橋本大也のおすすめ本
ツイてるブッククラブ。
ツイてるブッククラブです。
この番組は橋本大也、石谷正樹、成光達夫がお送りする月に1冊本を読んでいこうという書評ポッドキャストです。
11月の課題図書を選んでいくんですが、
今月は1人2冊で書くことになります。
今まで3冊やってたんですが、2冊にしてみようということで、これが定着するのかどうかまだわかりませんが。
3冊だとどうも意見が割れて決まらない。
なかなか決まらないという事情ですね。
あと単純に長い。
1人3冊紹介してると長い。
そういうことですね。
どうしても3冊やりたい人は課金すればいいって成光さんが言ってました。
誰が誰に払うのかわかんないですけど。
課金すると3冊でも何冊でもいけるという感じで。
いきましょう。
順番は私、橋本が一番最初で、次が石谷さん、次が達夫さん、成光さんという順番でしたかね。
それでは私一番トップバッターです。
トップバッター、これは全力で紹介したいものすごい大物を持ってまいりました。
1冊目はですね、トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー。
ガブリエル・ゼヴィンという人が書いた小説なんですけれども、これはもう我々のために書かれたような小説で。
感動体験、絶対保証みたいなそういう、なんじゃこれは的なすごい本です。
特にこれはアメリカではもう100万部超えたのかな。
英語圏ではもうミリオンになっていると思いますが。
なぜかというと私たちの世代が全員買ったからみたいなそういう小説です。
舞台は1987年に始まるんですけど。
11歳のセイディという少女がいるんですね。
このセイディは本人は健康なんですけれども、お姉さんが発血病だったんですね。
それでお姉さんの通院している病院に自分もついていくわけなんですね、毎回。
暇なんですよ。
病院にはゲーム室があって、そこには怪我をして入院していたサムっていう少年がいたんですね。
2人は暇だからそこでスーパーマリオブラザーズを遊び続けるんですね。
ものすごい回数2人でスーパーマリオブラザーズをやるわけなんですよ。
その日が見舞いに来るたびに病院のゲーム室でセイディとサムはゲームに親しんで友達になっていくわけなんですね。
ただその時にたまたまセイディが隠していた小さな秘密がありまして、
セイディが隠していた秘密がサムにばれて2人の関係というのは唐突に終わっちゃうんですね。
子供時代のある一時期の話だったんですよ。
ところが8年後、サムは混雑しているハーバードスクエア駅で偶然にセイディの姿を目にするんですね。
その時に2人の出会い方も、ちょっとそれネタバレになるんで面白くないんで言わないんですけども、
あるゲームのキーワードを叫ぶことで2人はまたあの時のということで再会してですね。
セイディは結局当時MITコンピューター科学科の学生になっていて、サムはハーバード大学の数学科の学生になっていて、
疎遠になっていたんですけれども、話をしてみるとその後も2人は同じゲームを別々の場所で遊んできていて、
両方がゲームオタクなんですね。
2人は一気に統合して一緒にゲームを作ろうっていう話になっていて、
そこにサムのルームメイトのマークス・ワタナベっていう日系人ですね。
マークスっていうのが加わって、3人でアンフェアゲームズっていうスタートアップを設立するんですね。
彼らが作った3人のゲームっていうのは大成功を収めてですね、
瞬く間にゲーム業界の3人はロックスターみたいな存在になっていくんですけど、
ただ大ヒットの後って期待されるから辛いわけですよね。
重いプレッシャーがのしかかってきて。
あとセイディからすると、サムばっかりが男性のプログラマーとして注目される。
女性の私がプログラムをかけるとみんな思ってくれないみたいなところがあって、
2人は思い合っているんだけれどもぶつかるんですね、激しく。
ただそうやってぶつかり合いながら、
もう1人のマークスっていうのはプロデューサー的な人なんですね、クリエイターというよりは。
3人がぶつかり合いながら、それでもまた格好のゲームなんですけれども、
彼らが作るのはその格好のゲームがすごいんですよ。
