって何か自分が言ったことがその教団に大きい影響を与えてしまったらそれはそれで大変なので、そこを注意をしながら答えて、見聞きしたことをその日のうちにレポートにしてまとめていくっていうのが。
家に帰れるとか、そういうのだったらいいんですけど、最後の方って妊娠の日が近づいたときになってくるともう徹夜なんでここ。
泊まり込んでずっとお祈りとか、宇宙の別の星にいたときの自分たちでどのように振る舞えばいいか、どのように考えればよいかっていうのをずっと勉強してるので。
徹夜なのでトイレに、トイレに行って書いてたっていうのも報告してたんですけど、しょっちゅうトイレに行くわけにはいかないじゃないですか。
確かに。
こいつトイレ近いなみたいな。しかも全員そういうやるわけにはいかない。
全員トイレに近いみたいなね。
だから順番順番にトイレに行く時間を決めたりとかして、いなかった時間に話してたことは他の人から聞いて矛盾がないようにまとめてたとか。
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あとグループが拠点にしてる家の近くにホテルを借りて、そこにバックアップメンバーとかが集まってバックアップしてたけど、
さすがにこれ以上研究続いたらみんな生活持たないなって。最後の方が疲労困憊してたみたいな。
一大プロジェクトを打ち上げ話みたいなのが載っていてすごい面白かったですね。
そうですね。だってね、必死に研究しようと思えば思うほど信者としては優秀っぽくなりますもんね。
そうなんです。
大学の教授だったり学生だったりするのでめちゃくちゃ優秀なわけじゃないですか。見込まれるんですよね。
見込まれますよね。ずっといるみたいなね。
すごく賢いことも言ってくるし。あんまり賢そうなこと言い過ぎても今度は良くないんで。
普通の人っぽいことを装いながらも、ただいろんな人にあなた何がきっかけでここに来たの?みたいな感じで。
普通の人装いながらそういう情報を引き出していく。
これスパイ大作戦なの?みたいな。
それはね、向こう側としてはね、あれは星から来たなってなりますよね。
そうなんですよね。そういう苦労もありつつも予言の近くなった頃の行動をまた戻っていくんですけれども。
この時期になると、いろんな人が新聞社とかに鍵付けてきて取材を試みるんですよ。
この時期はやっぱりまだ断ってですね、堅く何?どうせ面白半分でしょっていうことで。
でもやっぱり周りは世界が滅亡するというので、信じ切って何もかも捨てて、集まってるちょっとおかしげな人たちがいるみたいな感じで書き立てるわけですよ。
で、それをやっぱり面白半分に冷やかしに来る人もいれば、逆にそれに触発されて、私もちょっとその考え方興味ありますみたいな感じで来る人もいて、ごじゃごじゃし始めるんです。
カオスですよね。
カオスが発生して、そこでやっぱり信じる人とか信じない人っているんですけど、その信じてる人たち自身も本当に予言が成立するのかどうかってわかんないじゃないですか、まだこの時点では。
絶対信じてはいるんですけど、本当にそれが来るかどうかっていうのはまだ訪れていないので、ある意味すごく不安と興奮のピークみたいな時期じゃないですか。
人がもうすごい混乱してて、カオスで緊張感を持ったままその日を迎えるんですけど、こういう人っているよなと思うんですけど、そこで誘拐犯みたいな人が来て、僕らは彼方からの、星から来た使いの者ですよっていうフリをして来る大学生とかもいたりするんですよ。
なんだろう、ダメだね、ダメなやつ。
今夜どこどこに迎えに行くので、そこで待っててくださいとか言うわけですよ。そうするとやっぱりみんな信じてるから行くわけじゃないですか、そこに。12月だからもうクソ寒いですよ。
しかも教えだと、金属は宇宙船に科学技術だとよろしくないみたいなのがあったので、金属は全部外してくださいみたいな。
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なんだろうね、そういうのね。
みんなベルトとかの金属とか話して、あと予言の時間まで20日の夜なので、21日の夜中ですね、その日が滅亡の時だみたいなこと言われてたので、その時間帯になったら飛行船が迎えに行く、UFOが迎えに来るって言われてるから、みんなそれに向けて必死になって準備してるんですけど、その前にみんな金属ないよねって言って外してたんですけど、
自分ベルトに金属ついてたみたいなことで、今の気づいたとかって。しかもそれが11時50分くらいで、あと10分しかないじゃんみたいな。別室に連れてかれて金属を話して、あとそれで5分くらい時間ロスしたとか、みんなイライラしてるみたいな。
そういう人場面もありつつ、その時を待つんですけど、誰も来なかったんですよね。
来ないでしょうね。待ち人、洪水。
