1. とりあえずベンチで
  2. 【#23】芥川龍之介『鼻』読書回
2024-09-06 35:52

【#23】芥川龍之介『鼻』読書回

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■お品書き

・いじわる昔話

・ささおにとっての「鼻」

・「自分より前に他人がいる」

・アイデンティティのわがままさ

・「俺が弟子なら内供の鼻はでかいまま」

・鼻のおもしろポイント1「喧伝されすぎ」

・鼻のおもしろポイント2「力技すぎ」

・鼻のおもしろポイント3「鼻の茹で加減ってなんなん」

・鼻のおもしろポイント4「疑問形で聞かざるを得ない踏み具合」

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■喋っている人

・ささお / キョウスケ

■とりあえずベンチでとは

・「とりあえずベンチで集まろうぜ」、そんな感じで集まって気軽なトークが始まるポッドキャストです。

■利用楽曲

・曲名 『Dream』

・作曲 RYU ITO 

・https://ryu110.com/

00:05
とりあえずベンチで。
とりあえずベンチで。
どうも、ささおです。
キョウスケです。
えー、今日は読書回。
おー、第2弾。イェーイ。
前回、太宰治の書き込み訴えを第1回としてやりましたが、今回は第2回ということで、読書回をやっていこうと思います。
はい。
読書回のルールというか、決め事2つございました。
1つ目が、この物語を一言で表すと何ですか。
はいはいはい。
2つ目は、この物語を一言で表したその内容を最も表現していると感じた文章はどれですか、という2つですね。
この話をとっかかりにして、いろいろ読んだ本について語っていこうというのがこの回になってます。
はい。
というわけでして、今回読む本は何でしたか、ささおさん。
えー、今回は芥川龍之介の『鼻』です。
おー、ついに芥川龍之介に。
ね。
もう名作しか読んでないから、この調子でいくと文豪たちの名前がめちゃめちゃ並ぶことになるんだけど。
ちなみにこの芥川龍之介の『鼻』は、俺は初めて読んで。
俺も初めて読んだ。
あ、読んだ。
うん。
結構短い作品だったと思うんだけど、読みやすかったよね、あれは。
読みやすいね。まあ、昔の話だから、言葉遣いというかは、昔口調だけど、まあなんとなくないと思う。
そうそうそう。
ちゃんと今でも通じるというか、読みやすい文体だったし。
あとね、俺ね、これね、あまりに面白すぎてビビったわ。
これは?面白すぎて。
これね、面白すぎてビビった。
普通にね、笑いのセンスエグすぎるなと思って。
電車の中で読んでたんだけど、通勤中の。
みんなシーンってしてるじゃん、通勤の電車って。
俺だけ笑ってたもん、普通に肩を揺らして。
それぐらい面白かった。
俺はね、刺さった結構。
刺さった?
ちょっと聞いたというか。
え、なに、じゃあ悲しくなったってこと?
ああ、そうなんだ。
自分にもあるな、こういうところって思った。
共感した。
ああ、確かに共感もあったっちゃあったけど、
でもそうか、俺すごい笑い転げるぐらい面白かったけど、
逆の意見が出る。不思議だな。
じゃあちょっと笹尾から、この質問に答えていく形でやってみますか。
03:06
わかりました。
この物語を一言で表すと何ですか?
意地悪昔話です。
意地悪昔話?
なんだろう、今ある昔話、有名なやつとかと、
似たような時代背景というか、昔話的な背景の中、
テーマとしては、文にも出てきたけど、
傍観者の流行主義とコンプレックスみたいなのがテーマで、
これをそういう昔話調でやるっていうのが、
なんかすごい、一言で言うとこれかなっていう。
その昔話の中に、今にも通じる価値観を織り込んでるみたいな。
ラインナップにあってもおかしくないというか。
