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ツイてるブッククラブ
こんにちは、ツイてるブッククラブです。
ツイてるブッククラブは、橋本大也、石谷まさき、 セイコー、達夫の4人がお送りする
月に1冊本を読んでいこうというポッドキャストです。
今回は、イーストプレスから出版された 永田臨さんの
つんどくこそが完全な読書術である をレビューしていきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
この本は、もともと今年の3月の選定会で、 私が候補の1冊としてあげた本で、
結構激推しだったんですけれども、 その回はプロジェクトヘイルミュアリーがあった。
敵意が強いね。
そうそう、残念ながらということになりました。
そういうのがあって、リベンジ会ということで、 前回、今まで推薦したけれども選ばれなかった本の中から
3冊各自持ち寄って、もう1回リベンジ会やろうというので、 見事、皆さんに選んでいただけたという。
前回の選定がリベンジ会だったということですよね。
そうですね。それで選ばれて、というような経緯になっています。
というわけで、皆さんでレビューしていきたいと思うんですが。
でもあれですよね、リベンジ会では 結構満票に近かったですもんね。
そうですね。
確かそうですよね。ほぼみんなが選んだという。
そうです。
ということで、レビューをしていきたいと思います。
まずちょっと私の方から始めさせていただきますが、
この本、3月に紹介した後にブログで書いて、 それなりに反響とかもあったりしたんですけれども、
一言で言うと、読書家のための癒し本みたいな感じで、
読書論とか読書術に関する様々な知見をまとめた本であるんですけれども、
それを積読を正当化するために、その辺をうまく駆使してまとめているというような見方もできる本であります。
積読について、この人、調査の方がどういうことを言っているかというと、
本を所有するってことだから、読まなくても、時々眺めたりするだけでも何かしらプラスだし、
置いておくだけで醸し出す何かでプラスになるしとか、
必要な時にいつでもアクセスできるというような情報源になるし、
あたりは本を読んでも読まなくても、結局は変わらないのではないかと。
積読こそが読書である。読まなくても読書だと変わりないみたいな、そんな主張もあったりとか交えて。
そもそも、あとは本を選ぶときに色々考えたりとか決断したりとか、
その辺の勇気を持って、色々リスクを取ったりしたことが重要だみたいな感じで、
とりあえず、そういうポジティブなことを重ね掛けることによって、
積読に対する正当性というのを主張していて、
積読で後ろめたさがあるような我々のような読書人にとっては、
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結構本当に癒やしになる本であります。
そういう本なんですけれども、単に積読について色々述べているだけじゃなくて、
やっぱりそれの元になった知見みたいなものの情報源についても色々語られていて、
要するにその読書術に対する読書本、書籍紹介的な側面というのも結構あって、
色々と面白そうな本を紹介されているので、
そこからまたいくつか読んでいくというような進め方もできるんじゃないかなというふうに思っています。
ということで私が推薦した本なので、もちろん星は5つで、
これから皆さんに色々と語ってもらいたいと思うんですけど、
ちょっと楽しみにしたいと思います。
橋本大也さんお願いします。
そうですね、面白かったです。
この本って、もちろんこの著者の意見もあるんだけれども、
読書論の世界中の今も昔も、読書論の本を総括した本だなというふうに読みました。
結構バイエールとかショーペン・ハワーとかケビン・ケリーとかいっぱいいましたけれども、
私もこの手の本好きだったんで、かなり読んだことがあって、
引用されている部分は多分全部読んだことがある内容だったので、
すごい発見っていうのがあったわけではないんですけれども、
とても愛に満ちた本だよなと読むのが心地よい本でしたね。
読書家の人は、どんな読み方もありなんだっていう肯定をしてくれるととても嬉しい気がしていて、
私も3千何百冊家にあったんですけど、
5年くらい前かな、読む言語、日本語から英語に変えたときに、
その3千何百冊全部捨ててしまってですね、売ってしまって、
今は英語の本のみ家に置いておいて500冊くらいかな、なんですけどね。