ずっと夜中待ってたんですよ。でも来なかったんですよ。洪水も起きなかったと。何にも起きなかったんですよ。じゃあどうなるかってことですね。ここからが研究者たちの関心どころですよ。
ここからがしたんですよね、どうなるかっていう。
もう絶対滅亡しますって言ってたじゃないですか。でも滅亡しなかったってことは、今認識が矛盾してるわけですよ。自分の信念とは違う世界がある。
今目の前に。
目の前にあります、滅亡しなかった世界があると。滅亡しなかった世界は変えることができるわけじゃないですか。
でもそこで第一段階としては、やっぱ外れたじゃんって言って、その教団から離れていく人ってもやっぱりいたんですよね。何年かもう二度と帰ってこなかった。
でもこの信念を捨てることができない人っていうのもいるわけですよ。
それこそ団体立ち上げた人とか、あとは熱心に布教活動してたお医者さんたちとか、あとその人たちについてきた熱心な信者の人たちですね。
で、この人たちはこれを捨てることができない。
じゃあどうするか。
予言は延期されたのかな。日にちが実は先延ばしにされたと。
1日ずつこう延ばし延ばし。
え、1日?
最初は実は、いやもうちょっともしかして誤差あったかもしれないみたいな感じで延ばし延ばしになるんですけど。
やっぱりそれでも1日経っても2日経っても3日経ってもこういうのは変わんないですよ。お迎えも来ない。
じゃあどうするか。
実は私たちが熱心にお祈りしたおかげで滅亡は免れました。
そうですよね。
そうするしかないですよね、考えかえったら。
ここもすごく変遷があるわけですよ、宗教内でも。
でもね、どの宗教もそれですよね。
最終的にはその人たちは外に出てクリスマスキャロルを夜中歌うっていう、なんていうか傍聴に出て。傍聴っていうか行動に出て。
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それがたまたま周りマスコミもいたからめちゃくちゃ大騒動になって警察まで来ちゃうみたいな大騒ぎになっちゃうんですけど。
何かアクション起こさないことにはね。
で、さらに結構面白いことに、そのマスコミいるじゃないですか、周りに。
今まではもう散々、どうせ本気じゃないですよねっていう、からかい半分ですよねって言って突っ込んできて、インタビューとかも本当に限られた人にしか言いませんとか。
ただし写真とか音声はNGですっていうふうに言ってたんですけど、音声OKですよ。
何だったら写真も大丈夫ですよ。
方向ね。
そう、方向転換をしていくわけですよ。
経営を変えていくんですよ。
私たちは予言を受け取りましたけど、今回はそれを回避することができましたっていうのをすごい熱心に発信していくわけですよ。
それはなぜかというと、なぜその人たちは信仰を失わなかったかっていうの。
いろんな立場の人がいるって言ってたじゃないですか、さっき。
その一番コミットしてない人たちについては結構早期の時点離脱していくわけよね。
そりゃそうですよね。失わなかったですからね。
ただ、逆に言えば中心になっている人たちっていうのは、もうそれしかないので、資材投げ売ってるんで、もうそこにいるわけですよ。
入れたろう得ないっていう。
で、中間の人っていうのがいて、その瞬間はいたんだけど、それが予言が外れた後に、家に戻らざるを得なかった人っていう人たちっていうのもいたり、
あとその予言を受け取った時に家にいた人たちっていうのもいて、
そうするとどうなるかっていうと、仲間たちがいないわけですよ、周りに。
何だったら嘘じゃねえかと、非難する人の方が多いわけですよ。
まあ、現実社会ですよね、それが悲しいことに。
そうなってくるとやっぱりちょっと揺らぐわけですよ、気持ちが。
すごく熱心に信じてたんだけど、実際確かに予言は成立されなかったし、周りにも自分の考えを強化してくれる人、共有してくれる人いないってなると、やっぱりこれはぐらついてくるんですよね。
で、それがすごい面白いところで、宗教ってやっぱり信じる人が何人かいないと成り立たないですよね。
それはそうですよね。
一人だけ信じては宗教は成り立たないっていうか、やっぱり人がいてこそ宗教って成り立っていくんだなって。
すごい社会的な側面っていうか、そういうものがあるんだなっていうのもわかってきますし、
逆にその夫人の家に予言が外れた後もずっとそこに残った人たちっていうのは、外れたけど自分たちは間違っていないっていう人たちばっかりだから、
そこにいればそれが現実だから、対抗することができるわけです。
いや、外れたじゃねえかっていうふうに言われる。
実際に変化がなかった世界と対立するエネルギーがあるわけですけど、
ただ、でもやっぱりさらにこれを矛盾がないようにしていくためには仲間を増やす必要があるわけです。
