ピーター・ティールの独占理論
こんにちは、Web3 デザイン トークスのテクノグリフスです。本日もニューヨークからお送りします。
本日は、競争を避けて独占をするということについてお話をしてみたいと思います。
これは元ネタがありまして、本なんですけれども、
【ピーター・ティール】という有名な投資家の方が書かれた「ゼロ・トゥー・ワン」という本を読んだ感想とかですね、
その中から抜粋した内容でお話をしてみたいと思います。
なので、これは僕自身がこういったですね、これから話すような非常に客観した内容を持っていて、
それを話すというわけではなくて、この読書感想文に近いことなんかを自分の中で咀嚼して、
そのことについて分かりやすく、短時間で皆様にも伝わるようにお話ししてみようと思います。
その中でですね、その本の中で書かれていたメインとなることが独占のことと、もう一つあるんですけれども、
そのことについては本題の中でお話ししてみようと思います。
これは冒頭にも伝えたように、小さな市場を独占するということなので、
主にですね、スタートアップの方などに向けて書かれた本なんですけれども、
何か自立マインドとかですね、何か自分でこれまでなかったものについて発見をして、
生み出したい、新しい価値を生み出したいということを目指している、
考えていらっしゃる方にとっては面白い内容になるんじゃないかと思うので、
ぜひ最後までお聞きください。
競争を避ける戦略
本題に入る前に簡単にチャンネルの紹介をさせてください。
このチャンネルではWeb3テクノロジーや3Dモーション、タイプデザインなどについてお話をしています。
またWeb3×タイプグラフィーのデザインコミュニティ、テクノグリフスハブを運営しています。
デジタルコンテンツ制作に興味のある方は、プロフィール欄からディスコードリンクをぜひチェックしてみてください。
はい、ということで本題に入っていきたいと思うんですけれども、
この競争を避けて独占をするという、この考え方そのものがまずどこから生まれてきているのかということなんですけれども、
まず僕たちは資本主義に生きてますよね。
資本主義の中でやっているので、この投資家の方、ピーター・ティールも含めて、その世界で戦っているわけです。
その資本主義というと、僕たちの考える資本主義の根本にあることって競争社会なんじゃないかなと思うんですよね。
それぞれ違った強みとか違いを競い合わせながら、より良い価値のあるものを生み出していって、
そして価格なんかもですね、より安価なものをお客さんとかカスタマーに提供できる人たちが生き残るという、
そういった原理で働いているものとして考えられているし、それが良いことかのように考えられているのかなと思います。
ただこのピーター・ティールはそれとは逆というか違った考えを持っていまして、
競争をするとですね、激しい競争をすると、どうしてもその利益が消失してしまうということについて着目しているんですよね。
そういったこともあって、競争を避けると、できるだけ競争を避けるということについてのその良さとかですね、大事さについて語っていました。
具体的にはその競争を避けるために何をするのかというと、まず小さな市場から独占をするということですね。
具体的に言うと、具体例として挙げられていたものとしては、フェイスブックなんかが取り上げられていましたね。
ソーシャルネットワーキングだったかなっていう映画でもあったんですけれども、
フェイスブック自体はハーバード大学のグループの中から生まれたんですよね。
マーク・ザッカーバーグが学生の顔で好きか嫌いかみたいなものを振り分ける、仲間内だけのものから始まったんですけれども、
それが他の大学にも広がっていって、まずはその大学生の中で広まったと。
その一つの大学から大学というものに広まって、そこからさらに広まっていくという形で、
まずは小さなコミュニティとか、小数の特定のユーザーが集中しているところを独占する。
その中にはライバルがほとんどいないので、市場独占できるということですね。
そこから始めていくということについて話されていました。
これはそうなんだって思う方もいらっしゃるかもしれないんですけれども、具体的にこれがどういったところに効いてくるのかというと、
自分の戦略を考えるときにどういうところにその考えが応用できるかというと、
マーケティングですね。営業するときとかのマーケティングの際に大事になってくる考え方の一つかなと感じました。
これはバラバラの思考を持ったですね、あらゆるターゲット、数百万人のユーザーに対してマーケティングを行うよりも、
自分たちのプロダクトとか商品とかですね、そういったものを本当に必要にする数千人とか、もっと言ったら数百人とか、
そういった方に訴求する方がずっと簡単だし効果があるということですね。
そういったことについても具体的な例なんかを取り上げながらお話をされていました。
ピーター・ティール自体もですね、ご存じの方も多いと思うんですけれども、
PayPal というサービスを立ち上げられましたね。ずっと昔なんですけれども、今有名なイーローマスクとか、