他の話と比べてみたら、ちょっとダークな雰囲気があるかなっていう。
ちなみに、そのダークさってどこに感じた?
こういうのって大体、最終的に上手くいくというか、
昔話で言うと大体上手くいくやつで、上手くいかないやつというか、
一番っぽいなと思ったのはコブトル爺さん。
確かにコブトル爺さん近いね。言われて気が付いた。確かにそうだ。
比べてみると、コブトル爺さんはいいおじいさんはコブが取れてやったとか、
悪大おじいさんはコブがさらに増えてダメだみたいな、
大体そういう構成になったりするんだけど、
これは自己完結しちゃうっていう、
そういうスッキリした感じのないというか、そこがダークな感じというかね。
なるほど。誰かに解決してもらうとかっていう感じじゃなくて、
結局自分の心の中で納めどころを探すみたいな感じってことかな。
確かにそういう意味で言うと、悲しい感じはするなぁ。
そっちの話かなと思ったんだけど。
ちなみに一番この一言で言ってくれてた、なんだっけ一言で表現すると。
いじわるな昔話かな。
いじわるな昔話っていうのを表してると思った文章はどこ?
これに続いてテーマの傍観者の利己主義とコンプレックスっていうのがあって、
そういうのが一番出たなっていうのが、
ところがその人がその不幸をどうにかして切り抜けることができると、
今度はこっちで何となく物足りないような心持ちがするっていう。
06:01
はいはいはいはい。
一旦その鼻が治った後に、みんなが笑ってきて、
実はみんなこう思ってますよっていうのがチラッと出てくるんだけど、
これを書くっていうのがすごいなって。
確かにね。
本人の中では、話の主人公として出てくるのが、
名前なんだったっけ。
全知内愚。
全知内愚か。全知内愚っていうお坊さんなのかな。
書いて、彼の鼻がすごく長いと。
長いし大きいんだよね、象の鼻。
アリクイの鼻みたいな感じで。
鼻につくんだ。
そうそうそう。
それを京都から帰ってきた弟子が鼻を小さくする方法を教えてくれて、
鼻を小さくするんだけど、いざ鼻が小さくなったら、
鼻が小さくなった自分のことをバカにする奴らも出てくるっていう。
それが耐えきれず、ちょっと辛い気持ちになっていると、
なんだろうな、鼻がだんだん元に戻ってきて、
最後のラストシーンに行くっていう。
鼻のことを本人が一番気にしているのに、
それがなくなったら、途端に鼻をなくなったことに対して言ってくるっていう。
言ったらピクチク言葉みたいなのがあるよね。
ある。
でも笹尾が言ってた、自分と重ねる部分というか、
刺さったとこって何だったの?
こういう人生を懸けてどうしようかっていう重大なコンプレックスに対して、
どのような対処をするかっていうところで、
実は俺にも一個あって、これが。
笹尾の鼻が?
鼻が俺にもあるのね、それが。
で、この前置内偶がこれどうにかしようと思って、
鼻が小さく見える角度みたいなの探ったりとか、
そういう涙が増し努力みたいなのも見えるじゃん。
あれは本人なりにどうしようかっていうのを考えて、
でも上手くいかなかったりとか、
でも多分俺もなんとなく想像する。
だから自分ももしかしたらそこに落ち着くのかななんて思いながら読んでて、
っていうので何がコンプレックスかっていうと、
気づいてるかもしれない。
これも作品の中で出てくるけど、
気づかれてるのが一番嫌だよ。
気づかれてるっていうか、
俺が気にしてることを気づかれるのが嫌だね、やっぱり。
これ本当に分かって。
もう気づかぬフリ、
09:02
たとえ気づかれてるとしても、
自分がそれに気づいてるってことは相手に気づかれたくないの?
そうそうそうそう。
そういう素振りを見せないっていうね。
そう、弱点だと思って思われるのが、
単に気づかれるよりもショックっていうか。
長々と言ったけどちょっとお見せするわ。
