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はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、去年お話を聞いた味の素冷凍食品のザ★チャーハンのヒットの裏側の話が非常に面白かったので、ご紹介したいと思います。
記事は、安年子や3位から1位へ、味の素ザ★チャーハンに学ぶアイデアが上手くいく4つのポイントっていうタイトルにしてるんですけども、
ザ★チャーハンご存知ですかね?今、味の素冷凍食品だとザシリーズでいろんなのが出てるのかな?
冷凍食品買わない人からすると全然知らないかもしれないですけど、もともと味の素さん、冷凍食品のチャーハン市場の常識を実は覆して成功した商品なんですよね。
それを担当されたのが岡本さんという方で、今は味の素の執行役をされてるみたいですけども、
50歳になったタイミングで、今までずっと味の素株式会社側で調味料のマーケティングをやってたのが、50歳になった時に味の素冷凍食品に執行の事例を受けた。
代表に勤めてない方からするとわかんないかもしれないですけど、大企業ってグループ会社に行くと完全に別世界なんですよね。
いわゆる調味料の世界と冷凍食品とマーケティングの常識が全然違うらしくて、とざまとして冷凍食品に入ったんだけれども、逆にその視点で冷凍食品の常識を疑って、新しい挑戦をして成功されたという例ですね。
他の冷凍食品の炒飯よく食べるんで、話は横方する。食べない方からするとちょっとわかりにくい話かもしれないですけど、やっぱり冷凍食品売り場って企業からするとすごいマーケティングやりにくい場所なんですよね。
結局冷凍棚に全部の商品が突っ込んである状態なんで、商品ごとの売り場とか面とか作れないんですよね。
カップヌードルとかだとカップヌードル特集みたいなの組んでもらって、目指すところに売り場作ったりとかできるんですけど、冷凍食品は急に冷凍棚に並んじゃうんで、基本一律何割引きみたいにされがちで、
岡本さんが来たタイミングでは各社、量も一緒、メニューも似たような感じで、料金もみんな一緒みたいな業界だったみたいですね。
本当にこうじゃなきゃダメなのかっていうのを考えて、まずチャーハンで挑戦したっていう話ですね。
従来は、味の素さんは3位だったらしいんですけど、具沢山チャーハンだったかな。具沢山5目チャーハンか。
当時の担当者は具をたくさん入れて差別化しようって言って、5目チャーハンなのに8種類具材を入れてたらしいですね。
パッケージは温かい目の色が常識で、パッケージは横長の長方形が常識で、冷凍チャーハンの量は450g、各社一律。
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料金は278円っていうのが、3社だからな、全部一緒だったらしいですね。
結構多分今も似たような感じだと思うんですね。
多分そうじゃないとスーパーが取り扱ってくれないっていうのが冷凍食品担当者の考えていた常識だそうです。
でも岡本さんは本当かなと思って、まずお客さんのインタビューをして、もともとは買ってる人が主婦層だから、30代40代主婦だから、主婦向けの商品として作ったらしいんですよね。
でも実際はよくよくデプスインタビューをしてみると、買ってるのは主婦なんだけど、実はなんで買ってるかっていうと、旦那とか子供が自分がいない時に食べるように買ってるんですよね。
実はリサーチ、ポス上のデータは購入者は主婦なんだけど、食べてる人実は男性。
10代後半20代前半の男性が多かったっていう。
で、食べる人のチャーハンっていうコンセプトにして、量も中華料理屋のチャーハンを食べ歩いて、普通の中華料理屋のチャーハンは300gである。
で、具材も3種類。シンプルな味付けで味も濃いめだというので、思いっきり男性向け商品に切り替えて成功したそうです。
具材8種類を3種類に変えて、パッケージは温かめの女性に受ける色だったのを思いっきり黒に変えて、長方形が常識だったのを正方形に変えて、450gを600gに変えて、278円を値上げする。
もうね、これ今ヒットしてるから、こうやったらうまくいきそうだよねって僕らは思うんですけど、当時は社内では大反対だったそうです。
とにかく常識では考えられないと。
特に黒のパッケージってのは美味しくなさそうだから、絶対売れないとか、正方形のパッケージは棚に入らないとか、値段が上がったら氷が並べてくれないとか、とにかく全要素に反対があったらしいんですけど。
プレゼンをした若い社員の人が、うちの会社はそういうヒット商品を作れてないと、要するに会社は食べるラー油とかマルチャンセーメントとかヒットを作ってるんで、うちは作れてないとか、ザチャーンって挑戦したいんだって結構感動的なプレゼンを若い担当者からしてくれた結果、企画がなんとか通り予想を上回ってはるかに売れたっていうことです。
岡本さんはそのアイディアがうまくいくポイントとして出す、いろんな企画をたくさん考えるってことと、全員も含めて反対を乗り切るのが大事。
ヒットはヒットを呼ぶからそれでうまく回って、4つ目としては離脱ポイントがなかなか見えないけど、それをちゃんと決めておくっていうことをおっしゃってましたけど、個人的にやっぱりこの反対をどう乗り切るからか、本当にやっぱりヒットを作る上で大事だなっていうのを改めて感じた逸話でした。
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これはあくまでザ・チャーハンを元に書いてるんで、この基準は書かなかったんですけど、実は僕もいろんなヒット商品の逸話をいろんな担当者に聞いてきたんですけど、大体大ヒットするものって社内で大反対になってるんですよね。
ホンダのオデッセイっていうミニバンは、ホンダを救った車だとか言われてるんですけど、当時は日本でミニバンなんか売れないって言って、プロジェクト1階を暗入りになったのを、社内でおっそり隠れて作って成功してるんですよね。
今のスバルのアイサイトっていうブレーキをかけるためのカメラの仕組みとかもありますけど、あれも元々スバルさんは航空系もあるからそういう技術があったらしいですけど、やっぱり車といえばかっこいいとか燃費がいいとかっていうのがウェルポイントだった時代に、安全のための技術を投資するっていうのは実は最初の頃は社内から結構反対の声が多くて、こんなの誰が買うんだって言ってたらしいんですよね。
でも今それスバルの目玉技術になってますからね。実は多分、みんながこれいいんじゃないみたいに言うアイディアって、よそもやるから大ヒットにはならないんですよね。でも実はみんなが反対するようなアイディアの方が、誰も思いつかないから逆に成功する可能性があって、これ本当なんかちょっと哲学的な問いになっちゃうんですけど。
当然ね、本当にダメなアイディアはみんなが反対してダメなパターンもあるんですけど、実は大ヒットにつながるアイディアっていうのは社員が反対するものだっていったら、いかにそれを社内を説得して巻き込んで前に進むかっていう能力がやっぱりこういうものにおいては一番大事だなっていうのはちょっと改めて感じた話でした。
結構エンタメの世界でも同じような話はあるかなと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
こちらのチャンネルでは日本のエンタメの世界展開を非作家に応援したいと思っていますので、他にもこんな話してますよって方がおられましたら、ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
ありがとうございました。