でもやっぱりたくさんあるときっていうのは、
それはそれで満足感があったよなと思っていて、
別に読みはしないんだけど、
この人が言うにはビオトープ的なものっていうことを言っていて、
それ言えて妙で、要は水槽とか庭とかみたいなもんで、
役に立つかどうか知らんけど、とりあえず会って眺めているだけで素晴らしいっていうのが、
本なんじゃないのっていう、そういう風な受け取り方をしました。
いろんな読書論をまとめた本からですね。
あとすごく私、この本に書いてない読書論で、
一つ別のところで聞いたいい話があって、
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それは調べたところ第80回記念、
数年前の私立大学図書館協会研究会大会講演っていうのを私は聞きに行っていて、
そこで高山博史さんという、今大妻女子大の副学長なんですけど、
英文学者で、地の巨人っていう別名をもらってる人ですね。
荒又さんみたいな感じの人。白学、超白学の。
この人は東大時代に2年半で5万7千冊の蔵書を読んだわけですね、東大の。
5万7千冊、研究冊、研究室にあった。
そこに当時はまだコンピューターないから、
全部手書きで3.8万枚のリファレンスカード、要約を作ったという伝説の持ち主で、
研究室にずっと泊まり続けていて、住んでいて、
1日400冊くらい読んだんだと。要約を買い続けたんだと。
だんだん善覚を見ながら作業してたとか、
あと指が白狼化して無感覚になるとかわけわからないことを言ってるんですね。
東大の幽霊扱いされてたらしいんですね、夜中もいろいろしてるから。
この人が言ってたのが、ぶっちゃけ400冊どうやって読むかの話を明かしたんですよ。
要は欧米のノンフィクションであれば、
必ず本を開けたこっち側か裏に概要が書いてあるもんだと。
俺はあれを読んだんだと言っていて、
えーって思ったんだけど、そこまでやった人の言うことは全然違っていて、
要は本と本との関係を知ることが読書だっていうことを言っていて、
何万冊もある本同士のノンフィクションですね。
あと欧米の本に関して言えば、
著者はものすごく気をつけて要約部分を書いてるので、
ぶっちゃけ何万冊も読んだけれども、5万7冊読んだんだけど、
そこに書いてある以上のことが中身に書いてある本はなかったって言うんですね。
まあでもそうかもしれません。多分そうなんですよ、ノンフィクションについては。
だからタコ山さんすごいなと思って感動して帰ってきたんですけど、
このツンドグの本にも似た雰囲気があって、
まあそんな全部ちゃんと読まなくても読んだらよって言ってくれる。
それはとても読書の本質をついている気がしていて、
別に一時期読んだからって何か違うかっていうとそんな違わないかなと。
だって豆に読んだからって覚えてるわけじゃないですからね、別にね。
あと1年とか5年とか10年したら、
それ思い出せることって数条文ぐらいいくつかの項目に過ぎないから、
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小説とかはね、読む快楽があるからそれは違うんだけど、
ノンフィクションに関してはこの本が言ってるツンドグ正しいなと思いました。
ということで、私は知ってる本が多かったんで4.5にしときます。
はい、以上です。
ありがとうございます。なんかツンドグこそが読書であるとか主張もしてたので、
なかなか面白いですよね。
リオトープ的なところは結構面白いなと思っています。
じゃあセイコーさんお願いします。
ツンドグについて書かれた本ですけども、
ツンドグだけで一冊書くっていうのはなかなかすごいなって、
ツンドグに対するその愛情というかツンドク論みたいなのを一冊書けるってのはすごいことだなと単純に思いました。
時々かっこいいフレーズもいろいろあった。
情報の濁流とかですね。
本を積むことは読書の時間の貯蓄とかかっこいいなと思ったんですけど、
本を積むことは読書の時間の貯蓄って書いてたけど、
どちらかというと負債で貯金はしてないって借金をしてるような前借りというかですね、
後に返さなきゃいけないみたいな感じで、
時々そういうふうに考えさせられる。
借金も財産って言うじゃないですか。
借金も財産って言いますからね。
確かに貯蓄なのか負債なのかどっちも微妙ですけども。
今このツンドク本って出ましたけど、
数年前、10年ぐらい前とだいぶ今って環境が変わってきて、
書店とかKindleとかも出たりとか、
サブスク、Kindle Unlimitedとか出てきて、
