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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も働き方エヴァンゼリスト、田中健士郎が皆さんの眠る様子をゆったりしたトーンでお話しさせていただきます。
いつもお聞きいただきありがとうございます。先週まではですね、ちょっと間も少し空けながらですけど、ドライブラジオということで
車の中で雑談をするっていうのをやってきました。普段のラジオって結構、一応台本じゃないですけれども、今日こんなことを話そうというのをメモしてから話すんですけれども
ドライブラジオは本当にその時思いついたことをただ喋ってるっていう感じになるので、これもこれでやり方として今後もたまにやっていこうかなというふうに思います。
いきなりパソコンに向かって急に話せって言われたら話せないんですけど、ドライブしながらだとなぜか話せるんですよね。これ何でかもし分かる人がいたらぜひ教えてください。
ということでですね、コミュニティの中の組織っていう話をそのドライブラジオの第2回ですかね、86回の放送になるかと思うんですけれども
コミュニティの中の組織って話をしました。これからの会社組織っていうのは単に会社っていうものとお客さんみたいなものが完全に切り離されたものじゃなくて、会社を中心にした
ある意味コミュニティみたいなもの、街みたいなものがあって、その中心にどんどん求心力が働いている。
そのより中心に近いところに社員がいたりとか、あるいはコミュニティメンバーだった人が中にどんどん入って一緒に授業を作っていくとか、そんなような形にどんどん変わっていくんじゃないかって話をしたと思うんですね。
最近それは僕にとってもすごく問いになっていまして、じゃあその求心力っていうからにはその中心に何があるんだろうか。
もちろん、中心にいる人の人柄によって集まっていく社長とかですよね。会社の社長の人的な魅力が求心力となってコミュニティを作っているっていうことはあると思うんですけれども、やっぱりたくさん本を見ていると、この人の見渡せる範囲が限界になってしまって、それ以上大きくならないとか、あるいは世代を交代することができないとかっていうことになってしまうので、
人じゃなくて何かがその中心にあるった方がいいと。それがビジョンなんじゃないかっていう話をしている本がありましたので、ちょっと今回読んでみました。
こちらの本はですね、ビジョンと共に働くということという本になりまして、山口秀さん、ご存知の方いらっしゃいますかね、と中川淳さん、中川正七商店の代表取締役会長ですね。
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このお二人によって書かれた本になります。本としてはですね、いわゆる対談形式みたいな形で、ずっと最初から最後まで流れていくような本になります。
なので、本当に二人の会話を聞いているような気持ちで読み進めることができるかなと思います。逆にその分ですね、重要なことがポンポンポンポン間に出てくるというところで、結構メモしながら自分の中でも構造化しながら
読んでいく必要があるかなというふうに感じました。なので、今日はですね、こちらの書籍を紹介しながら話をしていきたいと思います。
はい。というところで、まずなぜこの書籍を手に取ったかというところは、さっき説明したところですね、コミュニティの中心にある組織、その組織の中心にあるのが何なのかというところで、ビジョンみたいなものとか
会社によってはパーパスとかミッションとかいろんな言い方をすると思うんですけれども、このラジオでもですね、ミッションの話はね、クラウドワークスという会社のミッションについて解説した回もあったと思いますし、
第56回ですね、クリエイティブな仕事には最終目的が必要っていう回でも、会社にとっての最終目的っていうのはミッションとかビジョンとかだよって話をしたかと思うんですけれども、
特に山口周さんですね、世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのかという書籍を出していて、これを読んだ時にすごく揺さぶられたと言いますかね、なるほどというふうに感じたのを僕も記憶が残っています。
このビジョンとともに働くということはすごくいい本ではあるんですけど、まだe-bookというですかね、電子書籍化されてないので、もし気になる方はまずは山口周さんの世界のエリートがなぜ美意識を鍛えるのかっていう本を読んでいただくといいかなと思います。
この世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのかっていう話は何かっていうと、いわゆるアメリカの最先端の経営者とか、
エリートと呼ばれる人が今こぞってMBAではなくてアートを学び直しているみたいな話をしていて、なぜアート美意識みたいなものを鍛えるかっていうところの中で、今この世の中のビジネスっていうのはアートとサイエンスとクラフトっていう3つで構成されている中で、アートっていう部分の重要性が増しているんじゃないかっていう話をしている本になります。
