00:04
こんにちは、ツイてるブッククラブです。7月になりました。
2023年も折り返し、今月も課題図書を選んでいきます。
順番は、辰夫さん、聖光さん、石谷さん、そして橋本の順でやっていきます。
では、辰夫さんからお願いします。
はい、辰夫です。
若者の読書離れ
じゃあ、1冊目はですね、若者の読書離れという嘘。
これは平凡写真書から出ている本で、著者は飯田一史さんという方で、
これはライターの方で、ウェブ小説の衝撃とかいう本とかを出されたりしている方です。
で、これどういう本かというと、若者の読書離れという嘘、タイトルそのままなんですけど、
紹介文だと、最近の若者は本を読まないのは本当なのか。
中高生に読まれている本の綿密な調査と分析を通して、10代の読書の実態を検証する。
まさにそういう本です。
で、僕も、そうですね、電子書籍のアフィリエイトサイトとかやってたりする関係で、
どんな人がどんな本を読むのかっていうのがすごく興味があるので、この本を読んでみたんですけど、
これね、結構ね、面白いんですよ。
で、第1章とか4章あるんですけど、第1章の前半の2、3割部分が、
10代の読書に関する調査ということで、傾向とかの話があるんですけれども、
小中学生の読書率っていうのは、最近下がってるような気がしないでもないんですけれども、
実は2000年以降V字回復していると。
それなぜかっていうと、お子さん持ってる方ご存知かと思うんですけど、
朝の読書タイムとか、強制的に本を読ませる時間っていうのが、
官民共同で、そういう策をどんどん強制的にやってるので、実は結構子どもたちは本を読んでいると。
で、じゃあ高校生はどうかっていうと、
実はですね、高校生そういう強制的に読ませるみたいな義務教育じゃないからないので、
実はですね、1960年代から、平均読書数っていうのは月ほぼ1冊、1.4冊とか1.3冊とかで、
ずっと変わらないんですね。
そうするとなんか、自分たちが高校生のことはよく読んでたの、最近のから読んでないとか、
いうことは実はなくて、実は全然変わってないってことが言われたりしています。
ネットとかスマホの登場で、なんかこう読書減るのかなと思うと、実は大きく変わってないと。
まあどっちかというと、差があるのは家の人が読書を読む習慣があるかどうかみたいので差があるくらいで、
あんまりネットスマホだから減るってことはあんまりないみたいです。
というような基本的な話とか、中高生向けを、ラノベとかの、そうですね、
ラノベがライトノベルとかが2012年をピークに半減しているのは、中高生向けをやめちゃって、
小説家になろうとかの投稿サイトから書籍化するってことをやると、
実はもうメイン層がちょっと上に上がっちゃうっていうことがあって、
なんかラノベ自体はあんまり伸びてないけれども、代わりに自動文学的なものとか、
ライト文系とかそういうのが伸びてますよみたいな話があったりとか、
あとその面白かったのがTikTokでですね、TikTokで本を紹介すると、
すごいバズって若い子たちにすごく売れるみたいなのが、
ちょっと何年か前に話題になってたじゃないですか。
実はそういうので紹介されている本っていうのは、紹介される前から、
学校読書調査のランキングっていうのがあるんですけど、
そもそも上位の定番の本だったり、定評がある本とか定番人気の本が、
そういうTikTokで紹介されてっていうので、
そこですごい火がついて、とかっていうわけではないっていうのが真相だそうです。
なので全く異名な本で、TikTokでそこからバズるっていうのは、
もうほとんどないっていうことだそうです。
なんかそのハズレを引きたくないシーンで、紹介者もそうだし受け手もそうだし、
そういう保守性みたいなのがあるんじゃないかみたいな議論があったり。
確かに聞いたことのない本をいきなりTikTokで聞いたから、
メジャーなものとかそういうのを紹介してるってことだよ。
だから効果はあるかもしれないけど、かなり限定的でネットバズで消費されてるだけみたいなのが実態っぽいです。
だから我々もうかつに飛びつかなくてよかった、TikTokで我々も宣伝しようみたいなことを
飛びつかないようにしたほうがいいですね。そもそもそのつもりはないんですけど。
2章以下はこの調査が大量に中高生や若者が読む本を読んで、読まれる本のパターンですね。
一応3大ニーズの4つの方と、ちょっとここでは説明しないんですけどパターンを抽出して、
実際に中学生とか高校生が読まれる本ランキングとかの本をカテゴリジャーのレーベルとかで色々分けて分析して、
これも結構面白いんですね。
これ読書ガイド、読書レビューとしてもすごい秀逸で、こういう本はこういうストーリーで、こういうポイントで受ける。