自分たちと同じ考え方をしている人たちが増えれば、
それは正しくなりますからね。
だからこそ、前よりも熱心に
布教活動を行っていく。
42:02
今まで昔からあった予言を行ってきて、
すべてそれが否定されてきた宗教団体に結構同じ作用が見られた。
今回も同じように、破れた後の方がより活発に布教活動が見られたっていうのは、仮説が認証された。
それは、外れてしまったっていう矛盾する現実を否定する認識を変えるために、
まず世界を変えるっていうですね。
それの一環としての行動であるっていう。
その仮説が認証されたっていうので、
すごく意味のある研究だっていうふうに言われてはいるんですね。
そうですね。もうカルト集団の成り立ちみたいなもんですよね。そこほんと。
だから、例えばカルト宗教とか、
これはカルトかって言われると、この研究をやった方。
カルトかって言われると、カルトと言えばカルトなんですけど、
それこそオウム神利教とかみたいな、
加害的なカルトかっていうテロとかを行うような、
もしくは人を騙して何か物を売りつけたりとかするようなカルトかっていうと、
そこまでは至ってなくて、
もうすごく純粋に信じている人たちだけで構成されている、
割と恩恵な集団ではあるんですけど、
オウム神利教の時もそうなんですけど、
あの教団はすごく地下鉄サリンとか、
もうすごいいろんな事件を起こしてたにもかかわらず、
その信仰を失わなかった人たちっていうのはすごくいたわけじゃないですか。
で、それはマインドコントロールされてたからだっていうふうにも言われてはいるんですけれど、
それももちろんあるとは思うんですね。
ただ、それとはまた別に、この認知的不協和の作用もかなり影響がある。
あるですよね。
それによって、自分のように信じてきたものがいきなり否定されるってなると、
これってかなりアイデンティティクライシスっていうか、
これどうしたらいいんだって感じじゃないですか。
そうですよ。自分を守るための心の動きですもんね。
かなり危機的な状況なんですよね。
だからその認識をどう、この危機をどう回避するかっていうところで、
なかなか受け入れられないというか、
その考え方自体を変えてしまう。
その矛盾を回避するために。
だからなかなかそこから抜けることができないのはあったと思うんですよね。
だってほら、抜けたら抜けたでね。
たぶんそういう人たちが言うセリフとしてはですよ。
自分たちも言うセリフですけども、
あの経験があったからこそ今があるっていうことを一切言っちゃいますね。
そうそう。そういうふうにやっぱり人間って自分を守るじゃないですか。
たぶん心とかを、自分経験とかを無駄にしたくないとか、
それはわかるような気がしますけどね、すごく。
辛い経験をしたとしても、これは何か、
それこそお告げじゃないけども、
試練だとか、これはなくてはならない経験だったとか、
言っちゃうじゃないですか。
45:00
でもそれですもんね、早い話が。
そうなんですよね。
資材を投げ打っちゃってる人たちは後戻りもできないから、
そうなんですよ。
余計に自分たちが正しかったっていうのを貫いていかないと、
何も残らなくなっちゃうし。
そうなんですよね。
だからたぶんその団体が穏やかな団体だったからよかったけれども、
その中にちょっと過激派な人が2、3人、それこそ30人の中の6人ぐらいが、
突然過激派になったら、世界を破壊してしまうとか、
もしくは自分たちを破壊してしまうとか、
そっちに行くことになっちゃうじゃないですか。
だいたいそういう終末を唱える集団で、
穏やかに終わっていく集団って、なかなかないんじゃないかってわからないですけどね。
いっぱいあるから、いっぱいあるのかもしれないですけど、
でもだいたいは、悲劇的な終わり方をしている団体は、
その時代って結構多くないですか。
そうですよね。
アメリカで集団で服徳してしまうところも確か、
終末を唱えていたような気がしますし、
どういう答え、決着をつけるかっていうのって、
リーダーとかリーダー核になる人たちの、
さじ加減一つっていう気もしますよね。
なんかですね、この予言が成就するか成就しないかっていうところのシーンで、
さっきのお医者さんがですね、
この著者にさり際に語った言葉っていうのがあって、
それがすごく切実というか、
胸に残る言葉があるんですけれども、
こういう話をしてるんですね。
私は遠くへ行かなければなりません。
私はもうほとんど全てを捨ててきたのです。
あらゆる絆を断ち切りました。
全ての橋を燃やしてしまったのです。
私は世の中に背を向けたのです。
もう疑う余地もありません。
私は信じなければならないのです。
それに他に真理などありません。
もう全部捨ててきてるんだから、
私これ信じるしかないんですよと。
だからそれは信じるためなのか、
逆転しちゃう?
