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2024-02-02 15:12

S01E05 // 第一言語はどれ?海外に住む家族の言語事情

越境家族 - 国境を超えて暮らす家族のドキュメンタリー


海外で暮らす ”家族” を主人公に「将来どの国に住むのか?」答えを探していく番組

経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、キャリア選択から子育て、介護から資産運用まで、家族で向き合う海外移住のリアルをお伝えします。


▶︎▶︎ リリース情報

初回エピソード: 2023年11月1日(水)AM

シーズン1 全10話 2週間に1話ずつ 配信予定


▶︎▶︎ Hosted by

Rina Arai / 新井 里菜(Podcast Director)

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越境家族、国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
この番組は、海外で暮らす家族を主人公に、将来どの国に住むのか、
経験者が通った究極の選択肢と、我が家の実体験を通して、この問いの答えを探していきます。
初めての人に自己紹介をするとき、家族で香港に住んでいますというと、
じゃあ中国語喋れるんですか?と、よく聞かれます。
続いて、英語ができれば大丈夫ですか?
お子さんはバイリンガルですか?
言葉にまつわる話は延々と続きます。
留学や転勤が決まったらもちろん、
勉学や仕事に支障が出ないようにと、言語習得に力を入れようという人は多いはず。
では、家族で海外に行くとなると、自分だけの話じゃない。
例えば、夫は仕事で英語を使うけど、家に帰ると日本語。
子供もこの友達と遊ぶときは日本語だけど、別のことは英語。
一日の中で、場所によって人によって、家族が使う言葉が変わってきます。
そんなバラバラな言語環境、
次第に家族なのに何言ってるかわからない、そんな瞬間もやってくる。
今日はそんな海外中にまつわる言語の話。
第一言語はどれ?
これが今日の越境家族が向き合う究極の選択肢。
私が香港に移住してすぐの頃、ある不思議な家族を見かけました。
地元のご飯屋さんで近くに座っていた家族。
10代前後の女の子とそのお父さんお母さん。
見た目も中華系で、注文するときも関東語をしゃべっていました。
きっと近所に住んでいる香港人家族だな。
ただ、ご飯が来るまでの間、しゃべっている声が聞こえたとき、
あれ、思っていたプロフィールと違う。
なんか違和感を感じました。
それは言語。
親は二人とも関東語で話しているのに、女の子はそれに英語で答えていました。
三人の会話はどんどん弾んでいるのに、お互いに使っている言語が違う。
そのとき、
あれ、なんで香港人なのに関東語しゃべらないんだろう。
あの女の子なんかカッコつけてんのかな。
見た目と言語は一致するはず。
そんな常識をもとにした感想でした。
そこで私は一緒に座っていた友達に、
ねぇねぇ、あの家族、別の言語でしゃべっているけど意味通じているのかな。
と聞いてみたところ、
ああ、あれね。普通。
そんな言葉が返ってきました。
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家族でしゃべる言語が違う。
第一言語が違う。
そもそもどうやってこんな状況になったのか。
家族と言語の組み合わせが不思議でなりませんでした。
謎な家族だと思った当時。
あれから10年経った今、
実は我が家も旗から見れば、謎な家族です。
これは我が家のある日の会話。
英語と日本語が入り混じる。
でも3人とも意思疎通に問題はありません。
これは謎な家族、国際結婚のケース。
カナダ人の夫、日本人の私、そして5歳の娘。
メンバーそれぞれの言語プロフィールを紹介すると、
夫の第一言語は英語。
第二言語で勉強したことがあるという日本語は、
まあ初級レベルで本人曰くベラベラじゃなくてただのベラ。
そして日本生まれの日本育ちの私。
もちろん第一言語は日本語です。
英語は第二言語。
ただ仕事で使ったり、
夫とも普段は英語でコミュニケーションをとっています。
最後に娘。
こうした2か国語に囲まれる彼女の第一言語は、
英語と日本語どちらものようです。今のところ。
じゃあバイリンガルと言われますが、
実はこの2つの言語それぞれの割合には揺れがあって、
この揺れというのが、
10年前私が見た謎の家族の正体。
以前のエピソードで娘の言語、
昔は英語が強かったという話をしました。
住んでいる環境や行っていた学校の影響も当時は大きかったし、
たとえ日本語に触れていたとしても、
英語が彼女にとって一番便利の良い言語でした。
ただ私は娘に小さい頃から日本語で話しかけていた。
だからスピーキングに関しては、
英語と日本語の割合が9-1。
完璧に英語が強かったけど、
ただリスニングは6-4。
ほぼほぼ両方の言語で意味は通じていました。
例えば、お腹すいた?と聞けば、
Yesと答える。
もう寝る時間だよと言えば、
Whyと怒る。
意思疎通は完璧にできているけれど、
言語が違う。
まさに10年前に見たあの家族と同じ。
旗から見れば、日本語と英語で会話をする謎の家族。
でも話は弾むし、お互い理解はできている。
言葉には出ないけど、頭では分かっているらしい日本語の存在。
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娘にとってはこれが当たり前でも、私にとってはまさに謎。
脳みそがどうなっているのか不思議でたまりませんでした。
ただその後、日系の幼稚園に通い始めてから、
スピーキングもリスニングも5-5。
ちょうど半分ぐらいに揃ってきた。
だから今彼女は、英語で聞かれたら英語で答え、
日本語で聞かれたら日本語で答える。
なので人との組み合わせも、
夫と娘が2人の時は英語で話し、
私と一緒の時は日本語です。
でも家族3人になったら、英語と日本語を混ぜこぜ。
じゃあ我が家の第一言語はどれか。