コンセプト聞いただけで、それはすごいねっていうのが次々に出てくるのが、
この小説の中盤の読みどころでですね、
いや確かにそのゲームあったらすごいかもっていうものが次々に出てくるっていうものなんですけど、
この本多分ミリオンになった1つの理由はアジア系中心で売れてると思うんですけども、
アジア人がたくさん出てくるっていうのが1つはあって、
日系人も出てきますしね、なのでアジア系の人はすごい読みやすいです。
舞台はアメリカなんですけれども、
あと何よりもゲーム好きは絶対だっていう、
80年代から90年代に出てきたゲームが全部出てるみたいな感じで、
しかもその書き込みが厚いっていうことがあるっていうのがありますね。
あと実は文学が好きな人もよくて、
80年代とか90年代とかの文学っていうのもあるから、
80年代とか90年代に青春を生きた人たちにとって涙なしには読めない傑作なんですね。
あらゆる文化が出てきて、
日本人が知ってるものもゲームとかいっぱいあるので、
日本で訳されて今回、きっとこれ日本でも売れるんじゃないかなというふうに思ってます。
思い出のゲームたちのところの1つ目がメタルギアソリッドで、
帯が小島秀夫さんですもんね。
そうですね。
確かビルゲイツも、
帯入ってましたね。
みんなその世代、80年代、90年代。
ちょっとゲームとか言うと、
もうたまらない内容ですので、
1987年の最初の設定っていうのは、
その年にアメリカでスーパーマリオブラザーズが発売されてるんですよ。
だからそこから始めているということなんですけども。
あとパラマウントがすでに映画化権獲得しているので、
ハリウッドですごい映画として、
もう1、2年後には多分すごい有名になる小説かなというふうに思います。
なので、80年代、90年代のレトロっていうのもあるんだけど、
ベンチャーのストーリーでもあり、
恋愛のロマンス、すごいロマンスの話でもありっていう、
あと友情の物語でもあるんですね、熱い。
なので非常に読みごたえ、読みどころたっぷりで、
超おすすめの小説がやっと訳されたぞっていうのが1作目でした。
かなり熱く語ってしまいました。
石谷正樹のおすすめ本
次がとっておきドラえもん続々ブルルホラー編っていうので、
これはとっておきシリーズで、テーマ別にですね、
ドラえもんの面白い作品を集めたシリーズなんですね、これ。
これはホラー編なので怖いっていう作品なんですけども、
ドラえもん自体が怖いなと思いましたね、私ね。
なんかそのドラえもんのホラーといっても、
ストーリー自体がそんなに震えるほど怖い話があるわけではないんだけれども、
実はドラえもんって何気に絵が怖い。
目が笑ってなかったり。
ドラえもん自体も結構不気味なこといっぱい言ってるんですよね。
なので、あと結構容赦のない展開というのが。
僕、ころばし屋が大好きですよ。
10円払うと絶対に依頼主を守って、依頼した奴をころばさせるんですけど、
仕事は忠実で絶対なんですけど、10倍の金を払うと裏切るっていうね。
えーみたいな。金でいいんだみたいな。
そうですね。
だから決して絵が怖いとか、ストーリーが残酷とか言うんじゃないんですけども、
結構現代の物語よりも、実は結構残酷な発想とか。
F先生はね、怖いSFいっぱい描いてる人ですからね。
ドラえもんも実は、そういう大人の目線で見るとですね、
これシャレにならないこと言ってんなとかがあるっていうのを発見し、
そういう意味で怖い、面白い。
やっぱり独裁スイッチが入ってますね。
この中で一番メジャー化してる。
そう、一番メジャー化してる。
見方によってはね、ドラえもんはそれそのままでホラーなんだなというのを知ったというのがあります。
ということで、2冊目はドラえもんのコンピレーションを読んでみようということでした。
成光達夫のおすすめ本
それでは石谷さんお願いします。
私がですね、出たばっかりで、まだ手元に来てないのかな。
25日発売日なので、まだ出てない本なんですが、
中古神書のケマル・アタチュルク、オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父。
僕、実は何年前だ、2007年ぐらいかな。
