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2025-06-23 11:42

なぜ「リロ&スティッチ」は大ヒットしたのか。配信と映画の相乗効果 #982

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なぜ映画「リロ&スティッチ」は大ヒットしたのか。ディズニーが模索する配信と映画の相乗効果(徳力基彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3102b55b04156b4dd24308fa5eb283a0af88dd0f
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サマリー

実写版映画「リロ&スティッチ」が大ヒットを記録しています。その理由として、ディズニーの配信と映画の相乗効果が挙げられています。このことにより、ファンが増加し、他の作品との比較も含めてその成功が分析されています。

映画の興行収入と成功
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、実写版の映画「リロ&スティッチ」を、
ちょっとこの時にも、どんな感じになっているのか興味があったので見に行ってきたんですけど、
なかなか興行収入がすごいことになっているので、ちょっとYahoo!に記事として寄稿したのでご紹介したいと思います。
記事のタイトルは、なぜ映画「リロ&スティッチ」は大ヒットしたのか。
ディズニーが模索する配信と映画の相乗効果というタイトルにしてみたんですけど、
これはね、僕もずっと個人的に追いかけてるテーマなんですけど、
配信時代に映画どうなるんだろう、みたいな。
昔はね、それこそコロナ禍とかも、ディズニーとかも配信側に思いっきり舵を切っちゃったんで、
映画館のオーナーが切れて、ディズニーのポスターをむちゃくちゃに壊すみたいなのも結構ミームとしてバズってましたけど、
実はディズニーは配信と映画の組み合わせを見つけつつあるんじゃないかな、みたいな個人的な仮説をしてあってですね、
今回それがより確認できた感じですかね。
リロ&スティッチの全世界興行収入、8億5千万ドル超えですからね。
もう世界歴代映画の興行収入トップ100に入ってて、97位だったかな、5位とかだったと思いますけど、
日本でも2週連続ナンバーワンで興行収入12億8千万ということで、
日本で12億、洋側で12億はまあまあいいんですけど、でも海外のこの8億5千万ドルってね、もう歴史に残る、歴史の100本に残る勢いなんで、
ちょっとその日本と海外の勢いはかなり違いますけど、今回やっぱり結構英語が評論家の方が比較対象としてやっぱり出してるのが実写版白雪姫との比較なんですよね。
実写版白雪姫は制作費2億5千万ドルをかけて、北米収入8千7百万ドル。
別の記事だと、制作費、宣伝費合わせて4億ドルを投資して、興行収入2億5百万ドルらしいんで、もう大赤字も大赤字なんですね。
ディズニーの歴史に残る大失敗、白雪姫はなっちゃったんですよね。
いろいろね、雪のように白い肌とか、そういう前提をひっくり返しちゃったりとか、主演の女優さんの出現があったりとかっていうネガティブ要素もあるんですけど、
これにはそれだけじゃないんじゃないかなと思ってたりしたんですよね。
結構批判が盛り上がると逆に観客増えたりするケースもあるんですけど、一方でリロ&スティッチは1億ドルだったかな、制作費。
だから通常の映画作品よりは実はあんまり投資してなかったんだけど、
少なくとも白雪姫とかに比べると投資、ちょっとあれですけどね、宣伝費合わせて4億ドルと制作費1億ドルに比べちゃうとちょっとずるいんですけど、
でもいずれにしても8億ドル、8億5千万ドルですか、もう大ヒットも大ヒット。
白雪姫がコケた分も回収できた。
白雪姫規模の大失敗を日本の映像会社がやったらもう速攻でその会社が傾くやつですけど、
この失敗しても大丈夫なの、さすがディズニーって話ですけどね。
アニメ版と実写版の違い
リロ&スティッチは僕正直アニメ作品は見たことなかったです。
テレビで放映されてるのちょっと横目で見てるぐらいで、
なんかよくわかんない話だなと思って見るぐらいの知識しかなかったんですけど、
去年D23ってファンイベント参加した時の動画がめちゃめちゃ見ていただけてるんで、
僕のYouTubeチャンネルで一番見られてるのはリロ&スティッチの予告動画で。
それでちょっとそんなに人気あるんだと思って気になって見に行ったんですけど、
アニメ映画が公開されたのが2002年なんですよね。
まあまあ古い作品ですね。
白雪姫ほど当然古典ではなく、アニメ用にオリジナルで作られた作品になるのかな。
当然この映画がなければキャラクター自体も存在しないんですけど、
この映画自体が別に大ヒットしたわけじゃないですよね。
当時の世界興行収入が2.7億ドルって日本の映像作品に比べたらはるかに大ヒットですけど、
アラジン、アニメ版アラジンは5億ドルとか、
ライオンキングは9.7億ドルとかになってるのに比べると、
リル&スティッチはまあまあっていう、
この頃公開された他のアニメ作品が1億ドルクラスなので、
その中ではスマッシュヒットらしいんですけど、
そういう意味ではそうなってるでしょうね。
大作扱いではディズニーの中でもなかったらしいんですよね。
もともとは実はディズニープラス用の映画作品として企画されたっていうのは象徴的ですね。
僕がD23に行った時の映画の紹介も凝ってましたけどね。
実写版のスティッチがD23の会場にやってきて、
大暴れして会場の電気が消えるっていう凝った紹介だったんですけど、
この動画だけ見ると凝ってるなと思うかもしれないですけど、