気づいてましたって言ってほしいんだけど、
これは家族とかにしか見せたことない。
え、なに?
いくよ。
おでこがめっちゃ広いっていう。
おでこがめっちゃ広くて。
何だそりゃ。
そういうこと?
これが俺にとって本当に人生を懸けたコンプレックス。
お前がずっと前髪重めだったのはそういうことだったの?
そう、前髪が死ぬほど重くて、
ヘルメットとややされるくらい毛の量が多いのと相まって、
すごい髪型になってるんですけど、
これが実はなんでかって言うと、
なんでかって言うと、おでこが広いからだったっていうね。
何を言われても変えないのは、それが理由っていう。
イメチェンとかクソもなかったしな、確かにずっと。
ずっとマイナーチェンジはするけど、髪の流し方を変えるぐらいは。
でもずっと覆うような、おでこを髪で覆うような髪型、常に。
確かにそうだわ。そこだけ防御力が高い、確かにお前は。
ここだけ守られてるんですね。
はー、なるほどね。
じゃあそこの自分のおでこの広さを、全地内部の鼻に重ねたんだ。
そうそうそうそう。
あー、そうなんだ。
じゃあさ、例えば。
じゃあさ、外からさ、言われるわけじゃん。
ヘルメットみたいだなってさっき言ってたけど、ヘルメットみたいな髪型とか、前髪めっちゃ重いなとか、
イメチェンとかしないの?って言われるのは、どうやってすり抜けてたの?
全地内部はもうそんなの知りませんよみたいな素振りをして、結構のらりくらいと交わしてたけど、
お前はそういう時どうしてたの?
いやもう笑ってごまかすしかないよ。
でももう変えるつもりはなかった。
そうやって言われる方がマシなのかと思った。その出すよりは。
あー、ははって。
そう。
だから芯のコンプレックスよりの手前をいじられても、別になんともないわけでもないけど、
12:00
まあまあまあ、まだね、耐えれるというか。
それが見られるよりかはもう絶対見せずに、こうヘルメットと言われた方がまだ良かったと。
そうそうそうそうそうそう。
あー、本当にじゃあ隠したい部分だったのね。
そう。
まあ今も隠してるけど。
いやもう出すつもりないよ。
今後一生出ないなそこは。
いやもう一生出ないね多分。
じゃあさ、例えばさ、東方からさ、おでこの広さを狭くできる方法が伝来したらさ、お前それ使う?
使う使う使う使う使う。
使っておでこを狭くする?
うん、するよ。
幅が出るよ髪型に。
いやー確かにアレンジメントができるよね。
うん。
それがさ、じゃあ今回の全地内部の花みたいなパターンでさ、すっげー暴力的な方法だとしたらやる?
うわーそれは結構悩むかも。
痛い。
あー痛いのやだなーちょっと。
ちなみに花の時は、全地内部の花は弟子に踏んでもらったんだよね。確か茹でてから踏んだんだよね。
そうそう茹でて踏んでなんかこう海みたいなの抜くみたいな。
海みたいなの抜いたら縮んだって言ってたよ。
笹尾のおでこもなんかスコップかなんかでこうやってサクサク刺して。
サクサク刺してなんかこうちっちゃくなるとか言ったらやる。それはやだ。
うわーそれはやだな。そこまでじゃない。
だからまあ比べちゃうと俺の方がまだまだそのゆるいというか、なのかなーなんて思っちゃったりするけど、まあ境遇自体には結構その共感したというか。
まあ隠せるしね。
そう別に今は隠せるんでまあまあ別に言っちゃいいんだけど。
まあそういう意味ではいいのか。
じゃあさ結局さ全知内愚は花がちっちゃくなったけど、ちっちゃくなったことをあの弟子とかにまあ揶揄されるようになるじゃん。
ああいう部分は結構自分ごとに置き換えて考えて、じゃあいざ自分の欠点だと思ってた頃が解消されてああいうこと言われるっていうのはやっぱ
普通俺が読むよりかはすごく感情移入して読んじゃったみたいな感じ。
そう感情移入したしまあなんだろう結局その人の差がというか。
まあだから次もしその俺があの生え際が前進して髪型変えたとするじゃん。