要するに登場人物の死が確定しているストーリーであるみたいな、いくつかそういう受けるジャンルがあるんですけど、
それの要素がこれくらいみたいな感じで分析をしています。
分析されてる本は多分実際我々あんまり読まない可能性が高い本がたくさん紹介されてるんですけど、
中身も知ることもできるし、さっき言ったみたいに読まれる理由であったりとか、読まれるパターン構造なんかも知ることができるので結構お得かなと思っています。
ということですね。これ結構面白いので、いくらでも語れたりするんですけれども、
若い人たちどんな本読んでるのかなって気になる方は是非目を通すといいかなと思います。
というのが1冊目ですね。
漫画版徳川家康
2冊目がですね、漫画版徳川家康です。
これ今、講談社文庫から出ているやつがあって、
これはですね、著者は横山ミステル&山岡総八です。
徳川家康、今大河でやってて、流れが来ているところがあるんですけれども、
この本はですね、原作は超有名な山岡総八の徳川家康っていう歴史小説なんですけど、
これ1950年から17、18年くらいかな、新聞の長期連載でやってる。
これめちゃくちゃ長いですよね。
めちゃくちゃ長いです。
で、吉川英二文学賞第2回を受賞する、1968年。
とりあえず良質な本であることはお墨付きがあると。
で、これどういう本かっていうと、1950年代らへんなので、
当時はもう狸親父的な、家康は小鶴らしい人だみたいな、
そういうイメージが世の中にはあったんですけど、
それをなんていうか、この本で家康は正義の人、王道の人だみたいなふうに認識を変えた名作ということです。
大河ドラマで、1983年の大河ドラマ、徳川家康だったんですね。
これが山岡総八のこの小説をベースにしていて、
僕も見ていた記憶があるんですけれども、
見ていたうちの父が、こんな善意すぎる家康がいるかって怒った記憶があって、
やっぱりまだうちの親世代とかだと狸親父イメージみたいなのがしっかり染み付いてるのかなと思います。
で、この山岡総八版を読んでみたいと思ったんですけれども、
これがすごく長くてですね、
Wikipediaを見ると、フルストの失われた時を求めて波の長さだそうです。
さすがにそれは手が出せないなっていうことで、
漫画版があって、それが横浜ミステリーによる漫画版なんですね。
横浜ミステリーといえば、皆さんご存じだと思う、
例えばゲーカンみたいなそういうネットミームで知られている三国志とかの漫画とかを書かれています。
で、漫画版だからかなり簡略化されてて、
サクサク読みやすい感じ。一日あれば全巻読める感じですね。
夜から読み始めても、一回徹夜するくらいで読み切れるくらいのイメージです。
で、この期に徳川家康のことを知りたいなって言っても、
子供向けに読むとあまりにも薄すぎるじゃないですか。
ウィキペディアとかで調べるとちょっと散髪的だし情緒がないしとか、
かといって山岡総八だとちょっと長すぎるしってなるんだけど、
この山岡総八版の漫画版、横山光雄人の漫画版だと程よい長さ。とても良いです。
そもそも横山光雄人だと面白い。
まあ面白いですよね。
各活線だとか詳細もわかるし、その時々に合わせたら地図とか掛け絵図とかも載ってたりとかして結構親切。
非常に良い感じです。
ただちょっと難点があってですね、原作が古いのでね、
歴史的な常識の変化っていうのは追随できてないっていうのはしょうがない。
例えばイエスがタイの天ぷらを食べて当たって死にましたみたいな話があったりするんですけど、
実際はもうタイの天ぷらを食べてちょっとお腹が痛いなってなったんだけど、
その後けろりと治って三か月後に死んだと。胃がんで死んだとか言われてますよね。
で話であったとか、あとは横山光雄人の絵の絵が雑とか時代交渉が雑すぎるものがある。
高天神像って、イエスが浜松にいた時に、
スンプの方に今川が滅びて竹田のカチュエルとかが南下してきて、そこで竹田と徳川がバチバチと向かい合う。
その間の山のところに山城として高天神像っていうのがあって、
竹田と徳川が奪って奪い返してみたいなのがあるんですけれども、
山城なんですけど、なんかすごい大阪城みたいに石垣があって、
しかも天使閣山城だから1階建ての普通の平屋っぽいやつなんですけど、
天使閣ドドーンとあって、どこのお城だよみたいなすごい感じになっていて、
ちょっとこれはっていうのがありました。
実際に高天神像は本当に山の峰を使った本当の山城で、
そういう豪華絢爛とかそういうのとは程遠いものなんですけど、
横浜みつてるだったら大体お城はあんな感じで描くだろうなって感じがするとかいうのもあったりしますが、
その辺を差し引いてもとても面白いです。
実史の三国志に対して三国志演技っていう小説っぽい感じのものがあるように、
徳川家康の実際の生き様に対して、これ多分徳川家康演技みたいな感じだったと思うんですけれども、
