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2024-02-21 17:39

S01E09 // 家族での海外移住「いつ」するか?

越境家族 - 国境を超えて暮らす家族のドキュメンタリー


海外で暮らす ”家族” を主人公に「将来どの国に住むのか?」答えを探していく番組

経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、キャリア選択から子育て、介護から資産運用まで、家族で向き合う海外移住のリアルをお伝えします。


▶︎▶︎ リリース情報

シーズン1 全10話 2週間に1話ずつ 配信


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Rina Arai / 新井 里菜(Podcast Director)

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Koyomi Matsushima / 松嶋 こよみ(Graphic Designer)

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越境家族、国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
この番組は、海外で暮らす家族を主人公に、将来どの国に住むのか、
経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、この問いの答えを探していきます。
これまで、この番組では、海外移住した家族が向き合うキャリアや子育て、言語事情から資産運用まで、いろいろ取り上げてきました。
家族だから増えるいろんな心配事、家族だから増える複雑な事情。
いろんなターニングポイントで、国境を越えたご家族から直接、どうしたのか教えてもらいました。
ただ、まだ話していない重要な問題。
これから海外移住をしてみようという家族にきっと共通する問題。
それが、タイミング。
家族での海外移住、いつするか。
これが、今日の越境家族が向き合う究極の選択肢。
いつか海外に住んでみたい、そう思ったことのある人はきっと多いはず。
でもその後、じゃあいつ行くか。
この質問でつまずくことも多い気がします。
キャリア、学校、マイホーム、介護。
これまで越境家族で取り上げてきたトピックは、どれもが、
今行くにはタイミングが悪い要素になりうる。
キャリアを今変えるのはちょっと。
子供が卒業するまでは待ったほうがいい。
親も最近調子悪いし、
タイミングが悪い理由は何個でもあげられるのに、
タイミングがいい理由は、意外とあげることが難しかったりします。
もしかしたら、いいタイミングというのは案外ないのかもしれません。
では、これまで話を聞いてきたいろんなご家族、
海外中のタイミングにはどんな選択肢が待っていたのでしょうか。
結婚するか、それともこれバイバイするか、
結婚はせずに一緒にシンガポールに来てみるのか、
勉強恋愛をするか、そういうタイミングがあります。
現在オランダに住む岡さん一家。
これまでシンガポールとオランダ、
2カ国の海外在住経験があるというご家族です。
その昔、まだ日本にいた夫ののりゆきさん。
ライターとしての拠点をシンガポールに移そうかというときに、
今の奥様千尋さんに出会ったそう。
その後、移住の段取りができた。
そのタイミングで目の前に出された2人への選択肢は4つ。
結婚するか、別れるか、それとも遠距離か、
お試しで一緒に行ってみるか。
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まさにライフステージの転換点。
結局、結婚するという選択肢を取られたお2人。
海外移住に誘ったのりゆきさんが、
千尋さんからイエスと返事をもらったときのことを教えてもらいました。
のりゆきさんは、黒って千尋さんが言われたとき、嬉しかったですか?
いや、いくっしょって。
そうはないみたいな。
こんな良いオファーあるの?
だって僕よりも海外経験が豊富であられて、
そしてまた大会で働きたいという思いもお持ちで、
そんな時に渡りに船、渡りに船だった。
じゃあ、絶対イエスが来るだろうっていう感覚だったんですか?
いや、なんで行かないの?
僕と結婚することに対してじゃないですよ。
僕と結婚することでオプションでついてくるシンガポール移住って、なんでついてこないの?
いや、でもそれで引っかかってたらちょっと嫌じゃない?
ただ嬉しかったです。
僕より海外経験もおありで、英語もとってもお上手なので、
シンガポールの会社を設立とか、居住場所探しとか、
はっきり言って、ほとんど奥さんにあたらんでした。
ああ、使われましたとか。
やめなさい。使われましたとかやめてください。
本当に、船に乗ったらそういうことになっちゃう。
乗っちゃったのが時間ですね。
何かしたいなあと思った時に、都合よく必要なことやものが巡ってくる。
のりゆきさんが言われていた渡りに船というのは、
まさにタイミングが良かったという意味でもあるのかもしれません。
お母さんご夫婦。
最初の海外移住は、のりゆきさんの意向でシンガポール。
その後2度目の移住先は千尋さん主導で、今すぐオランダに決められたそうです。
2度目の移住を決めたタイミング。