自分が本を所有しているとかそういう概念っていうのが曖昧になってきて、
このツンドクの本の中でも図書館と本屋さんと自分が持ってる本の違いはないみたいな、
書いてあったりしたところもあったと思うんですけども、
例えばKindle Unlimitedのやつってブックマークしただけでツンドクなのかどうかって、
そういう難しい概念がだんだん出てきたなとか、
いろいろ自分が本を所有してるってどういうことなんだろうとか、
そういう今の時代ならではのあれもちょっと自分なりに考えるきっかけにもなりました。
読書本の紹介もいろいろされてて、
古典は私もだいたい読んでたんですけど、
本で仕事を取るみたいな本があって、
それは読んだことがなかったので、ちょっと今度読んでみたいなと思うんですけども、
後半の方に参考文献なんかもいろいろ書いてて、
こうやって一つの本を読んで、またいもずる的に面白そうな本を探していくっていうのも、
また読書の醍醐味だなと思いました。
やっぱり皆さんがおっしゃってると同じように、
本とか読書に対する愛情っていうものをすごく感じた本で、
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やっぱりこういう本読んでる時がまた読書の楽しみだよなぁなんて思ったりもしました。
欲しいなんですけども、
これかなり私はいいと思って5ぐらい付けたいんですけど、
読書に興味ない人はあまり意味がないかなとか、
ただこれを聞いてる人は基本的に読書好きだろうから、
基本読書好きでいいのかなとか思ったりして、
そんなモヤモヤを抱えながら4.5ということで紹介、
星をつけさせていただきたいと思います。
私からは以上です。
ありがとうございます。
本の所有みたいな話だと、
音楽の所有とかも全然しなくなっちゃった気がするじゃないですか。
レコードとかCDとか持たなくて。
だからあんな感じになっていくのかなっていうのをちょっと思いました。
じゃあ石谷さんお願いします。
僕なんですけど、
ちょっといろいろ思うことが多かった本ではあるんですけど、
まず一つはですね、
これさっき星子さんが言ってた話に近いんですけど、
こんなにつんどくについて読んで考えてくれてありがとうっていうのがまず感想ですね。
ある程度本読む人だとどうしてもついてもある問題じゃないですか、つんどくって。
それについてここまで考えてね、
一冊丸々仕上げたのは本当にすごいなと思うのと同時に、
人生においてそんなにつんどくに対して罪の意識が大きかったんじゃないかなっていう、
現在の重さみたいなのを思いつつっていうのと、
なんか読んでいくうちにまず最初思ったのが、
多分本には出てきてない、一瞬出てきたかな。
やっぱりすごい似てるなと思ったのは松岡聖母の本棚の話、すごく似てますよね。
松岡聖母の本棚って大きい棚を作るんじゃなくて、
小さめの箱を作ってそこに関係性のある本を入れていくんだと。
読んでも読まなくてもいいんだと。
タイトルとか著者で並べるんじゃなくて、
本の関係性が分かるような一つボックスを作って、
そこに関係性のある本を作っていって、
本棚を構築していくんだっていう話があって、
その話ってもう、鼻からもつんどく上等で当然考えてるわけですけど、
その話に似てるなと思いながらまた読み進んでいって、
なんか好奇心感がすごくあるなと思ったら、
ダイヤさんとさっき読書術の話をしたんですけど、
これ多分読書っていうものに関する環境整備の本でもあると思うんですよね。
なのでビオトープっていう言葉がよく出てくると思うんですけど、
そうすると、しかも最後の方にいいところで古外談が出てくるんですよ。
これなんだろうなと思ったら、
これ僕が書いた書斎本とすごく構成が似てるんですよ。
知ってると思ったら、
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俺自分で書いた本にこれすげえ似てるんだっていう構成の仕方が。
だからその関連する過去のものとか先人のやったものを
まず引用して引っ張ってきてサンプルとしてまとめていって、
現代の人はこうやってますよって、
いいサンプルとして古外談を引っ張ってきてっていうところまでそっくりなわけですよ。
なのでそこを読んでて、
ああそうだよね、こうなるよねみたいな感じで思ってたのがすごく面白かったのと、
読み終わったところで思ったのが、
ちょうど前回のリベンジ会で
辰夫さんが作ってくれてる過去のリストっていうのが、