史実とは違うところがあるんだけど、そこは自分で補完しながら読んだりすると結構楽しめるかな。
長さが程よいし、漫画で読めるし、軽すぎないというところがとても良いかなと思って今回持ってきました。
というのが2冊目です。
心折れるスタートアップ
3冊目が100話で心折れるスタートアップ。
これ軽い本でですね。
ツイッターですごい話題になっていました。
これは100日後に死ぬワニでしたっけ。
パロディというかそのフォーマットを使って1日1話ずつ4コマの漫画をツイッターで流していくみたいな感じなんですけど。
題材は大学の企業サークルがVCの出資でスタートアップしましたよみたいなそういう話です。
創業メンバーが退職するとか、出資比率をどうするとか、海外展開だとか、大手企業の参入とかいろんなトラブルが起こったりするんですけど。
企業家の方が経験する漫画のストーリーでツイッターを受験できるみたいな感じでウリモンクで書いてあるんですけど。
まさにそういう感じでふむふむって感じで読めるんですけど。
辛い話とかもあったりするんですけど。
4コマであっさりだし、これ出てくるキャラクターがウサギとかカエルとか可愛い動物でマスクしてるというか感じになっているのであんまり陰鬱になれずに心折れずに読めます。
スタートアップ100話で心折れるスタートアップだけど読む方は心折れずに読めるというのがありがたいかなと思います。
僕はスタートアップ別にやったことないんですけど、自分でサービス運営してたりするので、これ分かる分かる的な話とかあったりする。
ユーザーの意見聞きすぎて機能追加しても結局誰も読めずに読む人だけという話とかよくありますよね。
あと4コマ漫画なんですけど、書籍にするにあたってそれだけであったことで各それぞれのストーリーに対しての解説というのが各4コマについていて結構ためになったりします。
僕自身はIT系な人間なんですけど、企業向いてないなと常々思っているんですけど、これを読んでさらに向いてないなと確認しました。
ビジネス的判断から自分がプログラムしない方が儲かるみたいな感じになっちゃうのはちょっと僕的には違うかなというか、
ITビジネスやりたくなくてITで何かを作ってその結果ビジネスになるというのがいいのかなといろいろ自分のことを見直すきっかけにもなりました。
という感じで面白いし軽いすぐ終わるというところがポイントなので、最近重めの本が多いのでこういうのもサクッといいかなということで3冊持ってきました。
以上3冊でした。
ありがとうございました。では次はセイコーさん3冊紹介してください。
僕の紹介する1冊目は死刑に至る病、早川文子ですね。
この本はジャンル的に言うとタイトルでもわかるかと思うんですけども、死刑に至る病というちょっと物騒なタイトルですけども、
ジャンル的に言うとイアミスとか女術トリックと言われるようなジャンルのやつで、最初に女術トリックって言っていいのかどうかあれですけど、有名な本なんで大丈夫だと思いますけど、
主人公はややパッとしない大学生の男子、男子大学生が主人公なんですけども、その男子大学生があるとき連続殺人犯の死刑囚から依頼を受けるんですね。
何十件も殺人してるんですけども、起訴されたのが8件か9件とかなんですけど、そのうち1件は自分がやってない。
その1件自分がやってないことを証明するのを手伝ってほしいみたいな手紙を突然受けるんですね。
そこから物語が始まるんですけれども、詳しくは言えないんですけど、そういう女術トリック的なあれだから言えないんですけども、
十脚立ての殺人とかハサミ男とか殺戮に至る病とか日本の女術トリック有名なの色々ありますけども、
そういうのを読んだりするとこの本もおすすめですっていうのがこの頃出てきたり、
あとAmazonプライムとかNetflix見てても映画化されてるのでそれが出てくるんですけども、
ちょっと気になってたから読んでみたんですけども、連続殺人犯のタイプがサイコパスというか猟奇殺人犯で、
日本にあまりいないタイプの殺人犯で何人も殺して快楽的に自分の家に囲まって殺していくタイプなんですね。
それの描写でサイコパスとか猟奇殺人犯のこれまでの歴史とか類型的なものとかが色々紹介されるので、
読んでるとサイコパスとか日本の連続殺人犯の歴史に詳しくなれるというちょっと副次的効果も得られるんですけど、
猟奇殺人犯があまりにもあれなので映画を見るのはちょっと遠慮しようかなっていうのが分かって良かったっていう本ですけど、
読んだ後本当に嫌な気分になるし、やられたって思うし、ああって感じの本でした。
詳細言えなくてすいませんっていう感じが1冊目です。
ちょっと気になってたので読めて良かったです。
2冊目がジェフリー・アーチャー、イギリスのベストセラー作家で国会議員でもあったジェフリー・アーチャーの極中期、地獄編ってやつですね。