これは家族計画と関係していると話してくださいました。
他にも移住の理由はあった。
例えば、シンガポールに飽きてしまったこと。
そしてこれまでの仕事、場所が変わっても大丈夫そうかなあと思い始めたタイミング。
こうした要素の上に、これから我が家が家族として暮らすにはどこがいいのか。
そう思って調べていくうち、当時住んでいたシンガポールは、
例えば医療費が高かった。
出産費用や子育て費用を考えると、
特に外国人として住み続けるのはあまり現実的ではないかもしれないと思い始めたそう。
そこで色々探していくうち、福祉が充実しているオランダに行き着いたと言います。
ビザも取りやすそう。外国人でも出産費用はほぼなし。
子供も18歳まで医療費が無料という、こうした福祉の充実した点が、
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その時のお母さんご夫婦にとって魅力的なポイントとなったそうです。
オランダでは、出産に対するハードルが低かったと千尋さんはおっしゃっていました。
越境家族、お母さんご一家の移住タイミングは、
結婚、そして出産、こうした大きなライフイベントと重なるタイミングでした。
海外移住のタイミング。
自分で決められるケースもあれば、決められないケースもあります。
それが海外転勤。
これまでお話ししたご家族も、まさか思っていなかったタイミングで、
海外移住がやってきたっていう方は大勢いらっしゃいました。
例えば、アメリカ東海岸にお住まいの朝倉さん。
コロナ禍で受けた事例。
もともと希望していた海外転勤。
やっとつかんだチャンスとはいえ、パンデミックという異例の事態。
待てども待てども、いつ行けるのかわからない。
もしかしたらいけないかもしれない。
事例は出ても移動のタイミングがわからず、
ちゅうぶらりんのまま結局2年近く待たされたそうです。
その間、結局マンションを買ったり、双子が生まれたり、
そんなライフステージでの転換点を迎えつつ、
でも朝倉さんご家族にとって一番つらかったのは、
朝倉さんご自身とご家族が海外に行けるタイミングのずれでした。
うちの人事のルールで、家族帯同者は6ヶ月後って決まってるんですよ。
先に駐在員が行って、生活面のセットアップをして、
もう呼んでも仕事にししょうがないし、家族の安全を担保できると。
その時期を6ヶ月っていうふうに人事の方で決めていて、
その間、半年間、ワンオペで3人だと。
3歳児と双子の赤ちゃんと。
それがかなりつらそうでしたね。
どうすんのこれって。
それはどうされたんですか?お一人で3人だったんですか?
そうなんです。
同じマンションのままともに、お風呂の時は毎日手伝いに来てもらうとか、
お風呂が一番大変だったみたいで、
3人入れて拭いて、自分も拭いてっていうのが、
お風呂と夕ご飯の時は手伝いに来てもらったと。
朝は3人連れて、長女を幼稚園まで送って行って、
双子だけ連れて帰ってくるというのを頑張ってましたね。
でも持たないという話になったので、実家に戻ってもらいました、その後。
当時、日本に残ることになったのは、3歳の娘さんと、
まだ生まれて数ヶ月の双子の赤ちゃんと奥様でした。
ただ、実はこの社内ルール、朝倉さんに事例が出た時にはなかったものだったと言います。
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2年間待っている間に追加されたルール、
だから特例的になんとかならないか、一緒に行けないか、
そんな交渉を社内で朝倉さんは続けられたそうです。
いろいろ人事でも交渉して、2、3ヶ月で生活立ち上げたり、
呼んでもいいんじゃないみたいなことを、
冗長がそういうふうに言っていたので、
妻にもそういうふうに伝えるじゃないですか。
早く生活セットアップしたら、早く呼べるらしいからっていうので、
1週間ぐらいで家も決めて、免許もすぐ取って、ソーシャルセキュリティ取って、
いざ2ヶ月ぐらいで全部できましたと、仕事も慣れたと、呼ばせてくれと言ったら、やっぱりダメだと。
妻は2ヶ月、3ヶ月だと思って頑張ってたけれど、それ伝えた時は泣いてましたね。
つらいですね。倍の期間を同じことするのかと思ったら。
本当に。
でも朝倉さんも生活をセットアップするっていうので、すごいいろんなことをされたわけですよね。
最速で立ち上げたと思います。
それで、やっぱりダメって言われた時どうでした?
そんなおかしな話はないだろうと思って、いろいろ要素があるじゃないですか。
最初に内事もらった時点で聞いてないぞっていうのと、
双子も生まれてこういう状況だしっていうのと、
実際に城長から僕はこういうふうに聞いているというのと、いろいろあったんですよね。
アメリカの方の同僚に相談すると、彼ら家族をとても大切にする人だし、信じられない文化だと。
なんだそのルールはと。
揉めましたね。みんな揉めますね、駐在院は。
まさか、生まれたばかりの子供と半年離れ離れになるとは思わなかった。
そう朝倉さんはおっしゃっていました。
実はこの離れ離れで暮らした半年間で、3歳の娘さんが誕生日を迎えたそうです。
当時日本にいるご家族とアメリカに先に渡った朝倉さんをつなぐ手段は電話。
その日も電話をつないで祝ったそう。
でも彼は悔しかったと言っていました。
本当は一緒に祝いたかった。
行きたいけど行けない残された家族、それを待つしかないもう一人の家族。