信じてたのが、
信じるための何かになってしまうというか。
だからね、今あるカルト的なところも、
資材を全部手放させるとか、
人間関係を断ち切らせるとか。
宗教ってそうですよね。
仏教とかでもそうなんでしょうけど。
何か宗教ってやっぱり、
まずこの世と縁を断ちなさいという話なんで。
それですよね。
結局、あまり良くないビジネスとかもそうですけども。
だいたいね、友達を失っていき、
最終的に家族からも見放され的な風になっていくと、
どんどんそっちに系統していくっていうか。
48:00
そこに行けば自分と同じ人たちがいっぱいいるから、
励ましてくれるわけじゃないですか。
そうですよ。
頑張ろうねって。
だってみんな同じような立場で活動してる人たちだから、
気持ちも不安もわかるわけで。
だからずっとそこにいざるを得ないんですよね。
世界救ったねっていう話になるわけですよね。
でもそこから抜けていくってなった時に、
それを全部断ち切って、
居場所のない世界に帰っていかなければならないっていうのは、
やっぱり恐怖だと思いますよ。
恐怖ですよね。
だからなかなかそこの、
例えば宗教あまり良くないものを信じてしまったっていうのは、
客観的には信じない人が、
それ良くないですよって言って、
やめた方がいいよって、
すごく親民だって言えば言うほど、
その人が、説得する人からは逃げてしまう。
そうですね。
一番そこに傾けたのが時間だったりもするじゃないですか。
財産とか友人関係とかは、
これからなんとかなるかもしれないですけども、
その捧げてきた時間とか、
教授とかになるまでの、
費やした努力の時間を無にして、
そうなってきてしまった人は、
信じていかないと自分を支えていけないですもんね。
なので最終的にこのグループは、
緩やかにですね、
解体していくわけですよ。
そうですね。
信じてはいるけれども、
そのグループ自体は解体していて、
全然もう信じてないですっていう人もいれば、
この活動自体は終わったけれども、
また別の精神世界的なグループに入っていく人もいれば、
あとその創始者である夫人は、
また別の教団を立ち上げたりとか、
あとはその博士ですね、
お医者さんやってた、
さっきの全部燃やしてきましたっていう、
全部橋を燃やしてしまったあの人は、
やっぱりその伝道者になるっていうか、
もともとたぶんそういう気質ある人なんでしょうね。
そうですね。もう情報がついてるんですよね。
何か伝えたいっていう人で、
教えを広めていくっていうことで、
伝道に出たと。
でもね、宗教だけじゃなくて、
本当に自分たちの実世界に本当にありますよね。
本当にあることで、
それがうまくいくときも、
あるとは思うんですよね。
宗教とかそういう団体が、
今だとすごいね、またこう、
宗教関係の話が事件起きたりとかして、
よくないものとして言われたりすることもあるけれども、
それがやっぱり救いになってる部分っていうか。
だからそこを否定するつもりはないし、
誰しもが何か自分の信じている何かっていうのを
持ってるじゃないですか。
押しだってその一つじゃないですか。
51:00
そうですね。
でも押し勝つとか一つにとっても、
過激になっていく人たちはいるし、
もうやめたらって言われれば言われるほど、
燃え上がるっていうのは、
やっぱり人間に備わった何かなんでしょうしね。
あとやっぱこれ、私もこういう話読むのが好きで、
大学の時も社会心理学やったりとか、
本に取ったりとかしてたんですけど、
やっぱり人ってすごく社会的っていうか、
他人がいるからこそ初めて考えることっていうか、
思うことっていうか、
だから自分の考えって自分だけの考えではなく、
自分の中からだけ出てくる考えって、
おそらく一つもないんですよね。
一つもって言うと言い過ぎか分かんないですけど、
絶対誰かがいて、
その誰かの影響を受けての考えとか、
感情っていうものなので、
すごく私はこう思うって思ってる時に、
本当にそれは私の考えてることなのかっていう風に、
振り返ってしまうっていうか。
それは大切ですよね。
大事かなと思いますね。
今の時代、
SNSとかがこうなってくると、
自分の考えなのか、
それこそインフルエンサーとか、
影響力のある人の言ってることを、
なぞってるっていうか、
いつの間にか入ってきてる情報なのか。
そうですね。
なぞってるっていうのも、
直接的にその考えに影響されてるってことも、
