追跡性って裁判はやったことあるんでしたっけ? 裁判はほんとちょっとですね。
手伝うとかはあっても、自分とかってないですよね。 裁判ってすごくやっぱり強力な手続きなんで、
本来の目的である、その焦燥をして自分の権利を獲得する、みたいな使われ方とは限らなくて、それ以外の使われ方の手段というか道具として使われることって結構あるんですよ。
なんかピンとこないかもしれないですけど、今日それの最たる事例である、科学と宗教っていう対立が裁判の中で争われた事例。
本来原告と被告で一つの権利について争うわけなんですけど、原告が被告に対してみたいな話じゃなくて、科学対宗教の対決というような形になった裁判があるんで、ちょっとその説明をしていこうかなと。
ちょっと待ってください。大丈夫ですか?宗教の話。政治と宗教に触れるなみたいな。
これは中身に入るというよりは、科学対宗教の話なんで。
具体的な宗教がどうこうみたいな話じゃないっていう。
かなと思うんですけどね。具体的に何の話かっていう話をすると、これは進化論。
ダーウィンが唱えた進化論を高校の授業で教えた教師に対して、宗教的な理由で進化論を教えることは違法だという形で起訴されたというものに対して、
いやいや、科学的に見て進化論が正しいんだから、これは別に悪いことはしてないよというようなことを言った科学サイドの弁護士。
対宗教的に見て神が人類を作ったのだから、進化論というものは聖書の教えに反するんだと。
そういうことを言って、検察官側がそれを処罰しようとしたというような戦い。
まさに政治対宗教の戦いというのを踏み込んでいこうと思っていて。
進化論ってあれですよね。人間はもともと猿から始まったみたいな。そういう話。
ざっくり言うと、生物というのは基本的にはいろんな性質を持って生まれていて、その中で自然淘汰された結果、少しずつ形を変えて今の環境に適する形になっていったみたいな話。
というのが進化論というものですよね。
今ある形というのは徐々に形が変わっていった結果、こういう形になったということであって、神が作った形そのままではないというのが一応進化論。
それが宗教的なものと若干対立する部分というところかなと思うんですけど。
それで高校で進化論を教えた人が、キリスト教では神が作ったということを思いっきり反するから、それに対してそれは良くないというか、だめだみたいな。
ということでその教師を罰とした。
とんでもないことが行われているんですね。海外では。
なのであくまでも聖書が正しいかどうかみたいな話をするわけじゃないんで。
はいはい。
許してもらえるという感じですかね。
なるほどね。
さすがに今、進化論が正しくないと言っている人は多分いないと思うので、大丈夫かなと思って取り扱ってみようかなと思ったという感じです。
ちょっとヤバそうやったら止めますね。
止めますね。お互いにリーダーチェックをし合ってみたいな形でお願いします。
そこはちょっと。
改めまして弁護士の三股です。
弁理士の辻です。
このチャンネルでは、法律の専門家である弁護士と知的財産の専門家である弁理士が、
互いの専門分野のトピックについて楽しくたくさんおしていきます。
今日はまさに弁護士の分野で知的財産は全く関係ない話。
宗教と科学の裁判上での全面対決というような形の裁判について取り扱っていきます。
これがスコープズ裁判と一般には呼ばれる裁判で、高校教師のジョン・トマス・スコープス。
教師の名前なんですね。スコープスさん。
スコープスさんというのが、アメリカテニシー州の公立高校において進化論を教えたということが、
当時アメリカにあったバトラー法と呼ばれる法律。
これが進化論を教えることを禁止する法律だったんですけど、
これは解釈の問題ではなくて、実際あったんですよ。法律として。
法律で進化論を教えたらいけないってことですか。
宗教 そうなんです。それが法律に決まっていた。
というのがあって、その法律に違反したということで起訴されたというような裁判があって、
この裁判についてちょっとお話をしていきます。結構面白いポイントがいっぱいあるので。
まず、そのバトラー法、進化論を教えることを禁止する法律ができたときに、
そもそもこの法律ができたこと自体に対してかなり批判が集まったそうなんですよ。
今、現代の私たちの感覚から言ってもそうじゃないですか。
基本的に、進化論を高校で教えるのが禁止されたら、生物の授業とかどうするのっていう感じじゃないですか。
それを法律で規制するのはかなり違和感がありますよね。
そもそも今の生物学のだいぶ基礎の部分が教えられないことになると思いますね。
どういう授業をすればいいのか。
確かに。
バトラー法が成立した時点で、アメリカの公民権連合、ACLUという自由主義の団体が反対運動に立ち上がったそうなんですよ。
そこでこのACLUが行った施策の一つというのが、あえて進化論の授業を行って、
高校で教えて、逮捕して起訴される用意のある教師を募集します。
法廷闘争に持ち込もうというふうに考えました。
わざと違反した上で、違反したものが憲法違反だとか、そういう形で争うと思ったんですよね。
裁判で争ったほうが、反対運動をするよりも確実に潰せるというふうに考えたわけです。
そこでテネシー州の州内の新聞に、逮捕して起訴されてもいいですよという教師を募集したと。
これ集まるんですか。
実際に広告で募集したそうです。
その広告をこのジョン・スコープスさんという高校教師が見たわけではなくて、
スコープスさんの友達であって、田舎町の実業家ジョージ・ラッペリアという方が見つけたそうです。
そのジョージ・ラッペリアが見つけて、俺の友達に高校教師いるぞと。