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2024-02-02 18:47

S01E07 // 越境家族の友達作り。どうやって作るか?

越境家族 - 国境を超えて暮らす家族のドキュメンタリー


海外で暮らす ”家族” を主人公に「将来どの国に住むのか?」答えを探していく番組

経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、キャリア選択から子育て、介護から資産運用まで、家族で向き合う海外移住のリアルをお伝えします。


▶︎▶︎ リリース情報

初回エピソード: 2023年11月1日(水)AM

シーズン1 全10話 2週間に1話ずつ 配信予定


▶︎▶︎ Hosted by

Rina Arai / 新井 里菜(Podcast Director)

⁠⁠https://twitter.com/RinaAraiLevia⁠⁠

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▶︎▶︎ Designed by

Koyomi Matsushima / 松嶋 こよみ(Graphic Designer)

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越境家族 国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー
この番組は、海外で暮らす家族を主人公に、将来どの国に住むのか、経験者が通った究極の選択肢と、我が家の実体験を通して、この問いの答えを探していきます。
昔、学校で歌った、1年生になったら。 誰もが知っているこの歌の冒頭には、
友達100人できるかな?という歌詞。 小さい頃は、公園で出会えば、誰でも友達になって帰ってきた。
ただそれも、年齢が上がるにつれて、気軽に声をかけることが難しくなったり、連絡先を聞くのに勇気がいる。
友達100人、大人にとっては結構ハードルの高い目標です。
さらに海外移住となると、これまでやっと気づいた友人関係。 新たに一からやり直し。
それに国が違えば、人間関係の構築もちょっと違ったりする。 そんなルールも違うゲームで、振り出しに戻るという、
越境家族の友達づくり。 どうやって作るのか。
これが今日の越境家族が向き合う難題です。 先日誕生日会に行ってきました。
家族ぐるみの友人の子供。 2歳になったお祝いに6家族が集まりました。
この全員がもともとは独身時代に出会った、 香港歴15年の夫の友人。
5年遅れで香港に来た私も、夫を通じてこうした友達グループと仲良くなり、 お互いの結婚式にも参加し合った、そんな家族ぐるみの友達です。
今ではこうした友人の多くも結婚し、家族ができ、 お互いの子供たちも仲良し。
誕生日やクリスマスなんかに集まると総勢30名以上、 もるで親戚のような感覚です。
香港の家族と呼び合っている、こうしたかけがえのない友人たち。 実はここ数年で、ある家族はアメリカに、別の家族はオランダに、
そして今年2歳の誕生日を祝った家族は、 この夏イギリスに移住することが決まっています。
こうして一家族ずつ、香港から将来住む国を選択した彼らを見ていると、 私たちもどうするか考えてしまいます。
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こんな素敵な友達、またできるだろうか。
一箇所に長く住むと、当初どうやって友達を作っていったか、 遠い昔の話。
でも思い返すと、実は苦い思い出もたくさんありました。 香港に移住した当初、どうやって友達を作っていったか。
私の場合は、紹介から始まりました。 当時現地にいた唯一の知り合いから、食事に誘ってもらい、
そこで席が隣だった人とおしゃべりする。 ただすぐ会話が弾むということはない。そんなに甘くありませんでした。
言葉の壁ももちろんある。 自分が面白いと思った話も、英語だからオチが決まらない。
そんなジレンマも以前のエピソードで話しました。 それに相手が話しているトピック、全然ピンとこない。
理由は文化の壁ということも往々にしてあります。 例えば話す相手は、香港生まれのイギリス育ち。
一方の私は、日本生まれの日本育ち。 育った環境が全然違うから、
あのテレビの誰それ?と言われたところでピンときません。 当時の私は、それ誰?と聞く勇気はなく、
分かったふりして聞き流す。 作る笑顔を絶やさずに相手の話が終わるのを待っている私は、
受け答えもありきたり。 結局相手にとっては話が通じているのか通じてないのかわからない。
会話が弾まない相手。 話していても面白くない日本人の子、そう思われてるんじゃないか。
そんなふうに感じていたのが最初の2年間です。 それから徐々に慣れてきて本音で話せる人が少しずつ増えてきた。
その2年間で変わったことといえば、 一つは自己紹介慣れしてきたことでした。