イスタンブールに3週間いたことがあって、
イスタンブールに3週間いると、とにかくそこら上で名前が出てくる人物が2人いるんですよ。
1人がミマール・シナンっていう人で、
この人は実はその人の名前がそのまま大学の名前になってるぐらいの人で、
簡単に言うと建築の神みたいな人なんですよね。
要はイスタンブールにあるモスクというのはほとんどこのミマール・シナンが設計をしていて、
モスク建築といえばこの人。
イスタンブールって本当にあらゆるところにモスクがあるので、
これもミマール・シナンかこれもミマール・シナンかみたいな感じになるのと、
もう1人がこのケマル・アタチュルクなんですよ。
広場の名前には当然なってるし、
新宮殿ドルマバッシュという新宮殿もあるんですけど、
そこでも一番目立つところにアタチュルクの銅像が建っていて、
戦後、今のトルコの建国の父なんですけど、
今なお国民の英雄として崇められている人でありつつ、
要は今のトルコで使われている言葉もこの人が決めたというぐらいの人で、
トルコにしばらく行くと、
いかにこの人が国民全体の父として扱われているかということが結構染みてくるぐらいの人物なんですけど、
お前は何者なんだっていうのを日本語で読めるものが実はほとんどなくて、
昔からアタチュルクのいい本出ないかなってずっと思ってたらちょうど出たっていうものなので、
これはぜひ読みたいし、
いわゆる昔のオスマントルコ帝国っていうものから、
今のトルコに実は簡単になったものじゃないんだよっていうことを知る上でも、
ケマル・アタチュルクという日本ではそんなにメジャーな名前の人ではないですけど、
日本だと誰にあたるの?
3人ぐらい集めた感じですよね。
佐々木俊直の『この国をしまむ神話解体』
家康と伊藤博文と何とかみたいな、3人ぐらいの偉人を集めたぐらいの仕事をしている人なので、
トルコに興味がある人であればぜひ読んでほしいなというやつです。
新書なのもいいなと思う。
でも最近の新書は1100円もするんだってちょっと思ったりもしましたけど。
というのが1冊目。
2冊目が黒大王という漫画家の最近の作品集かな、一応。
一応、ナスっていうのが映画になったアンダルシアの夏かな、自転車映画で。
見ました見ました。
あれの原作を書いた人なんですけど、この人のデビュー作である大日本天狗刀っていう漫画があって、
僕のオールタイムベスト5には必ず入る漫画なんですけど、
この人は実はちょっと体が弱い人で、今全然作品を書けない。
もうこの10年以上作品をあんまり書けない人で、ポツポツ書いてるやつをやっとまとめたものが出たので、
これが漫画にしてはちょい高い、1500円ぐらいするんですけど、
なぜ高いのかというと、多分過去10年分ぐらい書き集めたので、実はかなりページ数があって、
中に書かれているのは、基本的には自転車関係のいろんなところで書いた連載を集めたやつで、
なぜ取り上げたのかというと、よくこの話をしている気がするんですけど、
天才漫画家の一人なので、演劇作家の中でも、とはいえ多作がどうしてもできない、体調の問題でできない人なので、
これが売れないと困るっていうファンの道国みたいなもんです。
ぜひ売れてほしい。これが売れるとまた黒のイオウがまた漫画を書いてくれるっていうところの意味も含めて選んだというやつですね。
基本的には全部筆で書く人ですね。
いつか大日本天狗堂も読んでいただきたいとは思うんですけども、
古さと明るさ、新しさが非常に同居している、非常に珍しい作家さんなので、筆で書いているというところもあるとは思うんですけども、
演劇作家の中でも何本かの指に入る天才漫画家の一人なので、ぜひ読んでほしいなというところです。
はい、以上です。
はい、どうもありがとうございました。
それでは辰夫さんお願いします。
一冊目は、皆さんご存知、佐々木俊直さんのこの国をしまむ神話解体っていう本ですね。
徳間書店から、これつい最近出てますね。
この8月、9月に出たばっかの本です。
これはどういう本かというと、そもそもの話としては、佐々木俊直さん、ボイシーっていう音声プラットフォームアプリがあるんですけど、
それの限定音声コンテンツみたいな配信してて、僕よく聞いているんですね。