ジェフリー・アーチャーって方が国会議員とか時代に女性と商売、夜の商売っていうんでしょうかね。
性を売る商売の、性を売る仕事をしている女性とちょっと遊んだっていうかしたことがあって、
そういうスキャンダルが週刊誌に出た時に、私はやってないって言ったんですけど、
それが30年後か何かに嘘だったっていうのがバレて刑務所に入ることになったんですね。
普通の人だったら対して刑務所に入るような話でもなく、怒られておしまいとか裁判で偽証して、
ちょっと執行猶予をついてとか罰金とかで済むような話なんですけど、
公職についてだからか有名犬なんかわかんないけど、刑務所に入ることになっちゃって、
それがしかも重罪を犯した人たちと一緒に入っちゃうんですね。
薬取引やった人とか連続殺人やった人とか。
その中、その刑務所で入った日々を、作家ですから暇つぶしにずっと書いてたっていうんですけど、
私が読んだの1巻目なんですけど、わずか22日間なんですね、それがね。
22日で1冊書くんだけども、内容がですね、映画とか小説で刑務所ものってジャンルあると思うんですけど、
プリズンブレイクとかオレンジーズニューブラックとか女子の刑務所で言うと、
ウェストワース女子刑務所とかいろいろあると思うんですけど、
本当にその世界で日本だとちょっと考えられないような、
刑務所の中で麻薬の取引が蔓延してたりとか、
あと刑務所の中で日本と違うなっていうのは私服だったりするんですね。
タバコもちゃんと売店で買えるんですよね。
刑務所の職員が公然とジェフリーアーちゃんにサインを要求してきたりとか、
あと、刑務所の図書館の本がすごい紛失するようになって、
それがジェフリーアーちゃんにサインしてもらいたいがために、
囚人が刑務所の図書館の本を万引きっていうかなんかしてサインしてもらうと。
だからそれはやめてくれって言って、
あと今度、すごいそういういろんな刑務所事情が違うなっていうのが面白かったなっていうのと、
あと、めんどくさいからとにかく刑務所に入れてしまえとかですね、
そういう姿勢も結構あったり、逆に人権に配慮して、
なかなか死刑がないのかな、あるのかな、ほぼ無期懲役なんですよね。
無期懲役の人って自暴自棄にならないで、
罪が重くなると、刑務所にいる期間が長くなると困るから、
割と刑務所の中で態度がいいらしいんですよ。
だからジェフリーアーちゃんもそういう人たちと一緒になってとかっていう説らしいんですけど、
本当かどうかちょっとよくわかんないんですけど、
追い立ちとかが日本以上、日本と違うぐらいに悲惨な追い立ちの人が多くてですね、
虐待とか貧困とかのレベルが、
なのでちょっとうーんって考えさせられる本だったんですけども、
今まで刑務所諸のドラマとか映画見たときに、
いやそんなのドラマだろうとか嘘だろうとか思ったりしてたんですけど、
意外に割と本当なんだなって思うことがあって、ちょっと勉強になりました。
このジェフリーアーチャーって方の本はそんなに読んだこともないし不安でもなかったんですけど、
たまたま読んでちょっと面白かったなと思う本でした。
いやいやジェフリーアーチャーが入ってたことを知らなかったです、僕は。
そうですか。
僕はケインとアベルを読みましたけど。
すごいね、ドラマチックな人生ですよね。
国会議員になったりベストセラー作家になったり捕まったりって、
日本だと誰に相当するのか。
ジェフリーアーチャーが書きそうな人生ですよね。
石原慎太郎が刑務所に入ったような感じなんですかね、日本だと。
そうかもしれないです、属性的にはね。
3冊目が脳の外で考える、最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法っていう本なんですけども、
アニー・マーフィーポールさんって方が書いた本ですけども、
考えるとか思考するって机の中、机に向かってとか、
孤独に考えるっていうのがいわゆる考えるとか思考するって、
静かな部屋で一人深い思考に陥るみたいな感じが考えて、
それが考えることなんだっていうイメージが割とあるっていうか、
それがちゃんとした考えるっていうあれだと思うんですけど、そうじゃないんだと。
本当に考えて生産性を上げるにはそういうことじゃダメなんだっていうのがこの本ですね。
脳の外で考えるっていうタイトルからすると、今入るセカンドブレインとか言って、
エヴァノートで記録するとか手帳術とかそういう本かなと思ったんですけど、
ちょっと全然違う本で、いろいろ人間って考えるときに脳だけじゃないんだって考えてるのは、
例えば身振り手振りで考えたりとか、歩きながら考えるといいとか、
あと情報を形にすると分かりやすいとか、
そういうこう、あと人にしゃべると教師になって言うと理解が深まるとか、