あるかもしれないですけども、
さっき言ったみたいに、
発信してる人、
例えばさっき予言を受けた人の話を聞くだけではなくて、
それをなんとなく信じてる人の輪に入ってるだけ、
でもその世界、
その考え方っていうのは本当らしいと。
これが正しいらしいっていう風に流されていくというか、
そういう風に意識が形成されていく、
物の見方が形成されていくっていうのは絶対あるよなと。
ありますよ。
だから普段見聞きしてるもの、
普段接してるものが多い人たち、
もしくはTwitterとかのSNSでフォローしてる人たちが、
どういう傾向にある人たちなのか、
それもやっぱり考えていくと、
本当に自分が考えてること、
自分の中から出てきた話なのかなっていう風に思ったりするかなと。
今回の予言もそうじゃないですか。
孤独だとちょっと疑わしいなって思ってくるけど、
そこにいる限りはそれが正しいんだっていう風に。
そう。
考えが強化されていくっていう。
だってこの私たち2人でやってるこれだって、
かなりやっぱり的さんの影響、私は受けてる。
受けてる。
やっぱりこれを聞いてる人たちだって、
やっぱり不協してる。
だから不協って言うと宗教だけになりがちな言葉ですけど、
互いを影響し合って。
そうですよね。
誰からも影響を受けない人っていないでしょうから。
54:02
いないしね。
応援して自分のスタンスを確認するっていうか、
常に誰かに向けて影響を与え合って、
昔も何回もやりましたね、この話ね。
何でしたっけ?
それあれじゃないですか、
米東弁熱道の時ですか?
もっと前にやった気がするんですけど、
結局他者がいないと自分が成り立たないっていう。
何の話でしたっけ?
何かでやった気がしますけど、
でもそういうことなんですよね。
一人では生きていけないし、
自分の考えっていうのは本当でも今ないんじゃないですかね。
私もそんな感じに思ったりするんですけど、
すごく熱心に語れば語るほど、
この考えはどっから出てきたんだっていう風に。
そうそう。
でもそれをやると自分を疑っちゃうことになるから、
またそれはちょっと怖いんですよね。
やるとちょっと精神的に不安定になってくるかなとは。
不安になっちゃうから。
でも何かすごくわーってなってる時に、
一歩引いてみるっていうか、
あれ、これって本当に自分考えてること?みたいな。
これって本当に自分の真意?みたいな。
だからそれは本当は思春期っていうか、
若い時に言っておくといいんですけど、
なんかこの歳くらいになったらやると、
なんかこじらせてるみたいな感じで言われちゃうよね、きっと。
中年期って結構それ大事かなと思う時はありますけどね。
中年も第二の思春期なんで。
思春期っていうかこじらせとかじゃなくて、
現実が今まで自分が思ってた想像を超えてくることがすごく多いから、
中年になってくる。
それこそ中年のクライシスじゃないですか。
そうそう。だから予言信じてるぐらいの方がちょっと。
安定はするかもしれない。
だからこそこの年代っていろんなハマってまずいものにハマっていくわけだよね。
宗教もそうですし、ネットのよくわからない陰謀論とか。
陰謀論とか本当老人になればなるほど一瞬で被れるっていうのはやっぱりそれですよね。
不安にもなるし自分の考えが正しいかどうかの不安も出てくるだろうし。
あとやっぱ孤独もね、仕事とかから離れていくと孤独になると思う。
そこで何か繋がりを求めるってなった時にそういったものに行ってしまうと。
そうですね。でも予言っていうのは大概外れますよ。
予言は外れるので。
最近私パンを焼くんですけど、
そういうことパンを焼く瞬間までは絶対に上手くできるって予言をするわけですよ自分で。
予言なんですかそれ。予言ってそういうものなんですか。
だってレシピと冒険のそうでしょ。
そうだけど。
新しい解釈だな。
予言ができるっていう。
確かにな。
予言されてるわけですよ。こうすればこれができるっていう予言の書なわけですよレシピっていうのは。
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確かに。
なんですけどことごとく外れるわけですよ。
だからなんかそんな予言なんてこんなね、公式ですよレシピ本なんていうのは。
確かに。聖書みたいなもんですよ。
聖書みたいなもんですよある意味。
何の国のバイブル。
ねえ、栗原。
いろんなところから怒られそうな気がする。
