ショートドラマの人気の秘密
いやー、最近TikTokとかInstagramリールとか見てると、あのSNSショートドラマってありますよね?
あー、はいはい、ありますね。すごく増えました。
つい見ちゃうんですよ。あれ、なんであんなに引き込まれるのか。それと、企業はどう活用してるのかなって。
うん。
今回はですね、株式会社S.LINEのソウタさんの記事がありますよね。
インスタ新常識、AI×ショートドラマで企業バズを量産っていう。
はい、拝見しました。
これをもとに、あなたと一緒にちょっとその秘密を探っていきたいなと。
いいですね。数十秒から数分くらいで終わる、物語のある短い映像コンテンツですよね。
そうそう。
特に縦型動画のSNSがもう主戦場って感じですね。
ですよね。じゃあ早速、確信に。まず、なんでこんなに人気なんでしょう?
まず大きいのは、現代の視聴者がすごく重視するタイパー。
タイムパフォーマンスですね。
そうです。短い時間でサクッと楽しみたいっていうニーズにピッタリ合ってるんですね。
確かに情報多いですもんね。今、効率よく楽しみたいっていうのは分かります。
あと、スマホの縦型画面に最適化されてるっていうのも結構大きいんじゃないですか?
まさに。全画面になるとやっぱり没入感が違いますから、ぐっと引き込まれる。
ですよね。
それと、内容の作り方も巧みなんですよ。鍵は共感と裏切り。
共感と裏切り?
例えば、すごく身近なテーマで、分かる分かるって感情移入させたと思ったら、予想外の展開で、え?ってなって。
ありますね、そういうの。
そうすると、もう次が見たくなる。そういう仕掛けですね。
なるほどな。ここ、僕すごく面白いなと思うんですけど。
そうなんです。質が高い。
このギャップが、もしかして広告への警戒心みたいなものをうまく解いてるんですかね?
まさにそこがポイントだと思います。従来の広告見解に、商品を全面にドンと出すんじゃなくて、物語を通して、そのブランドが大事にしている価値観みたいなものをそっと伝える。
なるほど。
だから、売り込まれてるっていう感じがすごく薄いんですよ。自然にスーッと入ってくる。
それは大きいですね。じゃあ、企業側から見た具体的なメリットってどういうところにありますか?スペック説明だけじゃない価値みたいな。
最大の武器はやっぱり共感ですね。それを通じた顧客との感情的なつながり。
感情的なつながり。
物語の登場人物に共感するじゃないですか。そうすると、そのブランド自体に親近感とか好意が生まれてくる。
確かに。
なので、単に製品の機能を説明するだけじゃなかなか気づけない関係性ですよね。その第一歩になる。
感情が動くと、記憶にも残りやすいですしね。それに、面白いドラマだと、これ他の人に教えたいってシェアしたくなりません?
なります。なります。
それって広告費かけずに口コミでわーっと広がる可能性もあるってことですよね。
そうなんです。そのオーガニックな拡散力っていうのが非常に高い。
企業のマーケティング戦略
ふむふむ。
その時にはもう本当に思いがけないバズを生んだりもしますからね。
へー。
それに企画次第ではあるんですけど、大掛かりなCMを作るよりはコストを抑えて始められる可能性もありますね。アイデア勝負なところも。
なるほど。実際に使われてる例ってどんな感じですか?
そうですね。例えば化粧品業界なんかはよく使ってますね。
あー、イメージあります。
製品を使うことで自信を取り戻したり、前向きに変わっていく女性のストーリーを描いたり。
ふむふむ。
そうすると視聴者は製品の機能そのものよりもそれがもたらすポジティブな感情の変化とか、こんな風になりたいなっていう理想の自分みたいなものに心を動かされるわけです。
製品自体とよりその先にある感情に訴えると。
ええ。感情へのアプローチですね。製品はある意味物語を支える脇役とも言えるかもしれない。
なるほどな。じゃあもしあなたがこのショートドラマを活用するってなったら、成功させるために何が一番大事だと考えますか?
うーん、まず基本ですけど、誰に何を伝えてどうなってほしいかっていうその目的とターゲット。
ペルソナですね。これを明確にすること。
はい。目的とターゲット。
そしてやっぱり視聴者の心を動かす物語の設計ですね。
ただ面白いだけじゃなくて、ちゃんとブランドのメッセージが自然に伝わるような。
ストーリーテリングが鍵だと。
ええ。あとはプラットフォームに合わせた動画の長さとか、テンポ感の調整、これももちろん欠かせませんね。
逆にこれはやっちゃダメみたいな注意点はありますか?
ああ、それはやっぱりあからさまな広告っぽさですね。これをもう禁物です。
ああ、見抜かれますもんね。
視聴者は敏感ですから。それからこれは基本中の基本ですが、著作権とか肖像権とか権利関係。
はい、権利関係。
これをちゃんとクリアすること。対応取るともう企業の信頼問題に直結しますから。
たすかに。
あとは意図せず誰かを傷つけたり誤解を招いたりするような、いわゆる炎上のリスク。これもちゃんと考えておく必要がありますね。
なるほど。つまりまとめるとSNSショートドラマっていうのは単なる宣伝じゃない。
そうです。
むしろ物語っていう橋をかけて視聴者との間に感情的なつながりを育むためのコミュニケーション戦略なんだということですね。
まさにおっしゃる通りです。
企業が言いたいことだけじゃなくて視聴者が見たいと思う価値。そこをちゃんと提供できるかが勝負だと。
そこが鍵ですね。そしてこうやってエンターテインメントとマーケティングの境界がどんどん曖昧になっていくじゃないですか。
そうですね。
そうなるとふと考えさせられるんですけど、あなたにとって本物のコンテンツと広告の境界線ってこれからどうなっていくと思いますか。
難しい問いですね。
そしてその変化ってあなたのオンラインでの情報との向き合い方にどんな影響を与えそうでしょうかね。
それはちょっと持ち帰って考えたいテーマですね。面白い視点をありがとうございます。