あと人と話して社会的に共有すると理解が深まるとか、
いろんなそういう、一人で頭の中で考えるんじゃなくて、
こうするといろんな方法でもっともっと生産性を上げられるよっていう本ですね。
面白いなと思った。
教えるって、対話しながら疑問をお互いやって自分も覚えるっていう感じかと思ったんですけど、
そうじゃなくて、ビデオに向かって一人でオンライン授業みたいな感じでやってもすごい自分を学ぶことがあるっていうので、
その一度言語化するとか、そういう整理整頓するっていうことだけでもものすごく効果があるっていうので、
独り言とかでも言うと意外にいいのかもなと思ったり、
あとその物を書くっていう行為もやっぱり身体を使って書くことにも意味があるみたいなことが書いてあって、
キーボードと物を書くんだとノウハウが違うとかそういうことも書いてあったりとかして、
キーボードだとAのボタンもBのボタンも別に押すのは一緒だからあんまり書くときになるとノウハウがちょっと違うみたいなことが書かれて、
なるほどなと思いました。
人間ってただ考えるんじゃなくて、やっぱり社会って社会性の中で人と人との対話とかそういうのでだんだん進化したから、
やっぱり考えるときもこうやっていろいろ形にしたりとか人と人との対話で物を作り上げていくのがいいかなと思いました。
今回3冊紹介しましたけど、これ一推しですね。
実用的な面というのが一推しですので、ぜひおすすめです。
これが今回私が紹介する3冊です。
なるほど、ありがとうございました。
それでは次は石谷さんお願いします。
速水健郎さんの新刊
はい、僕一冊目は友人でもあるんですが、速水健郎さんの、これまだ出てないかな。
1973年に生まれて、段階ジュニア世代の反省期。
段階ジュニアっていう一塊の募集団みたいのはなんとなくあるのはわかってるんだけど、
それがどういう世代であったのかっていう話はまとまってそうでそういやまとまってなかったよなというのがありつつ、
とりあえず速水さんが書けば間違いないっていうのも個人的には思っているところでもあったので、
あと気づいてみたら6年ぶりだったそうで、確かにここ数年速水さんずっとラジオの人ではあったので、
新しい本が出てよかったな、よかったな。
でもいわゆる一応後書きがAmazonの方にも出てるんですけど、
この世代の世代論がノスタルジーか残酷物語のどちらかである。
そうではない本を書くことが本書の目的だがそうなっただろうかというふうに書かれていて、
速水さんらしい冷静な目線でのやつになってるんじゃないかなというふうに期待をしての一冊目です。
速水さんの進化は基本的に僕は読むのでっていうのもあってお勧めしたいところです。
計算機や核戦争にまつわる本
2冊目はですね、どっちを先に言えばいいのかな。
ジャンププラスでめちゃくちゃバズったのかな。
続く道花のあとっていう短編の漫画が非常にバズりまして、
これ読み切りで1話であっという間に読めちゃうやつなんですけど、
これっていうのは要はコンピューターが生まれる以前、
計算をする仕事は言ってみれば計算手と呼ばれている女の人たちがやってた仕事だったんだよっていうことから、
日本で初めてコンピューターが生まれるって言った職場の短編のお話なんですよ。
要は新しいテクノロジーが生まれると従来の仕事がなくなってしまうみたいなところの話。
もともとがこれ、これ僕ね実は全然知らなかったんですけど、
日本最初のコンピューターってフジフィルムのエンジニアが作ったんですよね、フジックっていう。
その辺の実はいろんなエンジニアの人たちがこの辺の話は実はこの方にいっぱい出てるよっていうことをすごい話してて、
それが計算機や核戦いりっていう、アスキーのエンドさんが書いてたやつのこの真相本がどうも出たみたいで、
要は日本のコンピューター産業の例明記の話をまとめた本ですね。
要はここで書かれている、この漫画で取り上げた題材っていうのは、もっと詳しく史実も含めて出てる本は、
とりあえずこれ読めばいいよっていう、かなり何かのエンジニアがこれを紹介していたので、
これを読んでみたいなというのが2冊目ですね。
だから最初言ったジャンププラスの続く道、花のあとはもう本当に15分もかからずに読めてしまうので、
これを紹介するわけにもみたいなところもあり、この計算機や核戦いりの方を紹介したいという感じですね。
漫画「下半の町のセリーヌ」
3冊目は漫画なんですけど、下半の町のセリーヌっていう、
これね、ある一定数、実は割とジャンルとして確立されているんですけど、
特定の時代の特定の町を、女の人とか女の子っていう視点を通してその時代を描くっていう、何かジャンルがあるんですよ。
昔で言うとエマとか、あと同じ方が描いてる、何だっけな、大統領、今忘れちゃったな。