怒られちゃいそうですけどね。そんなこと一つにしたってうまくいかないのが世の中じゃないですか。
そうですよ。だから結局一寸先は闇で、一秒先は全部不確定なので。
でもだからこそ予言が欲しいんですよ。
ねえ。
道しるべというか先行く先の杖。
そうですね。
でやっぱりなんかこの最後の解説の方に終末論とか一見口頭向けそうな考えを抱きやすい人の傾向みたいなのも書いてはあって。
これもやっぱり認知的不況を応用して考えるとなるほどなっていう風になるんですけど。
もともとなんとなく不安。ぼんやりした不安っていうんですか。
それを抱えてるんだけどその不安がどこからやってくるのかがわかんない。
だからその不安を解消しようがない状況ですよね。変えたくても変えられないっていう矛盾っていうか。
まあとても座りが悪い状況なわけじゃないですか。
これを解消するというか不安を解消するためにやっぱりその原因がなければいけないわけじゃないですか。
だからこそこの世はそろそろ滅亡するのだとか、そういう不安になるような原因が与えられれば、だから私は不安なのかと。
安心しますね。
安心しますねっていうので、そういう傾向がある人がもしかすると破滅的な予言を受け入れやすいのではないかと。
で、フェスティンガーは面白い研究結果を引用してて、インドで大地震が起きたと。壊滅的な被害があったと。
で、その時にまたこれと同じぐらい大きな地震があるんじゃないかっていうデマが流れたと。
ただそのデマがですね、流れた地域っていうのを調べると本当に被害があってぐちゃぐちゃになってる地域よりは、
その周辺とかもしか遠いところで全然被害がなかったところの方が今度はうちじゃないかっていうので、
またあそこで起きたみたいな大地震が起きるんじゃないかっていうデマが流れたっていう風に言っていて。
地震が起きてすごく不安な状態になった時に、その不安を解消するためにこっちでもそれが起きるのではないかっていう風なデマを信じやすい。
なるほどね。そういう装置があるってことですね。
なるほどって、なんかすごくそれはなるほどっていう。
なんかやたら不安なことばっかり目つける人とか、不安で不安を解消してるのかもしれないっていう。
もうね、本当にですね、50代ありがちだから。
その予言いらないですね。その予言も外れてほしい。
1:00:02
もうね、本当このロスゼネス世代のね、完全にそれ気をつけてみんな。
でも宣言や宗教で救われたらそれをそれでハッピーなのかな。
一概に全てがダメっていうわけじゃないんですよ。
それに救われるっていうこともあるし、それこそ本当不安を解消するための装置だって思うのは。
真面目に言ってないから内部の法人園から多分お声はかからないだろうなっていうことをですね、思いながら今回は。
そうですね。
読み終わりましたけど。
感想でいいのかってことですけどね。
でもちょっと興味深いやっぱり話でした。
学術書なので定価5000円で税込み5500円という。
なので図書館で借りていただくのはいいのかなと思いますね。
そうですね。不安を解消したいために。
そのために書いたんじゃねえぞって言われそうな気がするんですけど。
お守りとして。
でもこれ帯がまた良くてですね。
大洪水にもならず救出のためのUFOも来ない。その時教団はどうなったかっていう。
めっちゃ気になるって感じじゃないですか。
そうですね。教団じゃなくて私個人ですよ。
いやでも内容的には本当に学術書なのでセンセーショナなものを求めて読むとちょっと表紙抜けしちゃうなっていうところあるんですけど。
ただすごく貴重なドキュメンタリーとしては読むとめちゃくちゃ面白かったなって思うので。
大学図書館とか県立図書館とかそのぐらいの図書館だと置いてあるところあるかなと思うので。
興味のある方は借りたりとかあとは思い切って買ったりとかして読まれるといいのではないかなと思いますね。
そんなところでしょうか。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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お便りを大変待ち望んでおりますのでぜひ送っていただければと思います。
励みになりますので一言だけでもいいですし。
ツイッターとかでポロッとつぶやいてハッシュタグつけてくれるだけでもとても励みになりますのでよろしくお願いします。
ではまた次回までさようなら。
さようなら。