そういった今有名になった人たちと一緒に立ち上げたんですけれども、そのときも一番最初は PayPal をやる前は、
E-mail を使った送金サービスをやろうとして、それで失敗をして、その教訓をもとにもっとターゲットを絞ってですね、
アプローチしたところ成功したということが書かれてましたね。
そのターゲットの絞り方としては、E-bay を使ったって書いてました。
E-bay はオンラインで、ちょっと僕は詳しくわからないんですけれども、オークションだったかな、
なんかそういった送金をする人が多いサービスらしいんですよね。
なのでそこのユーザーに対してアプローチをかけて、そこからまずその PayPal の強みをわかってもらうということをやったらしいです。
あとはちょっと紹介ですね、人に紹介するとお金がもらえるとかですね、
そういうキャッシュバックをうまく取り込みながら、人を増やす、その使ってもらえるユーザーを増やすということを行っていったって書かれてたんですけれども、
やっぱりその小さい見込みのある少数のターゲットから狙うということを書いてましたね。
スタートアップの核心
この独占という考え方は、これもなるほどと思ったことが一つあるんですけれども、独占というとやっぱりあまり聞こえは良くないですよね。
ビジネス的には成功するかもしれないんですけれども、実際には目をつけられたりだとか、法律的なことで制限があったりとかですね、ペナルティがあったりとかしますよね。
なので独占企業は自分たちが独占しているということを隠したがるし、逆に小さな規模の小さな会社なんかはその市場を独占しているという影響力のある会社だということを見せたがるということについても書かれていました。
これは知っていると知っていないとではちょっと世の中の見え方が変わってくるんじゃないかなと思いました。
例えばGoogleなんかは検索のフィールド、検索のサービスの市場の中ではほとんど独占状態だったんですけれども、そういう会社ではなくてクラウドサービスとかですね、それぞれいろいろ複合的なことをやってますよね。
そういった視点で見ると他にも競合がいて、その競合の中では独占状態ではない一つのプレイヤーだというようなそういった見せ方をしているということも書かれていて、なるほどなと。
そして小さな企業はできるだけですね、自分のやっているビジネスのセグメントを小さく区切って、その中でいかにシェアが取れているかということを誇張したがるということも書かれていて、それは確かにそうかもなって思いました。
これが一つ目のなるほどポイントで、もう一つがですね、これもピーター・ティールからのメッセージとしては大きなものだと思うんですけれども、
二つ目はピーター・ティールが採用面接のときに聞く質問の中から抜粋をされていた言葉でした。
それはですね、どういった言葉かというと、賛成する人がほとんどいないけれども大切な真実は何だろうということについて、その面接をするときに相手に尋ねていたそうです。
これはつまり、世の中一般的には理解されていなかったりとかですね、反対する人が多いんだけれども、実際はそれって真実なんじゃないとか大事なんじゃないっていう、そういったことについての視点とかですね、気づきがあるかどうかっていう、そういった質問ですよね。
簡単そうに見えてなかなか答えが浮かばない問題だなと思いました。
僕も考えたんだけれども、結局そのときはなかなか浮かばなかったですね。
これは、スタートアップするときのまずそのコアアイデアは何だっていう、そこに本当につながってきますよね。
コアのプロプライエタリーサービスっていうんですけれども、その独占的な他の会社とかが追随できないようなアイデアとか企業価値みたいなものをどこから引っ張ってくるのか、どこの問題を解決したいのかということについて、視点があるのかということについての質問ですよね。
例えば、これは時代遅れの常識っていうのは、振り返ってみると、いかにいい加減でバカバカしかったかっていうことがわかる。そんなことはありますよね。
わかりやすい例で言うと、会社に行って毎日会社に行って働かなきゃいけないとかですね。
独占的ビジネスモデルの重要性
会社の中での規律で休みが取りづらいみたいな、ちょっとその例えがいいかわからないんですけれども、一昔前だったらそれが当たり前だったけれども、今だったらそういったことをちゃんと主張していかなきゃいけないという考え方だったりとか、そういったことについて言及をされていました。
彼は隠された真実って表現してたんですけれども、他の人が気づいていない真実、隠された真実は、新たなビジネスを生み出すときのコアとなるアイデアとなるんですけれども、
たとえで出されていたのは、確かですね、ちょっとこの本が書かれたのが古いんで、たとえも古いんですけれども、Airbnbとかですね、その家賃のですね、需要と供給のバランスについてちょっと書かれていて、ちょっと細部ごめんなさい、忘れちゃったんですけれども、