あれがまさに実はついてるポッドキャストが連綿と積読をし続けているというリストなわけですよね。
我々はもともと積読を
毎月11冊積み上げ続けていたわけで、
それで言うともうこの本は納得するしかないなっていうところがありましたね。
個人としては積読はかなりの昔に諦めてしまったので、
積読してて何が悪いっていうところになってしまったので、
多分自分でこんなに積読について考えることはなかったと思うので、
それも含めていい本だったなというふうに思います。
ただちょっと気になったのが、若干繰り返しの話が多いかなっていう。
僕あんまこういうことやらないんですけど、さすがにちょっと今回気になってですね、
ビオトープっていう言葉を検索してみたんですよ。
今回この本でビオトープ54回使ってるんですよね。
ちょっと多いかなっていう。
ちょっと数使いすぎかなっていうのがあって、
若干話がループしちゃってるところがあるのかなというのはちょっと思ったので、
一つ落として星4というふうにさせていただきました。
以上です。
はい、ありがとうございました。
そうそう、前回の時に紹介したこのポッドキャストの書籍リスト、ページ。
あそこも本当に200冊くらいありますけど、
多分皆さんそれぞれ4分の3は読んでない。
読んだり読まなかったりとかね。
そうそう、これから読もうとか。
僕も他の方が紹介したやつ買ってそのままだったりするんですけど、
これもビオトープの一つの形として。
そういう意味ではついてるブッククラブは来月からついてるつんどくクラブに変えてもいいんですよ。
ついてるビオトープでもいいです。
ついてるビオトープでもいい。ついてるビオトー!
今Kindleでこの本187ページなのが、
つんどくっていうことまで検索すると249回出てきてて、
確かにつんどくつんどくって言い続けたら。
本のタイトルですからね。
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つんどくってなんかあるじゃないですか、
何とも言えないしこりと呼ばれるものとかあったりするじゃないですか。
ある程度本を読む人は必ずどこかで抱える問題だから、
それをこんなに真っ正面に切ってやるっていうのはなかなか勇気がいることだと思いますよ、本当に。
それともポジティブなので、つんどくだけどなって人も明るくなれてよいかなと思います。
表現の仕方を変えると、本当に壮大な言い訳本ですよね。
つんどくに対する言い訳をここまで理論整然と書き続けるっていう。
つんどくの言い訳のために過去の本とか色々書いてまとめたんじゃないかって思われるほど、
本当につんどく一直線な感じ。
そのままつんどくはいいことなんだっていうことを言うとバカだと思われるから、
過去のいろんなところから。
そう、主張を補足するやつを集めて。
引っ張ってきて、
こんまりさんも出てくるじゃないですか。
本を捨てるこんまりですら、ちゃんと本を持っているんだみたいなね。
こんまりさんも出てきましたね。
断捨離の話もあって、ビオトープはゴミ屋敷と断捨離の間だなみたいな話もあって。
無理やりな感もありますけど。
でもね、なかなかこの壮大な言い訳を一冊分丸々やる人はいないので、
そういう意味では本当チャレンジャーですよね。
そのチャレンジ精神はやっぱり褒めたたえないといけないなっていう。
あと何だろう。読みやすかったですね、何だか知らないけど。
何だろう、単純に文字数少なかったっていうことなのかな。
いや、なんか我々がいつも考えるようなことがない。
読みやすいんじゃないですか。
それはあるのかもしれないですね、確かに。
相性がいいんですよ、我々と。そういう意味ではね。
後半、読書と暗号通貨の関係みたいな似合わせがよくわからなかったけど。
達夫さんとかどう捉えたのかなとか思うんですけど。
とりあえず何でも盛り込んでみて、言い訳に使えるかなっていろいろ盛り込んでみてる。
今は言えないみたいな感じで。
謎の似合わせがありましたよね。
NFTがビオトープの一角になった。
だんちゃんのほうも途中で通貨の話が出てくるとか言って。
そんなのはだんちゃんのポジショントークに決まってるじゃんって思うんだけど。
ということでちょっとまとめていきますけど。
つんどくとか読書の本だけど、人生において本を読むのが本質ではないってことを強く意識させられるような本でした。
つんどく上等ということで、皆さんで良いつんどくライフを過ごしていけたらなと思っています。
ということで今日はここまでです。次回をお楽しみに。お疲れ様でした。
お疲れ様でした。