町工場の現状
朝のコーヒー、夜のビール、ときどき武術、こんばんは、Takeです。
今日も楽しく話をしていきます。
今日は、後継ぎのいない工場という話をしてみようと思います。
先週、水曜日、金曜日と2回出張に行ってきました。
名古屋の駅から、そんなに遠くないところにある町工場に、葉っぱをかけに行きました。
何をしてきたかというと、発注している設備がなかなか完成しないので、
ちょっと要素を見に行ってきたというのが、本当のところです。
特にですね、有益な打ち合わせとかをしてきたわけではなくて、
顔を見せに行って、やってくれている状況を、
間近で見て、急いでほしいなという顔をして帰ってきたというところですね。
そんな時に、ちょっと気づいたのがあって、駅から歩いて行ったりしたんですよ。
金曜日は歩いて行ったんです。
水曜日は車で行ったんですけれども、
住宅街の中に、結構小さい町工場がですね、2,3軒近くにありましたね。
私が訪れた工場は結構大きいんです。
エレベーターもあるし、何なら3階建てかな、あれ。2階建てなのかな。
結構高いビルで、1階にはでっかいマシニングセンターがあるというような工場でしたね。
なので、おそらく結構な稼働費というか経費がかかっているんじゃないかなと思います。
それとは別にですね、すぐ近くに、歩いていると半分ですね、
間口、ドア開いたままですね、ずっとやっている工場みたいなのがあって、
どれぐらいでしょう。コンビニほどの大きさもないですね。
ちっちゃい床屋ぐらいの大きさのところに、旋盤とかフライスもあったのかな、見たら旋盤は見えましたね。
そんなのがあって、ヤスリがけしているおじさんたちが半分ね、外で作業していましたね。
なんだこの江戸前的な雰囲気のある工場は、みたいなのがあったんですけれども、
1軒じゃなくて2軒ありましたね。
そんな地域がまだ愛知県名古屋の中心部に残っているわけです。
そしてどこもね、パッと見るとそんなに若い人いないですね。
私が訪れた工場も、御年80歳の社長がですね、私のところに来て営業をしていくわけです。
仕事ないですかというので、こういうものを作ってほしいんだけどっていうのを見積もりを取るわけですね。
そうするとどっちかというとほぼいいねでできちゃうぐらい、結構お値打ちに作ってくれたりします。
もちろんね、普通に個人で買うような値段ではないんですけれども、
他の業者とかに作らせるよりはやっぱり安いんじゃないかなと思いますね。
そのおじいさんがね、設計から全部やってくれるんですね。
ただガチガチの設計者ではないので、キャドデを書いてくるんじゃなくて、
いつもね手書きのポンチ絵を出してきて、こういう感じに作ろうと思うというのに対して、
これでいきましょうかっていうような話をするんですけれども、
今回はちょっと動き出しが遅くなってしまって急いでやってたんですけれども、
そこは後取りが多分いないんですよね。
80歳の社長が自ら車を運転してきますし、全然ポケてないんですね。
ちゃきちゃきではないです。大人しめの人なんだけれども、
未来の展望
自分のアイディアとかをね、ちゃんと表現してくださるんで、
考えてくれるというので、使いたいなと思っていつも声かけをするんですけどね。
で、後取りがいないっていうことは、じゃああの大きい工場どうなっちゃうんだろうってすごい思うんですよね。
その付近にあったちっちゃい旋盤が置いてあったところもなくなっちゃうと、
結構ちっちゃい仕事がですね、そういうところに流れていたんじゃないかなと思うんですね。
ちょっとしたものを手書きで図面作って、作ってくれとかですね。
はたまたですね、ひょっとしたら見積みはないでしょうね。きっとね。
ちっちゃい加工品を大量に作ってもらったりするのとかをやってるかもしれないですよね。
そうやって考えると、愛知県のものづくりの裾野の機械なので、
本当の大量生産の部品ではなくて、一品一品手作り的なものを作るところなんだけれども、
裾野として機能しているわけなんですよね。
だからものづくりの懐のというか裾野の広さか、懐の広さというか経済基盤の大きさと言ってもいいかもしれません。
波及が大きいんですよね。
なので、自動車産業がある愛知県の経済規模の大きさっていうのもわかるし、
逆に言えば、それを支えているちっちゃい会社って、たぶんあと10年で結構なくなります。
そうなった時に、本当に設備は機械は今と同じ値段で作れるんですかということになってくるなと思ってます。
そうすると、今ミスミとかですね、ああいう会社が加工品もね、図面書いて出したら作ってくれるんですよね。
そういうのが台頭してくるのか、それともやっぱりそれでは高くなってしまうので、
企業統合みたいなのが進んで、ちっちゃいところいっぱいいろんな会社が集まって、ちょっと大きい会社ができてくるのかみたいなことを想像するんですけれども、
たぶんおそらくですね、全てミスミに一本化していくんだろうなというふうに思ってます。
なので、おそらくですね、機械の値段も今後めちゃくちゃ上がっていくと思います。
生産設備ですね。
あと10年で死に絶えていく、今の社長連中がいて、その後に後継ぎがいない工場が潰れると、結構な数なくなるはずなんで、
そうなった時に、それを代替していくのは誰かというと、おそらくミスミであり、
同じような業態があんまりないな、似たようなサービスをやっているところがあれば、そういうところが対等してきて、
じゃあ全ての加工品の値段が2割3割と上がるので、機械の値段も上がってくるというふうになるんじゃないでしょうか、と思っています。
そうなった時にね、今の自動車産業はですね、おそらく裾野から全ての部品の値段が上がります。
そうなると、自動車の値段はね、ひょっとしたら2倍近くになっちゃうんじゃないかなと、そんな気もちょっとしています。
もしくはですね、大手企業が自分の中に効率化してそういうのを囲っていくっていう時代も来るかもしれません。
どうなるかわかりませんけれども、下町を歩いていて感じた1日、先週からの数日でした。
今日はね、いつもと違う話でしたけれども、たまに仕事で感じたことも喋ってみようと思います。
では、おやすみなさい。バイチャ!