何か貸したい人と借りたい人がいるのに、その需給のバランスがうまく取れてないみたいな、そのことについてそこに可能性を見出して始めたサービスがAirbnbとか、そういったサービスということについても書かれていて、確かにこのあたりは分かりやすいたとえかなと思います。
また、この隠された真実をコアにしてアイデアとしてビジネスをするときに、これはですね、言い換えると難しいけれども、けれども不可能ではないことということですよね。
これまで人が信じていなかったこととか、あんまり言ってもすぐに分かってもらえないとか、そういったことってやっぱり難しいんですけれども、かといって不可能ではないことですよね。
彼はこの不可能、やっても不可能だということと簡単すぎることのその間の難しいけれども実行可能なことを狙えというように言ってました。
不可能なことは、そもそも企画しても、企画というかビジネスにしようとしてもできないですし、逆に簡単なことになるとすぐに真似されちゃうということですよね。
そういったことから、プロプライエタリーテクノロジーって言ってたんですけれども、これは独占的なテクノロジーとか技術とかサービスのことですよね。
これを前回の話でもミニマルバイオルプロダクトの話をしたんですけれども、ここを強みとして持って、任意に10倍以上の差をつけろということを書かれてたんですけれども、
それくらい他者に通じを許さないぐらい磨けというようなことを書かれてました。
また、隠された真実についてなんですけれども、もう少しヒントが欲しいっていう人のために痒いところに手が届く感じで、
もう少しこれはどういった方法で隠された真実を見つければいいかということについても書かれていました。
この本の中では2つの方法が書かれていたんですけれども、1つ目が自然についての隠された真実、2つ目が人間についての隠された真実ということでした。
1つ目は、いわゆる物理とか数学とかで、例えば天動説、地動説みたいなのが分かりやすいと思うんですけれども、
世の中の人たちが信じているものと実際は違った、地球が宇宙の中心ではなかったという、そういったことですよね。
なので、これはビジネスかというと違うかもしれないんですけれども、それは言っても太陽光発電とか何かエネルギーのことについては関わってくることなのかもしれないですね。
2つ目の人間についての隠された真実っていうのは、これは人が人には話さないけれども実際にはしていることとかですね。
人があんまり語ろうとしないこととかですね。
そういった、自分ではよく考えてみればあるんだけれども、あんまり人には話さないよねとか、そういったことですね。
この2つの視点からちょっと考えてみるのがいいんじゃないかなということについて書かれていました。
そんな感じでですね、親切丁寧に書かれたこの本なんですけれども、個人的には本当に前半の部分に大事なミソとなることがガッと書かれていて、後はより具体的な話とか付随する内容かなという印象だったので、
もし気になる方がいらっしゃれば、簡単にせめて前半だけでも読んでみるのがいいんじゃないかなと思いました。
隠された真実の発見
もし何かですね、そういったノウハウも含めて、後はこのモチベーションとかですね、こういったものを感じたいという方にとってはいいかなと思うので、説明欄にもリンクを貼っておきたいと思います。
はい、ということで、本日は競争を避けて独占をするということについて、ピーター・ティールのゼロトゥーワンという本を参考にお話をさせていただきました。
もしこの放送が面白いと思っていただけたら、画面下のいいね、またフォローしていただけると嬉しいです。
またこのチャンネルは週1回、日本時間の日曜日午前をめどに配信をしていますので、ぜひまたお聞きください。
最後におまけトークになります。
おまけトークなんですけれども、ちょっと僕の所有している株の話になっちゃうんですが、
1年ちょっと前に、パランティア・テクノロジーズという会社の株を買ったんですけれども、
ここはAIを使って軍事的な防衛産業とかを応援している、支援しているというような会社だということだったので、そこの株を買ったんですけれども、
この本を読んでいたら、ゼロトゥーワンを読んでいたら、その会社の話が出てきてですね、
僕は知らずだったんですけれども、その会社自体も作ったのは、立ち上げたのはピーター・ティールだということが書かれていて、
なるほどと思って、こんな形で巡り会えるとはという感じで、ちょっとびっくりしました。
この会社自体も業績が伸びてきていて、AI関連ということだけではなくて、世界的に混盟を極めているので、
防衛産業とかそういうところにも需要があるのかなと思っていたんですけれども、
ピーター・ティールはこのパランティア・テクノロジーについても、他のビジネスで得た知見をもとにこの会社を立ち上げたということを書かれていて、
その辺りも興味深く読ませてもらいました。
ということで、本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。また次のトークでお話しします。ではまた。