TimeTreeの10年間の振り返り
こんにちは、TimeTreeラヂオです。本日も私、深川フレッドがお話しします。
今日はお題として、TimeTree、先日プロダクトリリースから10周年を迎えたんですけど、
10年やってみてのプロダクト作り的な学びって何?っていうお題をもらっていて、
それについて話してみたいと思います。
10年やってみて、これは失敗したなとか良かったなとか色々あるんですけど、
大きなものから話すと、ちゃんと考えて良かったなって思うっていうのが一番あって、
というのは、僕の性格もあって、便利なカレンダーアプリを作ろうとかっていうスタートじゃなくて、
時間を選ぶのっていうか予定を選ぶとか、先の行動を決めるってすごい不自由だな、
でも時間ってめちゃくちゃ大事だな、みたいな、そういう抽象的なもやもやしたところっていうのをめちゃくちゃ深掘りして、
時間とは何かみたいな本とか、時間の歴史、時間の歴史ってすごい言葉ですね、時間の歴史とか、
人類にとって時間がどういう役割をしてきたのかとか、そういうことまで深掘りした上でプロダクトを作ったっていうのが、
長く続けていく上で土壌っていうか、アイデアとかを絡さないための豊かな土壌みたいなものになったり、
発想、新しい機能を作るとかっていう発想においても、普通とちょっと違う角度でつなげられる、思いつけるとか、
それは僕だけじゃなくて、同じコンセプトを共有するチームみんながですね、
そういう将来に長くに向けてのエネルギー源というか資源というか、コンセプトの深さがそういう資源になっているのかなって思って、
最初にすごく深く考えてよかったなって思うですね。
その時に単に見えている課題はこれで、こうしたら便利って言うんじゃなくて、
そもそも人って表向きはこういうことは良いって言うけど、実は面倒くさいと思っているとか、
そういうふうには実際はできないよねとかね、
例えばその日記つけたらいいってみんな言うけど、多くの人は3日暴露になっちゃうよねとかそういうのとかですね、
友達と飲みに行く約束するけど当日面倒くさくなって、ひどい人だとドタキャンしちゃうとか、
こういうあるあるっていうか、癖というか本性というか、
なんか便利なものを作ろうとするとついその本性って忘れて、
シンプルに便利にしちゃうけど、そうじゃないよなっていうところとかをすごく深掘りしたり、
メンバーと共有して話したりとかしたっていう、ここがこだわってよかったなって思うところですかね。
ユーザーの本性の深掘り
なんであえて言い切ってみると、通信サービスにおいてコンセプト、人間感みたいなのを深掘り、
どこまで深掘りするかみたいなのが競争力になるんじゃないかなって、僕のスタイルとしては思っている感じですね。
昔ですね、Yahooに僕がいた、これYahoo知恵袋を企画した方々とお話聞いたときに、
Yahoo知恵袋も最初にすごく情報共有検索とかそういうものに関する学術的な論文とかめちゃくちゃ読みまくったっておっしゃってて、
そういうのが一見遠回りに見えて、すごくエネルギー源、資源になるんだろうなと思って、
豊かなコンセプトってよく言いますけど、そういう豊かなコンセプトってそうやって豊かにする、膨らませるのかなとか思いますね。
どうやってそういうのを掘り下げるかっていうのなんですけど、僕が思うのは、
自分の引っかかりとか、自分が嫌な思いしたとか、めんどくさいなって感じたとか、
そういうのをキャッチして、自分でも気づいてないと思うんですよね。
でもそれをキャッチして、何がめんどくさいのかなとか、何が嫌で覚えてるんだろう、何が嫌なんだろうとか、
そういうのを何回も何回も掘り下げてみるとかすると、自分でも気づいてない人間本性みたいなのとか見えたりして、
そこから誰も気づいてないような課題でもないけれども、実は人がそうしてしまうみたいな課題とか、そういうのが見つかっていったりするのかなって思ったりします。
なんかね、大きな課題って誰もが気づいてるし、そして誰もがそれを解決しよう、ビジネスチャンスになると思うんで、
解決しようと思って、もうトライしてたりするので、分かりやすくて大きい課題、分かりやすい課題の中にはあんまりこう、
いい領域ってないんじゃないかなと思って、だから危険課題とも思えない、分かりにくいけれども、実は人はそうしてしまうとか、
そういうものを見つけるっていうのが、僕は面白いなと思って、なんかカレンダー共有みたいな、
ツールともコミュニケーションとも言えない、みたいな領域をやってますけど。
いいですかね。
締め。
はい、というわけで、10年やってみての学びの中でも、自分で今一番印象深いものについて話してみました。
もちろん他にもいっぱい学んだこと、失敗して反省したこととかもいっぱいあるので、また他の機会に話せればなとか、
あともし直接お話しする機会がありましたら聞いてもらえれば、いろいろ面白おかしく話すのでお話ししましょう。
以上、タイムツリーラジオでした。