そうしたらヘルメットとかじゃなくてまたなんか変な髪型とかそういう別の形になって。
まあそんな別に言われるわけじゃないけどになるんだろうと思うとまあ今のままで読むのかななんてその話を読んで思った。
15:02
なるほどね。確かにさこれ俺全然これバットエースじゃないけど悪い話だと俺全然思って読んでなくて。
笹尾の話を聞いてラストシーンを見ると結局鼻が元に戻って小さくなった鼻が元に戻って
こうなればもう誰も笑う者はいないに違いないって自信をつけてるけど
なんか結局次は鼻が大きくなったことを言われてまた鼻を小さくさせたくなってみたいな繰り返すイメージが湧いてきたわ。
ああまあそうだと思うよ。
もうずっと鼻と格闘し続ける人生になっちゃうっていう。
だと思うしすごいね悔しかった。なんか似たような境遇からして結局他人にどう思われるかっていうのを自分なのに自分が禁止してるのに結局その前にあるのは他人で
その嫌だと思ってたのにそれに戻しちゃう。何でかというと他人が笑ってくるからっていうので。
すげえ悲しかった。
結局自分の意思じゃなくて他人の意思に左右されちゃってるしね。そこが確かに。
そう言われると悲しい物語に見えてきた。
俺もすごく悲しかった。
なるほど。
俺はこれどういうふうに一言で表す何かっていうと、俺はこれアイデンティティのわがままさを表したと思ってて。
作品だと思って。
まあそれを一番よく表した一文としてはまあそんなのいろいろあるから全部一つに選べないんだけど
えっとですね、こうなればもう誰も笑う者はいないに違いないか。
ああ最後の方の。
ここかなと思ってて。
なんかどうしてそう思ったかっていうと、
アイデンティティ、要は自分らしさみたいなものを
何かどこに置くかっていうところをずっと迷っている話かなって思ってて。
自分らしさっていうものを求めることと誰かと一緒でありたいって思うことって相反すると思うんだよ。
他人と分かち合うことがある、共通項があるっていうのは安心感があるから
安心を求めるっていう意味では、人と同じになりたいっていう方に進んでいくんだけど
なんかいざそこに行き着いた時に、じゃあ自分ってなんだっけみたいな。
同じ色に染まっちゃった時にじゃあ自分ってどういう存在なんだっけみたいな考え直して
それまで自分のコンプレックスとかだと思ってたものが逆に自分らしさに見えてくるみたいな。
で、それが内偶、全知内偶のこの花を最初は嫌がってたけど、最終的には花のことがむしろ愛おしくなるというか
18:11
っていうところに繋がってくるのかなと思って読んでた。
確かに他の人が内偶の花が戻った時に笑ってたっていうのは、なんであの花辞めたんだろう的な笑いだったわけで
そう考えると今までの人生と今まではみんな受け入れてくれてたというかそれはそれでかなって思うと
確かに1個の特徴というかその人のとして確かにあっても良かったのかなっていうのはあるかもしれない。
やっぱりその内偶ね、内偶っていうのはコンプレックスになってる部分が自分の体っていうところがやっぱすごく重要なのかなと思ってて
過去に読んだ作品でさ、駆け込み訴え。あれは自分のコンプレックスが、ユダにとってのコンプレックスがイエスだったでしょ。他人だったし。
もっと戻るけどさ、高校生の時に読んだ三月記。あの李徴のコンプレックスは死の技術だったじゃないか。
うんね、そこだったね一番気にした。
だから1個自分を挟んで他人側にあるというか別のものに対するコンプレックスだと思う。自分じゃないところにあるもの。
だけど全知内偶はもう自分自身にコンプレックスがあってそれが自分の目の前でぶら下がってるっていう状態だから
これがずっとあるってすごいストレスだろうなーって思いながら読んでたのよ。