その中で本書についての話とか一部エッセンスの話とかあって、面白そうだなと思って興味を持って読んでみたという感じです。
佐々木俊直さんの方は、僕昔からいろいろ読んでて、ゼロ年代だとWeb 2.0関連、懐かしいですけれども、
関連本とかGoogleの関連本とか、いろいろあったりとか。
このポッドキャストだと、去年に成功さんが、読む力、最新スキル大全っていうのを紹介して、
僕もあれ、あの後読んだんですけど、結構いろんなツールとかの紹介が面白かったんですけど、
そういうような感じでよく読んでるんですけど、ちょっとこれも面白そうだなと思って読んでみました。
どんな内容かっていうと、タイトル通りなんですけど、日本で語られているサナマザーの笑い回しを棚卸しして、
21世紀の現実に全くそぐわない古臭い神話の数々を笑い出すことを目的とした本です、みたいな感じのことが書かれています。
要するに、主に段階世代がアップデートされてないっていうことを、いろいろ批判するみたいな感じの内容ではあるんですね。
その中、テレビや新聞などのマスコミが、20世紀とかに作ってきたステレオタイプなものの見方みたいなのを引きずってるから、
そういう方たちのバイアスを正すんだ、みたいな話にはなっています。
例えば、庶民観客からかけ離れてるとか、市民目線を取り戻せ、みたいな言い回しっていうのは、
市民目線っていうのは、そういうピュアなものでは全然ないですよ、みたいな話をするとか、
あと、テクノロジーや科学は必ずしも人を幸せにしないとか、合理性ばかり追い求めていいのか、みたいな言い回しに関しても、
公害減ってるし、緑増えてるしとか、そういうような反論を述べたりとか、
そういう感じのパターンで、いろいろと話に進んでいく感じにはなっています。
で、よくあるそういう、なんだろうね、バイアス批判本なんではあるんですけれども、
実際、我々もそうですけど、大会ジュニアとか、それより若い世代にはこういう神話に囚われてる人はいないかなと思いきや、
読んでると、やっぱり自分の子供の頃はこういう話を信じていたし、みたいなのもポコポコ出てくるので、
その頃からそのままアップデートしていない人って結構いるのかもしれないところもあるので、
そういう人たちへの説得材料として聞き入れるとは思えないんですけど、そういうようなのもあったりします。
あと結構面白いのが、昭和世代とかマスコミ益はそういう視点があるので、
結構その左派的な、左翼批判的な話もいろいろ出てくるんですけれども、
佐々木敏夫さんはもともと新聞記者だったりとかして、新聞記者時代の上司が飲み会とかで、
過去の学生運動でやんちゃをした自慢話を延々と聞かされて、
もうちょっとそういう意味でアンチさ始まってる、そういう感じになってるっぽい話があって結構面白かった。
誰々が逮捕されたとか、どこどこに投石したとか、そういう話で盛り上がっちゃうらしいんですよ、その世代の上司とか。
あと2007年問題っていうのもそれ絡みで面白くて、
退職した段階世代っていうのが311あたりを契機にツイッターにガンガン現れて、
ちょっとその、昔ながらの日本の段階神話みたいなものでグダグダやってるみたいな話があって、
定量的なエビデンスはないんですみたいな話をしてるんですけど、定性的にはって話で、
政治的な過激のツイッターの文面にはある時期から日和見主義者だとか、
政権のポチだとか首を洗って待っていろみたいな、あんまり若者的ではない、
まるで昔の過激派のビラだったりとかに現れるようなものがちょくちょく現れるようになってるみたいなところで、
そういう人たちが暇になったからっていうのもあるんですけど、出てきてるみたいな話がちょっと面白かったです。
基本的にはトレードオフの社会だとか、弱者強者のバランスがあるとか、
絶対的な正義はないとかそういうような話に集約するんですけど、
バランスを取りながらこういう世の中の物事に向き合いましょうみたいな、
当たり障りのないというか、当たり前の結論には導いてるんですけど、
結構納得感のある話がたくさんあって整理されてて、
読んでいてある意味爽快で面白いなって、相変わらずの佐々木敏信氏的な感じで面白いなと思います。
