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2024-02-02 15:19

S01E04 // 海外って危険?家族にとっての安全とは

越境家族 - 国境を超えて暮らす家族のドキュメンタリー


海外で暮らす ”家族” を主人公に「将来どの国に住むのか?」答えを探していく番組

経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、キャリア選択から子育て、介護から資産運用まで、家族で向き合う海外移住のリアルをお伝えします。


▶︎▶︎ リリース情報

初回エピソード: 2023年11月1日(水)AM

シーズン1 全10話 2週間に1話ずつ 配信予定


▶︎▶︎ Hosted by

Rina Arai / 新井 里菜(Podcast Director)

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Koyomi Matsushima / 松嶋 こよみ(Graphic Designer)

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越境家族 – 国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー
この番組は、海外で暮らす家族を主人公に、将来どの国に住むのか、
経験者が通った究極の選択肢と、我々の実体験を通して、この問いの答えを探していきます。
これまでのエピソードでは、海外中に伴う夫婦のキャリア選択、そして子どもの学校を選び、
家族のメンバーごとに異なる選択肢を取り上げていきました。
そして今日は、家族全員に関する話、治安について考えます。
安全な国と言われる日本、そんなところから一歩外に出ると危険なのか?
家族にとっての安全とは何か?
これが今日の越境家族が向き合う究極の選択肢。
毎年、世界的なシンクタンクから発表される、世界平和度指数というのがあります。
いわゆる平和な国ランキング、世界中の160を超える国を対象に、
紛争があるかないか、軍事化が進んでいるか、要は安全な場所かどうかを調査したものです。
日本はかねてから安全な国と言われ、このランキングでも上位の常連国。
2023年の調査によると、日本の順位は世界全体で9位、アジアの中ではシンガポールに次ぐ第2位でした。
考えてみれば、日本は従社会ではない。
何かあっても交番に行けばおまわりさんがいる。
子供だって小学生になれば自分で通学するのも当たり前。
そんな日常の一つ一つが、実はこの安全な国を象徴しているのかもしれません。
では、そこから一歩出た海外はどうか。
例えば、我が家が住む香港。
普段住んでいても、いわゆる殺人や強盗といった犯罪が多いと言うと、そんな印象はありません。
個人的にも危ない目にはあったことはなく、子供も公園で安心して遊べる環境です。
昔、犯罪統計を東京と比較してみたことがありますが、割合に大きな違いはありませんでした。
じゃあ、海外に住むとき、家族にとっての安全とは何か。
身近なところに犯罪がないというだけが、果たして安全となるのか。
実は私にとって安全の意味が変わった出来事がありました。
それがデモ、抗議活動です。
移住して10年、この間に香港では2度大規模なデモが発生しています。
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1度目は移住して1年後の2014年、2度目はその5年後2019年でした。
最初のデモは、後に雨傘革命と言われたもの。
香港の選挙制度に対する民主化を求めた学生が主体として始まったものでした。
当初、デモ参加者がしたことと言えば、香港の主要幹線道路に座り込むという非暴力的なもの。
もちろん交通機関が麻痺するなどしたものの、平和的なデモ活動と言われていました。
実は当時、私もその現場近くに行ったことがあります。
そもそも、抗議活動というものすら身近に見たことがなかったので、
実際に見た時にこれまで持っていたイメージとは全く違ったことに驚きました。
プラカードを持って大声で叫んでいる。
そんな映画で見たシーンとは違い、
大半の参加者は友達や家族と一緒に歩いていた。それだけでした。
当時9月後半、香港ではまだまだ暑い時期です。
