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2025-08-07 15:52

#88 理科教科書制作のポイントは「生活との繋がり」|ゲスト: 森田雄介さん

【今月のゲスト】

東京書籍株式会社 理科編集部 森田雄介さん

【今回のトークテーマ】

・ラジオと教科書の伝え方の共通点「表現が一人よがりにならないこと」

・理科教科書制作のポイントは「生活との繋がり」


東京商工会議所北支部会⻑である越野充博が

王子飛鳥山の邸宅の談話室で、北区内外の多彩な起業家、経営者の方々をお招きます。

情熱とアイデアが交錯した素敵なおしゃべり。

グラスを傾けながら、北区の未来を語り合います。

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サマリー

理科教科書制作のポイントは、生活との繋がりを重視することに焦点を当てている。森田雄介さんは、自身の経歴やラジオ番組での経験を通じて、教育におけるコミュニケーションの重要性を語っている。理科教科書の制作では、生活とのつながりが重要であると強調されている。子どもたちが身近に感じられる内容を通じて、科学的な現象を理解できるよう工夫されている。

理科教科書の重要性
飛鳥山の窓から、TOKYO NORTH MOVEMENT
東京都北区飛鳥山。暖炉のある小篠三宏さんの部屋には、未来を思う様々な人たちが遊びに来ます。情熱とアイデアが交錯した素敵なおしゃべり。さあ、今夜はどんな話が飛び出すのでしょうか。
飛鳥山の窓から、TOKYO NORTH MOVEMENT
パーソナリティを務めます小篠三宏です。
今、私がいる場所は、大寺飛鳥山にある邸宅の談話室。
こちらに、北区内外の多彩な企業か経営者をお招きして、グラスを傾けながらじっくり楽しくお話しする。そんな雰囲気でお送りしたいと思います。
今月は、北区で一番大きな教科書会社であり、しむさーくんFMと同じく、ポッドキャストを通じて様々な発信をしている東京素敵さんから、編集者として、またポッドキャストでパーソナリティも務める森田さんにお話を伺っていこうと思います。
理科編集部の森田祐介さんです。ようこそいらっしゃいませ。
よろしくお願いします。森田です。
よろしくお願いいたします。
まず、理科編集部ということなんですけれども、簡単に森田さんのお仕事の内容をお伺いしてもよろしいでしょうか。
私は東京書籍という会社で、小学校理科の教科書を編集しております。立場としては編集長ということでやらせていただいています。
生物への関心
子供の頃から森田さんは理科がお好きだったんですか。
そうですね。すごいちっちゃい時は虫とか動物は好きでした。
でも別に実験がすごい好きとか、ああいういわゆる科学少年みたいなのとはちょっと違ったかなとは思いますね。
逆に理科以外に、特に小学生の頃だったら夢中になったことってあるんですか。
本読むのは好きでしたね。
それこそ理科関連でいうとシートン動物器とかファーブル昆虫器とか、ああいうのが好きでしたね。
なるほど。じゃあ総合的に言うとそういう生物とか生き物という感じかな。
そういうものにはすごく興味があって。
そうですね。
動物園とかどうですか。
動物園も好きですね。今でもよく行きますね。動物園とか水族館。
僕も動物園、水族館大好きでね。
ぼーっとして見るのにテレビ番組で動物なんとかとか、特にNHKであんまり行けないようなところに空中から見る。ああいうの大好きでね。
ダーウィンが来たとか。
そうそう。ご覧になります?
好きですね。
そうなんだ。じゃあそんな理科少年、科学少年ではなかったけども十分素質はあって、それが長時点ということなんですね。
そうするとそういう意味では理科というか、そこに目覚めたのはいつ頃という感じですか。
そうですね。どっちかというと文系だったんですよね。本読むのが好きだったし、得意科目も意外と国語とか社会のが得意だったんですけど、
高校の時に生物やるじゃないですか。科目として。そこで生物面白いなというふうに思ったという感じですかね。
生物のどういう分野ですか。
特に遺伝ですかね。遺伝関係のところで、高校の時に先生から勧められて読んだリチャード・ドーキンスという学者が書いた理工的な遺伝子という有名な本があるんですけど、
それを読んでめちゃくちゃ面白いなと思って。進化の話とかも絡んでるんですけれども。それで地形のことをやってみたいなと思って、大学もややそっちよりの方に進んだという感じですかね。