鈴木大輔の『ネット欲になった父』
サクッと読めるので、これをベースにいろいろ議論するっていうのも楽しいかなと思って、
一冊目取り上げさせていただきました。
二冊目ですが、鈴木大輔さんというルポライターの方が書いた、
「ネット欲になった父」っていう高談社現代新書の本です。
この鈴木大輔さんというのはルポライターなんですけど、
有名なところだと最貧困女子っていう、
原刀写真賞から出て2014年出てる、結構話題になった本とか、
あと老人食いとかありますよね。高齢者を狙う詐欺の正体。
これも話題になっているんですけど、
そういう弱者を見守る目線的な感じのルポライターみたいな感じだと思うんですけれども、
このネット欲になった父という本なんですけど、
これはですね、ここ1ヶ月ちょっとで、
僕1ヶ月20冊とか15冊とかくらいのオーディオブックを読むというか聞くんですけれども、
その中で一番印象に残ったベストがこの本でした。
すごい超絶名作ってわけではないんですけど、
これ結構考えさせるっていうか、そういえばあの話は。
何回も比を置いて半数しちゃうくらいな感じに印象に残る本でした。
これはですね、どういう本かっていうと、著者の実体験なんですけど、
その父親がある時からも献虫献蟹のヘイトスラングを連発するようになったりとか、
テレビなど見ながら女性別質的なツッコミを入れたりとか、
ネット欲系のYouTubeにちょっと没頭したりとか、
そういうネット欲的な言動っていうのをするようになってきたと。
息子である著者っていうのは嫌になってコミュニケーション断絶とかしたりするんですけど、
その著者は自分で述べてるんですけど、左翼、結構左な、よりな思想ですって話なので、
なおさら絶対に愛入れない価値観だっていうことで、
ちょっと親子間のコミュニケーション、もう一切しゃべらないみたいな感じになっちゃって、
その後はお父さんはガンで亡くなられているんですけれども、
その後いろいろと、著者の方は疑問に思うんですね。
なぜ父はネット欲になったんだろうと。
いや、そもそもネット欲というレベルだったのかどうかもちょっとよくわからないし、
いや、そもそもネット欲っていうのはどこからどこまでなんだっていう定義の話もちょっと曖昧だなとか、
安易にネット欲と断罪するのはどうなんだとか、いろいろ考えて、いろいろと調べていくと。
もともと調べるうちにコミュニケーション断罪に対する後悔みたいなこともいろいろと話して書いてたりするんですけども、
遺品整理をしたりとかPCを確認するとなんか嫌韓検知フォルダがあったとか話とかもあったりとか、
あと家族とか親戚とか友人へのヒアリングもすると、
そうすると友人との対話にはそういう欲的な言動は一切ないよとか、そういうような意見も聞いたりとかして、
いろいろ謎が深まるんです。
自分といる時にはそういう欲的な言動をするけど、誰にでもではないらしいし、なんか程度も違うし、
果たして父は本当にネット欲だったのか否か、結末は本書を読んでいただければいいんですけれども、
という感じでちょっとミステリーっぽくもあるんだけど、
家族の絆的なものもあるし、歴史を掘り返すみたいなところもあったりとかするし、結構面白いです。
だから、著者は左翼的な人ではあるんだけれども、
単純にネット欲だって何事も断罪するというわけではなくて、
どこからどこまでがとか、そういうこともあるよねみたいな、
ある程度の心に幅を持った上でいろいろなことを判断しているというところで、
結構いろんな考え方の方でも楽しんで読めるかなと、楽しんでというのがあるかもしれないんだけど、読める本かなと思います。
これちょっと結構自分事も関連して、自分の父もある時なんか実家帰ったらYouTubeでなんか軍歌が流れるようなやつを見てて、
ん?さてはネトウヨかと思ったら、戦前戦時中のニュース映画みたいなやつをYouTubeでやったり、
映画館とかでそういうのが流れたらしいですね、当時はそういうニュース映画とかだったりして、
特にネトウヨではなかったみたいなところもあったりとかして、
我々年代の方では結構他人事ではないかもしれないところもあったりするので、
そういう面でちょっと一読したりする本かなと思いました。