初めて会った人にも、どう話の内を持ってこれば相手が興味持ってもらえるか。 そんな自己紹介パターンが何個か自分で持てるようになってきました。
あとはどうしたら相手にもっと話し続けてもらえるか。 これは5111を最大限使って質問する勇気。
これも2年間で少しずつ増えてきたかもしれません。 ただ移住して10年経った今でも話が弾まない人はたくさんいます。
あーもっとこう話せばよかった。 そんなふうにその日の会話を振り返る夜もたくさんある。
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でもそういう人間関係は日本にいても海外にいても一緒。 そんなふうに思ってまた次に出会う新しい人にハローと声をかけて自己紹介したり
なんで?と質問したりして少しずつ友達の輪が広がったり変わったりしていく。 それが今香港に10年住んでいる私の友達づくりです。
海外での友達づくり。 オーストラリア、日本、そしてベトナムとここ10年弱で3カ国を過ごした経験者の方から
どうやって友達をつくっていったか伺ってみました。 オーストラリア時代はもう本当に明確で当時語学学校で一緒に学んだメンバーがそのままこう友達になっていくっていう感じでした。
あずまかなさん。 以前海外住に伴う夫婦のキャリア選択について話をしてくださった方です。
現在は旦那さんと6歳の息子さんと3人でベトナム在住。 ただご結婚当初はオーストラリアのシドニーに、これも旦那さんの海外赴任がきっかけで2年半ほど住まれていたそうです。
当時現地では語学学校に通っていたというあずまさん。 ここで出会った友人と今でもつながっていると言います。
他にも家族ぐるみの友達もできたそう。 一緒に遊びに行ったり、晩御飯に招待してもらったり、こうした友人関係はオーストラリア時代の財産になった。
そう話してくださいました。 その後一度日本に起任されたご家族。
帰国後はあずまさんご自身も仕事に復帰され、 また当時まだ小さいお子さんもいらっしゃった。
そして帰国した場所は大阪。 日本の中でも彼女にとっては初めて住む場所だったそうです。
その際の友人関係はどうだったのか。 なんかこう友達を作ろうというよりも、商店街のおばちゃんのところでおいしいご飯食べさせてもらって、
息子を可愛がってもらって、あれいつの間にか育ったな、みたいな感覚はあります。 商店街に行けば誰かが声かけてくれて、みたいな。本当に大阪ならではというか。
顔見知りみたいなのがその街の中でできるっていう感じですね。 家族ぐるみで仲良くなったみたいな、そういうのは日本だとどうですか?ありましたか?
それこそ大阪で5年間住んでいた時は、コロナ前は結構やっぱり海外出張が多かったんですね。
南アフリカとかに2週間行ったり、みたいな時もあったので、私の仕事があってどうしてもみたいな時は、私の職場の逆に旦那さんが息子を預かってくれて、
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一緒に寿司楼でお寿司食べさせてくれて、お風呂に出てくれて、で終わったら迎えに行くとかっていうのもやって。
仕事を通じてお知り合いの方が本当に助けてもらってたっていう感じでした。 そういうのがないとね、しんどいですよね。
そうですね。本当そういうつながりがあったからこそ、仕事を集中できた時もありましたね。
海外出張が多めの旦那さんと子育てと自分の仕事の両立、オーストラリア時代とはライフステージが変わりました。
そこで助けてくれたのは、その町ならではの顔見知りと職場を通じて知り合った友人だったそうです。
大阪時代は毎日精一杯だったとも言われていた梓さん。 では今住むベトナムではどうか。
現在はリモートで週5日仕事をされている彼女。 大阪時代とは会社は違うけど、こうした仕事を通じた人間関係があるので、
あまり一生懸命友達を作ろうという感覚はない一方で、 オーストラリア時代に身につけた友達作りの方法が、
今住むベトナムで役立っていると言います。
ベトナムに来てからは、やっぱり息子を通じて広がっていく友達の輪みたいなところがあります。
同じマンションに住むお隣さん、エレベーターでよく会うねみたいなところから、日常会話が始まって、
家族、夫たちも含めて、ディナー行こうみたいになって、みたいなのはありますね。
そういうのって、日本に帰られた時ってありました?
エレベーターでよく会うね、一緒に遊ぼうみたいなのって。
それは本当、オーストラリアで教えてもらったというか、経験があるから、海外でナチュラルにそれをやってるけど、
日本だとやらないですね。
よく見かけるあの人に、ちょっと声をかけてみる。
一言言うだけなのに、すごく勇気がいるの、わかります。
でも、自分がこれまでしてもらったり、あとは自分がして逆に喜ばれたり、
そんな経験があるからこそ、オーストラリアとベトナム、全く違う国だけど、こうした友達の輪が広がっている。
この一言声をかける勇気は、私が香港移住2年後にやって出てきた、質問する勇気、これと似ているのかもしれません。
