1. 積ん読ざんまい
  2. 第36回 ブック・オブ・ザ・イ..
2024-02-12 1:18:38

第36回 ブック・オブ・ザ・イヤー2023

今回は、今更ながら2023年にマト文庫とカジワラ珈琲さんが読んだ本と漫画から特に印象に残ったものや、

最近の積ん読を紹介しています。


【マト文庫のベスト本】

・激動の現代中国社会を猿まわしと旅した「冒険の本」『最後の猿まわし』(馬宏傑 著/永野智子 訳/みすず書房)

 みすず書房HP 『最後の猿まわし』紹介ページ https://magazine.msz.co.jp/new/09587/

 第26回「あの頃は猿まわしがいた『最後の猿まわし』」


・ハードボイルド古道具屋冒険私小説『金は払う、冒険は愉快だ』(川井俊夫 著/素粒社)

 note試し読み https://note.com/soryusha/n/n0a753ed9391f


・ヤラセと情熱と伝説の裏側『ヤラセと情熱 川口宏探検隊の「真実」』(プチ鹿島 著/KADOKAWA)

 東京ポッド許可局 第556回「私的流行語大賞2023」

 第28回【別冊積ん読ざんまい1・後編】私がしたいのは冒険じゃない


・我々は赤ら顔のおじさんを受け入れられるか『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆 著/河出文庫)

 第34回その出会いは運命だった『ベートーヴェン捏造』前編

 第35回見たいのは美しい嘘か、ありのままの真実か『ベートーヴェン捏造』後編


【カジワラ珈琲さんのベスト本】

・BLを超えて、人間関係が楽しい『いやはや熱海くん 1〜3巻』(田沼朝 著/HARTA COMIX)


・ほの暗らさもある異世界転生おじさん『Bye Byeアタシのおにいちゃん』(竹内佐千子 著/モーニングコミックス)


・この表紙から号泣する未来は見えなかった『VRおじさんの初恋』(暴力とも子 著/ZEROーSUMコミックス)

 note試し読み https://note.com/violencetomoko/n/n843596d1358c

 

・一日の終わりを見守ってくれる漫画『ねこに転生したおじさん 1』(やじま 著 ※電子書籍)