ということで取り上げさせていただきました。はい、以上です。
はい、それではセイコーさんどうぞ。
はい、私が紹介する一冊目がですね、ハタ…メッシっていう小説ですね。
芥川小作家のハタさんが書いた本ですけども、ミニマリストが主人公の小説なんですね。
ミニマリストなんですけども、ちょっとブログもやってたり、
あと雑誌の編集の仕事、編集っていうか寄稿するような仕事もしてたり、
オリジナルブランドみたいなのも立ち上げてるような、ちょっとレベルが高いと言いますか、
ちょっとインフルエンサー的なミニマリストの方が主人公なんですね。
当然ミニマリストですからいろいろ物を捨ててる生活を続けてるんですけども、
途中ちょこちょこですね、自分の過去が良くないことをした過去が亡霊のように蘇ってくるんですね。
いろいろその出来事があまり良くない出来事が起こったりして、
物を捨ててもそういう過去の自分からは逃れられない的なストーリーな話なんですけども、
120ページぐらいなんでそんなに長くもない小説なんですけども、
ところどころこの畑さんが、畑さんってこれまでもオンラインサロンとかビットコインとかデイトレーダーとか、
その時々にワーって持ち上げられたようなものを小説にしたりすることが多いんですけども、
今回もこのミニマリストもですね、ちょっとブームになった面もあったんで取り上げてると思うんですけども、
ところどころその小説の中に、私たちもミニマリストに対して抱えてるモヤモヤみたいなのをぶつけてるようなところがあって、
それがちょっと面白いですね。
たとえばですね、
ステルということは高度な技術を習得せずとも効果や達成感が得られる。
貧乏人でも劇的な効果が得られるものだとかって、
才能もないのにステルだけでなんかちょっと一発のインフルエンサーになってんじゃねーよ的なディスがあったりですね。
あと、ステルというものをステルことや損切りには相乗効果があるとか、
ステにハマるのは物なんていつでも買えるっていう、
ちょっと純浮遊走的な人と、
あと限られた仮処分所得の中で幸せを感じようとする貧乏人のどちらかっていうのがあって、
確かに見てるとなんかすごい金持ちそうな、
キラキラしたツヤツヤなミニマリストと生活感あふれるミニマリストと二極化してるような感じがして、
分かるなーって思ってですね、
あと自分にも当てはまるのも過去の思い出よりも未来の自分が投影できるものがステにくいってあって、
私も結構古いものとかも遠慮なくある時思いついてステてしまえってわーってステることもあるんですけど、
意外に英語の本とかプログラムの本とか自分が勉強しようとか、
これからやらなきゃって思う本がなかなかステれなくてですね、
なんかもう典型的なそういうタイプだなーとか思ってですね、
あとステによる弊害っていうのも書いてあって、
あらゆるものをステ始めると新しいことを始めたり、
何かに集中して打ち込むことがやりにくいって書いてあった。
たしかに何事もやり始めると物は溜まるからできないよねとかって思ってですね、
ミニマリストですとかって言ってる人って意外に趣味も少なく寂しい人だなっていうのをあんにディスってると思うんですけど、
あと途中でこうその友達っていうか上司じゃない仲間みたいのが出てくるんですけど、
仲間の中で上手い人はその時々でこううまく変えていく人っているんですよね。
ミニマリストだーってこの主人公はミニマリスト一本でやっていくんですけど、
途中ログハウスで暮らしてみたりとか、
なんかその徐々に発生していくような人いるんですよ。
上手い具合に今度ミニマリストともにライフスタイルも提案するとか、
だんだん家族が増えたらちょっと違う方に発生していってっていうふうな、
そういうのもいろいろ面白いなと思ってですね、やりました。
小説ってこういうふうにいろいろね、著者次第でいろんなことが書けるから楽しいよね、いいよねっていうふうなのを思った小説でした。
この120ページで気軽に読めるんで、ぜひおすすめですということで、
1冊目このメッシーをご紹介しました。
NHKスペシャルの取材事例を含む中流危機について
2冊目がですね、高団社現代新書の中流危機っていう本ですね。
