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飛鳥山の窓から、TOKYO NORTH MOVEMENT。
東京都北区飛鳥山。暖炉のある小篠宇津博さんの部屋には、未来を思う様々な人たちが遊びに来ます。
情熱とアイデアが交絡した素敵なおしゃべり。さあ、今夜はどんな話が飛び出すんでしょうか。
飛鳥山の窓から、TOKYO NORTH MOVEMENT。
パーソナリティを伝えます、小篠水広です。
今、私がいる場所は、大寺飛鳥山にある邸宅の談話室。
こちらに、来たくない外の多彩な企業家、経営者をお招きして、グラスを傾けながらじっくり楽しくお話しする。
そんな雰囲気でお送りしたいと思います。
ココモリの設立背景
さて、今月をお迎えしておりますのは、カウンセリングルームココモリ代表の川内茅子さんです。
ようこそいらっしゃいました。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。カウンセリングルームココモリ代表の川内茅子と申します。
はい、このココモリ、簡単に事業内容を教えていただけますか。
はい、ココモリはスクールカウンセラーとして長く活動してきた臨床心理師・公認心理師の2名で立ち上げたカウンセリングルームになります。
2024年の11月に、ネスト赤羽根でオフィスをお借りしてスタートしました。
得意としているところとしては、親子への心のケア、私は特に不登校サポートをやりたいと思って活動しております。
なるほど。川内さんとは去年、暑い時だったら8月ぐらいですかね、滝野川で活動されているジモキッズの畠川さんのイベントで、川内さんが参加されているときにご挨拶させていただいてということで、
スクールカウンセリング、子どもたちの居場所を作っていく、こういうことは、僕も社会課題として非常に大切になっていることは認識しているんだけど、そこの現場の声とかということについて十分に知らなかったものですから、一度こちらにお見えいただいて、川内さんにお話しいただこうと思っていました。
今日は本当にありがとうございます。
いや、もう大変光栄です。
それでは早速なんですけれども、ここもりが生まれるまでということで、まずお話を伺っていただきたいんですけれども、そもそも川内さん自身がスクールカウンセラーとしてのキャリアを積み上げてこられたわけなんですが、こちらを目指したきっかけというのはどういうものだったんでしょうか。
教育現場の課題
スクールカウンセラーを目指したきっかけというのは、もともと中学生ぐらいからずっと心理学にすごく興味を持っていまして、カウンセラーの中でもやっぱり教育現場だったり病院だったり福祉関係だったり、いろんな現場現場でそれぞれ専門性があるんですけれども、
学校現場を選んだのは、やっぱり大学院で学校に毎週行くっていう実習がありまして。
小学校?中学校?
私は小学校に毎週一日実習に通っていたんですけれども、やっぱりその中で教室に実際入って子どものサポートをするわけなんですけど、それが本当にすごく辛くて。
本当に谷野先生のお悩みとか苦しみも伝わってきたし、お子さんはお子さんで、二十歳生涯のお子さんとかそういうちょっと特別に配慮がいるお子さんのサポートに入っていたんですけれども、お子さんの辛さとか苦しみも両方伝わってくるので。
ちなみに年代的にはいつ頃になるんですか?
20年前ぐらいですかね。
なるほどね。その頃にそういうような現場ではいろいろそういうことがあったということですね。
そうですね。
実際にスクールカウンセラーに辛くて苦しかったのにその仕事を選んだっていうのは素晴らしいしすごいなと思うんですけど。
そうですね。確かにその通りなんですけれども、やっぱりその当時の自分の無力さ、いくら学校で一生懸命臨床心理学を勉強したところで全然役に立たないというか、
先生の望んでいるサポート体制に私が入れなかった不甲斐なさみたいなところで、やっぱりすごく心残りというか何か役に立てたのかなっていう思いで一年間終わってしまったので、
そういうのもあって、まずは大学に卒業したらスクールカウンセラーとしてやってみようというところで、世田谷区のスクールカウンセラーとして活動をスタートしました。
実際に始められて、ご自身の限界というものを感じつつもそこを乗り越えて頑張ろうということで入られたわけですけれども、その部分というのは少しずつ現場にいることによって解決することができたんですか?
そうですね。スクールカウンセラーの先輩方がかなり手厚く相談に乗ってくださったりとか、あとスーパーバイザーのベテランのカウンセラーにアドバイスをいただいたりとかして、だんだんと活動ができているなという感覚になっていきました。
なるほど。一方で実際にこういうことをやらなきゃいけないんだ、やるんだということがわかってきて動こうとするときに、逆に環境というか学校現場というところで何か違和感とか限界もわかってきたというところもあるかと思うんですけれども、その辺も教えていただけますか?