なるほど。生物というのも当然理科系にカテゴライズされるんだけれども、結構そういう遺伝とか命とかそういうものを扱うので、ある種文学的でもあるし、なんか情緒的でもあるし、本が好きだ、もともと文系だったというのが結構活かされている要素もあるんじゃないですか。
そうですね。それは感じますね。今の仕事につながっているのもそういうところかなというふうにも思いますし、大学は農学部に行ったので、農学部の中でも結構農業をメインで扱うようなところで、そうすると意外と文系の学問とも経済学とか社会学とも密接に結びつくような。
教育とラジオの共通点
農業経済学。
そうですね。ありますね。あるのかなと思いますけど。
大学時代農学部で学ばれて、農学部というといろんな進路というかあると思いますけど、なかなか編集者になるという進路は珍しいと思うんですけど。
そうですね。実は最初は別の会社に就職していて、製粉会社に就職して、仕事をしていたんですけど、そこは3年ぐらいで辞めて、大学院に戻ったんですよね。それで教師になろうと思って。そういうキャリアなんです。
なるほど。そうすると今、教科書を作っておられるんですけど、ある意味ご自身が子どもたちに教えるという感覚もありつつ作っている。そんな感じですか。
そうですね。教育実習とか行く中で理科の教科書を見たらすごい面白かったので、本が好きだし、教科書の出版社がいいかなと思って入ったという感じですね。
なるほどね。それと今、森田さんはラジオのパーソナリティも務めになっておられるというので、今日は実は本当に僕なんか教えてもらわなきゃいけないなと思っているんですけど、どんな分野のラジオ番組でいらっしゃいますか。
そうですね。おしゃべりな理科というポッドキャスト番組を週2回配信しているんですけれども、コンセプトとしては先生による先生のためのラジオということで、私と現役の先生ですね、小学校の先生2人で、合計3人で理科の授業ですとか教科書あるいは子どもたちの様子についてあれこれおしゃべりするというそういうラジオです。
いわゆる聴取者は先生というイメージですか。
そうですね。メインはやっぱり先生です。
あと親御さんも聞きますね。
保護者の方も。でも結構いろんな方が聞いてくれているイメージがありますね。小学生。
そうだよね。それはわかるような気がします。やっぱり僕もちょっとね、小学校の時背伸びしたがりだったもんだから、なんかそういうのを聞いて裏を取るみたいな、そういうタイプの子どもいるもんね。
先生はラジオのパーソナリティーに携わられているということから、子どもの頃からそういう対話が好きだったり、外交的なお子さんだったんですか。
そういうわけでもないですかね。おしゃべりするのは確かに好きだったかな。でもどっちかというと本を読んだりするのが好きだったので、内向的といえば内向的でした。
ラジオはよく聞かれた?
それも結構大人になってからですね。ラジオ文化に触れるようになった。
先々月のゲストはラジオを発信側の方だったんで、いろいろ面白い話をしたんですけども、例えば大人になられてからどんなジャンルのものを聞かれていたんですか。
最初はいわゆるお笑いのラジオですかね。オールナイトニッポンとか大鳥の番組とか、ああいうのは好きで聞いてたんですけど、その後ちょっとカルチャー寄りの番組を聞くようになって、それとニュース系の番組とか。TBSラジオが好きなんですけど。
そうですね。ラジオリスナーってやっぱり派閥じゃないけど。
そうですね。
私はTBSとか文化放送とか。
TBSラジオは好きですね。
そういう表現に、ラジオのパーソナリティというのも表現者だと思うんですね。
教科書を作っていくっていうのも、特に子ども相手の場合に、子ども相手だからこそ本当にきちっと作り込まないと表現が伝わらないみたいなのがあると思うんですけど。
どうですか。ラジオをやられてというのを共通点というか感じられているところはありますか。
そうですね。確かに紙で表現されていることを言葉で伝えなきゃいけないので結構難しいところはあるんですけれども。
伝わり方みたいなものでできるだけ簡単な言葉でとか具体的にみたいなことは注意しているところはありますかね。
伝え方という意味で言うと、小学校の先生がパーソナリティで2人来てくださっているんですけど、その2人の話がとにかく分かりやすいんですよね。
これは本当に一つ特徴かなというふうに思っていて。
教科書制作のポイント
