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  2. #59 クリエイティブな仕事には..
2021-09-19 13:37

#59 クリエイティブな仕事には「最終目的」が必要

世の中には「最終目的」を見失った仕事やルールが溢れているようです。とある中学校の教育方針から学んだことについて話しました。
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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために、働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も、働き方エヴァンジェリスト、田中健士郎が、皆さんの眠れを誘う、ゆったりとしたトーンでお話しさせていただきます。
はい、いつもお聞きいただきありがとうございます。
今日は、最終目的について考えるという話をしたいと思います。
今って割とクリエイティブな仕事をしている人って多いと思うんですよね。
クリエイティブっていうのは、アーティストとかデザイナーとか、そういう仕事だけではなくて、いわゆる絶対的な答えがないような仕事ですね。
マニュアル通りこれをやればOKですって仕事だったら全然いいんですけれども、絶対的な答えがないような仕事をしている企画だったりとか、ライティングとかもそうですよね。
そういったものも全てクリエイティブな仕事だと思っています。
その中で非常に重要なことが、最終目的というものを常に考えているかというところだなと思っていまして、それについて最近の気づきなど含めて話をしたいと思います。
最近ですね、リボーンの羽渕さんから紹介してもらったとある中学校があって、神島中学校っていう非常に先進的な教育をやっている中学校があるんですね。
そこですごく大切にしているのは、自律的に考えることができる子どもを増やしていくみたいなところで、言われたことをただやるんじゃなくて、自ら考えて生きるような人材を育っていくと。
まさにクリエイティブみたいなところですよね。
それを実現するためにいくつかやっていることがあるみたいなんですけれども、
僕がすごい面白いなと思ったのは、最終目的っていうのを常にみんなで話し合って、それについて考える癖をつけさせているって言ったんですよね。
何か問題が起きたりとか議論するときに、これについての最終目的って何でしたっけっていうのを生徒一人一人に問うていくっていうんですよね。
すごいですよね。中学生からそんなことを常に問われているらしいんですよ。
例えば例として言ったのは、給食当番っていう話で、課題としては給食当番をやりたくない人っていうのが結構多いと。
だからそもそもやりたくない人同士でやっているので、給食の配膳もすごい遅くて、昼休みの時間がなくなっちゃうみたいな課題があったみたいなんですね。
そこでみんなでまず話し合った最終目的としては、給食をより早く準備することっていうのを決めたと。
それが最終目的っていうふうに考えたときに、じゃあ全員で臨盤でやっていくんじゃなくて、有志にしてやりたいっていう人がやるって形にしたらどうかみたいなことを決めたとか。
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かつ、やっぱり一クラスごとだとなかなかその有志を集めるのが難しいので、クラス横断で有志を集めて、やりたい人が複数のクラス分まとめて行って準備をするとか、そういうふうにしたところ、ものすごく給食の提供時間が早くなって、最終的に昼休みに遊ぶ時間も増えたみたいな話があったとか。
そういうのもすごいですよね。もう普通だったら、給食当番って全員がやらないといけない平等に毎回回ってきますよとかね。
クラスごとにやるっていうのも疑いの余地がないように感じているところを、もうそれをクラスの枠を払って、ある程度まとめてやっちゃえば効率が上がるんじゃないかみたいなところ、中学生が、生徒が考えたって言うんですよね。
そういうのすごいなとか。あとは修学旅行だったかな。より学びの多い修学旅行にするっていうことを目的としたときに、スマートフォンとかをもう持参可能っていうふうにした方が、いろんなことを調べながらとか、最適なルートを探したりっていうのはその場でできるんじゃないかということで、スマートフォン持ち込みかにしたとか、そんな話もありましたね。
中学校って基本的にはスマートフォン持ち込み禁止とか多いと思うんですけども、その修学旅行に関しては最終目的から考えていくとスマートフォンがあってもいいんじゃないかっていう議論だったとか、そんな感じでですね、最終目的から考えることによって取るべき手段が変わってくるっていうことを中学生のうちから学んでいく。
それによって自律的に考えられる子供を増やしていくっていうふうに言ったんですよね。はぁーって。そんなことを中学からやったらそりゃ賢くなりそうだなっていう感じはすると思うんですけども、ここから学べることとしてやっぱり結構世の中って目的を見失っていることがすごく多い。
目的を見失っちゃうと思考が止まっちゃうんですよね。それ以上考えなくなっちゃう。これはクリエイティブな仕事をしている全ての人にとって結構マイナスになってしまうことがあるので、常に最終目的何かって考える必要があるっていうところですね。
例えばですけれども、学校の宿題みたいなところ。学校の宿題って何のためにあるんでしたっけみたいなところをまず考えるじゃないですか。多分そうすると授業の理解を深めるためとかになってきますよね。
なんですけれども、これ目的見失って、よく手段が目的化するみたいなことを言うんですけど、宿題を出すみたいなことが目的にいつしかなっているんですよね。
で、提出できてないやつはダメだとか、吊るし上げられるとか、あるいはとりあえず出せばいいみたいなところで答えを移しちゃうみたいなことって大体現れるじゃないですか。
でもそれって最終目標である、授業の理解を深めるっていうところからは、あってないわけですよね。
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で、小島中学校とかはそもそも宿題がないらしいですね。授業の中だけでより理解を深める方法もあるし、逆に学校終わって家に帰った後はより探究的な自分で考えるようなことに時間をかかってほしいみたいなことを言っている。
こういうの面白いですよね。まさにクラウドカレッジのライターコースとか僕今やってるんですけども、課題を毎週2回提出してもらってるんですね。