そうですね。スクールカウンセラーはよく不登校のお子さんの支援を依頼されることが多いんですけれども、どうしても基本的には学校の中で活動しなくてはいけない心理師なので、お子さんがお家から出られないことには会えないし支援もできないというところと、
あと小学校はどこの学校も必ずそうなんですけど、朝の登校の時間と帰り、下校の時間以外の時間に学校に来たいときに、お家の人の送迎が絶対に必要なんですね。
そういうことなの、今。
勝手に遅刻したり勝手に早退したりできない。つまり1日学校にいなきゃいけないんです。それがやっぱりエネルギーがすり減っているお子さんにとってはすごくハードルで、なのでお家の方が送迎ができるお子さんはスクールカウンセラーめがけてだけ登校してみよう、頑張ってみようとかっていうチャレンジができるんですけど、
ご両親とも働きでとかってお家に一人でいますっていうお子さんは来れない。そういう限界がやっぱり学校の制度の中ではどうしても生まれてしまうというところで、学校現場で限界はそういうところで感じていました。
なるほどね。子どもの周りの環境っていうのもものすごく変化してきているし、それからそれによって問われる先生方の責任とかね、そういうものも私たちが子どもの頃はもちろんだけどね、私たちが子育てをしている時代からもやっぱり非常に難しくなっているところはあると思いますけど。
スクールカウンセラーの未来
今の話を初めて聞いたのは我々の子どもの頃は遅刻しようが存在しようが、おい、いなくなってるぞ、どこ行ったんだみたいな。そんな感じだったからね。だからなんかやっぱりそういうことも含めてこれ非常に逆説的だけども、そういうことがまた自由にやりたい子どもを苦しめるみたいなところにもなっているっていうのを心にこえなきゃいけないって本当に大変ですね。
そうなんです。安全管理のためにはやっぱり送迎は必要っていう時代になっているので。
わかりました。さて、今と関わりのある話になると思いますが、そのココモリが指導するきっかけの一つに、2024年のスクールカウンセラー大量雇い止めという事件があったということなんですが、この詳しい状況、当時の話を伺いますか。
スクールカウンセラーとしての挑戦
はい。私も東京都のスクールカウンセラーとしてずっと勤務してきたんですが、東京都のスクールカウンセラーが2020年に年度会計職員っていう非正規の公務員になったんですね。
東京都だと年度会計職員が公募によらない任用は4回を上限とするっていう定めがありまして、2024年度の採用に関しては全員一斉にスクールカウンセラー全員採用面接をやり直しますということがあったんです。
その中で学校でも1100校とか東京都の中にあるんですが、そこに一人ずつ配置されているので、その中で250人くらいそれまでの勤務評価とか一切加味せずに20分間の面接で不合格になったっていうことがあったんです。
そのことだけ伺うとずいぶん無茶な話だなというか、役所には役所なりの理屈があってやったことなんでしょうけれども、それはちょっとカウンセラーの方、継続的に雇用されなかった方だけではなくて、カウンセラーっていうものに関わる職業人のモチベーションを下げるような事件でしたよね。
そうですね、もうものすごくショックで、どれだけ身を苦にしてスクールカウンセラーとして頑張って活動しても、こんな風にクビになってしまうんだっていう衝撃はものすごかったです。
そこでそれだったら要するに学校にいてというカウンセリングではなくて、自分たちで組織を立ち上げて、街の中でやっていこうと、こんなような発想になったということでしょうか。
そうですね。東京都のスクールカウンセラーの仲間であり、大学院のゼミが一緒だった同期のもう一名の石原と一緒にやっているんですが、石原ともうあって、もうコンコンと話し合って、じゃあ私たち何ができるかなのに出てみようということで。
そうですか。そういうふうに思った人たちというのは、川内さん以外にも何組かずつあって、ココモリのような組織が全国で、東京都内にいくつかできたりもしたんですか。
ちょっと私の方では把握していなくて、割とファーストペンギンかなと思って。
そういうことなんでしょうね。すごいですね。
そもそもスクールカウンセラーなので、学校から出るということはおかしな話なんですけど。でもアイデンティティとしてはスクールカウンセラーでのに出てみたっていう。
ネストアカバネでの活動
でもさ、さっきの学校現場の限界というか、そこで感じた限界というものの中に、来れないのに、問題を抱えている子が一人では来れないのに、スクールカウンセラーだと出ていくこともできないという一つの矛盾というか、制度的なところの矛盾みたいなものを把握している中としては、ある意味だったら街にいて、自由に来てもらおうよというのは必然だよね。
そうですね。でもスクールカウンセラーだったら学校の中なので無料です。のに出たら有料です。
ということでね。そこのところでということで。そこで拠点をネストアカバネというね、これは帰宅の起業をする人たちが集まる施設なんですけども、ここでスタートされたということなんですけど、どうでした?ネストアカバネでのスタート。
やっぱりパーストペンギンなので、箱を持つということへの不安がものすごく大きくて、継続していけるのか。私たちは心理学の勉強ばっかりしてきたので、経営だとか、外でやっていくということが本当に初めてだったので、やみくもにカウンセリングルームの部屋を借りたところで、ちょっと困ってしまうんじゃないかというところで。
開業自体は2024年の7月だったんですが、どんな方法があるかなっていう模索しながら。で、偶然の石原が帰宅ニュースにネストアカバネの入居募集のチラシというか。
そうですね。そういうページがあった。
見つけて、これじゃないということで、入居審査を申し込みました。
そうですか。帰宅役所の人喜ぶね。やっぱりこういうきっかけになってほしいという思いで、あの施設を作ったりしてるんでね。もちろんその中で今もそうなんだと思いますけれども、活動してそこでさらに発展をさせていくということもそうですけど。
まず最初のきっかけづくりに関与できるっていうのは、役所の施策としても本当にぴったりのあれだったと思うね。
本当にありがたい制度だなと思います。
なるほど。さてですね、開業前夜というか、川内さんのカウンセリングに対する熱い思いをふつふつと伝わってきたんですが、次回はさらにここもり立ち上げ時のところからお話を詳しく伺っていきたいと思います。また来週よろしくお願いいたします。