早くどかしたいし、読経してる間も部屋の掃除してる間も飯食ってる間もずっとここにぶら下がってて邪魔で仕方ないし目立って仕方ないし、他人の目だって気にせざるを得ないじゃん。
これがコンプレックスになるなんて当然で、すごい辛い人生だろうなーって思うのにいざ鼻がなくなったらその鼻のことが愛おしく思っちゃうっていうのは
これやっぱ人間らしい感情というか自分の体じゃないと出てこない愛着なんだろうなと思ってた。
あーそうね。
結局憎めないのかな。
そうそうそう喪失感が大きいよねきっとね鼻がなくなった途端にね。
でも確かにずっと不安を感じてるよね。これはその冒頭の方で言われててすごい印象に残ってたんだけど
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なんか一人でも自分のような鼻のある人間を見つけて安心がしたかったのであるっていう。
あったあった。
これ鼻が邪魔で嫌だっていうよりもむしろ誰かとこれを共有したいって気持ちがあるんだなっていう。
そうね安心したいというかね。
いやーそれは。
ちなみに笹尾のそのコンプレックスは誰かと共有したことあるの?共有というか分かち合ったこと。
いやないね。
あーないか。
じゃあ同じようにさ前髪がさ厚めの人間にあった重めの人間にあったらさあいつはおでこを隠してるのかなって思うの?
いやーどうだろうまあ本当に髪型としてさ成立するっていうさ可能性もあるから。
それはあるそれはある。
相手から開示してくれんと無理かも自分から行くの。
あーもうじゃあずっと守り合ってんだお互い例えば笹尾と同じ奴らが対峙したとしてもお互い補身に回って開示し合わない絶壁同士が対峙するような形になるわけだ。
かもねもういかにばれんようにするかね。
いやまあそうだよねだって隠すようになってるし内部の方も共有したいとは言いつつ気づかれないフリしてるんだから自分からは言わないんだよねきっとね。
そうそう言わんともよく気にしてるっていうことはさすがに。
これはねやっぱりそう思ってくるとすごい辛い話だなと思ってきたね。
なんかさあその俺これ内部のどこのシーンだったかな。
あ弟子がさ花を直す方法を持ってきた時こんな方法がありましたよって持ってきた時あったじゃん。
あれに対する対応っていうのが自分の中ではちょっと衝撃じゃないけどあそう俺苦手なコミュニケーションだと思って。
あそう?
そう読むよ。内心ではもちろん弟子の層が自分を解き伏せてこの方法花を直す方法をね試みさせるのを待っているのである。
弟子の層にも内部のこの策略がわからないはずはない。これは内部自身はいやそんな方法はいいよみたいな感じでちょっとなんだろう
勇めるのよそんな方がいいよみたいな感じでしよう。だけど内心はもうめっちゃやってほしいっていう。
で弟子側もそれを分かってて内部にはもうやってくださいやってくださいって言ってまあめっちゃお勧めするって。
で俺これ個人的にめっちゃ苦手なコミュニケーションでさ。
あそうなの?
こういう話の振られ方したら絶対にやらない方向に俺持ってっちゃう。
24:00
あそうなの乗ってあげるみたいなのはしないの?
ないない。相手がやらないって言ったんだからじゃあやらなくていいんだと思ってやらない。だから俺が弟子だったら内部はずっと花でかいままだわ。
いやでもあるじゃんその励まし待ちみたいなやつとかあるじゃん。そんなことないよう待ちの話し方ってあるじゃん。
あるある。乗らんってか乗れない気づけないと思う普通に。
あそうなの?
多分そうやって言って取り逃してきたなんかタイミングっていろいろあると思う。
なんか出かけるのをさ誘わない。全然いいよ全然いいよって言われて本当は誘ってほしかったかもしれんけど誘わなかった時とかさ。
お土産いる?みたいに言ってさ。いやいらないいらないとか言われてあげなかったパターンとかさ。絶対あると思う。