やつとか、あ、そうそう、森薫さんですね。森薫さんが描いてるおとよめがたりとか、
要はその時代の風俗というのは生活っていう意味での風俗ですけど、
ちょい昔の時代みたいなのを、ある意味その町に後から来た人の視点で描くっていうジャンルがあって、
これは実は19世紀のパリというのを舞台にしていて、
19世紀のパリっていうのは、女の人が職業を取得していくっていう時代の話なんですね。
なので、どうもその主人公の女の子は何かいいとこの子供なんだけど、どうも家が没落したとか何かあって、
田舎からパリに出てきて、パリでいろんな新しいものと出会ってっていうのを通して当時のパリを紹介するみたいなやつだ。
非常に良かったんですけど、3冊で終わってしまいまして、もっと続いてほしかったなっていうところもあり、
これが売れれば多分この人はまたこういうのを描けるんじゃないかっていう期待を込めて、
非常に良かったので、これはお勧めしたいな。
3冊なんてあっという間に読めちゃうっていうのもあるんですけど、
この手法で結構この人はまだまだ全然いろんなところが描けると思うので、
その期待も込めてご紹介した次第です。
はい、以上3冊です。
はい、ありがとうございました。
科学的な英語学習
それでは最後、私橋本ですけれども、1冊目はですね、英語学習の科学っていう本です。
これはとても面白かったです。
面白かったというか、何がすごいかというと、
この本というのはほとんど11人の著者がいるんですけど、
全員が英語の学習の研究者なんですね。
博士がほとんどだと思いますけど、
第二言語習得研究の最前線の研究者たちなんですね。
彼らが既存の研究をひたすら調べて、
科学的に有効な英語学習のみを紹介するという、その研究を紹介するっていうもので、
最初の冒頭にも書いてあるんですけど、
個人的な体験や俗説が語られているにすぎない英語学習本とは一線を隠した研究書であるというもので、
最後に挙げられる引用というか論文というのもいっぱいあって、
全部本当に論文で効果があることが立証されているものをリストしていくっていうものなんですね。
4Dの全部にわたっていて、
なるほど、この分野はこういうことが、ここまでは研究で認められていて、
そこからは俗説なのかとか、そういうことがよくわかる本なんですね。
例えば、文脈からの意味推測で学習される単語っていうのはごくわずかで、
暗記の方が8倍以上効果的であることがわかっているんですね。
だから、多読を繰り返しているといいようにも思うんだけれども、
実は単語は別に覚えちゃったほうがはるかに効率的っていうことがわかるとか、
あと結構語数みたいなものも研究されてるんですね。
どれぐらい読んだらどれぐらいまで達するかっていう。
多読なんかは、最初の中学高校ぐらいまでの英語の人が、
もう少し喋れる初級者に達するまでに13万8千語で、
上級者まで行くには155万語で、超上級者に達するには223万語。
程度、読む必要がある。
初心者っていうのは、中学高校までだと5万2千語にすぎなくて、
223万語には程遠いんですよね。
だから、数字が研究されてるんだと、
どれぐらい英語に触れたら上手くなるのかっていうこととか、
そういうのが良いということなんですね。
あと、実は英語は1万時間で物になるを書きながら、書く前にこれを読んでおりまして、
研究と間違わないようにしようという意図で。
でも、だいぶ私の経験も同じことを言っていて、
この本はとても科学的でいい本だなと思いました。
例えば、本の内容を図にするといいっていう話とかは、
私の経験でそうなんですけど、
この本でも、長文を読むときにはパラグラフ構造を図にすると、
効果的な学習になることとか、
そういうことがちゃんと研究で論文で図られていて、良いわけですよ。
あと、文法知識を知っていることと使えることは、
脳科学的に全く別物の脳が動き方が違っているとかね。
だから、やっぱり文法勉強してもダメだよっていう話なんですけど。
そういう感じで。
結構今まで学者が書いた本というのは、文法学習とかを支持しがちなんだけど、
この本はバランスが取れていて、
やっぱり研究からも、多読も効果があるということなどを、
いちいち数字と論文で出してくれるので、
これほど納得できる英語本ってないんじゃないのっていうものですね。
あと、研究を本当に紹介しているから、
必ずしも積極的な効果があるものが紹介されるわけではない。
結構それはほどほどの効果があるみたいな結論のものもあって、
非常にリアルなわけですね。
だから、いろいろな本を読むよりは、
これを読むとまずは科学であるということ。
2冊目なんですけども、なぜ世界はデジタルになったのか。
マシーンの理算的な魅力。
この本、最近発見して衝撃を受けました。
なぜかというと、アナロジアと対になるような本が出ているということなんですね。