自分たちでタイミングが決められなかったら、皆さんはどうしますか。
香港に住む我が家、将来どの国に住むのかという最大の問いを前に、いつもセットとなるのが、いつするかという問い。
ただ実は我が家もこれまで何度か海外中のタイミングを見送っています。
例えば今から5年ほど前、娘が生まれてすぐの頃、オーストラリアに移住しようかという話が出ました。
理由は、もともと夫の兄弟が結婚してオーストラリアに住んでいること。
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その上、夫の両親もカナダからオーストラリアへの移住手続きを始めたからです。
もう70代の夫の両親、2人の息子が共に海外で暮らしている。
時差もお互い12時間、地球の裏側に住んでいるから、1年によくて1回会えるか会えないか。
これから介護の可能性もあるし、できるだけ子どもたちの近くに移り住んでもいいんじゃないか。
そんな話が進んでいました。
それに当時、我が家も香港で民主化デモを体験し、
周囲でもこのままここに住むのかという雰囲気が漂っていた。
だからこのタイミングで、移住の可能性を探ってもいいんじゃないかと話したのを覚えています。
オーストラリアは移民の国とも言われますが、今は外国人にとって結構移住するのはハードルが高い。
ちなみにビザが出るかどうかというのは、いわゆるポイント制度のような仕組みで、
あなたがこの国でどれぐらい貢献できるのか、
特定の仕事スキルがあるか、英語ができるか、家族がいるのか、
いろんな細かい事項でポイントが加算されていって、それが合格点に届くかどうか、
これでビザが降りるか降りないかがわかると言われていました。
で、我が家の場合は、その合格点に届くかどうかが微妙なラインだった。
例えば、現地に兄弟という家族がいても、
その本人に対して一親等である両親に与えられるポイントは高くても、
二親等となる兄弟はポイントが低い。
他にもいろんなコストがかかることもわかって、
当時オーストラリア移住は見送りという結論に至りました。
でも、これも真剣に調べて考えたからこそわかった結論。
そもそもできないことがわかってよかった。
今後はいつかオーストラリアに住めたらいいねじゃなくて、
オーストラリアには住めないからそれ以外から選ぼうと将来住む国を絞り込めたからです。
もちろん、今後規制が変わったり、状況が変わっていけるかもしれない。
けど、我が家にとっては現実味が低い行き先、
そういう政策であれば、まあそれはそれでしょうがないと思うしかありませんでした。
じゃあ家族での海外住、我が家はいつするか。
正直、来年とか5年後とか、事業計画みたいにまだ数字では決められていません。
でも、これまでこの番組で一つ一つ考えてきた要素、
例えばキャリア。
夫も私も仕事柄海外転勤というのはないものの、
それこそいい仕事が見つかったタイミングで移住になる。
子供の学校を選び。
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これは日本語の基礎を作っておきたい我が家は日本人学校があればそこに転校。
ここ数年で移住タイミングが来てもポイントを押さえれば大丈夫。
では介護はどうか。
実はここが今後我が家が移住タイミングを決めるキーポイントとなりそうです。
というのも、実は夫の両親が勧めているオーストラリアへの移住手続き。
5年待っても許可がまだ降りておらず、
もしかしたらいけないんじゃないかという不安が漂っています。
もし両親が移住できなかった場合、
我が家が数年カナダに住む可能性も大きくなる。
私の両親はこれからも日本にいる予定。
夫の両親はどこの国に住むのかまだ分かっていない。
だから夫の両親が将来どの国に住むのか、
これがはっきりしてから考えたい。
これが今の我が家です。
家族だから増える心配事、家族だから増える複雑な事情、
だからみんな悩んでなかなか決められない。
これがそもそもこの番組、越境家族の始まりでしたが、
我が家の場合、まさに将来どの国に住むのか、
これを考えている家族のメンバーが他にもいるからこそ、
香港にいる3人家族、我が家のタイミングは、
それをもうちょっと待ってから出したいと思っています。
越境家族、国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
これまでお送りしてきた越境家族、シーズン1は次回が最終回です。
これまでキャリアから子育て、マイホームや介護など、
家族で向き合う様々なトピックを取り上げてきました。
最終回では、海外中で変わること、変わらないこと、
国境を越えて暮らす家族の生の声、ぜひ最終回もお聞きください。
この番組、越境家族では感想やコメントをお待ちしております。
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現在海外在住の方、これから海外中を考えられている方など、
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この番組のサムネイルデザインは松島小読み、
そして企画編集ナレーションは新井里菜がお送りしました。
それでは次回の越境家族お楽しみに。
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