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00:09
この番組は、誰もが知っている名作から、あなたの知らない日記すぎる本まで、ゆるいトークで紹介する、読書系ポッドキャストです。
改めまして、こんにちは、的文庫です。
こんにちは、梶原コーヒーです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
泣いてますか、お犬さん。
泣いてます、すみません。
いえいえ、生活音として顔を流すみたいな。
本当にただいま犬様の介護を待った中の、そうなんですよ、梶原コーヒーなので、すみません、ちょっとお耳ざわりなところがあるかもしれませんが。
いいんじゃないですかね、犬好きな人とか。
犬が好きで、ずっと生まれたときから犬のいる環境で育ってきたので。
そうなんですね。
そうなんです。今何代目?1、2、3、4代目かな。
そんなに?
私、結構皆さん長生きしてくださってて、外飼いでも13年ぐらいだったし、今のは初めての室内飼いだったんですけど、17歳かな。
そんなに長生きですね。
だから精一杯本人も生きているんだなって思います。
歩いてくれたりはするので、お散歩とか、そういうのはいいんですけど。
犬飼いさん、老犬飼いさんたちのツイッターとか、今はXですか、ああいうのを読みながら励みしているっていう。
やっぱり今すごくペットも長生きして、飼い物問題っていうのがあるんだなっていうのは。
そうなんですよ。都会だとツイッターさんがいるらしいんですよね。
そうなんだ。
あとなんだろう、老犬ホームみたいな。
グループホーム的なやつですか、犬の。
多分、デイサービス的な、わからないんですけど。
もちろんカントリーサイド山形にはなく、家族一丸となっているみたいなところなんですけど。
それだけやっぱりニーズがあるってことですよね。
そうなんですね、きっとね。
今日ほら、今年読んだ本のみたいな話をするじゃないですか。
2023年のブックオブザーイヤー、今さらなんですけど。
開けてから何したってんだって話なんですけど。
そうそう、でもなんか、去年じゃなくて、今現在なんですけど、
それこそ介護の、犬の介護の件で、
つづいさんってわかります?漫画家の。
彼女がクリアーか何かに、老犬介護っていうか、老犬と過ごした日々の漫画を最近書いてくださっていて、
なんかすごくそれって老犬あるあるなことが書いてあって、
03:00
今老犬と過ごしてる、老犬を介護してる人とかが読むと、
ああ、なんかわかるみたいな感じの漫画を書いてくださってて、
今結構それ励みになってます。
なるほど、ペトロスって今ももちろんあるでしょうけど、
一時期すごく話題になっているような気がするんですけど、
その先駆け的な感じでうちで100件の野良屋があるわけですけど。
そうですね、野良屋って絶対読めない。
途中まででもうダメですか。
いなくなっちゃうパターンと、その後にまた別の猫を飼って、
その猫は結構大往生するんですけど、
だからそれも半分介護みたいな感じの話になってくるんですよね。
でも100件自身ももうおじいちゃんだから、
どんどん介護みたいになってるみたいな。
今の日本と同じ。
だからすごい先駆けてるエッセイではあると思うんですけど。
そっか、読んでみようかな。
最初の野良がいなくなっちゃうんじゃないですか。
あれでもね、ずっと野良屋といって、
泣く日々のところを読むだけで、
ちょっとうろ覚えなんですけど、
風呂を見ても、風呂の蓋の上にね、
いたなーと思って涙みたいなところを見るだけで、うめつですよ。
いや、あれはペット飼ってらっしゃる方は、
ちょっと泣くした直後とか、読むのつらいと思いますね。
ねー、読めない。
でもなんかね、
次の猫が来ても、お前じゃないから、
みたいなことをずっと言い続けるみたいな。
お前は野良の代わりにはなれない、
っていうのをずっと言い続けながら飼ってるっていう。
野良の好物はお前にはやらない、
みたいなことを言ったりとかして、
相当こじらせてるんですけど。
こじらせてるけど、その気持ちもわかる。
なんかやっぱ先駆けてるなって感じはしますね。
そういうところが。
そうですね、私そこまで言ってないので、
そこのパーとか読みたいかな。
いや、いいエッセイだと思いますよ。
ほんと途中で泣き疲れてやめたっていう。
いや、でもあれは飼ってなくても泣きますよ。
つらい。
もう先生仕事になってないじゃないですか、みたいな。
もうなんかちょっと悲しみで体力削れてない?
大丈夫?百景みたいなぐらい。
そうそう、仕事もしないませんか?みたいな。
仕事もそうだけど、
あなたいい歳だからさって体に触るよ、
そんな悲しみに暮れちゃってるとっていうぐらい、
悲惨に暮れるっていう。
ねえ、ほんと。
でもね、今読むべき本かもしれないですよね。
もしかすると。
そうですね、今ペットを飼おうとしてる人とか。
06:00
この覚悟があるか?みたいな。
そうそう、なんかほら、老後面倒見る覚悟があるかもあるし、
今マイクロチップ入れない問題とかもあるので。
そうですよね。
私のうちはもうほんと年取ってるので、
入れないことにしようって言ってるんですけども、
やっぱり若い犬だったら入れておいたほうが、猫もそうですけども、
迷子になった時に少しでも見つかるような。
いますよね、なんか張り紙貼ってある。
そう、とかね。
あれを見るたびに猫は帰れたんだろうかって思いながら。
震災とかもね、やっぱり猫ちゃん特に逃げ出しちゃうっていうので。
そうなんですよね。
そういうのにも通じていくかもしれないですよね。
途中で猫ちゃんがいなくなってしまうっていうロス感とか。
猫が特にいなくなりやすいですよね。
だからまずは野良屋を呼んでから買うっていうのを
決めづけたらいいんじゃないですかね。
こういうリスクもあるよっていうことですよね。
そうそうそう。
ほんとすいません、ちょっと話が逸れましたね。
今回はもう正月もだいぶ過ぎて、
しかも正月じゃ正月なのかっていうようなね、
そんななんかね、正月感全然ゼロなところから
なんとなく2024年始まっちゃいましたけど、
去年読んだ本についてまだお話ししてなかったので。
そうですね。
ちょっとそれについて今回は話していこうかなと。
いつもの恒例のピックオブザイヤー回にしようかなと思ってるんですけど、
まあね、2023年、2人とも本をなかなか読めない年だったっていうところは。
ですね、だから本当ね、去年漫画は飲み物だという話をしてましたけど、
漫画すら飲めなくなっているっていう。
いよいよですよね。
私もでも去年12冊ぐらいしか読んでなくて。
少ないですね、的さんにしては。
12冊ですよ、12冊。
12冊、多分今までの記録つけてきた中では、
もうダントツに最低の冊数ですね。
もう去年はちょっと試験勉強に石駒ざるを得なくて、
テキスト読んでも活字の欲求が満たされたっていう感じだったんですよね。
ああ、なるほど。
もうみっちりテキスト読むんで、もうそれでいいよっていう感じになっちゃって。
活字、要領的には来るみたいな。
それ以上活字入る余地なしって感じで。
なるほど、読書といえば読書。
読書といえば読書。
仕事もすごく詰まってた時期だったんで、
ちょうどこんな仕事までやることになってたっけみたいな。
わかるわかる。
09:00
あれ?みたいな。
なんかめっちゃ増えてない?みたいな感じで。
あれ?みたいな。
あれ?みたいな感じで、一気にちょっと仕事量が増えて。
そうそう、コロナ禍マジック?みたいな。
なんかちょっとびっくりするぐらい増えて。
そこに試験もあり、夏の試験が終わって、
終わった後も全く脳みそが動かないっていう。
やっと読めるようになったのが12月ぐらいからですかね。
いやでも本当にちょっとしょうがないですね。
しょうがないです。しょうがないですよ。
今年はまたそのターンに入ってはいるんですけど、
だからあっという間にもしかどうのこうの言い始める時期になるので、
4月になっては。
なのでその間にちょっと時間を見つけろって読むとか
なんかしていかないとなって感じですけど。
そうですね。
まあそんな話なんですけど。
去年読んだ本で、その12冊の中からですね、
よりすぐりっていうところになるんですけど、
ほとんどポッドキャストで紹介している本がほとんどになってしまうので、
なんか目新しい本を紹介するっていうのは今回あんまりないかなってところですかね。
その12冊の中からやっぱりベストに選ぶ本って言ったらこれだろうなっていうのが、
ベストっていうかテーマみたいなのが結構明確にでも決まってた年だったなと思ったんですけど、
2つテーマがあって、冒険の書と、
もう一つが、やらしと捏造の世界。
その2本立てだったなって感じですね。
そうですね、冒険の書結構多かったですよね。
冒険の書多かったですね。
冒険の書的なやつだと、2023年ベストが最後のさるまわしですね。
良かったですね。写真も良かった。
調子が本当に良くて、
さるまわしの兄貴のおじいさんの背中に乗ってる猿で、
ちょっと雪に降られている写真が、
これに一目惚れして、5000円ぐらいするんですけど、
私がここで買わなかったら後悔するなと思って、
他の人に買われたら後悔するなと思って。
例の和田さんホイホイのお店ですよね。