中には水を配る人もいたり、少しでも涼しい環境と霧吹きをかける人たちも見かけました。
最初は一瞬矛盾するようにも感じた平和的なデモ活動。
存在するんだ、そんなふうに思ったのを覚えています。
ただその数日後、警察と退治が続いたデモ参加者に向けて、
塞類弾やペッパースプレーが使用された。
そんな報道が世界中を駆け巡りました。
その時、日本ではおまわりさんは市民を守ってくれる安全な存在だけど、
ここでは警察イコール安全じゃないのかもしれない。
5年後、2度目に経験したデモでは、
実際に住んでいる部屋の窓から、近所に武装警察が来ているのが見えました。
まるで警察を避けるように近くにいた市民がチリジリになっていくのを見て、
これまで自分が持っていた安全の意味が変わったように思います。
じゃあ海外って危険なのか。
実際に日本にいたらきっとなかっただろう経験をしたという方にお話を伺いました。
現在アメリカ東海岸に住む朝倉さん。
日系企業に勤め駐山員として今、現地に1年半ほど暮らしていらっしゃいます。
自分がアメリカでどう見られているのか、
現地にいるからこそ気づきがあったそうです。
自分がアジア人だなっていうのを強く感じるようになりました。
どういうきっかけでそういうふうに感じられました?
何でしょうね。
なんか感じるものがありますよね。あまり良い意味じゃなくて。
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偏見というか差別的な目で見られてるなとか。
そうですね。いろいろされたこともありますもんね。
からかわれたりとか。家族と一緒にいるとあまり被害ないですけど、
これぐらいの男が一人でいると、
例えばショッピングモールのフードコートで食事しているときに、
ノリの良さそうな学生風情が、
ちーっと一人でこっちを変顔で見てるとか、
あとは、これ結構ショックだったんですけど、
買い物しているときに後ろから急に白いタオルをバーってかけられて、
なんだなんだと思って振り向いたら、ゴーストバスターズのふりをして、
We are Ghostbustersって言って吸い込むふりをされたりとか、
それを影で撮ってるんですよ、ビデオで。
携帯のビデオでとか。
ぱっと思い出せるのはこれぐらいですけど、
いろいろやっぱり、そういうふうに見られてるなって感じるタイミングがあります。
ちょうどコロナ禍以降、ヘイトクライムが流行ったじゃないですか。
ブラック・リブズ・マターもそうですし、アジア人もあったじゃないですか。
結構ニューヨークの領事館なんかからも、注意のメールが来るんですよ。
こんな事例がありました、ニューヨークって。
そうですか。
がてつの駅歩いてたら急に吸入瓶投げつけられたとか、
突き落とされたとか、アジア人が。
気をつけましょうってメールが来てる中で、
やっぱりニュージャージーでもあるんだなっていうのは感じましたね。
朝倉さんはこうした出来事をこうも言われていました。
もし自分がアジア人じゃなかったら、されてなかったと思う。
もしアメリカ人だったら、もし見た目が違ったら、
もし自分がもっと堂々としていれば、こんなことをされなかったのかもしれない。
そんな考えが頭をよぎります。
実は朝倉さんご家族、奥様と就学前の3人のお子さんは半年遅れで都米されたそうです。
その理由は、生活基盤を先に作っておくため。
会社の規定もあって、帯同する家族が安心して暮らせるようにと、
家を決めたり、車を買ったり、もちろん治安の良いところ、悪いところ、
といった情報にもアンテナを張って、
家族5人が安心して住める場所を準備されたそうです。
ただ、そうやっても、予期せずこうしたことは起こる。
もちろん、その国の全員がそうした目で見ているわけではない。
だからといって、絶対遭遇しないという保証はない。
家族に行かない方がいいよとか、ここは通らない方がいいよとか、そういうことを話されたりしますか?
自分が被害に遭った場所は、治安としては悪くない場所なので、
特に注意喚起はしていないですね。
一般的に治安が悪いって言われている場所は、もちろん避けるようにしています。
そこら中、マリファナの匂いがしたりとか、そういうところはあんまり行かないようにしています。
これはショックだな、確かに。
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本当に、日本にいたらやられないですもんね。