これも結構同じ話ですよね。別に提出しないと悪いとかそういうわけではなくて、やっぱりコースの内容をより深く理解して、最終的に今後のスキルアップだったりとか、検定の合格っていうところにつなげるために課題っていうものを提示していると。
だったら期限なんてない方が自由にできるんじゃないかっていう意見も全然あると思うんですけれども、今までたくさんやってきた中で、ある程度期限を持たせた方がテンポが作れるんですね。
習慣化できるから最後までやりきることができる。
実はライターコースももともとは週1回課題を提出するっていうものだったんですけれども、週2回に変えたんですね。課題の分量は変わらないんですけど、提出の期限を細かくすることによって、実際ですね、このコースを最後まで受け切るっていう人が一気に増えたんですね、この提出を2回にすることによって。
なので、この課題を週に2回出すっていう手段は非常に重要である。それはなぜかというと、最終目的としてコースの内容をより深く理解してもらい、最後まで続けてもらうためっていうところがあるということですね。
こんな風に考えていくと。なので、ライターコースのメンターさんとはですね、今、コースの終了率100%っていうのを最終目的にして、いろんな施策をまた新しくやっていったりします。
これは会社単位でもよく起きるんですけれども、例えば売上とか利益の最大化ばかりに目が行って、なかなか新規事業が作れないみたいな会社って今すごく多いんですよね。
やっぱり新規事業とかって、そんなすぐには収益が立たなかったりするし、それだったら既存事業をもっと伸ばした方がいいんじゃないかみたいな議論って大体どこでも起こるんですけれども、
結局、長い時間かけて新規事業を育ててきたことがあるときにボンとうまくいくみたいなこともあるっていうところで、このあたりの議論って結構いろんな会社で起きることだと思うんですけれども、
新規事業を作ろうっていったときに、売上とか収益の最大化ではなくて、例えば会社のミッションとかビジョンとか、あるいは最近だとパーパスみたいな言い方もしますけれども、
会社としての最終目的を考えて、それに即してこの事業を作っていくべきだみたいに考えることによって、この問題が解決できる可能性もあるんですよね。
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実際今、会社って株主資本主義っていうところからステークホルダー資本主義っていうものに変わってきてるというふうにも言われていて、このあたりの話をするとちょっと長いんですけど、
分かりやすく言うと、売上とか利益を最大化して株主に還元するのが会社の存在意義であるって言われてた時代から、
そうではなくて、その会社に関わる従業員とかユーザーとか、あるいは関連会社とか、そういった全てのステークホルダーと一緒に目指すべきビジョンとかパーパスみたいなところに向かっていくことが会社の存在意義であるっていうふうに言われるように変わってきてるんですよね。
これはSDGsの話の流れでも結構言われる話なんですけども、より収益の最大化っていうのは目的ではなくて手段に変わってきていて、さらにその先の最終目的みたいなところは会社のミッションとかパーパスみたいなものになるべきだよねっていうのが結構言われていたりするんですね。
もうちょっと具体的な例だと、例えば個人事業主、例えばライターさんの話とかでも、ちょっとしんどいクライアントでも何とかやり続けようとか言って、夜更かしして家族との関係性も悪くて体調崩したりして、でもやり続けなきゃいけないみたいな。
でもこれをやり続けてると、辛い状態のままずっとやり続けて、ある時に意図が切れて、もう無理です、やっぱりやめますって言ったりとか、本当に倒れちゃうみたいなことが起きると。そういうことがないように、やっぱり個人の場合とかも自分がどうありたいか。
ビーングとか言いますよね。自分のありたい姿から最終目的を考えるっていうことが大事だったりしますね。幸せの条件を考えるなんていうラジオの会もやったと思うんですけれども、やっぱりそういったところから考えて、このクライアントの仕事をやるべきなのかみたいなところをしっかりと考えていくとか、そういうのも結構大事なのかなと思います。
あとはクライアントワークで、お客さんにも最終目的があるっていうことを考えることがすごい大事ですね。ライターさんの話をまたすると、この記事を書くことで、クライアントはどうしたいのか、最終目的は何なのかっていうところですね。
ただ、与えられたキーワードとかレギュレーションとかだけを考えていると、結構行き詰まっちゃうことがあるんですけれども、このクライアントは最終的には何をしたいのかっていうのをちゃんと把握できてますか。それが把握できていると、この記事を書くことで、この読んだ人をこういう気持ちに返させたいとかっていうのが見えてきて、それに即して書くっていうことがより重要になってくるってところですね。
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このあたりは結構ライターの方はよく知っていることかと思うんですけれども、こんな形でですね、いろんな例から見ても、やっぱり手段が目的化されていたり、目的自身を失ったりすることって結構よくあるので、何か課題にぶつかったりとかしたときは、この最終目的って何だったっけとか、あるいは自分が目的だと思っているものの、
さらにその先に目的ってなかったんだっけとかっていうのを考える癖をつけると、よりクリエイティブになれるんじゃないかなというふうに思います。
それをね、高島中学校は中学生からやっているということで、そういう子たちが大人になってくるとすごいなというふうには感じるんですけれども、あとは組織で仕事をするってなってきた場合に、その目的っていうのが、組織の中のメンバーで擦り合っていないと、それうまくいかないですよねっていう話ですね。
目的が違えば取るべき手段っていうのはもちろん変わってきてしまうので、とにかく最終目的とか最終目標を擦り合わせるっていうのが大切。
どんなに小さなプロジェクトでも、そこの目線が合っていないと、何をやっているのか途中でわからなくなってきちゃったりとかするっていうところですね。
ということで、今日はですね、クリエイティブな仕事をする人は最終目的を考える癖をつけましょうという話をさせていただきました。
ではまた来週お会いしましょう。おやすみなさい。
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