これは会話の中で、
誰が話をし始めたか、何の話をしているのか、
これによって英語になったり日本語になったりする、
というのが正直なところ。
旗から見ると謎な家族ですが、
英語と日本語で揺れている。
これが我が家の言語事情。
第一言語がそれぞれ違う家族。
それは国際結婚じゃなくとも起こり得ます。
最近子供同士をオランダ語で話し始めましたね。
オランダ在住のお母さんご家族。
6歳と4歳のご兄弟がいる4人家族です。
のりゆきさん、千尋さん、お二人とも日本生まれの日本育ち。
第一言語は日本語という家庭環境です。
オランダに住んで8年。
子供が2人、現地校に行き始めたことで、
家庭の言語環境が変わってきたと言います。
親はどちらも日本語を話すのに、
子供はオランダ語の学校に行って、オランダ語で勉強してくる。
ついていけているのか、気になって聞いてみました。
ここでそのオランダ語っていうのはもう全然大丈夫?
そうですね。
たまに学校の先生から、
ボキャブラリーを強化、家でも頑張りましょうとか、
指導を受けることはあるけど、
とんでもない遅れてる感じはない。
同じ年齢の子たちと一緒に順番に学年は上げているので、
すごい、こんなに馴染むもんなんですね。
そうですね。
最近子供同士、オランダ語で話し始めました。
ついに始まってしまった。
ついに部屋を見ました。
下の4歳の子がボキャブラリーが増えてきて、
6歳のお姉ちゃんからすると、話し合いになってきたみたいな感じで、
前からもちろん一緒に遊んでるんですけど、
遊ぶときに今まで日本語だったのが、
たぶん下の子のしゃべりが上手になってきたからか、
09:00
最近はオランダ語で話すようになってますね。
家でその姿を見て、どんなお気持ちなんですか?
親御さん目線からして。
複雑ですよ。
でもそうなんだろうなって、こう、俯瞰して。
普段遊ぶとき、やっぱり学校が多いじゃないですか。
だったらオランダ語ですし、
学校の、なんかいろんなことを話すときも、
同じ学校に行ってるんで、
オランダ語で話したほうが、分かり合えるという。
はいはいはい。
1回1回日本語に訳して話すよりも、
効率がいいというか。
ついにやってきた。
おっしゃっていたお母さんご夫婦。
じゃあ子供が言っていることが分かるのか。
お二人のオランダ語のレベルを伺ったところ、
やめましたとおっしゃっていました。
実際現地では英語が通じる場所も多い。
だからオランダ語は、
挨拶程度はできるけど、
しっかり勉強しようというのはやめられたそうです。
さらに千尋さんは、
まだ小学校低学年レベルの話は、
聞いてるには分かるけど、
自分は話せない。
要はリスニングはできるけど、
スピーキングは難しいともおっしゃっていました。
これまるで以前の娘と一緒。
日本語聞いたら分かるけど、
話せない状況と同じです。
じゃあお母さん一家の第一言語はどれか。
これはどの家族と話すかで今変わりつつある。
今後もオランダに長くいる予定というご家族。
その期間が長くなればなるほど、
ついにやってきたと言われていたスタート地点から、
家族それぞれの第一言語はまた揺れていくのかもしれません。
バイリンガル教育、早いうちから始めるのがベスト。
そんな風によく言われます。
家族での海外移住、
子どもにそうした環境とバイリンガル教育を
一つの目的とすることも多い。
我が家の娘を見てみても、
お母さんご一家のお話を聞いてみても、
環境が変わることで新しい言語に馴染むのが子どもは早い。
だからベストと言われるのかもしれません。
では大人はどうか。
29歳で香港に移住した私は、
そこで初めて、
毎日第二言語で暮らすという生活を体験しました。
はがゆい思い出たくさんあります。
日本では会話にストレスを感じることはなかったのに、
香港に来てからはしゃべりたいことを100%話せないことがストレスでした。
特にしんどかったのが笑い。
昔は自分で冗談を言って場を笑わせたりできたのに、
英語だと話のオチがつかない。
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まるで笑いの取れないお笑い芸人のような感覚でした。
でも10年海外に住むと、今度は逆。
日本にいなかった10年、
その時に流行ったドラマ、お笑い、流行語、
すっぽり抜けていて正直わかりません。
もちろんネットで日本のニュースは読むし、
何が起こっているかはわかる。
でも周りに今の日本語を話す人がいない環境だから、
知っていても使えない。
聞いたらわかるけどしゃべれない。
日本語は私の第一言語のはずなのに、
リスニング力とスピーキング力の差が出てくる。
そんな揺れは大人にも起こっています。
あの10年前、香港で見た謎のお家族、
実際自分がそうなってみた今、
なんとなくどういう環境だったのかわかる気がします。
第一言語が違っても、話す言語が違っても、
コミュニケーションは取れる。
それは話す相手、話す場所によって変わる、
複数言語の間に起こる揺れもあるし、
聞けるけど話せない、
わかるけど使えないという、
一つの言語の中にも起こる揺れ。
考えてみれば、子供だって読み書きは後から習うんだから、
人間が言語を習得するには、
いろんな揺れが誰にでも、どこにいても、
大きくなっても起こるのかもしれません。
言語は生き物。
大学で言語学を教えてくれた先生がよく言っていました。
じゃあ第一言語はどれ?
海外に住む家族が向き合う言語事情というのは、
あまり自分たちでコントロールできるものではなく、
生き物のように日々変わっていく。
それぐらいの心持ちで向き合ってもいいのかもしれません。
越境家族、国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
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この番組のサムネイル・デザインは松島こよみ、
15:00
そして企画編集・ナレーションは新井里菜がお送りしました。
それでは、次回の越境家族、お楽しみに。
15:12

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