そうです。中国のさるまわしを20年間追っかけたというノーフィクションですよね。
2000年代でまだ2000人のさるまわしがいたっていうのがすごいし、
この著者の人との出会いも、
どっかの駅で取材をせたらさるまわしが通り過ぎて、
ついて行ったところから取材が始まるっていうのが、
すごい冒険の書だよなっていう。
聞こえてきそうな感じじゃないですか。ドラクエの始まりの街。
すごいそんな世界まだあったの?2000年代に。
ですよね。
しかも電車に不法乗車して、さるまわしたちが中国各地に巡業に行くんですけど、
12:05
私もその電車に乗せてくれと、一緒に不法乗車させてくれって頼み込んで、
著者の人が途中ちょっと足手纏いになってないかっていう感じになりつつ。
人のこと耐えちゃダメだよみたいな。
途中下車して一人だけ飯食いに行くとかやってるんですけど。
人手なしみたいなこと私は話してるような気がするんですけど。
根性ねえなとかいうことで。
それだけ普通の人には耐えられないような過酷な旅をさるまわしたちはして、
生計を立てているっていうところなわけですよね。
なんていうか冒険みたいなことをしながら、
中国各地を巡って、どのようにさるまわしの授業をしているかっていうのを密着したドキュメンタリー。
ただ20年もかけてると、
この2000年代の中国ってものすごい勢いで経済成長してるわけじゃないですか。
それに伴った社会のあり方っていうのもすごい勢いで変わってるわけじゃないですか。
だから昔はさるまわしとかしてると結構人だかりができて、
それなりに稼げたっていうところはあるんですけど、
もう2000年後半ぐらいになってくると、
さるまわしを見て動物虐待だっていう風に言われたりとか、
今まで受け入れられたものが価値観が変わってきちゃって、
だんだん受け入れられなくなってくる。
そういったような話とか、
あとはさるまわしは衛生的に良くないとか、
それはSARSが流行ったっていうのもあって、
そこから結構取り締まりが厳しくなったりとか、
あと不法乗車も駅員さんわかってるんですけど、
見て見ぬふりをして、見なかったことにしてやるから早速乗れみたいな。
ここだったら乗ってもいいからとか、
そういう風にしてくれたのが、
法律でガチガチにもう今後一切ダメですみたいな。
その優遇が効かなくなってくるっていうか、
なんかそういう社会の進歩はしてるんでしょうけど、
それに伴って失われていくものっていうのも、
描かれてる本なのかなっていうのは。
そうですね。
2000年代ってそういうところがすごく変わったじゃないですか。
最後に残っていた昭和が一掃されていく感じっていうか、日本だと。
でも中国とかも世界的に同じなんですよね。
そうでしょうね。
絶対このiPhoneっていうかスマホの普及率とそこって、
比例してるっていうか加速度が。
今までだったら見逃してたけども、
誰かがそれをSNSにアップして、
こんなことしてるぞってなったら、
一気に何してるみたいになっちゃうから、
結局は取り締まらないととか。
でもそんな中で本当ここ最近っていうかね、
この2000年代猿回しがまだあったっていうのが、
15:02
すごい旅する。
まだこういう人たち2000人もいたっていうのが、
そこだけでまだときめきを感じてしまって。
そうですね。
まだ冒険の人あるじゃんみたいな。
だからね、まだ我々が知らないところに、
まだ冒険の人は続いてるっていう希望が持てる本でしたね。
でもなんかそのこの中でも猿を叩いたりとか、
仕掛けたりっていう演出はあるので、
やっぱり虐待だっていう風に思う人はいると思うんですね。
虫を叩いたりとか。
でもそれって演出なので、
実際叩いてるように見せて叩いてはなかったりするんですけど、
でもやっぱりそれがもう受け入れられない。
ただあのやっぱ写真とかを見てると、
何て言うんですかね、猿っていうか、
それこそさっきのペットの話ではないですけど、
カックなんですよね。
何だったら猿と一緒に座ってる写真とか見てると、
どっちが猿なのかどっちが人間なのかわからないぐらい馴染んでるんですよね。
お互いが違和感なく。
猿と人間とかじゃなくて、
一緒に何か生活するものっていうか、
そういう写真っていうか、
たたずまになってるんですよね。
この本本当に写真が素晴らしくいいんですよ。
写真素晴らしいですよね。
味わいが本当に良くてですね。
写真集出してほしいぐらい。
この人もともと、
この著者の中国名なのでなかなか読みづらいんですけど、
マンホンジェさんっていう方なんですけど、
もともと写真記者なので、
写真が専門家の人なんですよ。
文章も書いてて、新聞社とかに勤めてたりとかして、
自分でもいろいろ本を書いたり、
あと写真ですね。
写真を主にして本を出してるような方なので、
写真が素晴らしくいいんですよ。
絵になる、それこそ映えるような写真も撮るし、
かといってちゃんと報道的な写真とか、
あとは資料的な写真とかも撮れる方なので、
すごく写真がいっぱい載ってるので、
ちょっと高めにはなってるんですけど、その値段は。
ただやっぱりこの写真っていうのは、
なかなか見る価値あるよなっていうような。
アングルもいいし、色合いも私好きな色合いだったんですよね。
カラーの。
これ確か三鶴書房のホームページに
そう、入れるんですよ。
もしちょっと概要欄にリンク貼っておきますので、
今回からノートの方にも配信の記事とか
少し載せるようにはしているので、
いいですね。
そちらにもリンク貼るようにしますので、
興味のある方はぜひ見ていただきたいなっていう写真ですね。
そうですね。
サルマワ司会も聞いていただきたいですね。
そうですね、サルマワ司会も。
すごいどころ満載な。
ほんとこういう冒険の書があるっていうのはいいなって思いながら。
18:03
興奮しながら読んだっていう一冊ですね。
はい、良かったですね。
いい話でした。
いい話っていうか、色々考えさせられる話ですよね。
いや、ほんとそうでしたね。
で、冒険の書でまだ紹介してなかった本。
ていうか、ポッドキャストの方に載せてなかった本で、
去年読んで面白かったのが
金は払う、冒険は愉快だっていう
ハワイ都市王さんという方が書かれた小説。
小説っていうか半分詩小説なのかなっていう。
短編集なんですけど、
これはトリュー社っていう小さい出版社から出ていて
半径も四六番かなと思いつつ
四六番よりちょっと小さいっていう
謎の半径なんですけど、
小さい出版社だからできる感じなのかなっていう。
この著者の方が古道具屋をやってらっしゃる方で、
その日常を元にして書かれた古道具屋冒険小説。
古道具屋で?
そうそう。
古道具屋って本当にいろんなところに買い付けっていうか
買取を依頼されるので、
行ってみないとまず金になるものがあるかどうかわかんないし、
行ってみたら行ってみたで、
なんか化け物屋敷みたいなところにたどり着いたり、
ゴミ屋敷みたいなところにたどり着いたりして、
依頼者もなんか得体が知れないじいさんとか。
怖い。
そういうような依頼が結構あって、
なかなか冒険なんですよね。
そうですね。
一個間違えて冒険なのか怪談なのかみたいな。
そうそう。
だからそのゴミと虫みたいなのがいて、
物の中からお宝を探していくっていう意味では
トレジャーハンティングみたいな仕事なのかなっていう。
そっちかどっちかっていう冒険というよりも。
街中にあるインギンジョーズみたいな感じの。
地味だな。
巨大な椅子が転がってこないけど。
そうそう。ゴキブリが大量に出てくるかもしれない。
怖い。
泥棒に襲われて逆にコテンパイに乗すとか、
そういう話がいっぱい出てくるんですけど。
河合俊夫さんという方自身が昔、
スイスっていうテキストサイトを運営してたって言って、
なんか読んだことあるって思って、
2000年ぐらいかな。
高校で初めてネットに触れ始めた頃に
たどり着いたサイトで、
すごい文章を書く人いるなと思って。
テキストサイトっていろんな人がいろいろ書いてた時期で、
すごい流行ってたんですけど、
その中でも抜きんでてすごいなっていう文章を書いてる人と
っていう印象があって、
言葉すごい汚いんですけど、
暴言の嵐なんですけど、
ただ読ませる文章なんですよ。
前に話した時は中島ラモ的なっていう、
あの辺とか、あと平山沼とか。
あの辺好きな方、たぶんこれも好きなんだろうなって感じですね。
21:05
勢いがある。
そして文章力がいいから、
言葉が悪くてもなんかスリルと入ってきてしまう系。
12編ぐらいあって、
1個だいたい20ページぐらいで読める短編なんですけど、
落ちもつくっていうし、
なんていうかちょっと心に残るような、
笑える話もあるし、しんみりする話もあるし、
なんとも言えない苦味が残る話もあるし、
やっぱりこの人上手いんですよね。
あの時代はそういう人多かったですよね。
なんかやっぱり小説家になりたかった的な人が、
すごく自分の表現を世に放っている喜びを得て、
書いているような人たちが多い時代だったじゃないですか。
またSNSとも違って、
ちゃんと文章としてまとめて出すみたいな。
なんかそれこそ苦労と裸足で文章を書いてくれる人って、
こんなにいるんかっていう。
そういう時期でしたね。
今みたいにそれこそいいねとかがすごい付くとか、
そういうわけでもないから、