同じ時期に。
この本は、アナログからデジタルへのところを書いてるんですね。
アナロジアはアナログからデジタルへ、そしてデジタルからアナログへという
返ってくるところも描いているんですけど、
この本は基本的にはデジタルになっていく歴史を書いていまして、
結構同じことを言ってるんですよ、アナロジアと。
やっぱり真空間の話とか、そういうのが最初の方に出てきていて。
この本によると20世紀にコンピューターが出てくるぐらいまでの
電子的な製品っていうのは全部アナログであったと。
だから20世紀になって急にあらゆるものがデジタルになっていったっていうので、
アナロジアがそれ以上に事例を大量に挙げていて、
アナログだったものがデジタルになっていくっていう歴史をたくさん書いてます。
アナログの本質は何かっていうところでは
アナロジアと似たようなことも言っていますし、
アナロジアだとあんまり触れていなかったであろう量子力学に関しても、
量子力学って結局デジタルとアナログのどっちなのよみたいな
基本があるわけなんですが、そこにもちゃんと触れていて。
あとアナロジアと対になるって私が言ったのは何回さも対になるもので、
ちゃんと難しいです。
ただいろいろアナロジアも同じなんですけれども、
難しいんだけれども非常に資産に富む文がたくさん転がっていて、
これは面白い本だというふうに思いました。
最後がですね、無人閣系1001の砂漠の断章、コラム・マッキャンっていう本で、
これは小説です。
物価賞にもノミネートされたような有名な作品なんですけど、
私は読んだとき、これ2020年かな、五つ星を速攻でつけてました。
この本ね、すごいんですよ。
本ってこんなに構成できるんだっていうか、構成が緻密、プロットが。
これ以上プロットが緻密なものって読んだことないかもっていう。
なぜならばこの本、1001章からなっているんですよ。
1章はすごい短くなるんですけど、
しかも面白いのが、1章から500章までいくわけなんですけど、
1章から500章までいくと、次の章何かっていうと1001章なんですね。
500章の次は1001章で、1001章からカウントダウンしていって1章まで戻っていくっていう。
そういう形で1001章なんですけど、
1001章っていうのはアラビアンナイトなんですよ。
それは誰もがわかることなんですけど、
なんで1章から500章までいったら1001になって、
1章に戻るような構造になったのかっていうこと。
これは読めばわかるんですね。なぜこの形になったのかっていうのは。
1001章の非常に短い章からなるんですけど、
無限滑稽っていうタイトルがあるわけなんですが、
無数の断章からなる形をやってるんです。
ストーリーはですね、
イスラエル人の男と、パレスチナ人の男、
2人がいるわけなんですけども、
2人ともお互いの民族に娘を殺されてるんですね。
ユダヤ教徒のイスラエル人の男とパレスチナ人の男、
2人とも娘を失っていると。
要は敵に殺されていて、
そういう悲しみを抱えた2人なんですね。
実はなんですけれども、
その2人が友人になるんですね、イスラエルって。
平和のための戦士たちっていうチームを結成して、
憎しみを乗り越えて平和を実現するための講演活動っていうのを、
2人は本当にやってるんですよ。
その2人の主人公の話なんですけど、
緻密なプロットの小説
1001章っていうのが、
いろんな話に飛ぶっていうのがあって、
歴史とか宗教、政治、自然、数学、芸術、音楽とか、
いもずる式にトピックが飛び回るんですね。
例えば、渡り鳥の生態の話をしていけたかと思うと、
次の章はジョン・ケイジの音楽の話になって、
その次の章は爆弾開発の歴史の話が語られて、
その後、死海門上の話になってっていうので、
絶対キーワードで繋がって章が進んでいくんですけれども、
そのうち必ず、2人の殺された娘の話に戻っていくんですよ。
いもずる式のいろんな話が繋がって、
でも2人の娘が殺されたっていうところに戻っていく。
この構造をひたすら10001章繰り返していくことで、
イスラエルのパレスティナの問題、
根底にあるものとか対立とか、
そういう構造っていうのが明らかになっていくっていう、
そういう無限滑稽っていう小説で、
非常に知的に構築された、
10001章をよくそういうふうに構成したなっていう、
小説をそういうふうに作れるっていうのが、
結構すさまじい知的な作品で、
そういう構成のアートを呼びたい人は、
無限滑稽、英語だとアペイロゴンって言うんですけど、
アペイロゴンの本、いいと思います。
以上3冊でした。
それでは、1位と2位をそれぞれが選んで投票していって、
1冊を決めるわけなんですが、
辰夫さん、聖光さん、石谷さん、橋本、順で投票していきたいと思います。
それでは辰夫さん、どうでしょう?