他の映画は主演の俳優さんとか声優さんとかが出てきて、
何ならパフォーマンスやったりとか、
モーナー2とかは歌って踊ってみたいなシーンもありましたし、
白雪姫もそうだったと思うんですよね。
ガルガドットでしたっけ、
女優さんたちも出演して挨拶するみたいな。
スティッチはね、それは一切なかった。
スティッチが主役だから、リアルは出せないからって言われたそうなんですけど、
俳優陣の人たちも別にステージに出てくることはなく、
このティザーだけで終わったんですよね。
そういう意味で言うと、他の作品に比べると
ちょっとプッシュは緩めなのかなっていうのは正直、
僕も当日の印象だったんですよね。
後から聞いたら、これは実は配信用の作品が、
試写が非常に評判が良かったんで、
映画館向けに変わったっていうことだそうです。
だから当然、
去年の段階では、
今年の注目映画としては白雪姫の方が多分フォーカス当たってたんですよね。
リロ&スティッチは多分注目作ではあるけど、
配信サービスとファンの増加
ヒットには挙げられてなかった。
でも今回やっぱり面白いなと思ったのは、
ディズニー側がいろんなプレスリリースを出していて、
それの情報をかき集めてたんですけど、
この5年間にディズニープラスで、
ディズニー配信サービスのディズニープラスで、
リロ&スティッチのアニメ作品が、
実は1億5000万、
ごめんなさい、1億5000万はディズニープラスの回ですけど、
5億4600万時間視聴されてるらしいですよ。
リロ&スティッチってその後アニメシリーズが結構いっぱいできて、
日本のアニメでも制作されてるらしいですね。
ごめんなさい、全然知らなかったんですけど。
そういう関連の映像作品がディズニープラスにあるんで、
実はそれがこの5年間、コロナ禍以降の配信サービスシフトの過程で、
スティッチファンは実はめっちゃ増えたらしいんですよね。
ディズニーランドにもアトラクションがあるんで、
僕はそっちの方が身近に。
スティッチに名前を呼んでもらったことありますか?
声のね、やつで。
スティッチっていうキャラクターの身近さは、
この25年近くの間に、
特にこの5年間ですね、ディズニープラスによってめちゃめちゃ上がってた。
リロ&スティッチの5億4600万時間は、
リトルマイメイドと同じくらいの規模だったかな。
それによってやっぱりファンが増えてるって話だと思うんですよね。
だから面白いのは、モアナ2ももともとはディズニープラス専用作品として企画されたんだけれども、
評判が良かったんで、映画館向けに変えた。
配信向けの投資よりも映画館に振った方がいいんじゃないかっていうのは、
ボブアーガーさんが社長に戻ってきて決めたことの一つでもあると思うんですけど、
配信の方にお金かけすぎないっていうので、
ちゃんと映画館ビジネスの方に力を入れるっていう。
それの象徴はモアナ2と今回のリロ&スティッチになってる感じはすごいあるんですよね。
だからそれによって、やっぱり配信でファンをちゃんと積み上げてると、
映画もこうやって大勢ファンが来てくれるんじゃなかろうかっていう。
今のところ仮説なんですけど、
やっぱり白雪姫はたぶんおとぎ話としてはみんな知ってるんだけれども、
たぶん映像作品としてのファンの積み上げは、
実はあんまりやってないんじゃないかと思うんですよね。
僕もあんまり詳しくないですけど、
ディズニーとしてはやっぱりアニメ映画の筆頭ですよね、白雪姫って。
それぐらい思い入れがあったからコストもかけてやったんだけれども、
実はファン側はそんなに映像作品としてのファンが増えてなかった。
一方でスティッチはディズニープラスを中心にファンがすごい増えてたんで、
今回の映画も大ヒットになったんじゃなかろうか。
当然映画自体が良かった云々ってのあると思うんですけど、
やっぱり初速はね、映画見てない状態でファンが見に来ますから。
当然白雪姫は、行き過ぎたダイバーシティによる批判の象徴としてめちゃめちゃ批判されてるんですけど、
実はスティッチも同じ批判チェンジはあるんですよね。
お姉さん役の方の肌の色が白すぎるんじゃないか批判みたいな。
それはそんなに盛り上がらなかったみたいですけど、
でも多分それだけじゃないんじゃないかなって。
当然アニメファンが多ければ多いほど実写館に対する批判もあります。
今回のスティッチに対する反応も、やっぱり元のストーリーそのままの方が良かったっていうコアなファンはいるみたいなんですよね。
ただやっぱり僕もアニメ版見ましたけど、
実写の映画の方は、現在に本当にこういう状態になったら多分こうなるよねっていう展開になって、
僕はこっちの方が腹落ちしたんで、
制作人は上手いことストーリーシフトするの成功してるなと僕は思ってますけど、
でも原作、市場主義って言うと言い過ぎですけど、
そういう方からするとやっぱりちょっと批判があったりみたいなのがあるみたいですけど、
でもやっぱりそれでもこんだけ大きな反響になってみんなが何遍も見に行ったりするっていうのは、
やっぱりそこのファンをどう大事にするかっていうのが非常に重要なのかなと思ったりしますね。
ちなみにアイスクリームを食べているシーンの俳優さんはこの後、最近亡くなられたみたいですけれども。
ということでこちらのチャンネルは、
日本のエンタメの明るい未来を応援すべく、
エンタメのSNS活用や推し活動の進化をお感じるニュースを紹介していきたいなと思っております。
他にもこんな話していませんとかでおられましたら、
ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
ありがとうございます。
11:42

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