割と自己満足的なところで書いているところは、
あったのかもしれないですけど、
それにしてはすごい吸引力のある文章を書く人だなっていう。
普通の人は経験しないようなことを経験している人なので、
逆歴がだいたい中卒、水商売、ひも、放浪、アルコール依存症、
ホームレス、会社員、結婚を経て、今は関西某所でフル道業経営なので、
なかなかこんなにコンプリートする人いないだろうっていう。
そうですね、生きててよかった。
途中でもうこの人死んでるのかなって思ってたんですけど、
もしかしてあの人?ってなった時に、
この人生きてたんだっていうのがまず最初の感想だったので。
生きてて文章を書いてて、
そして本まで出してくれててよかったなっていう。
本としてまとめて読めて、
いやーよかったなっていう人でしたね。
日常系冒険小説?
そうですね、その人自体がね、人生冒険みたいな感じのね、冒険っていうか。
ハードボールフル道具や小説っていう、そんな感じですね。
でもそういう経歴でやってこれる人はやっぱりね、
言葉のチョイスが上手いんですよ。
いやーこれちょっとね、小説家だってなかったら寂しいなってただろうなっていうぐらい。
ひもでね。
ひどいですけど。
こんな冒険の書2冊ですね。
冒険の書とはまた別に、嘘と偽りの本ですね。
これもなんか今年結構テーマだったなって。
なんかね、集まってくるんですよね、こういう本。
集まるというか、手にしたわけではない。
これもちょっとベストと競ってた部分はあるんですけど、
やらせと情熱、川口探検隊の真実という、
24:02
徳島さんが書かれた、門川から出てる本ですね。
これめちゃくちゃ面白かったですね。
この回も聞いていただきたいですね。
この回どこにありましたっけ?
この回どっかでやってるはずですよね。
アスタンの回とかに何かあったような気がしますね。
入ってるのかな、埋蔵金の話とかしたら。
埋蔵金の話した。
どうしようもない回ですけども。
いやーほんとくだらないことしか話しないですよ、あの回は。
でもちょっと長らぎ聞いてほしい。
そうですね、あの回は本当に死刑の直前ぐらいの時だったんで、
頭全然動いてなかったっていうところかなって感じですけど。
川口博士探検隊って、私これリアルタイムでは見てないんですけど、
でもやっぱり冒険と言ったら川口博士探検隊ですよ。
そうですね。
伝説のテレビ番組ですよね。
相当のヘビみたいなね。
その話をつい2,3日前に美容院に行った時に、
番組制作してた人たちにインタビューしてた本があったんですけど、
私昨日ちょうどお客さんとその相当のヘビの話してたわとか言われて。
どういう経緯で相当のヘビの話になるんですかね。
2024年ですけどみたいな。
なんでそれ出てきた今頃って感じですけど。
でもやっぱりその世代の人には脈々と語り継がれていく。
その世代じゃなくても多分語り継がれていくんだろうな、今後もっていう伝説ですよね。
やっぱりあそこの辺は世代によってはくすぐるものがありますよね。
本当にこれやらせなんですよね、完全に。
脚本があってこういうのを撮りに行くぞって言って。
今から考えるとこれちゃんと海外ロケとかもやってたりするんですげえ金かかってるんですよね。
お金があった時代の話ですごい低予算で作ってたっていうようには言ってるんですけど、
多分今こんなバカバカしい番組に金使えるかっていうと難しいんじゃないかと。
そう、バカバカしいことにお金が使える時代ですごいですよね。
本当に埋蔵金もそうですけど。
ショーのタイトル読むだけでももうワクワクが止まらなくて。
落差30メートル宙吊りの放送作家とか、海蛇手掴み10匹のセリとか、
ワニと戦い虎を担いだ牙隊員とか、ジャングルで死にかけた男とコンゴで軟禁された男とか、
こんなワクワク止まらないタイトルが目白押しなんですよね。
だからね、今だとコンプライアンスギリギリじゃないか、もうアウトじゃないですか。
もうアウトじゃないですか、こんなの。
コンプライアンスも労働基準法も全部違法ですよ、こんなの。
やらせなのでっていうところで。
27:02
でも多分これ見てたが、そんなのやらせだって、作り物だって、分かってた上で楽しんでるんですよね。
そうそうそう。
そういう時代だったんですよ。ちょっと半話題で見るみたいな。
でもこの本を書いた著者のプチカシマさんは、こんなすごい話ってあるんだって、小学校の時見て衝撃を受けて、
明日の新聞はこれが一面に載るに違いないって、みんなこの話題で待ちきれないに違いないって思ってたのに、
なんか新聞とかに載ってないし、誰も話題にしないし、なんでって思ったらしいんですよ。
なんかね、それすごく夢があっていいなって思ったんですけど、その思いがこの本を大人になってから書くきっかけになったみたいな。
実際嘘だったんだけど、ただ嘘を作るにも本気で取り組まないと人を信じさせることはできない。
少なくとも本当にいるって信じる、信じた人がどれくらいいるか分かんないですけど、
ただそれが本当にエンターテイメントとして成立するぐらいの嘘として成り立つにはやっぱり相当の情熱。
嘘をつくにもなんていうか、情熱がないと嘘ってつけないし伝わらない。
ただ単に本当にそれこそくだらねえで終わる、しょうもねえで終わっちゃうんですけど、
それをやっぱりワクワクドキドキ見せるための番組を作るにはどれだけの情熱とか、
それこそ時には血が滲むような努力とか。
本当に血が滲んでると思いますけどね。
そんな努力する必要あんのかとか。
あとそれこそ川口博史はピラニアに指噛まれてたりとか色々。
現地でそれこそ相当のヘビ捕まえに行く時の話とかも。
ゴムヘビをいっぱい用意しなきゃいけなかったんだけど、いっぱいヘビがいるシーンを撮りたいから。
でもやっぱりゴムヘビじゃなくて生のヘビが一番なんだよねっていう。
だからヘビがいたら捕まえるっていうのが番組のADの仕事だったみたいな。
そういう苦労とか、語られないところに冒険があったなっていう。
どっちかっていうと裏側の方がね。
あと土井香島さんが今東京ポット許可局っていうポッドキャストに出てるんですけど、
その中でこの本について話す時にすごく面白い話をしてて、
川口探検隊がなんで番組打ち切りになったかっていうと、
そのきっかけになった番組がまた別にあって、
バイトショーみたいな番組でドキュメンタリーを撮るみたいな番組をやってたんですけど、
その中、当時のヤンキーを追って取材するみたいな回があった時に、
中学生のヤンキーたちが下っ端の射程みたいなのに野球を入れるシーンみたいなのがあって、
それを止めないで撮ってるのはいかがなものかみたいな。
そりゃそうですよ。
30:01
で、それもNHKとか他のニュース番組で取り出されて、
やっぱりそれがやらせばったんじゃないかみたいな話で問題になって、
それの波及で川口探検隊もちょっとダメなんじゃないかみたいな話が出てきたっていうのをしてたんですけど、
ただあれも、当時ヤンキーの取材に関わった人のプロデューサーだったか、番組に関わった人の話を聞いたら、
あれって、やらせるっていうよりは、やっぱり人ってカメラが回ってると何もしないでいるっていうのはなんか気まずいというか、
逆にね。
逆に縁に過剰になるっていうか、
こっちには頼んでないんだけど、こうしたほうが盛り上がるんじゃないかと、こういう絵が見たいのかっていうふうに、
向こうがちょっと縁に押してしまうようなシーンもあったっていうふうに書いてて、
それをやらせではなくて、やりっていうふうに呼んでて。
なるほどー。
なるほどーっていう、確かにそういうのってあるかもなって。
だからドキュメンタリー番組とか見てる時も、これどこまで本来の姿を撮ってるのかなって思ったりする時もあるんですよね。
やっぱりこういうものを求めてるんじゃないかっていう。
撮られる側も意識しちゃうっていうか。
自然体のままでカメラの前にいることができるのかっていう問題を話していて、なかなかこれ奥深かったですね。
あーそうですねー。だから良質なドキュメンタリーはやっぱりドキュメンタリー映画作家。
そうですねー。
そして良質ではないものはやっぱり我が家探検隊みたいになってしまう。
この中でも散々言われてはいるんですけど、嘘が悪いってわけじゃないんだと。
メディアってもう全部本当じゃなきゃいけないのかってそういうわけじゃなくて、
これはあくまでもこういう作り物だよと。
やっぱりフォローが必要だよねっていう話はありましたね。
特に小さいお子さんとか見た時に全部本当だって思われると、ちょっとさすがにそれはまずいよねっていうシーンもあったりするので、
そういう時はこれはお話だよっていうか、後々フォローする必要はあるんじゃないかなっていうのは言ってましたけど、
全部が全部、じゃあ作り物が全部ダメだとか、そういう話とはまた違うだろうと。
それはそれでエンターテイメントの幅をすごく狭くしてしまったり、逆にやっぱりそれはそれで陰謀論とかそういう変な嘘に騙されやすくなっちゃう。
免疫がやっぱりなくなってきちゃうっていうか、嘘を見る目っていうか。
そういう危険性も示唆してたり。
あと昔のテレビ局に関わってきた人たちは、地味猛虜みたいな、それこそ妖怪みたいなプロデューサーとか、最後の最後に仕掛け人のプロデューサーが出てくるんですけど。
33:00
すごいですよね、この人の話も。
全部を肯定することはさすがに難しいんですけど。
