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2023-11-01 11:39

S01E01 // 家族で海外、将来どの国に住むのか?

越境家族 - 国境を超えて暮らす家族のドキュメンタリー


海外で暮らす ”家族” を主人公に「将来どの国に住むのか?」答えを探していく番組

経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、キャリア選択から子育て、介護から資産運用まで、家族で向き合う海外移住のリアルをお伝えします。


▶︎▶︎ リリース情報

初回エピソード: 2023年11月1日(水)AM

シーズン1 全10話 2週間に1話ずつ 配信予定


▶︎▶︎ Hosted by

Rina Arai / 新井 里菜(Podcast Director)

⁠⁠https://twitter.com/RinaAraiLevia⁠⁠

⁠⁠https://www.instagram.com/rinaarailevia/⁠⁠

⁠https://bio.site/RinaAraiLevia⁠

▶︎▶︎ Designed by

Koyomi Matsushima / 松嶋 こよみ(Graphic Designer)

⁠https://twitter.com/kymmtsm

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今から10年前、私はスーツケース一つで香港の空港に降り立ちました。
新卒入社した日本の小売業。売り場担当から花形とも言われたバイヤーにもなり、忙しくも充実した日々。
ただふと、「いや、このままでいいのか?」と立ち止まる。
やっぱり海外に行きたい。
退職願いを出して半年後、ついに自分で選んだ海外の地に一人で降り立った当時29歳。
それから10年、仕事、結婚、出産、ライフイベントを経験し、今は家族で香港に暮らす日々。
そんな我が家に今立ちはだかる最大の問いが、将来どの国に住むのか。
我が家は3人家族。私は日本人、夫はカナダ人、そして生まれも育ちも香港の娘。
いつまでこのまま香港にいるのか。
日本に移住したらどっちのキャリアを優先するか。
カナダに住んだら子供の日本語どうするか。
親に何かあったらすぐ飛んでいけるか。
年齢を重ねて増えてくるいろんな変数に家族という単位をどう当てはめていくか。
この番組は海外で暮らす家族を主人公に、将来どの国に住むのか。
経験者が通った究極の選択肢と、我が家の実体験を通して、この問いの答えを探していきます。
越境家族。国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
この番組、主人公となる我が家の紹介をもう少ししておきましょう。
改めまして、この番組の制作もしているのが私、あらいりなです。
日本生まれの日本育ち、39歳です。
小さい頃から海外志向が強く、海外で仕事がしたいと思って、10年前、ワーキングホリデービザで香港に移住しました。
現地企業に就職した後、結婚と出産を機にフリーランスとなり、今の仕事は音声コンテンツの制作。
こうしたオリジナルのポッドキャストを配信する傍ら、ニュース番組などを担当するポッドキャストディレクターとして活動しています。
そして、次に私の夫、パートナーはカナダ人。
年齢は44歳。仕事は学校の教師、英語を教えています。
もともとは大学で演劇を専攻していたものの、けがで演技の道を断念。
その時、友人に誘われて行った日本での英語講師の経験をきっかけに、本格的に教師の道を目指して今に至ります。
彼はカナダ生まれのカナダ育ちですが、香港で教師の仕事を見つけて移住したのが2008年、今年で香港歴15年目になります。
そんな私たちが香港で出会い、結婚し、もう一人増えた家族のメンバーが、5歳の娘。
香港生まれ、香港育ちの彼女は、来年小学校入学を迎える年となりました。
こうして、日本人の私、カナダ人の夫、そして5歳の娘、これが私たち我が家のメンバーです。
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では、そんな我が家に今立ちはだかる最大の問い、将来どの国に住むのか。
いつまでこのまま香港にいるか、日本に行くのか、カナダにするのか、それとも別の第三の国か。
実は今年、我が家は日本とカナダどっちの国にも長期滞在してみました。
日本では広島にある私の実家と東京、カナダでは夫の実家のあるとある田舎町。
それぞれ何週間か現地で過ごしてみて、どっちが住み心地が良さそうか、そんな目で視察をしてきました。
もともともし日本に住むなら東京だよね、と話していた我が家。
実家の広島もいいけど、果たして田舎町に夫婦共にキャリアチャンスがあるのか。
あと日本に外国人が住むとなると、田舎より都心の方が何かと便利だし、友達も見つかりやすそう、そんな理由です。
実際に東京で過ごしてみて、なんとなく我が家でも住めそうな感触はあった。
一方、カナダの実家、そこは日本人は私一人しかいないというような町でした。
アジア人すら少なく、スーパーで見かけたアジア系の人とは一瞬目があった。
あなたは何人?知らないうちにお互い目で訴えていたような気がします。
日本に行けば夫がマイノリティーに、カナダに行けば私がマイノリティーになる。
今住む香港では、我が家全員がマイノリティーです。夫も私も娘も現地では外国人。