これよくある、日本は失われた20年30年間にもういろいろ経済拡散が広まって、
結婚できない人が増えてるとか、自家用車持てない人も増えてるとか、
趣味に若い人お金かけれないとかっていうふうな本で、
他にもそういう本っていっぱい出てると思うんですけども、
これさすがだなと思うのが、著者っていうか演習っていうか、
NHKの取材班の人がNHKスペシャルで放送したやつをまた新たに追加取材してまとめたやつなんで、
取材対象っていうか事例がですね、普通の人が出てくるのはもちろんですね、
中流の人が今生活が苦しくて手放したりせざるを得なくなった人とか、
若くて非正規社員なのでなかなか給料も上がらなくて、スキルアップしようと思って、
単独の例えばCADオペレーターとかそういうのだと、
そのCADのオペレーティングとか操作はすごくだんだん上手くなるんだけど、
人を取りまとめるようなスキルとかがなかなか育てなくて、
結局そこで頭打ちになってしまうっていうものとかの事例が出てくるんですけど、
さすがNHKだなと思うのは、元労働省の事務次官とかですね、
労働組合の幹部とかにもインタビューして、
80年代、90年代に事務次官だった方とかにこう遡って、
その時どうだったんですか、
なんでバブル期からこういう急に失われた20年になったんですかっていうインタビューをしたりとかですね、
あと大手メーカーですね、ビデオカメラを製造してたメーカー、一流メーカーにインタビューして、
普通だったら、普通の著者にだったら多分受けてくれないようなインタビューも、
相手がNHKだったらということでインタビューを受けてくれたようなのもあって、
そういう事例もあったりですね。
なかなか普通の一人の著者が書いたような本だと読めないような事例がたくさんあって、
面白いなと思いました。
最後はですね、大手ビデオカメラを作ってたメーカーは、
ものづくりだけだとちょっと厳しいし、中国の方に立ち打ちできないから、
画像を解析するっていうサービスにも取り入れて、
損害保険会社にドライブレコーダーの画像を提供するとか、
駅の人流の解析したりとかして、コロナとか、
イベントのときの人の動きとかを解析して鉄道会社に提供するとか、
そういうサービスを始めたとかっていう事例がありました。
この中流危機を、中流から日本がだんだん危機になっているのを脱却するためには、
学び直しとか、ITとかをうまく使ってとかARを使ってっていうのもあるんですけども、
なかなかやっぱり古い生産設備とかが残っている、それをいきなり捨てて、
ITとかプログラミングに行って、日本全体が行くっていうのは難しいものもあると思うんで、
すぐには人も、私たちの世代が残っているうちは厳しいんだろうな、
今の厳しい人たちとか少子化になって、
全体的にすっきりしたらまた新たなあれになるのかなと思って、
私たちが死後の世界に期待しようという感じに、
ちょっと暗いですけど、そんな感じの印象を持ちました。
これが私の今回紹介する2冊でした。
はい、以上です。
はい、どうもありがとうございました。
これで8冊揃ったわけですね。
この中からこれまでと同じように、1位と2位をそれぞれが行っていくということになります。
じゃあ発表順でいきたいと思います。
最初は私だったんで、
佐々木敏郎の政治指向小説
私はですね、1位が佐々木敏郎さんの、
この国を蝕む、神話解体、市民目線、テクノロジー指定、
テロリストの物語化、反権力、長いな。
佐々木敏郎さんのことはもう20年以上前から知っているわけですが、
実はあんまり読んだことなくて、またあった意見をですね、
これを機会にぜひ読んでみたいというふうに思ったんですね。
はい、なのでこれが第1位です。
第2位が、若干似てるんですけど、
中流機器、NHKスペシャル取材班。
これはデジタルイノベーションとリスキリングとかが結構扱われていて、
今ちょうどとても読みたいなと思っていたところなので、
あとNHKならではの要素がいっぱいあると言われていたので、
それはとてもいいんじゃないかなと思って、これが2位です。
では石谷さんどうでしょう。
トゥモロー&トゥモロー&トゥモローとメッシに関する興味
はい、1位はですね、