でもやっぱりテレビとかエンターテイメントって何なんだ。
で、そこで語られる真実って何っていう。
嘘って何なのっていうのを考えるには本当にこの本は堅苦しい学術よりもすごく考えさせられる本かなっていうふうに思いましたね。
この間の回の米東弁もそうですけども、やっぱり真実が見たいわけではない観客っていうか、普通の赤裸のおじさんが見たいわけではない観客もいたりするわけだから。
そこのバランスが崩れちゃうとどっちにしてもダメ、転覆しちゃう感じはするんですけど。
そのギリギリのラインを上手くしてた番組だった気がしますよね。
一発で嘘だってわかるけども面白いっていう。
わかるんですよね、嘘だっていう。
絶対わかりますよね。
いやでもやっぱり夢はありますよね。
わかった上でそういうの見てるんだからいいじゃんって。
でもたぶん今はなんでそれがダメなんだろうなっていうのをずっと考えてて、やっぱり騙されたくないんですかね。
どうなんですかね。でもね、そんな今だったらね、ほんとね、あんなところにこの世の中に蛇がいるわけがないみたいな、そういう変なエビデンス出してくる人とかいるじゃないですか。
そう、そんなのわかってんだよみたいなこっちがさ、みたいな。
それは今撮るとこじゃないんだよなっていう。
そう。
心霊写真とか見てても、そんなのいるわけないじゃんってわかったていでキャー怖いって言いたいんだよっていう。
ひねくれてるのかな、それはそれで。
どうなんですかね。
それこそやっぱり免疫の違いなんじゃないですかね。
嘘を嘘として楽しむこととか。
この間何かで見たのが、今回の大河ドラマで、その時代に殺人を犯したまんまの格好で家に戻るっていうのは汚れになるからみたいな。
だからそういうのがドラマでは描かれてたけれども、実際にはなかったはずだみたいなのがあって、専門家からすればそうだろうと。
そうですね。
そういうのもちゃんとね、実際はそうだったっていうのは大切だけれども、それをどこまで現実とドラマの境目っていうか、ソースとかを求めすぎじゃないだろうかっていう。
そうですね。ちょっと厳密じゃないと、本当にあったことじゃないと描いてはいけないみたいな。
そうしたら、教国夏彦どうなるって話になってるけど。
それとまたスライドしてさっきのベートーベンの話もなっちゃうんですけど、これもなんかキャッチーな、超熱キャッチーなタイトルなんですけど、ベートーベン熱像って。
これだけで買ってきたっていう感じなんですよね。
こっちは前回と前々回の配信を聞いていただければなんですけど、ベートーベンの実は電気が熱像されてて、しかも一日両まで熱像されてるっていうとんでもない事実が発覚したっていうところからの、じゃあなんでこの人は熱像に関わった人がシンドラっていう方なんですけど、なんでその人が熱像しちゃったんだっていうところをひも解きながら、
36:22
ただそこだけだとかなり下世話なゴシップみたいな感じになっちゃうんですけど、ただこの本自体がもともと論文として書かれてるものから一般向けに書いてあるので、
その時代背景とか、他の事例とか、この人たちがどういう時代に生きてたのかとか、そういうところも結構掘り下げて書かれているので、
なんか軽いタッチの割には情報量めちゃくちゃ多いっていう、なんか結構面白かったんですよね、これも。で、なんかこの話をそれこそ紙切りながら美容院でちょっと話してて、なんかそれこそ大河ドラマで、三谷幸喜さんっているじゃないですか。
みなさんご存知の、2、3年前の大河で鎌倉殿の十三人。もう大ヒットじゃったじゃないですか。ただ大河ドラマは全部そうだと思うんですけど、美谷幸喜さんがインタビューで言ってたのは、ちゃんと史実に基づいて書いてはいるんだけれども、ありそうでないラインを探って書いて、
やっぱそれがすごく、歴史と本当にあったかのように、来たと手紋した時が、それを見た人にそういうこともあったかもしれないっていうふうに思わせられるような脚本を書けた時が、一番グッとくるみたいなことを言ってて、これだよなっていうふうにちょっと思っちゃったんですよね。
でも脚本家の人は仕事ってそこじゃないですか。事実を全部書くんじゃなくて脚本だから。脚本だしお話として書いてるので、一応でも時代物だと一応そういう出来事があってっていう、一応歴史に基づいて書いてはいるけど、ファンタジーみたいな、そういう危ういラインではあるんですけど。
だからあれなんですよ、きっともうタイが捏造みたいなタイトルをもうタイがドラマでタイが捏造ドラマって書けば、もう丸く収まるんじゃないですか。
だからそれこそこの出来事、このドラマは実際の団体や人物とは一切関係ありませんみたいな面白い。
だからなんかこう、大切なのね、きっとね。
ただ、ベートーヴェ捏造で一番問題だったのは、それはドラマではなく電気として書いてるから、一応実際に人物について書いたっていう風に言ってたけど実はそうではなかったっていうのがすごく問題であったし、さらに言うとそれが資料として後世に伝わってしまうから、結局かけ離れた話が伝わってしまうっていうところですよね。
39:04
シンドラしてやったりみたいな感じですよね。
でも、最後の最後でアメリカから来たとんでもないオタクが全部ひっくり返してくるっていう、あの展開すごい胸アツだなって思いました。
胸アツ展開ですよね。私はそこが食ってきましたね。
オタクの敵は本当オタクっていう。
だってね、今だったらアメリカからドイツに行くって、まあヨーロッパにね、飛行機とかで行けるんでしょうけど普通に。
だって200年くらい前だったら船ですよ、行くの。船で涙かかって行くのっていう話だし、それしかも2回アタックしてるんですけど。
病気になって1回ちょっと諦めて帰って、また諦めきれなくて病気治ってから来るって。
そんでなんか130冊ぐらいある会話帳全部写すって。
えーそしてね、本当なの?それ本当なの?みたいな。
なんかこことここの成功して合わないんですけど、とか全部写させていただいた結果みたいな。
こことここの合わないようなんですけど、本当にこれで全部なんですかって聞いてくる。
いやーなんていうの、ほんとね、SNSなくてよかったねみたいな。
いやー図書館にまだたどり着いた時点で。
かなりやばいですよね。
ほんとなんかこう、やらせをする方も命がけだけども、それをこう…
暴きに行く?
暴きに行く。
暴きに行くわけじゃないんですけど、たぶん暴きたくて暴きに行ったっていうよりは、
ほんと純粋に、なんかこれの出典ほんと知りたいみたいな。
ほんと純粋なオタク心ですよね、あれたぶん。
ほんとその回も言いましたけど、ほんと魚君みたいなね、純粋な目で魚をね、見ていったら、
え、このなんか魚のなんか絵は違くない?みたいな。
ていうかこれが本当にいたとしたらすごい楽しみだから聞きに行っちゃおうみたいな。
怖いよ、消える滝に埋められちゃうよ。
ほんとにそういう感じでしたよね。
そうですね、あとこの本の面白かったのは、なんでじゃあ、
その嘘っていうか話が誠しやかに受け入れられていったのかっていう背景も結構面白くて、
やっぱ時代化、ベートーベンに対して求めてたもの、社会化っていうかですね、
そういうところも書いたりとか、リストが付いた嘘の話とか、あの話も面白かったりとか、
ちなみにリストのあの後大炎上して大変なことになるんですけど。
でもさっきのそれこそリストのしたことっていうのは、
結局さっきマットさんがお話ししたヤンキーのドキュメントの話じゃないですけども、
不調など演じちゃうっていうか、こういうのを求めてるでしょっていうサービス精神で、
42:01
リストとかなんかはね、動いちゃうところがきっとあったと思うので。
やっぱ期待に応えるっていうか、こういう、自分もそうだったらいいなって思ったかもしれないですけど、
やっぱりそういうふうに聞かれて、こっちの方が面白いだろうなっていうふうに思ってしまう?
そう、だから期待と傲慢さは紙一重だなって最近よく思うんですけど、
期待に応えるっていうことと、それって結構傲慢だなって思うんですよね。
期待に応えられると思ってるってことだから。
なるほどね。
だからみんなこっちがいいと思ってるんでしょ、それ僕やっちゃいますよみたいな、
リストの安直さと言いますか、軽薄さと言いますか、静寂じゃないところ。
あとはシンドラーにしても、こういう嘘の方がニーズがあるだろうっていうか、
もしかしたらそこにはものすごく私的な、個人的な感情とかもあったかもしれないですけど、
でもこういう方が見たいでしょっていうような、ニーズを組み取れる能力っていうか、
そこはあったのかもしれないですし。
だから本当に脚本家だったんですよね、ギリギリの線をつくっていう。
脚本家になったらよかったんじゃねえのって思うんですけどね。
本当に直せたんじゃないかと思いますよね。
そっちの方に才能があったかもしれないですけど、
ちょっとやっぱりそこを踏み間違えたなっていうか、道を間違えてしまったなっていう感じがあって、
ちょっと不憫だなっていうところもあるんですけどね。
そうですね。
だからなかなかこの本、奥深かったんですよね。
なんか的さんは本当その系の本が多かったですね。
いや大好きですね。
ぜひ配信と合わせて読んでいただければっていうところですかね。
そうですね。じゃあもう一回あれじゃないですかね、本のタイトル言っておいた方がいいんじゃないですかね。