まずないですね、そんなことってね。
そうなんですよね。マイノリティってこうなんだなって思いました。
自分がマイノリティになる。
そうなることで目立つ存在となり、弱い立場ともなり得る。
これは海外に住むことで感じる新たな感覚なのかもしれません。
その国に住む多数派が少数派に向ける目。
私が住む香港にもあります。
香港ではアジア人が多数派、朝倉さんの住む場所とは逆です。
だからこそ、特に見た目が違う外国人は言えば目立つ存在。
レストランではマナーが悪いと注意されたり、問題児だと外国人をやよする言葉も存在する。
空車のタクシーだって外国人は無視されて先の香港人を拾っていった、そんな経験をした友人もたくさん周りにいます。
もちろん全員がそうじゃないし、いい面だってたくさんある。
ただこうしたマイノリティに対する目、アメリカでも香港でも、もちろん日本にも存在します。
そうした立場が変わった時、新たに遭遇するかもしれない危険。
じゃあ家族にとっての安全とは何か。
それは身体的な安全だけではなく、心理的な安全も忘れたくない安全です。
海外在住の日本人に向けた注意喚起。
日本の外務省に在留届、海外に住んでいますという届出を出すと、その該当地区の領事館からメールが来ます。
私も香港で抗議活動が起こっていた時期には頻繁に来ていました。
ちなみに最近では、福島第一原発処理水の抗議活動が行われる予定ですと言って、場所や時間も連絡が来ました。
他にも日系企業を狙った詐欺事件の傾向だったり、とある事件の容疑者が逃亡中ですといった情報も過去に来たことがあります。
その国、場所によって異なる危険。
それは、その場所にどれぐらいいるか、長くいることで気づく危険もあります。
この夏、我が家が過ごしたカナダ。
夫の実家に1ヶ月ほど滞在しました。
最初の1週間目は、いわば旅行気分。
ただ、2週目、3週目と長くいることで、見えてきたものがありました。
それがドラッグ、麻薬です。
5歳の娘を連れて公園に行った時、普通のゴミ箱の横にもう一つゴミ箱らしいものが見えました。
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実はマークも書いてあって、遠くから見ると、いわゆるリサイクルマークに見えました。
ただ近づいてみると、バイオハザードマークでした。
これはニードルドロップボックスといわれる、使用済みの注射器を捨てるゴミ箱です。
例えば公園でそのまま放っておかれた注射針に気づかず、子供がけがをしないようにと見つけた人が入れるという専用のゴミ箱。
こうしたゴミ箱はカナダ全体に設置されているそうで、
例えば東京23区と同じぐらいの広さといわれるトロントには、現在50に近い数が設置されています。
滞在中、私も実際に麻薬中毒者だと見られる人も何人も見かけました。
図書館の入口近くで顔色が悪そうにベンチで寝転がっている人。
道路の近くで空に向かって叫んでいる人。
義理の両親に聞くと、ところどころにそうした中毒者向けのシェルターがあって、その近くではこうした光景は日常茶飯事なんだそうです。
例えば図書館という公共施設は基本的に誰でも入れる場所。
ただ両親の話だと、利用者の安全という意味で、最近図書館が外のベンチエリア専用のセキュリティを雇い始めたと教えてくれました。
実際私もそうした警備員の方々をその図書館に行くたびに見かけました。
じゃあやっぱり海外は危険なのか。
もちろんその国その場所に特有に危険というものが存在します。
ただそれだけじゃなかった。
自分がマイノリティになるといった立場が変わるとき、そしてその場所に長くいるから見えてくる危険もありました。
じゃあ家族にとっての安全とは何か。
場所、立場、時間、こうした要素が一つでも変われば、安全の意味も変わってくる。
それを忘れないでおくことなのかもしれません。
越境家族、国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
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この番組のサムネイルデザインは松島こよみ、そして企画編集、ナレーションはあらいりながお送りしました。
それでは次回の越境家族、お楽しみに。
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