本の帯を見てそこにゼルダと書いてあったらしょうがないので、
トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー。
ゼルダは僕の中では世界一のゲームなので、しょうがないです、これは。
2位が、中流機器。
これはちょっと興味があるジャンルではあったので、
NHKがまとめてくれたんだったらちょっとそれを読んでみたいなという感じですね。
はい、どうも読んでいます。
では辰夫さんどうでしょう。
僕は1位がメッシですね。
物を少なくしようという生物主義というのを昔唱えていたこともあったりもするので、
このポッドキャストで毎年ね、今年の抱負でそういう話をしてた。
そういうのもあるのでちょっと興味があります。
トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー
2位はトゥモロー&トゥモロー&トゥモローですね。
これ何かでレビューみたいなのを読んでちょっと気になるなと思って、
さっき調べてみたんですけどダイヤさんのブログでした。
私は英語で読んで、すっげーって言って。
マッチポンプ的な感じ。
ということでこちらです。
実はこれワイヤードも特集記事を出してたんですよ。
アメリカと日本両方で。
ただものが和訳されてないんであんまりその記事が話題になってなかったんですが、
やっぱり結構特別な本かなと。
以上です。
ありがとうございます。
じゃあセイコーさんどうぞ。
私も1位がトゥモロー&トゥモロー&トゥモローですね。
80年代、90年代のゲームが好きなのでということもありますが。
それを出されちゃしょうがないよね。
欧米の小説なのにアジア人がいっぱい出てくるっていうんで、
欧米の小説って意外に背景がわからないとよくわかんないみたいなところも時々あるんですけど、
これはそういうこともあまりないのかなと思って、
ちょっと没頭できそうですので読んでみたいなと思いました。
この国を蝕む神話
2位がこの国を蝕む神話がですね、
ネットとか掲示板とかですごいいつも喧嘩してる人たちとか喧嘩をしない人いるんだけど、
何なんだろうなとか思ったりしてるんで、
もしかしたらそういうのも出てくるのかなとか思ったり。
私も佐々木利直さんの本、昔は結構読んでたんですけど、
この頃そんなに読んだことがなかったので、
久しぶりに読んでみたいなと思いました。
読む力は読みましたけども、
それ以降ちょっと読んでなかったんで、
その前後も読んでなかったんで読んでみたいなと思いました。
はい、これが1位と2位でした。
はい、ありがとうございました。
ということは1位に2つ選ばれてるんで、
トゥモロー&トゥモロー&トゥモローということになりました。
これ想定もいいですよね。
いい想定だなと思って。
そうですね、これは面白いと思うんで。
現代が刺さるのでいいと思われます。
ちょっとアメリカっていう点で、
我々が見てるのと違う部分もあればせよ。
しかし重なっているので十分面白い。
ゲームは比較的他のカルチャーに比べれば
やっぱり重なってるところが多いですよね。
そこの違いも楽しい意味ではありますよね。
自分が分かってるんであればここ違うなとか同じだなとか
そうそうそうそうそう。
あとは、翻訳多分良いと思うんで。
英語版だとタイトル変わってたりゲームの。
そもそもスーパーファミコンじゃないし。
そういう問題があったんですけど、
多分それはちゃんと日本語化されてるんで。
まあそうでしょうね、きっとね。
さらに、じゃあ是非トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー。
ちょっと長いですけどね。
もう一回来るんだみたいなね。
小説だからね。
じゃなくてタイトルが長いなと思って。
トゥモロー&トゥモロー&トゥモローみたいな。
もう一回来るのかよみたいな。
2回はあるけど。
これはねシェイクスピアか何かなんですよ。
そうですよね、なんかもじってますよねこれね。
じゃあそういう感じで、楽しみに。
次回皆さん読んでいただきたいと思います。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。