1位は最後のサルマーシー。
2位、3位はさっきのやらせと情熱と冷凍弁熱蔵です。
キャッチーすぎる。
なんだろうな、2位と3位。
あとは金は払う、冒険は愉快だもん、合わせて。
本当なのか嘘なのかわかんない小説って意味では。
ちょっとどっちにも関わってくるのかなって感じですね。
そうだね、不思議なことなどこの世には何もないんだよっていう言葉を。
あーそうですね。
それもちょっと入れたかったですね。
あれはなんか10位に入れるっていうよりは、17年ぶりに読めてよかったなっていう。
そうですね。
そっちの喜びの方が大きかったです。すごく懐かしいなって思いながら読みました。
はい、よかったです。
私の方からは以上ですね。
私のターンもまたすごい浅いんですけども、毎年ね、
なんていうか、的さんの熱量の後に出す話が本当にふわっとしてて申し訳ないんですけど。
45:01
いやいや、いいですよ。
同じ圧だったら辛いじゃないですか、これ。
そうですね。
私も全然読んでなくて、去年なんかは。
漫画すらも消化できないようになっているんですけども、
その中で私、漫画ですね。
漫画でいくと、去年の1月に読んでいたんですけども、
いやはやあたみくんっていう、これは田沼麻さんという方が書いている漫画なんですけども、
BLなのか、バディ?バディでもないな。
ふんわりBL系の本なんですけど、人間関係の本かな、なんとなく。
なんか今Amazonで本の概要を読んでるんですけど、
あたみくんは学年一の美系で、惚れっぽくて男の子が好きっていう。
そうそう、なんだけども、どっちかっていうと恋愛の本っていうよりは、
あたみくんを巡る周りの人たちの掛け合いが面白いというか、
正しい人間関係のあり方みたいなのを書いてある本だなと思って。
別に誰かと恋愛関係になってとか、そういうのがテーマじゃないってことですか、これ。
そうそう、そういう話でもないんですよ。
あたみくんが好きになって、でもあたみくん、いろんな人好きになっちゃうんで、ほんとに。
そうですね、人間関係があと3人ぐらい出てて、え?ってなったんですけど。
惚れっぽいのか?
すごい惚れっぽくて。
気になる先輩がいて、その人に告白とかするんだけれども、告白というか独白というか、
でもその時の先輩の受け取り方とか、その先輩の家族の受け取り方とか、
その先輩の周りの友達とかとのフラットな感じっていうか、
これ理想的だよね、こういう世界はっていう感じの描かれ方をしている漫画で、
何回か読み直した、心地よくて読み直した本でしたね。
まだ内容に全然触れないところが私っぽいんですけど。
まあ読んでほしい。
漫画は内容を言っちゃうともう全部ネタバレみたいになっちゃうので、
ただただあたみくんが惚れっぽいっていう話と、出てくる先輩たちが本当にいいっていう。
同級生もいいんですけども、キャラクターがね、一人一人がいいキャラクターなんですよ。
とにかく不思議。不思議というか、個性的というか、
最近使いふるされてきてしまった言葉ですけども、
48:00
生きづらさっていうところもさっくり描かれているのかなとは思うんですけど、
ただその生きづらいっていうだけじゃなくて、
まあそういうのでもいいんじゃないっていう感じがふわっと描かれていて、
読もうと思って読まなくてもいいっていうか。
気負わないでそのまま読んで、
なんかこのキャラクターが好きだなっていうのをここで見つけていただければ本当にいいっていうような。
いいですね、確かにそういう。
2巻まで出てるんですけども、また2巻目になると2巻目になったで、
私の好きなキャラクターがまた不思議なことになっていくっていうところで終わってるので。
もう3巻目早くみたいな。
ただね、大阪弁なんですけども、すごくテンポが良くて、会話のテンポが良くて、
ぜひとも会話劇というところでも楽しんでいただけるのではないかと思うので、
何か読んでみたいなという人にはおすすめ。
あれですね、カラオケ行こう。
今大ヒット上映中ですけど。
和山山さんの本ともちょっと似てるけれども、また少し違う。
かなりシュールですかね、話は。
そうですね、両方とも両方ともって感じなんですけど、和山さんもすごく私好きで、
私も大好きですよ。
ファミレス以降でも、ファミレス2巻みたいな。
早く2巻。
なんでしょうね。
大きく出しましたからね、最終的に。
BLとかだと、私もBLはここまでじゃなくていいんだよなっていうか。
そうそう、そのギリギリのところなんですよね。
そこまで恋愛とか濃厚には求めてなくて。
私の中でも友情と恋愛って表裏一体というか、
対同性でも異性でも、わりと私は同じ感じの感情をいつも持つので、
それが恋愛とかじゃなくてね。
人として好きになっちゃうところがあるので、多分そういう話なんじゃないかなって。
犬を愛するように人を愛するっていうか。
その人の属性がなんだっていうんじゃなくて。
そうそう、その個人が好きになっちゃうので、
友達になると。
それが同性だったり異性だったり、そういうカテゴリーには入ってるけどっていう。
たまたまそれが異性だと恋愛っていう形に今は置き換えられちゃうけども、
ちょっと後にすれば、その人が好きか嫌いかっていう話になってくるじゃないですか。
そうですよね。
だから人が好きっていう感じの話かなっていう。
いやはやあたりくん。
だからすごく近い、自分の感情に近い雰囲気を。
51:03
だから惚れっぽいっていうのも、恋愛っていう言葉にしちゃうと惚れっぽいってなっちゃうけども、
人として興味を持ちやすいっていう感じ。
ちょっと気になる人がいっぱい出てくる。
なるほど。そうですよね。
そういう感じかもしれないですね。
やっぱこういう書き方をする小説っていうか漫画とか、あと何だろうな、映画とかなのかな。
そういうのって結構増えてきてるなっていうのは。
そうですね。
それが受け入れられてるのかなっていうのは。
すごくなんか、一時期からBLとか、BL、昔BLなんて言ってなかったですから。
単美系だったんですから。
単美系ってすごいなって思うんですけど。
特別な何かっていうのもあったし、
そういう特殊な言い方あれですけども、やっぱり特殊なカテゴリーっていう形で読まれてたのが、描かれてたのは、
かなりそこがフラットになってきていて、男性同士だけじゃなくて女性同士のものもあったりしますけど、
別に恋愛が絡まないけどっていうような話とか。
恋愛なのか友情なのかっていう、そこをコントラストが曖昧な関係性っていうか。
あと憧れとかね。
そういうのが割と温度が高くなく書かれてる。
だから、なんかそんなに重くなくていいなっていう感じでしたね。
田沼麻さんが書いてる49日のおしまいにっていう、また別の短編集があるんですけども、
そっちのほうがどっちかといえばBL集とかGL集が漂うような感じがあったりするんですけども、
そっちもそっちでよかったです。
もうちょっと恋愛感情に重きを置いてるような話が多いんですけど、
それでも読ませるんですかね。読ませる本ですね。読ませる漫画。
ただ、せっかくイヤホイアタミくん読んでくださる方がいたとしたら49日のおしまいにも読んでもらえると、
そっちのほうでも好きな話が結構あります。
なんか本当こういう、不思議なじゃないですけど、
グラデーションがかなり曖昧っていうか、そこを別に区別する必要があるのかっていう感じの書き方をしてるお話って、
本当にこの最近すごく増えてなっていうの。
だからなんか、読み手としても選択肢が増えたっていう感じですかね。
そうですね。全然経路は違いますけど、
藤本たつきさんのルックバックとかも、
54:00
あれだって女性同士の憧れの話でもあると思うんですよね。相手に対しての。
でもあれって本当に男女にしてしまえば、恋愛としても書けると思うんですけども、
それは女性同士で書いてて、友情とかそういうので書いてるけども、
そんなに友情と恋愛と憧れを区別しなくても、もういいんじゃないかっていうターンに入ってるのかなっていう気がしますね、漫画。
こういう系のは。
ルックバックもすごく好きなんですけど、そんな感じで、あと2冊軽く紹介したいんですけど、
あ、3冊かな。
あともう1冊が、バイバイあたしのお兄ちゃんっていう、これは竹内幸子さん。
竹内さんは沼の中で腐爆を迎えますっていう本を書いてて、それも面白いんですけど、
この方は女性なんですけども、やっぱり同性のことがお好きな方で、
なんですけどこのバイバイあたしのお兄ちゃんは早い話が転生者なんですけど、
おじさんたちが美少女に転生するような。
ファミニックじゃないですか。
ファミニックおじさんじゃないですか。
私は何も予備知識なく読んじゃって、
面白いというか、そこはかとなく漂う暗さがある本なんですけど、
それを他の方の感想を見たら、男性の生きづらさが書いてあるって書いてあって、
そこまで初見で読み取れなかった私の浅さというか。
でも男性だけじゃなくて、いろんな意味で生きづらさを書いている漫画なんですが、
絵柄もそんなに暗くないし、読みやすい。読みにくい人は読みにくいのかな。
でも個人的には内容がとても良かったですね。
これってちなみに電子書籍とかで売っているものなんですか?
私電子書籍で買いました。普通の紙でも売ってます。
全然聞いたことがなかったので、どこでこういうのを見つけてくるんですかね。