友達100人。大人に比べて子供は簡単。そんな風に最初話しました。
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実際、5歳の娘は、公園に行けば知らない子供に声をかけて一緒に遊んでいる。
この年齢、特有かもしれません。
ただ、その場限りの友達はできるけど、名前を覚えて、また遊ぶ約束ができる友達になれるかどうか、
これはまた違う話。
私が住む香港、子供の友達コミュニティに入るには、キーパーソンがいます。
それが、ヘルパーさん。
香港には、ヘルパー制度、いわゆるお手伝いさん制度というのがあります。
共働き夫婦が多い香港では、家事や育児のサポートをしてもらうために、フィリピン人やインドネシア人のヘルパーさんを雇うというシステム。
香港に住むヘルパーさんは、コロナ前でおよそ40万人近く、全人口に対して5%近くを占めています。
日本に占める外国人の割合がだいたい2%台、なのでその倍というイメージです。
しかも香港には、幼稚園はあるけど、保育園制度はない。
それに、12歳以下の子供は、一人で出歩いたり留守番したりしてはいけないという法律もあります。
日本では、小学生になったら一人で通学するのが当たり前。
でも香港では、誰かがいつも学校に送り迎えに行くのが当たり前。
このような当たり前が成り立っているのも、ヘルパーさんがいるからです。
そうした背景もあります。
では、このヘルパーさんの存在が、どう友達作りに関係するかというと、ネットワークです。
こうしたヘルパーさんは、知り合い同士、友達同士のことも多く、ネットワークが非常に強いです。
だから、同じぐらいの年齢の子供を世話しているというヘルパーさんたち、そのネットワークの中で一緒に遊ぶ約束をしています。
実際、私が娘を公園に連れて行くと、同じように子供を連れてきたヘルパーさんとよく会います。
特に平日は、そこで出会う9割が彼女たち。
そこでは、ヘルパーさん同士が友達なら、連れてきた子供たちも友達。
そんな人間関係が成り立っています。
でも、ここに親である私が入っていけるかというと、難しい。
その理由は、私の立場です。
私が子供の実の親だから、入っていきづらい。
ヘルパーさんにとって、実の親という立場、ポジションは、彼女たちの雇用主と一緒、いえば上司にあたります。
立場が同じヘルパーさん同士なら、気軽におしゃべりできたり、時には愚痴を言い合ったりできる。
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でも、実の親である私は、ちょっと違う。
もちろん、言葉や文化の壁もありますが、でもそれに加えて立場の違いというのは、結構大きいようです。
会社で例えるなら、私は部署が違う上司。
直属上司ではないけれど、もしかしたら上司同士で話が通じているかもしれない。
そう思うと、腹を割って話せる相手ではない、というのがなんとなくわかります。
ヘルパーさんがいない我が家にとって、こうしたネットワークを介した子供の友達作り、これは難しい。
公園に行けば、その場で仲良くなって遊べるけど、結局その場限りの友達。
来週また会える保証がない。
特に小さい子供がいる家族にとっては、このヘルパーさんがいるかいないかで、友達の和が限られてしまう。
これが香港という場所、特有の友達作りかもしれません。
去年、香港の日本国送料時間から一通のメールが届きました。
表題は、アンケート調査への協力のお願い、海外での生活に関する基礎調査とのことでした。
さらに中身を見てみると、海外生活での孤独や孤立に関する内容。
質問の中には、自分には人との付き合いがないと感じることがありますか。
孤独な状況に至る前に経験した出来事をお答えください。
そんな質問が30近くありました。
海外移住して感じる孤独。
新しい土地で、慣れない言葉で、知らない人たちに毎日囲まれる環境。
将来どの国に住むのか。
夫に聞いた時も、家族や仕事のことも重要だけど、友達。
これも私たちにとっては大事な要素でした。
じゃあ我が家はどうするか。
新しい国で、新しい人と新しい関係を作る。
これには私たちがこれまで知ってきたように、紹介をきっかけにしてあってみて、
自己紹介もその国にあったパターンを増やしていけばいいかもしれません。
でもその後は一言、声をかける勇気。
5歳の娘は声をかけるのが上手。
これは我が子を真似して、友達の輪を広げていきたいと思います。
越境家族、国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー、最後までお聞きいただきありがとうございました。
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この番組のサムネイルデザインは松島こよみ、そして企画編集、ナレーションは新井理奈がお送りしました。
それでは次回の越境家族お楽しみに。
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