悩ましいですね。
4つくらい挙げたいと思います。
1つ目は聖光さんの脳の外で考える。
最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法ですね。
ちょっとこれで思考力を研ぎ澄ましたいなと。
2冊目が悩む。
2冊目はダイヤさんの英語学習の科学にします。
ダイヤさんの1万時間分のベースにもなったというそのエビデンスを見てみようじゃないかということで、
2冊目、こちら、英語学習の科学にしました。
以上です。
では聖光さんどうでしょう?
私も悩みますね。今回もバラエティー、ジャンルがいろいろ。
結構ね、確かにね、ジャンル。
あれ、粒揃い。皆さん、なかなかそれこそ年代も近いから興味も近いのかわからないですけど。
1973年と若者読書と英語学習でちょっと悩む。
ああ、悩んでる。
悩むね。
1973年、未知数ですけど多分面白いのは間違いないだろうなというのがあって、
読書離れは普通に教養としてやっぱり違うんだよって真実を知りたいし、
英語学習もすごい興味あるんですけど、難しいな。
ここで未知のものにチャレンジして、1973年に生まれたが1位、1位というかヒット。
次が英語学習の科学にしてみます。
はい。
実地するよう、ちょっと、はい。
以上です、2冊です。
それでは石谷さんはどうでしょう?
僕はですね、1つ目はジェフリーアーチャー、極中期。
ジェフリーアーチャーが掴ませたことも知らなかったので、
あと極中期はね、基本的に面白いんでいろいろありますけど、
ジョジョでもね、極中期っぽいやつとかありましたよね。
極中期は基本的に面白いので、僕は全然知らなかったんでこれは読みたいな。
若者の読書離れ
2つ目が若者の読書離れ。
TikTokブームは幻想であったっていうのは、
それちょっと読んでおかなければならないなというのはちょっというとこですね。
わたくし橋本は、1位は徳川家康。
ドラマ見てますんで、ちょうどそのドラマのあたりから読むかなっていうことで、
徳川家康が1位ですね。
2位が少年ジャンププラスの続く道、花の跡。
これは結構今衝撃を受けて、
このコンピューターっていう言葉はもともと人を指しているんですよね。
計算する人で。
計算する人たちのことをコンピューターっていう。
アメリカでミサイルの弾道計算とかをしていた女性、主に女性だったんですけど、
アメリカではたくさん本が出ていて、
コンピューターの女性だった人たちの本。
いっぱいベストセラーもらうし、映画にも何本もなってて、
有名な話なんですけど、日本にコンピューターがいたっていうのは知らなくて、
おすすめの本の紹介
今これ見ると日本の話のようなので、すごい興味があります。
一応ね、僕が紹介したのは、それはもうあっという間に読み終わっちゃうので、
その話の要は元ネタ本になっているのが、この計算機や書く方、戦い。
そういう紹介なのか。
そうです。
これは全部で、本当に大したページ数じゃないので、一瞬で読み終わってしまうので。
そういう紹介の仕方だったのか。
はいはいはい。
なるほど、わかりました。
その計算機やということになるのかな。
はい。
なるほど。
以上をばらけましたね。
見事にばらけました?
3位とか4位とか各自出してみます?
じゃあもう一冊入れてみます?
もう一冊入れていきましょうか。
はい。
達夫さんから。
はい。
もう一冊を入れるとすると?
はい。
じゃあ僕からもう一冊入れて。
達夫さんから。
僕は1973年に生まれてですね。
はいはい。
速水さんです。
うん。
僕は若者の読書ばなり。
はいはい。
ですね。
はいはい。石上さんは?
僕はもう一冊入れるとすると、無限画系。
はい。
なるほど。
私はですね、あれだ、脳のやつ。脳の外で考える。
はいはいはい。
余計また選択肢が増えた感じで。
ちょっとなんか難しいね。
速水さん呼ぶっていう手もありますよね。
ああ、なるほど。
じゃあまあ今回は速水さんのにしてみますか。
確かに。
そういう企画をぜひ狙って。
話題が広がったり。
最終決定と次回予告
そうですね。
まだ出てないからね、何とも言えないんですよ。
未知数ですけどね。
それはそうなんです。
でもまあ確かに喋って盛り上がるのは1973年の方ですよね、きっとね。
いやそうだとか違うとか。
世代の話だからね。
うん。
そっちは盛り上がる方は、盛り上がる方は絶対そっちですよね。
確かに確かに。
じゃあまあ1973年に生まれてんにしてみましょう。
そういう感じで、では次回は世代論でいってみましょう。
はい。
皆さんお疲れ様でした。
はい。
お疲れ様でした。
ありがとうございました。