それなんでこんなに分かりやすいんだろうって考えたことがあったんですけど、要は分かってもらえる前提で話してないんですよね。
分かってもらえないのが前提で、伝わらないのが前提だし。
そういう語りだからすごい大人が聞いても分かりやすいという意味で言うと、なのでその2人からすごく学んでいるようなところはありますね。伝え方みたいなこと。
確かに逆に言うと我々がコミュニケーションするときに失敗するのは、こっちが勝手に分かってて、そういう前提で1ランク、2ランク先から話を始めてしまって、そもそもこの人大元のところがよく分かってなかったとかね。
そうですね。
ありますよね。
僕らが社長業をやってて、報告をされるときにしばらく聞いてるんだけど、そもそもその手前のところ分かってないからそこからちゃんと説明してくれとかね。そういうケースってありますもんね。
そうですね。表現という意味で言うとやっぱりそこが独りよがりになってしまうようなところは往々にしてあることだと思うので。
東京書籍さんという会社は本当に昔から教科書を作ってる会社なんで、いろんなノウハウがあると思うんですけれども、その教科書で今おっしゃられたような小学生向けにないかっていうのは、これっていうノウハウのポイントみたいなのってあるんですかね。
ノウハウのポイントですか。
そうですね。
ここは要するにここのポイントを外さないでいろんなものを作ってくださいみたいな。格言っぽいみたいな。
そうですね。いつも子どもたちの姿とかをできる限り想像するっていうのは一つはありますかね。
あとは、作り方っていう面で言うと、とにかく授業を見に行ったりとか、先生に話を聞いたりっていうところをしっかりやるっていうのは、そこをちゃんとしなさいっていうのは先輩からずっと言われてきてますね。
本当に日本中全ての教育委員会で同様に載ってということですから、各地全然状況違うでしょ。
そうですね。
だけど教科書って北海道版とか東京版とかそういうわけじゃないでしょ。
そうですね。
その辺はどういうふうにアジャストするというか。
そうですね。そう言われるとどういうふうにアジャストしてるんですかね。
でも、もともと言い方がちょっと難しいところではあるんですけれども、学力が真ん中あたりの子どもがしっかりわかるようにっていう意識は常にありますからね。
今、実は森田さんが教科書を持ってきていただいて、僕の目の前にあるんですけれども、あんまり自分の子どもの時に、子どもの教科書とか見なかったんで。
そういう意味では自分の時以来みたいな感じで見ると、まず大きさがこれA4版になってるんですかね。
そうですね。
A4版も昔B5版だったんですし、中見てもすごく見やすいというか、わかりやすいというか。
ありがとうございます。
ロジカルに追っていって。だから我々がシニアで理科の勉強のし直しとかってするのにも全然OKだなっていうね。
こういうのをホームとかそういうところでもちゃんと使ったらいいんじゃないかなって感じしますけどね。
それとやっぱり特徴的なのは、この頃QRコードがあって動画も見られるようなものもあるんですね。
その辺はまた後ほど詳しくお伺いしたいと思いますけれども。
小学生が勉強するっていうのは、必ずしもいきなり例えば理科の専門家になるとか、歴史の専門家になるとかっていうんじゃなくて、
そういう教科がフワッと体に染み込んでいくみたいなものじゃないかなっていう気がするんですけれども、
そういったニュアンスの中でこの理科の教科書はどういうふうにお作りになられていますか?
生活とのつながり
そうですね。それで言うと、生活とのつながりっていうのは常に意識します。
なるほど。
子どもにとって身近なものをできるだけ離れないようにしたいっていうのは常に思っていますね。
算数だってみかん買ってくるとかね、そういうふうにして。
できるだけこういう生活レベルのところがあるよね。
理科は本当にありふれているというか、周りにいろんな現象がある。理科的な現象っていうのはありふれているので、
そういうものとできるだけ入り口の部分もそうですし、最後生活に返すっていうような、そういう認識は常に持っていますかね。
面白いな。ぜひ引き続きお話を伺っていきたいと思います。
次回は教科書を作る人のお仕事を覗かせていただきたいと思います。来週もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
15:52

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