めちゃくちゃ面白いので、ぜひ読んでいただければと思うんですけども、今日紹介する本にも通じてくるような話なんですけれども、やっぱりですね、今文化の時代みたいな話はこのラジオでも何度もしていると思うんですけれども、非常に深く出て答えのない混沌とした時代になっていますと、そういった中で、まず最初にこの本で言っているのは問題が不足しているっていう話なんですよね。
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これだけを聞くとですね、なんかちょっとピンとこないな、なんか問題なんてたくさんあるんじゃないかって思うんですけれども、なぜ問題不足しているかっていうふうに考えると、昔って、それこそ生活をするために必要なものがまだまだ揃ってない時代っていうのがあったんですよね。
それはもう50年前とか40年前とかかもしれないですけれども、また炊飯器の話をすれば、ご飯を炊くのがすごく家事の負担になっていたりとか、洗濯が大変だとか、そもそもテレビっていうものがない時代とか、どうやって情報収集するのかとか、移動がすごく大変だとか、いろんなですね、問題とか課題っていうのがあって、例えば、便利っていうところですよね。
ここ数十年の中で世の中ってどんどん便利になってきましたと。
なので、不便っていうものを見つけて、それを便利にしていくことがビジネスになっていたと。
問題っていうものを分解していくと、問題イコールあるべき姿、ありたい姿、引く現状ってことですね。
なので、こういうふうになりたいのに、今はまだここしかない。
例えば、大阪まで本当なら3時間で行きたいんだけれども、当時はもしかして10時間かかったかもしれない。
どうやったらこれを短くできるのかっていうときに、新幹線っていうものができていったとかってきっとあると思うんですよね。
こんな感じで、ありたい姿と現実のギャップっていうものが問題で、その問題を解決するっていうことがビジネスになっていたんですね。
ただ、今の時代、そもそももう不便だったりとか、安心じゃないとか危険とかね、そういう状況がどんどんなくなってしまっていると。
なので、問題が希少になっているって話をしています。
そうらしいんですよね。個人的に生きていると問題がたくさんありそうな気がするんですけど、大きな社会っていう国でいうと問題が不足していると。
そういった中で、今大切になってくるのは、ありたい姿っていうところですよね。
ありたい姿と現状のギャップが問題であるとしたら、ありたい姿が何なのかっていうことを、もっと一人一人、あるいは企業が向き合って通っていかないといけないと。
自分はこうありたいとか、これに違和感を感じるとか、その普段は意識してないんだけれども、すごく違和感があるよね、みたいなこととか、問いを持つっていうのはすごくアートに近いことなんですよね。
なので、先ほどの世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのかって話ともつながるんですけれども、そういったそもそもの違和感を感じたり、社会に対して問いを投げかけるっていうこと。
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これがアートの原点だとしたときに、美意識を鍛えていく。そしてあるべき姿っていうものを定義する。これがビジョンの力だというふうに、今回紹介するビジョンとともに働くという話はしています。
ありたい姿とかってね、まさにクリエイティブな仕事には最終目的が必要っていう、第59回のラジオでもこれについて話したと思うんですけども、
最終目的は何なのかっていうと、やっぱりそこがビジョンになるんじゃないかなと。で、今こういった問題ってものが希少化されている時代において、
なぜ私たちの会社はあるのか、あるいはどんな違和感を解消していくのか、このあたりをですね、言語化していくことがビジョン作りということになりますよという話になります。
先ほど不確実な世の中で問題が希少化されているということ以外にも、結構ビジョンが重要な理由っていうのがいくつかこの本の中でも書かれていて、例えばリモートワークとかですよね。
今どの会社もリモートワークをどんどん推進していますという時に、やっぱり社員の一人一人がサボるっていうことも起きるんじゃないかって結構思うじゃないですか。
リモートワークなんかにしたらきっとみんなサボりだって。それはですね、ないことはないみたいなんですよね。僕はサボらないですけれども。
で、なぜサボるのかとか、どうやったらサボらなくなるのかっていうところにもやっぱりビジョンみたいなものは必要で、やっぱり今の特に若い世代とかって意味をすごく仕事に求めるんですね。
モチベーションが、お金を稼ぐとか昇進するとか、そもそもいっぱい働いても経済が成長しないっていうことを生まれた時から見ている人たちなんで、そんな一生懸命働くことに意味があるのかみたいなことを結構考えてるんですよね。
