生産技術の制約
朝のコーヒー、夜のビール、ときどき武術、こんばんは、Takeです。
今日も楽しく話をしていきます。
はい、今日も遅くなってしまいました。
生産技術の話をしてみようと思います。
はい、私がやっている職業、生産技術、自動車部品の生産技術という業界について少しお話をしてみようと思います。
2回目ですね。
今日は、設計変更を勝手にできない、みたいな話をしてみようと思います。
まず、自動車の部品、私が作っている、私が関わっているプロジェクトなんですけれども、
私の会社は主に自動車の部品を作っているんですが、
そういうところで作る部品というのは、お客さんと製品図面の取り交わしをしています。
なので、一度ですね、その本工程と言われる試作ですね、お客さんの試作であるタイミングですね、
量産から半年ぐらい前の試作が終わると、設計変更がほぼできなくなります。
一切とは言いませんが、かなり特別な許可がない限りは、量産開始3ヶ月後までは設計変更ができません。
これは、試験をしっかり量産前にして、これがいいものだよというところを確立したら、
しばらくはいろいろ変えないで、品質の要素を見るという感じですかね。
もともとですね、そもそも設計変更というのが、たとえ改善だとしても、
出荷する部品の寸法を変えたりとか、そういうことはできないんですね。
自分たちの判断ではなかなかできないです。
製品図面を変える場合は、お客さんの承認が必要です。
これってなかなか珍しい業界だと思うんですよね。
もちろん取り替わしをしているからというのもあるんですけど、
細かい部品の寸法までは取り替わしをしているわけじゃないんですよ。
なんだけれども、ちょっと変更する、材料を安いのに変えますみたいなことは勝手にできないんです。
お客さんが認めてくれないと設計変更ができなくて、勝手に安い部材を使うとかもできません。
これってなかなか珍しいですよね。
普通の市販品であれば、どんどんコストダウンのために中身をちょっとずつ削っていくとか、材料を少しずつ減らしていくみたいなこともできるんですけれども、
こと自動車業界によっては、自動車業界ではそれはできません。
ただ、完成車メーカーはおそらくある程度自由に設計変更ができるはずですね。
完成車メーカーではなくて一時下請け以下の下請けの会社は勝手に変えることができないんですね。
もしその変更でリコールとかを起こしてしまった場合は、お客さんがある程度責任を持ってくれるということにもなりますので、
基本的に設計変更はすべてお客さんの設計と工場両方の承認があります。
ということで、今ですね、もう設計変更ができないフェーズに入りつつあるので、
私が今取り組んでいるプロジェクトは、ここからは部品はもう一切変えられずです。
変えることができなくてですね、できるのは工程のちょっとした改善ですね。
改善の進行
機械の間とか人が運ぶ距離を短くするとか、材料とか部品を人が取るところの取り出しのしやすさを改善するとか、
そういう細かいところでしか改善はできなくなります。
それ以外のところは部品を変更しようとすると、今から9ヶ月ぐらい経たないと変えられないことになります。
ほぼ1年近く変えられないと思います。
なので、本工程と言われる施策の前にいろんな変更を盛り込む必要があるわけですね。
実際は本工程の前に本型っていうのがあるので、1年前ぐらいからほとんど部品の形状はあまり変えられなくなっちゃうんですけどね。
ただ、工程の改善はできるものですから、ここからは設計図面に反映する変更ではなくて、
私が担当している設備の方の改善とか、作業の方の改善とかを進めていくフェーズになります。
ここから半年ですね、さらに詰めてですね、何とかですね、当初目指していた儲けを確保して、
さらにですね、黒字を利益を出せるようなラインを作っていきたいと思っています。
はい、今日はここまでです。
生産技術で設計変更というね、部品の形状を変えるということがどういう扱いになるかという話をしてみました。
あんまりね、興味はない人が多いと思いますけれども、
自動車業界のしっかりしているところといえばしっかりしているところ、
融通が効かないところといえば融通が効かないところだと思います。
なかなかこの辺は業界の人じゃないと知らないと思います。
明日はですね、今もっか取り組んでいる設備の改善のところで、
どんなことを心がけているかというところをお話ししたいと思います。
聞いてくれた方いましたらありがとうございました。
では、おやすみなさい。
バイチャッ!