絶対取り逃してるわーって読みながら思った。こういうコミュニケーションできる人すごいなーみたいな。弟子ちゃんとしてなーって思ってみて。
そうでもマジで苦手なんだこれは。
あーこれ俺もあの印象に残った表現みたいなので俺も書いててこれ。
俺はやっぱりこれあの確かめちゃめちゃ弟子優しいなと思って。
でこれやっぱりまたその前置内偶の方に勘定にしちゃうけどやっぱり俺も言えんと思うって思った。これ本当に。
さっきも言ったけどやっぱその気にしていることがバレるのが嫌なんで。
喉から手が出るほどその方法を試したいけどでもこれそうしたら俺めっちゃ気にしてた。今までもずっとこいつ気にしてたんだっていうのが。
それまで隠し通してきた自分が否定されちゃうんだよ。そこまでやっちゃうと。
そうしたら全部の回答が出ちゃうというか今までの。
実はそうだったなってなるのとどっちやって天秤比べたらちょっとねやってくださいと言えんねこれはって思った。
あーそうなんだ。
だからしゃーなしやるっていう手が一番確か本当にありがたい。本当に助かる。
心の中でやっぱ一番収まりがいいのはまあやりますか。まあそこまで言うならやりますかみたいなノリなわけだ。
うわー絶対俺そこまで持ち込めんわー。
いやでも粘り。
絶対俺なんとかして。
いやでややんーとか言う。なんか俺がさじゃあいいですとか言ったらさ笹尾にね笹尾が俺が持ってたとするじゃんやり方を。
これでおでこ狭くなるらしいよって持ってって笹尾が。
いやーちょっとなーとか渋ったらあやだそうまあ確かにねって言って今の髪型も似合ってるしねとかって言って俺絶対オススメしないままそのまま帰る。
27:12
いやーでもなーって言うの楽しさない?
まあでもさ。
せっかくなーって言ってくれたし。
だるいだろ。それだるって言っちゃう俺絶対。
どっちかにせよ。
引っ張るよこっちも。
うわー確かになーそう言われたらそういう風にやってもらった方が楽っていう場合もあんのか。
ここはねうまいことほんとに弟子はいいやつだなーと思った。
いやでも実際いいやつだったと思う弟子は。
だってちゃんとその方法まあさだいたいさいくら京都に出かけ京都だったよね出かけたん確か。
京都に出かけたからといってさそんな鼻がちっちゃくなる方法持ち帰ってくるわけないじゃんそんな。
どんなうや曲折があってもさたまたまそんな話入ってこないよねだからこいつは多分聞いてくれたんだと思うねわざわざ。
だと思う俺もそう思う。
だから優しいんだよ。
ただこの弟子の人はあのさその前にさあったけどその鼻が長すぎてさご飯食べれるもんであの鼻を板で持ち上げて食べれるようにしてたっていうのがあったから実害があるんですよ実害があるその人にとっても。
わざわざやるのも大変だなっていう。
それはあったかもしれない。
そこにあった結局せいかもしれないけど。
わーそっかなるほどなー。
これは結構じゃあお互い全然違うね。
俺は面白い話だと思ったし笹尾はすごい自分に刺さる話だったんだね。
そうそう悲しい話だった。
これは本の面白いところだあの解釈が全然違うっていうのは。
ねえよみてんのによってね全然変わるのがすごい。
ちょっと俺のじゃあさ俺の面白ポイントだけ話させてもらっていい?これは。
俺の見方になっちゃうけど。
まず、あここだ。内部の鼻の大きさなんだけど。
これが一度この弟子の代わりをした中道司が臭みをした表紙に手が震えて鼻をかゆの中へ落とした話は当時京都まで献殿されたっていう。
さっき言った飯食ってる最中に鼻を持ち上げすってもらってるんだけどそれがポタンと落ちてかゆの中に鼻が入ったっていう。
この話が当時京都まで献殿されたってこれ伝わりすぎ。
献殿されすぎだろと思って。
取り上げられすぎだろ。
30:00
新聞の広告にでもなったんかって。
すごいよこれ。
めっちゃ話題になったなこれ。
めっちゃ話題になりすぎだろ鼻一つでっていうのが面白ポイント。