で、なった時に、じゃあなんか会社の昇進のために一生懸命働こうっていうふうな意味を持てないとしたら、なんか別のところで意味を感じる。そういった意味だとやっぱり何かの社会課題を解決しているのが我々の会社。
クラウドワークスだとしたら、このためのインフラを作ると。歴史的に見るとまだ個人っていうのは昔から力が弱かった。
企業とか国とかと比べるとですね、力がなかなか弱い中で、これから個人が中心の時代になってくるだろうって言った時に、個人が中心の時代のインフラを作っていかなきゃいけない。そういうふうに会社の事業を捉えると、一つ一つのことがインフラ作りやってるんだ。もしかしたら明治維新の時代にですね、この日本という今の国を作っていったようなことをしているのに近いんじゃないか。
だったらやっぱり教育もやった方がいいよね。仕事でどうやって流通させたらいいんだろう。どうやったら一人一人の収入が少しでも上がるんだろう。こういったことを考えて仕事をしているわけですよね。これは従業員の話を今したと思うんですけれども、これは必ずしも従業員のモチベーションの話だけじゃなくて、消費者も意味を求めるようになってるんですよね。
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意味っていうのはビジョンみたいなものと近いと思うんですけれども、なぜその商品を買うのかっていうところですよね。やっぱり一昔前だったら便利だからとか危なくないように買うとかね。本当にそういう利便性によって買ってたっていうことがあると思うんですけれども、やっぱり今の時代はこれを買うことで社会が良くなるかもしれないとかね。それこそSDGsの話なんてすごく最近身近になってきてると思うんですけれども、
やっぱりこれを買うことで社会が少しでも良くなるよみたいな意味みたいなものに人々がお金を払うようになってきているというふうに言われています。この本でもマーケットインからビジョンアウトの時代へっていうふうにも何か言っていました。
マーケットインっていうのはユーザーとか消費者のいわゆるこのベネフィットみたいなものをしっかりと捉えて、そこに対してマーケットがすでにあるところに商品を届けるとか、ユーザーのニーズをうまく捉えるみたいな、ここはマーケットインだと思うんですけれども、やっぱり消費者が意味を求めているっていうところになると逆に会社の方からビジョンみたいなものを作り出して、これからの世の中って
こう変えていくべきだよね、みたいなところからこの商品作りましたっていうふうに伝えていくことでユーザーが共感をして買ってくれるみたいな、ビジョンアウトっていうですね、流れになってきていると。こういった大きな世の中の変化をまず捉える中でビジョンが大事であると、で、これって結構大きな世の中の今、転換期なのかなっていうふうにも感じました。
これまでは会社っていうのは収益の最大化とか売り上げの最大化っていうところを目指す、目指せば会社は大きくなっていたと思うんですけれども、だんだんですね、やっぱりこういう意味みたいなもの、つまりビジョンを掲げて本当の意味でそのビジョンの達成に向かっていく企業が消費者にも共感されるし、従業員にも共感される。
つまりストーリーを持った会社っていうのが大事になってくると。なので、これからですね、その売上げの最大化もちろん大事なんですけど、売上げの最大化とか収益の最大化っていうのもある意味手段でしかなくて、その最終的な目的っていうところが売上げの最大化からこう、ビジョンの達成とか意味の追求みたいなところに動いていくんですよっていう流れはこれからいろんなところでビジネスに影響を与えてくると思います。
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例えば、僕の周りにいる職種の方だとライターさんとかですよね。今だとまだまだお客さんの売上げの最大化につながるような商品をPRする記事を書くとかっていうのがすごく求められていると思うんですけども、より例えば会社のストーリーを伝えていくとか、物を売る人の背景にあるものを伝えて共感を生むとかね。
最近ライターゼミとかでも、クラウドファンディングの関係の記事を書く人とかが増えているってちょっと聞いたんですけれども、この辺はちょっとその転換に近いところなのかなと思います。クラウドファンディングっていうのも、いかに消費者に共感をしてもらうのかっていう観点で記事を書く必要があるので、純粋なこう、ベネフィットを訴求して売るっていうよりも、その会社がどういうストーリーで生まれてこの商品を作ったのか。
今後、それによってどう社会を変えていきたいのかっていう意味の消費、これに対して記事を書くっていう手段を使って人々の心を動かすっていうのが仕事になってるわけですよね。
SDGs 系の記事を書いているライターさんも最近増えてきたりとかしてると思うんですけど、この辺全部つながってるのかなと思います。
こういった社会の大きな変化、流れを捉えていくっていうのは、すごくこれからの時代に重要になってくるんじゃないかなと思います。