これはフォロワーさんから教えてもらったのかな。
前も言ったんですけど、何人かすごい信頼しているフォロワーさんたちがいて、漫画に対して。
その人たちがお勧めしているので、読んだら良かったっていうのですね。
そういう人は大事ですよね。
私たちが失神になるというか、転生者多かったですね。
転生したいんですかね。
転生したいのか、でもおじさんが美少女系、バビニック系多かったですね。
なんだろう、願望?転生したい。
もう一冊が、これもまた表紙が結構強烈なので、普段だったら自分は手に取らないなと思ったんですけど、VRおじさん。
57:06
なんかそれは聞きました。
VRおじさん。VRおじさんはバビニックの回ちょっと話したのかな。
いや、バビニックの時じゃなくて、また別の回で聞きましたね、それ。
今度それがNHKドラマ化されるっていうので、私ちょっと震えたんですけど。
震えてるなーって思ったんですけど、VRおじさんの初恋っていう。
すげータイトル。
そう、すごいタイトルだし、結構どうしてもね、普段だったら絶対私は手に取らない系なんですけど、
暴力トモコさんっていう方が書いてて、冴えないおじさんですよね。
氷河期世代、同じぐらいですかね。
ロスジェネシー世代のおじさんが、会社ではうだつの上がらない、どっちかというとディストラ要員になるようなおじさんが、
VRの世界では、かわいい女の子として生活しているんですけども、
VRの世界でもそんな花々しく生きてるわけじゃない感じなんですけど、
そこにめっちゃ花々しいVR美女がやってきて、お友達になっていくんですけど。
この猫耳っぽい、うさみっぽいお姉さんですか?
すごい露出のあるお姉さんなんですけども。
読んでいただければ、これもちょっとネタバレになっちゃうんですけども、両方おじさんだったんですね。
だけども、そこから恋愛なのか、友情なのか。
現実の方では友情であり、VRの世界の方では恋愛なのか、ちょっとそこら辺の境界線がわからないんですけども、
なぜかすごく刺さってしまって、私はこれはね、なんか号泣しちゃったんですよね。
まじっすか。
この表紙からは、ちょっと自分が号泣する未来見えなかったんですけど、
1回ぐらい読んで、3回とも号泣しちゃって。
まじか。
世代的に刺さるのか、なんかこう、いたたまれなさというか、
なんだろう、すごく胸に刺さった本だったので。
今紹介した3つとも、後書き的なのもすごく良かった気がするんですよね。
著者の方の、あれ、私のお兄ちゃんはなかったかな、後書き。
確かVRおじさんも、あたみくんの方もそうですけども、後書きが良かった気がするんですよね。
そういう、最近後書きがある漫画。漫画って後書きありましたっけ、昔から。
カバーの表紙、カバーのところに作者の最近の近況みたいなやつ書いてあったりはしましたけど。
でも最近確かに後書きあるな。
最近後書きがあって、なんかその後書きにグッとくることが。
私後書きすごく好きなので、小説とかでも後書き回読むときもあるぐらいなので。
1:00:03
ネタバレになっちゃう。
ネタバレになるところから。
確かにな、最近後書き書いてくれますね。
ですです、なんかそういうのに昨年はやたら触れた気がしますね。
バビニークおじさんの話してた回もありましたね。
何でしたっけ、ゆるレポ、なんかその中に確か。
そうそうそうそう。
レポートの書き方の方をなぜか紹介していて。
その中にバビニークおじさんが出てきて。
バビニークおじさんが言って、なんだこれはって。
なにバビニークってなったんですけど。
で、なんかネホリンハポリンの特集みたいなのでバビニークおじさんやっててます。
だから結構NHKってそういうとこ攻めてるテーマ持ってくるときは持ってくるんですけど。
そうですね、だからそれがこの本をたまたま出るフォロワーさんも読んでて。
まさか梶原さんがこれ読むと思いませんでしたみたいなメッセージをいただいて。
その方から今度ドラマ化されるらしいですよっていう話が来て。
でもあれなんか冴えないおじさんじゃないですねあんまりみたいなその役者さんが。
その時にこの世代で冴えないっていうのってあまりいないですよねっていう話になって。
なんかもうちょっと上の世代だと絶えないおじさんすぐにぴったりな人たちが結構いるじゃないですか。
そうですよね。
古田新田さんとか。
いいですね。
いいですよね。でも古田新田さんだとちょっと歳行き過ぎてるんだよなみたいな。
まあ確かにな。
やっぱり50代ぐらいのほんとこの失われっぱなしの、冷凍すらい。
されっぱなしのすらいは。
表霊庫から出されたことがない世代を表す冴えないおじさんっていうのはあまり今俳優さんに少ないのかなと思って。
そうですねなんかちょっと。
個性派すぎちゃう場合もあるし。
みなさんまだ若いんですよね。
そうなんですよね。
40代の人とか見ててもまだこんなに若いのかと思って。
そうでそれを考えるときにあれ表書き世代やっぱり余裕ないから俳優とかにもなる人少なかったとか思っちゃって。
意外とこうねああいうのも親の支援とかなんだろうね。
そこは大きいと思いますよ。
働きながらとかっていうのがなかなか難しい時代になってくると、俳優さんとか難しいかっこいい俳優さんとかはね。
出てくることがあってもその2枚目3枚目4枚目ぐらいの立ち位置で成功していく人が排出されなくなるんじゃないかっていう。
それはなんかハリウッドの話でもありましたよね。
結果、俳優になれるのって親の収入の高い家庭じゃないと出てこないんじゃないかっていうのはなんか海外の方でもすごく話題なんですよね。
だからなんかそういうのも時代的にもったいないなっていうか。
1:03:03
そうですよね。だからその俳優になれない野良の人たちがYouTubeとかに流れてきてるじゃないですか。
あーなるほど。
自分でやったるわっていう感じの。
だからそういうのまで繋がっちゃうんだなっていうのを最近感じてましたね。
なんかでも本当バーチャルの世界になると本当なんて言うんですか。
見た目は何本でもカスタムできるので、一見ルッキーズムの問題が絡みそうな感じもしつつ、最終的には人と人との繋がりになっていくっていうか。
その他の肩書きとかそういうものが全部取り払われていくっていうか。
カテゴリーっていうか、現実の世界では絶対出会わないであろう人たちが出会うみたいな。
そうそう。でもルッキーズムとも繋がっていくんだけど、中身はおじさんですよっていうね。
バビリックの方は本当不思議だったんですよね。表現でかいというか。
そう、だから最終的におじさんだってわかって好きになるっていうことは表面でもないんじゃないのかなとかね。
なんかね、そこら辺もこれからどんどん理解が進んでいくのかもしれないですよね。
ルッキーズムとは何ぞやみたいな。
今まではほらね、見た目重視っていうのはいかがなものかっていうところだったけども、そっかまた一歩進むんじゃないかっていう気がしますよね。
それもあるし、やっぱりおじさんの生きづらさっていうか、今までだと結構やっぱりフェミニズムって女性のっていうところ、ジェンダーとか女性のっていうところは結構大きいし、今も多分そうだと思うんですけど、やっぱりそれって女性もいるけど男性がいてっていうところもあるので、そこってなかなかやっぱり参加してこなかった。
だって女性のってなってしまうと男性ってやっぱり参加しづらいよなと。
ただそれって、そういう問題ってどうして起こってるのかっていうのはもちろん男性側の方の話も考えないと見えてこないだろうし、そこってすごい語られるべきことっていっぱいあるんだろうなっていうのは思って、だんだん最近その声が出てきたなっていうのは見てて思うので。
そうですね。あとは今の日本に限って、世界のそうなのも日本に限って言えば、もうこの世代の生きづらさですよね。おじさんもおばさんも今めっちゃ生きづらいっていう。
そうですね。全世代生きづらいのかもしれないですけど。
全世代の世代によっても男女さっていうよりは、今の若い人たちはだんだんジェンダーレシーになってきてるからこそ、もう一丸となって生きづらいみたいな。
時代がね、たぶん彼らが大人になった時に、50代ぐらいになった時に、今の氷河期よりもまた違う大変さが待ってるから、なんだろうね、みんな大変だね、頑張ろうねっていう感じはするんですけど。
1:06:12
そんなところで、最後のおまけ的な感じで、ブック・オブ・ザ・イヤー番外編みたいな感じなんですけども、私が一番、昨年救われたままがまた転生ものなんですけど。
お前どんだけ転生したいねんって話したんですけど。
でも、たぶんこれは目にしたことがある方すごく多いと思うんですけど、矢島さんっていう方が書いてる、猫王子と言われてる猫に転生したおじさんですね。
私も読んでます。
今、ほら、私絶賛犬様の介護中じゃないですか。そうすると、これの更新の時って大体散歩に出てるか、散歩から帰ってきたかっていう、夜中の介護の大体中間時点なんですよね。
その時にこれを読むと、今日も一日終わっていくなとか、なんかこのどうでもいいような内容に救われるというか。
ねしなにちょっと読んでも薬にも毒にもならないけれども、なんとなくふわっとした感じで一日が終わっていくような気がして。
なんかこれはお守りのように読んでいる漫画ですね。
心があんまりざわつかなくて読めるみたいな。