でもう一個がまだまだあるんだけど。
鼻を小さくする方法ね。
が湯で鼻を茹でてその鼻を人に踏ませるっていう極めて簡単なものであったって書いてあって。
いやいやいやいやみたいな。
あのね力技すぎる。
あまりにも。
薬とかさ。
あるだろうけどさ暴力的すぎてさ。
あんとしても上がらんよ普通。
物理講義だよね普通に。
やりすぎやりすぎと思って。
これもさすごいなと思って。
これまだまだあるんですよ。
これ鼻を茹でてもらうじゃん。
でそれを茹でて茹で終わったかなっていう時に弟子がね。
もう茹だった自分でござろうっていうのよ。
これは弟子は何を基準にさ茹で加減っていうのを見極めたのかっていう。
鼻何と類似してんのっていう鼻が。
もう茹だったなって思うさその理由となるさ経験があるわけじゃん。
何を茹でたらさ鼻と類似するのみたいな。
そこが面白すぎて何を根拠にそうやって言ってんだろうと思って。
言われてみれば確かに。
これまだまだあって。
これは最後ね最後なんだけど。
鼻をね踏むじゃない。
踏む場面で弟子が言うんだけど。
伊藤はござらぬかな。
意思はせめて踏めと申したで。
じゃが伊藤はござらぬかなっていう。
これね。
あのさ足踏んじゃってあごめんって言う時あるじゃん。
それはさ痛いってわかるからさ。
あごめんごめんって言うじゃん。
でもさ鼻を踏まなきゃいけないってないじゃん。
ないないない。
だからさあごめんとかじゃないのよ。
鼻踏まれた経験が弟子側にないからさ。
伊藤はござらぬかなっていうさ疑問形で聞かざるを得ないっていう。
なんかすごい配慮が見え隠れするのと同時に
そんな経験お前ないだろっていう。
そこがねなんて言うんだろう。
ギャップがある。
33:01
変というか状況として。
それがやっぱ面白かった。
ここがでかかった俺。
鼻にまつわる面白さがすごくて。
この直すとことか。
確かにちょっとコミカルな感じになってたね。
ギャグ戦が高すぎるなと思って。
ここが確かに面白い。
ここが芥川隆之介の素晴らしいとこだなと思って見てたね。
っていうところなんですけど、あれですね。
昔話帳っていう風に言ってたけど
芥川隆之介は結構昔話とかを元に知ったりするのもあって
こういう文章がうまいのだろうなというふうにちょっと思って。
そうなんだ。
そうそうそう。
そのうまい昔話風の話し方の中に
結構そういう笹尾が読んだらうわーって思うような
コンプレックスを結構えぐるような内容は入れつつ
逆に俺みたいな人間はゲラゲラ笑えるって思えるような
2つの側面をきちっと入れ込められるっていうのは
もう技量が半端ないね。
そうね。うまいことひとつにまとめて話として。
鼻こんな短い数ページだよ。
10ページぐらいしかないのにこんなに読みごたえがあるとはすごいわやっぱ。
いや面白かったこれもう。
うん。
今回は面白かったです。
また、えっと、あ、笹尾なんか感想ありますか?最後に。
最後に?
僕としては本当にさっき言った
そのおでこと鼻が本当に重なって
うーん本当に刺さったこれはだから
本当にコンプレックスある人には本当にわかると思う。
共感できる話。
それはね本当に読んでみてほしい。
わかるってなる感情の動きが。
という作品でした。
これもね、そうだね。青空文庫で読めるので。
1分ぐらいで読めますんで。
ぜひとも読んでいただきたいです。
やってください。
はい、では今日は以上とさせていただきます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
とりあえずベンチではリスナーの方からのご感想、ご質問などお待ちしております。
宛先のフォームリンクはPodcastの概要欄をご確認ください。
よろしくお願いいたします。
35:52

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