ただ私も見た目はアジア人。よく関東語で話しかけられたりするものの、
私は日本人ですと片言の関東語で説明すれば大抵の人は許してくれる。
香港の全人口に対する外国人の割合は8%、日本は2.4%。
マイノリティーだけど、なんとなく仲間に入れてくれている感じがします。
だから住み心地がいいのかもしれません。
じゃあずっと香港に住んだらいいじゃない。そんな話もよくします。
香港の良いところはたくさんある。
でも、長い目で見た時、例えば家でも買ってここに根を下ろそうかと思っても、
50平米で1億円超えの香港。なかなか決心がつきません。
それに香港はこれからもっと政治的な変化もあるし、
今はいいけど将来どうするか。
だから我が家には将来どの国に住むのかというこの問いがいつもあるわけです。
海外に住んでみたい。そう思ったことはありませんか?
私は小さい頃アメリカに住みたいと思っていました。
小学校3年生の時、父親の部屋を覗いて見つけた雑誌GQ。
表紙を飾っていたのがブラッドピットでした。
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90年代の前世期、あの美しい顔に一目惚れして、
それからハリウッドで仕事がしたいと憧れをずっと持っていました。
そんな私を見て親が英会話にも通わせてくれました。
大学では1ヶ月間カナダに交換留学にも行って、海外中の夢に再度火がついたものの、
就職する頃にはハリウッドは夢のまま、なんとなく現実的な道を歩んできました。
アメリカントリームとはかけ離れた業界に就職し、海外赴任という選択肢も夢のまた夢。
仕事にやりがいも感じていたけど、海外に行きたいという思いはどこかにくすぶっていました。
でも今、海外に行くと言ったら、親はなんて言うだろう?上司はなんて言うだろう?
納得させるためのそれなりの理由が必要だと考えて、そこで出した答えが、海外で仕事をするという理由。
これまで習ってきた英語、やっぱり使いたい。海外就職の経験を生かしてキャリアアップしたい。
これが当時29歳の私が考えた海外に行きたい理由です。
そう、私の10年前の海外移住の理由はキャリアだったんです。夫もそもそも海外に来た理由は仕事でした。
お互いにキャリアを目的に決めた前回の海外移住。では家族となった今、何を目的に決めたらいいのか?
この夏、夫にこんな質問をぶつけてみました。
これから住むとしたらどの国を選ぶか?
わからない。
そう、そう簡単には答えが出ない質問です。
あなただったら将来、どの国を選びますか?
どの国を選びますか?
さて、どの国に住みたいかわからないという夫の答え。
この答えが返ってくることはわかっていました。私も答えを持っていません。
娘に聞けば、今日は日本、明日はカナダ、明後日は香港、いつでも答えてくれますが、その国はコロコロ変わる。
大人だって去年、今年、来年で答えが変わります。
そこでわからない理由も夫に聞いてみました。
自分たちだけの問題じゃない。
どの国がいいという好みの問題だけでもない。
夫だって私だって自分の仕事が好き。これがなくなったらやりがいがなくなってしまう。
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大人になってからの友達作り、一からまたやり直すのか。
他にも、今40代前後の私、親になんかあったら飛んでいけるか。
介護やお墓の管理も徐々に現実味を帯びてくる年齢です。
ましてやこれから住む場所によっては、自分たちはそもそもどの国に骨を埋めるのかということも気がかりです。
あと、現実的なお金の問題。
そこで、この番組ではこれから経験者に話を聞いていきます。
海外在住経験のある様々なご家族の生の声を通して、
越境した時に自分たちのキャリアや子育てにどんな選択肢があるのか、
国を越えた介護やお金の管理、どんな準備をしているのか、
そんな経験者が通った究極の選択肢をヒントに、将来どの国に住むのか、
我が家の答えを探すプロセスをこれからお届けしていきます。
越境家族。国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
今お聞きいただいたのはシーズン1の第1話。
今後のエピソードでは、海外移住で夫婦どっちのキャリアを優先するか、
子供の教育、現地校と日本人学校どっちを選ぶか、
そんな具体的なテーマを一つ一つ取り上げていきます。
海外赴任の事例を受けた方、既に海外在住の方、
そして海外移住を将来の選択肢に考えている方、
国境を越えて暮らす家族の生の声、ぜひ次回もお聞きください。
今後は2週間に1回、全10話の予定で配信していきます。
この番組、越境家族では感想やコメントをお待ちしております。
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このポッドキャストはスポティファーやアップルポッドキャストなど各種プラットフォームで配信しています。
よろしければフォローや評価もお願いいたします。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
この番組のサムネイルデザインは松島こよみ、
そして企画編集ナレーションは新井里菜がお送りしました。
それでは次回の越境家族お楽しみに。
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