そうそうそうそう。どうしてもツイッターにしても何にしてもざわついてしまうので。
そうですよね。
自分のタイムラインだけ読んでればざわつかないんですけども、やっぱり目に入ってく情報があるじゃないですか、いろいろと。
そうですよね。
そんな中で何でもない話が出てきてくれるのが、ちょっとよりどころになるというか。
寝る時やっぱりうわーっていうやつ見ちゃったりとか、あとなんか変に考えさせられるようなことを読むと。
そうそうそうそう。
気になって寝れないみたいな。
だから何にも考えないで、ただただの優しい世界だなと思いながら寝れるというので、夜お仕事されている方、夜ちょっと疲れている方におすすめ漫画ですね。
確かにな、おじさん絶妙ですよね。
そう、絶妙なんですよ。
で、何も別にね、社会に対して何か訴えるわけでもなく、ただ猫がかわいいってことを訴えるだけの、おじさんが愛らしいぞみたいな。
おじさんって何だろうな。おじさんってすごいファンタジーな生き物ですよね、今となっては。
そうですよ、今となってはファンタジーですよね。
妖精かなって感じですけど。
そうですね。なので私はこの転生物って、いやはやアタミくんは転生物じゃないですけども、他転生ですべて。
なるほど、梶山さん転生したかった。
転生したかった説ですね。さらにおじさんで転生したかったみたいな感じの、おじさんが転生するがこんなに流行ってるんだっていう。
1:09:03
確かにおじさん転生しまくってますよね。
転生しまくってますよね。
ね、なんかね、転生物でしたね。完全に現実逃避したかったのかもしれないですね。
SNSで漫画に出会い、SNSの短い漫画で癒される、そんな年ですね。
今年もそうなると思いますけど、本当今年も何個かいい漫画に出会ってますけど、来年のまとめに入れたいと思います。
梶原からは以上です。
はい、ありがとうございました。なんかこう、2人の去年追い詰められて逃避していく様が本に現れてるなっていう。
本当ですよね。
現実的な本読んでないみたいな、2人の冒険知るか嘘の本読んでるか、転生するかっていう、現実がためへんだったなっていう感じですかね。
本当に現実が大変ですね。でも今年もいい本に出会いたいなと思いますね。
そうですね。まあちょっと時間もあれなんですけど、とりあえず積んでる本みたいなやつも最後さらさらっと紹介していこうかなと思うんですけど。
これは10年ぐらい読みたいなと思って、手に入れたのは結構最近なんですけど、
夏子、沖縄密貿易の女王っていう。またこういう密貿易とか書いたらホイホイ買っちゃうので。
これはあれですね、ノンフィクションで、奥野秀司さんという方が書かれたノンフィクションで、沖縄を終戦してからですね、
景気事態と呼ばれていて、1946年か51年までで、誰もがほぞって密貿易に関わる異様な時代だったと。
誰にも頼れない代わりに最確度胸一つで大金を掴むことができた時代であったっていう、なんかすごい夢のある話だなとか、うっかり思っちゃうんですけど。
そうですね、ゴールドラッシュにいた何か比較先近的な。
戦後って多分闇市とかあって。
混沌としてますからね。
ごちゃごちゃしたところからね、いろんな最確のある人たちがね。
生まれてくるというか。
そう、生まれてきたというところがあったんだと思うんですけど、
その中で、そういったうぞうむぞうの一癖も二癖もあるような連中をですね、束ねていた人っていうのがいて、
それが女親分と言われた夏子っていうのがいて。
女性なんですよね。
まだ若いんですよ、この人。
30代かな。
亡くなったのも30そこらで亡くなってるんですけど。
そんな若い女性がですね、彼らの束ねてたと。
ただ、親分っていうので、ヤクザの親分みたいな感じじゃなくて、束ねには束ねたんですけど、協調していくというか。
そういう人たちを束ねて、また大きいものと取引をしていくっていうようなことをしてた人がいて、それを追ったドキュメントっていう。
1:12:04
その夏子さんの写真が表紙に載ってるんですけど、
なんていうか、でも眼光はなんていうか、鋭いっていうか、目力はある方なんでしょうけど、
沖縄の方らしい目鼻立ちがはっきりした。
でもそんなに大柄な方ではないんじゃないかな。
座ってる写真なんでわかんないですけど、普通の方といえば普通の方なんですけど、
そんな方が沖縄の伝説となっているっていうのが面白いなと思って。
これ出た時からちょっと気になってたんですけど、なかなか読む機会がなくて。
何かで見かけて、これ買わなきゃなと思って買ってきたっていうやつがあって、
まずこれ読まなきゃなっていう。
これは言語が違えば世界も違って見えるわけっていう、色とか見え方とかを扱った本で、
ただその国によってこの言葉で何の色を指すのかっていう。
ほら、日本人って青っていうのを、結構緑色のものも青って言うじゃないですか。
青信号が青って青くはグルーではないですよね。
どっちかっていうとグリーンですよね。
でも青って言うし、葉っぱのことも青葉って言うし、
結構青って呼ぶものってブルーとはまたちょっと違うものを指すよねっていうのとか、
そういった話が書いてあるのかなっていうので、適当に買ってきたっていう本がずっと積まれてて、
これもそのうち読まなきゃなと思ってはいますね。
面白いですね。イタリアの人なんかはね、
わりとほら、イタリアだったかな、イタリアだった気がするんですけど、
ワインを見て育つから、赤に対しての種類が多いとか聞いたときありますけどね。
ボルドーの色に対してのこだわりというか。
そうですよね。囲まれてる環境によって見分ける目っていうか。
そうやって多分変わってきますよね。
なんか都会の人は黒とかグレーが好きらしいんですよね、意外と。
田舎に来ると青とか黄色とか好きなのは、やっぱり毎日見てるものの色、
空の色とか建物の色とか植物の色とかで、結構地域性があるらしいですけどね。
なんて言うか、言葉ではこれだけど、実際に見てる色、どの色を指すのかって。
難しいですよね。
そう、わかんないですよね、これ。
それこそ他人が見てる色って、自分が見てる色と一緒なのかっていうと。
そうそう、違うと思うんですよね。
それがまた言語によって変わってくるっていうのが結構面白くて、
ちょっとこれ読もうかなっていうのと、
これはミッキー・ナユタさんっていう方が書いてる、
会話を哲学する、コミュニケーションとマニュピレーションっていう、漫画に出てくる会話。
なんか表紙の帯にはうるせえ奴らの、
アルミコさん?
そうそう、それが一節っていうか一コマが抜かれてたり、
1:15:03
あとは鋼の錬金術とか、ワンピースとか、
みんなが知ってる有名な漫画の一コマを取り上げて、
そこでどういう会話が繰り広げられて、
それはどういう人間関係の背景があって、
どういう文脈があってこういう会話が成り立っているのかみたいなのを分析してるっていう。
読みたい。
この方結構、他の本とかでもこういう会話の、会話分析の本を出していて、
そこにジェンダーとかいろいろ絡んできたりとか、
それも結構面白かったですね。
これは新書なので軽めに読めるかなと思って買ってきた本ですね。
図書館で今予約待ちの本ですごい読みたい本があって、
予言が外れる時っていう。
最高だな。
有名な社会心理学のフィールドワークの本なんですけど、
どういう話かっていうと、
カルト宗教に潜入するんですよ。
潜入してフィールドワークするんですね、各社が。
それをまとめた本で、
どういうふうな社会形成されているのかっていうのを研究するんですけど、
途中でその予言が外れるんですよ。
予言をして、この日に世界が滅亡するみたいな予言をしている女の人がいて、
そこに200人ぐらいの信者が集まって集団生活してるんですよ。
それを信じて、もちろん。
でもその時に備えて生活してるんですけど、
予言が外れちゃうんですよね。
その予言の日の後も世界は続くわけですよ。
それをどのように授業していくのか。
面白い。
っていうのを社会心理学的に研究する。
認知的不協和についての事例として有名な本で、
最近NHKで100分で名著だったかな。
それで宗教の話をするときにそれが取り上げられて、
読みたいなと思ったんだけど、みんなそれで見て、
約束途中で、いつ読めるのかなって感じになって、
買ったほうがいいんかこれ、でも7000円以上するしなって思って、
ちょっとポンと買うにはっていうような値段なので、
ポロッと買ってくれないかなって。
ポロッと振ってこねえかなとか思いながら。
田中宗教本。
そうそう、田中宗教本。
それはちょっと読みたいなっていうのがあったりはしますけど。
今年も楽しみにこの収録を待ち構えようと思います。
夏休みちょっとまたいただくようになると思うんですけど、
春ぐらいまでには配信はやれたらなと思っておりますので、
今年も懲りずに聞いていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
番組へのお便りは、
1:18:00
寸読三昧TwitterアカウントのDMか、
概要欄に記載のメールフォームにて受け付けております。
皆様からのお便りお待ちしております。
それではまた次回まで、さようなら。
さようなら。
01:18:38

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